こんにちは、ヒッチです。
今回は2008年の映画『デイブレイカー』についてザックリ書いていこうと思います。
今回もネタバレなしの予定です。
※その前に、吸血鬼年表を作りました。よかったら見てやってくださいませ♪
デイブレイカー Daybreakers
監督/脚本:マイケル・スピエリッグ、ピーター・スピエリッグ
出演:エドワード・ダルトン/イーサン・ホーク
ライオネル・コーマック/ウィレム・デフォー
オードリー・ベネット/クローディア・カーヴァン
フランキー・ダルトン/マイケル・ドーマン
アリソン・ブロムリー/イザベル・ルーカス
チャールズ・ブロムリー/サム・ニール
2008年/アメリカ、オーストラリア合作映画/98分
概要
2008年のアメリカとオーストラリアの合作映画。
2004年にマイケルとピーターのスピエリッグ兄弟が書いた脚本を映画製作会社のライオンズゲートが入手し、その2人に監督も任せ、
イーサン・ホーク、ウィレム・デフォー、サム・ニールといった癖強大物俳優を迎えてオーストラリアで撮影をし、作品は作られたそうです。
しかし主役のイーサン・ホークはあまりジャンル映画がお好きではないそうで、出演の話も最初は渋っていたそう。しかも完成した作品もそこまで気に入っていない様子(笑)。
完成した作品は残虐描写をカットし、レイティング15+(15歳未満は鑑賞禁止ってヤツですね)というヴァージョンで、
2009年のトロント国際映画祭でプレミア上映され、その後アメリカを始め世界で上映され、日本では第23回東京国際映画祭の特別招待作品として上映されたそうです。
その後DVDやBlu-rayで販売された際にはしっかり残虐描写を戻してレイティング18(18歳未満は鑑賞禁止ってヤツですね)にしたそうですよ(日本のヴァージョンはR15らしいです)。
アメリカの公開1週目のランキングでは『アバター』などが大ヒットする中、4位スタートだったそうな。
ちなみにアメリカのサイト『IMDb』での評価は星10点満点中6.4点でした。まあまあですね。
15歳未満鑑賞禁止という作品。当然残虐描写やショッシングなシーンがあり、ホラーが苦手な方は少し覚悟した方がよいかと思います。
しかしまるで海外のSF小説のような世界観の作品なので、ホラーうんぬんの前にSF映画として堪能出来るかと思います。
序盤のあらすじ
2009年、コウモリから感染した疫病は人をヴァンパイアに変え、その10年後、世界の大半の人間はヴァンパイアに代わった。
が、血を求める事と太陽の光で燃えてしまう以外は生前と変わらない為、人間の頃のように秩序のある社会を築いていた。
しかし人間が絶滅寸前となり血が枯渇し、それが社会問題に。更に一部の貧困層のヴァンパイアは凶暴化し、ヴァンパイアも襲うサブダイダーという化け物に変幻し、それも社会問題になっていた。
こうした中、大手血液製造会社に勤務するエドワードは、大急ぎで人工血液の完成を強いられていたが、一向に研究は進まず頭を抱えていた。
キャストなど
エドワード……イーサン・ホーク
1985年の映画『エクスプロラーズ』でいきなり主人公を演じてデビュー。しかし学業優先の為、しばらく休業して89年の『いまを生きる』で復帰。
その後も『リアリティ・バイツ』『ビフォア…』の3部作『ガタカ』『6才のボクが、大人になるまで。』など話題作に多数出演されています。
また、2001年には『チェルシーホテル』で監督デビューも果たし、現在までテレビドラマのエピソードと短編映画を含めて7本を発表していたり、
1996年には小説『痛いほどきみが好きなのに』を発表(その後自身で監督、脚本を担当して映画化)したり、『ビフォア…』シリーズでは脚本として参加していたり、
プロデューサーとしても映画、TVドラマと8作品に関わっていたりと、かなりのスーパーマンっぷりを発揮しています。
ライオネル・コーマック……ウィレム・デフォー
この方、デビューは1980年の映画『天国の門』になるそうなんですが、そのシーンが本編でカットされていて、作品には登場していないらしいです。ちょっと悲しい。
しかし翌年81年の映画出演2作目『ラブレス』では主役を演じています。何かスゴい。
その後も脇役で『ストリート・オブ・ファイヤー』などに出演されていますが、この人をスターにしたのは『プラトーン』でしょう。作品のポスターにも起用されたあまりにも有名なシーンとセリフで日本でもけっこう流行りましたね。
その後クセの強い顔を活かした悪役を演じる事が多く、『スピード2』『スパイダーマン』など大作にもよく顔を出します。
ヴァンパイア映画としても『シャドウ・オブ・ヴァンパイア』でマックス・シュレックを演じ話題になりました。しかもアカデミー助演男優賞ノミネートされてました(笑)♪
また『ファインディング・ニモ』ではギルの声を担当していたりと声の仕事もいくつかありますね。
オードリー……クローディア・カーヴァン
この方オーストラリアの女優さんだそうで、デビューは子役として出演した1982年の映画。その後も映画、TVドラマとず〜っと活躍されている売れっ子さんのようです。
ただ日本ではあまり有名作がなさそうでして、96年『星に願いを』や06年『愛しのアクアマリン』といったところくらいですかねえ。
でも『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』でヒロインのパドメのお姉さんを演じていたらしいですよ。お姉さん出てたっけ?
フランキー……マイケル・ドーマン
この方はニュージーランドの俳優さんだそうです。2001年の映画でデビュー。その後もTVドラマ、映画と活躍されていますね。
特に2015年にスタートしたTVシリーズ『パトリオット ~特命諜報員 ジョン・タヴナー~』のジョン・ダウナー役、
2019年にApple TV+でスタートした『フォー・オール・マンカインド』のゴード役などまだまだこれから売れていくであろう俳優さんです。
またミュージシャンの顔も持っているそうで、『パトリオット…』の曲をライブとかで披露してたりしたそうな。
チャールズ・ブロムリー……サム・ニール
『ジュラシック・パーク』でお茶の間の方でも知っている名俳優さんですよね〜。
この方は北アイルランド出身、ニュージーランド育ちの俳優なんだそうな。そしてデビュー前に大学で英文学の博士号を取得しているらしいです。かしこいっっ。
デビューは1971年のTV映画。その後ポツポツと映画、TVドラマなどに出演し、1979年にほぼ主演した映画『わが青春の輝き』が評価され、
それを観たプロデューサーがサム・ニールに打診して出演した作品が『オーメン/最後の闘争』。
この作品で主役のダミアンを演じ、作品は大コケしたもののサム・ニール自身は脚光を浴び、更に同年公開された『ポゼッション』がカルト的ヒットをした事でスターの仲間入りを果たしたっぽいですよ〜。
その後の代表作として『レッド・オクトーバーを追え!』『ピアノ・レッスン』『ジュラシック・パーク』『モンタナの風に抱かれて』など。
監督/脚本……マイケル・スピエリッグ、ピーター・スピエリッグ
この方々、双子だそうで、ドイツ生まれのオーストラリア育ちらしいです。
TVやCMの演出をしながら2000年に短編を発表、2003年に低予算で製作した初長編映画『アンデッド』で注目されて、この作品は2作目だそうです。
その後『プリデスティネーション』『ジグソウ:ソウ・レガシー』『ウィンチェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷』と監督作品を発表されていますが、近年の作品は評価がかんばしくないですねえ。がんばれ♪♪
個人的な感想
始まって数分で「こりゃなんかスゲ〜作品だぞ?」と思わせてくれます。
その世界観の構築っぷりが個人的には大好きです。
ただ、重いっっ。
もう空気感が重くって、正直途中で一回挫折してしまいました。
でも次の日に続きから観たらめっちゃ楽しく観れたので、
体調がいい時じゃないとダメな作品かも(笑)。
とにかく会社内の人間から見たら恐ろしい部屋や、
その世界観の構築、美術的な事に関してはホントに文句をつける所がないくらい好きです♪
ただ、正直、所々先の展開が読めちゃうんですよね。
それがワザとそうしているのかは分からないんですけど、
全く先の読めない展開にしてくれたらもっと好きになってたかなあ〜……って思います。
ホラーという点で書いてもけっこうビビった演出もあったりで、
見応えはありますし、やっぱり一流どころの俳優さん達の演技がどれも印象に残って
作品全体としてはめっちゃ完成度高いと思います。
……まあ、あのキモとも呼べる作品のビックリなカラクリを見た時に、
(今まで他の事例がないのがおかしくない?)
と、思った事は気のせいにしましょう。
と、いう訳で近未来SFや重〜い作品が好きな方々にはおすすめの1本かと思います。
という訳で今回は『デイブレイカー』についてザックリ書いてみました。
んじゃまた〜♪♪
※参考文献、ウィキペディア、IMDb、映画データベース-allcinema