小説『吸血鬼ドラキュラ』の映画化作品まとめ。

こんにちは、ヒッチです。

今回はこのブログでもできる限り紹介している小説の『吸血鬼ドラキュラ』を原作にしている映画の一覧を年代順にまとめてみましたので、早速ご覧くださいませ♪♪

ちなみにドラキュラも含めた吸血鬼年表はこちらです♪♪

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そもそも小説『吸血鬼ドラキュラ』とは?

ロンドンで超あやしい不動産屋のレンフィールドトランシルバニアに住むドラキュラ伯爵に屋敷を売ることになったから、ドラキュラ伯爵に会って契約成立してこいや!と、頼まれたジョナサン・ハーカー。トランシルバニアまで行くとサッサと血を吸われ、ドラキュラ城に閉じ込められます。契約成立したドラキュラ伯爵はでロンドンに上陸。ハーカーの婚約者ミナの友達のルーシー(超美人で3人の恋人がいる)の血を少しずつ吸うので、ヴァン・ヘルシング博士「吸血鬼が来た!」とすぐにバレて、みなさんで右往左往するんですが…的なお話。

こんなお話です。ブラム・ストーカーさんが書いたけっこう長い作品なのです♪

小説もいろんな方が翻訳されており、またお子様向けの本もあったりしますので、読んでみたい方はどれでもけっこうですので一度読んでみてはどうかと思います♪♪

映像作品はこのクソ長いお話の、どこを削ってどこを変えるか?というアレンジを観るのが私は好きです♪♪

ではどうぞ。

1922年 吸血鬼ノスフェラトゥ Nosferatu – Eine Symphonie des Grauens

監督:F・W・ムルナウ

出演:オルロック伯爵/マックス・シュレック

   トーマス・フッター/グスタフ・フォン・ヴァンゲンハイム

   エレン・フッター/グレダ・シュレーダー

   ノック/アレクサンダー・グラナック

   ブラワー教授/ヨハン・ゴットウト

1922年/ドイツ映画/サイレント/94分

ドイツの表現主義で有名な監督F・W・ムルナウによって作られた初めての『吸血鬼ドラキュラ』の映画化作品。ただ、許可を取らずに作っちゃったんでキャラの名前を変えてたり、オリジナル要素があったりしてました。でも原作者の奥さんにしっかり見つかって裁判で敗訴、フィルムを全て焼却処分となりましたが、なぜか現在でも観れます♪サイレント映画なので敷居は高いかもですが、面白いのでぜひ♪

『吸血鬼ノスフェラトゥ』のネタバレザックリ感想はこちら♪

1931年 魔神ドラキュラ Dracula

監督:トッド・ブラウニング

出演:ドラキュラ伯爵/ベラ・ルゴシ

   ミナ・セワード/ヘレン・チャンドラー

   ジョン・ハーカー/デヴィッド・マナーズ

   レンフィールド/ドワイト・フライ

   ヴァン・ヘルシング教授/エドワード・ヴァン・スローン

1931年/アメリカ映画/75分

ユニバーサルが製作した初の公式の『吸血鬼ドラキュラ』の映画化。ヨーロッパからアメリカにかけて人気をはくした舞台の『ドラキュラ』をベースに脚本が書かれているためか、舞台が病院からほとんど動かなくなり、ホントに舞台を見ているようになっちゃうのが残念っっ。公開当時大ヒットしまして主演のベラ・ルゴシはこの作品でスターになったり、ユニバーサルがこの後モンスター映画に走って行ったという記念碑的作品。この作品、スペイン語版というキャストが全部違う作品がありまして、同じセットでお昼は英語、夜はスペイン語の映画を撮影したそうな♪♪

『魔神ドラキュラ』のネタバレザックリ説明はこちら♪

『魔神ドラキュラ』(スペイン語版)のネタバレザックリ説明はこちら♪

1958年 吸血鬼ドラキュラ Dracula

監督:トレンス・フィッシャー

出演: ヴァン・ヘルシング博士/ピーター・カッシング

   ドラキュラ伯爵/クリストファー・リー

   アーサー・ホルムウッド/マイケル・ガフ

   ミナ・ホルムウッド/メリッサ・ストリブリング

   ジョナサン・ハーカー/ジョン・ヴァン・アイゼン

   ルーシー/キャロル・マージュ

1958年/イギリス映画/82分

イギリスのハマープロが製作し、製作費に対する興行収益の幅が最も大きかったとして長らくギネスブックに載っていたというミラクル大ヒット作品。原作をけっこうアレンジしていますが、ドラキュラ初のカラー作品だった事、要所要所はきっちり押さえている事ドラキュラ役のクリストファー・リーヘルシング博士役のピーター・カッシングなど配役がバッチリだった事など未だにファンはめっちゃいます♪そして英国ハマーは一大ホラーブームを巻き起こしドラキュラの続編はこの後8本も作られたのでした〜♪♪

『吸血鬼ドラキュラ』のザックリ説明はこちら♪

1970年 吸血のデアボリカ Count Dracula

監督:ジェス・フランコ

出演:ドラキュラ伯爵/クリストファー・リー

   ヴァン・ヘルシング博士/ハーバート・ロム

   レンフェールド/クラウス・キンスキー

   ジョナサン・ハーカー/フレデリック・ウイリアムズ

   ミナ/マリア・ローム

   ルーシー/ソルダード・ミランダ

1970年スペイン/イタリア/西ドイツ/イギリス合作映画/98分

英国ハマーが起こした一大ホラーブームが落ち着き始めた1970年に、ある意味鬼才ジェス・フランコが原作に忠実にと大真面目に作った作品。主演に58年の『ドラキュラ』でドラキュラを演じたクリストファー・リーを迎え、原作どおり、口ひげを生やして好演しています。が、いろいろ気になる点や、現在日本で観れるのがTV放送した物をそのままDVDに起こしたとしか思えない、めちゃくちゃカットされてたり、フィルムが赤く焼けちゃってたりと、作品以前の問題で突っ込みたくなるヴァージョンしかないのが非常に残念な作品。

『吸血のデアボリカ』のザックリ説明はこちらから♪

1973年 狂血鬼ドラキュラ Dracula


監督:ダン・カーティス

出演:ドラキュラ伯爵/ジャック・パランス

   アーサー/サイモン・ウォード

   ヴァン・ヘルシング博士/ナイジェル・ダヴェンポート

   ウェステンラ夫人/パメラ・ブラウン

   ルーシー/フィオナ・ルイス

   ミナ/ペネロープ・ホーナー

1973年/イギリス映画/98分

アメリカのTV映画として製作された作品で、昼メロ吸血鬼物『血の唇』のダン・カーチィスが監督した事もあってか『ドラキュラ』にメロドラマ要素を入れた初めての作品(だと思います)。ドラキュラ役のジャック・パランスの口のしまりが気になりますが、ストーリーもとても分かりやすくなっていて、それなりに面白いかと思います。

『狂血鬼ドラキュラ』のザックリ説明はこちら♪

1979年 ドラキュラ Dracula

監督:ジョン・バダム

出演:ドラキュラ伯爵/フランク・ランジェラ

   ヴァン・ヘルシング教授/ローレンス・オリヴィエ

   ジャック・スウォード博士/ドナルド・プレザンス

   ルーシー・スウォード/ケイト・ネリガン

   ジョナサン・ハーカー/トレヴァー・イヴ

   ミナ/ジャン・フランシス

   レンフィールド/トニー・ヘイガース

1979年イギリス/アメリカ映画/115分

この時期にブロードウェイで人気を博した舞台『ドラキュラ』に目をつけたユニバーサルが、その主演を務めていたフランク・ランジェラをそのまま起用して作られた大作ヴァン・ヘルシングにこれまたチョー大物のローレンス・オリヴィエを迎えて公開されたこの作品、ルーシー(ミナと名前が逆)とドラキュラとのロマンスがテーマになっており、この流れが1992年の『ドラキュラ』につながっていったんだと思われます。

『ドラキュラ』のザックリ説明はこちら♪

1979年 ノスフェラトゥ Nosferatu: Phantom der Nacht

監督/脚本:ヴェルナー・ヘルツォーク

出演:ドラキュラ伯爵/クラウス・キンスキー

   ルーシー・ハーカー/イザベル・アジャーニ

   ジョナサン・ハーカー/ブルーノ・ガンツ

   レンフィールド/ローラン・トポール

   ヴァン・ヘルシング教授/ワルター・ラーデンガスト

1979年/西ドイツ映画/103分

1922年公開の『吸血鬼ノスフェラトゥ』を本当に鬼才ヴェルナー・ヘルツォークが監督、脚本を担当してリメイクした作品。キャラクター名こそ原作どおりに戻していますが、基本的には『吸血鬼ノスフェラトゥ』を忠実に、さらに様式美をアップさせて完全に芸術映画になっているのが特徴。クラウス・キンスキーの何かよく分からんけど威厳たっぷりなドラキュラルーシー役のイザベル・アジャーニの美しさ、尋常じゃない気の狂い方をしているレンフィールドや、街に広がる白ネズミの大群など、見どころはかなりあります♪が、かなり人を選びますので要注意♪♪

『ノスフェラトゥ』のザックリ説明はこちら♪

1992年 ドラキュラ Bram Stoker’s Dracula


監督:フランシス・フォード・コッポラ

出演:ドラキュラ伯爵/ゲイリー・オールドマン

   ミナ・マーレイ、エリザベータ(2役)/ウィノナ・ライダー

   ジョナサン・ハーカー/キアヌ・リーブス

   エイブラハム・ヴァン・ヘルシング教授/アンソニー・ホプキンス

1992年/アメリカ映画/128分

巨匠コッポラ監督が「ドラキュラを監督した!」ってだけで当時めっちゃ話題になった大作ドラキュラに当時まだそこまで売れていなかった実力者ゲイリー・オールドマンを起用し、ミナには『ゴッドファーザー PART III』で出演できなかったけどこの作品の脚本をコッポラに手渡したとされるウィノナ・ライダーハーカーにはまだ若手だったキアヌ・リーブスヘルシングには当時乗りに乗っていたアンソニー・ホプキンスとめっちゃ豪華。そして当時大ヒットを飛ばしてその年のアカデミー賞で4部門にノミネート、3部門を受賞とホラー映画なのにすんごい偉業を成し遂げたのでした♪

『ドラキュラ』のザックリ説明はこちら♪

1995年 レスリー・ニールセンのドラキュラ Dracula: Dead and Loving It

出演:ドラキュラ伯爵/レスリー・ニールセン

   レンフィールド/ピーター・マクニコル

   ミーナ/エイミー・ヤスベック

   ルーシー/リセット・アンソニー

   ジョナサン・ハーカー/スティーヴン・ウェバー

   ヴァン・ヘルシング教授:メル・ブルックス

1995年アメリカ/フランス映画/88分

コメディ監督で俳優のメル・ブルックス『裸の銃を持つ男』のレスリー・ニールセンを迎えて作られた『ドラキュラ』のパロディ映画ベースは完全に1931年の『魔神ドラキュラ』です。そしてギャグの大半は70年代くらいのドリフだと思っていただいてよいかと思います。ちゃんと原作の要所要所も押さえていますので、実はドラキュラを知らない人には1番おすすめしたい作品♪でも日本版のDVDが発売されてないんですよね〜っっ!!出して!!

『レスリー・ニールセンのドラキュラ』のザックリ説明はこちら♪

2002年 キング・オブ・ザ・ヴァンパイア Dracula

監督:ロジャー・ヤング

出演:ツェペッシュ伯爵(ドラキュラ)/パトリック・バーギン

   ヴァレンジ博士/ジャンカルロ・ジャンニーニ

   ジョナサン・ハーカー/ハーディ・クリューガーJr.

   ミナ・マレイ/ステファニア・ロッカ

   ルーシー/ムリエル・バウマイスター

2002年/イタリア、ドイツ合作TVシリーズ/104分

予告編、見つかりませんでした〜っっ。

時代設定こそ現代ですけど、内容はほぼ小説の『ドラキュラ』という前後編のTVドラマ。日本で発売されているのは104分の短縮版ですが、実際には173分もあるのでした♪そのせいか、謎なシーンが多くて「?」となる事が多いです。そうでなくても「?」なシーンはありまして、ちょっと困ったちゃんな作品。でもドラキュラとルーシーがめっちゃ良かったです♪♪

『キング・オブ・ザ・ヴァンパイア』のザックリ説明はこちら♪

2006年 ドラキュラVSヴァン・ヘルシング Dracula

監督/ビル・イーグルス

出演:ドラキュラ伯爵/マーク・ウォーレン

   アーサー/ダン・スティーブンス

   ルーシー/ソフィア・マイルズ

   セワード/トム・バーク

   ミナ/ステファニー・レオダリス

   ヴァン・ヘルシング/デヴィッド・スーシェ

2006年/イギリステレビ映画/90分

アンオフィシャルトレーナーって書いてありますねっっ。でも載せちゃいました。だってオフィシャルがないんだもん。

ヴァン・ヘルシング役に『名探偵ポアロ』のポアロ役で有名なデヴィッド・スーシェを迎えたイギリスのTV映画。内容も面白いアレンジを効かせていて好感度は高いんです。けど、肝心のヘルシングが出てくるまでが長いし、あんまり活躍した記憶がない……という個人的にはもったいない感がめっちゃある作品♪

『ドラキュラVSヴァン・ヘルシング』のザックリ説明はこちら♪

2012年 ダリオ・アルジェントのドラキュラ Dracula 3D


監督:ダリオ・アルジェント

出演:ドラキュラ伯爵/トーマス・クレッチマン

   ミナ・ハーカー/マルタ・ガスティーニ

   ルーシー・キスリンガー/アーシア・アルジェント

   ヴァン・ヘルシング/ルトガー・ハウアー

   タニア/ミリアム・ジョヴァネッリ

   ジョナサン・ハーカー/ウナクス・ウガルデ

2012年/イタリア、フランス、スペイン合作映画/110分

『サスペリア』『フェノミナ』などで知られるダリオ・アルジェントの作品。かなり大胆なアレンジをしていまして、ドラキュラがロンドンへ向かうのではなく、登場人物達がトランシルバニアに来るとか、ドラキュラが狼以外にも化けちゃうとか、ルーシーは自称モテモテと言うけど彼氏が一人も出てこないとか色々ありますが、92年の『ドラキュラ』のアンチテーゼ的な展開があったりと個人的にはかなり好きな作品。でもCGがPS1レベルでちゃちかったり、3D(ドラキュラ映画初)を意識し過ぎた真正面のカットの多さとか、内容以前にダメなところも多いのは事実で、この作品をよく思う人はかなり少数なのでした♪♪

『ダリオ・アルジェントのドラキュラ』のザックリ説明はこちら♪

2020年 ドラキュラ伯爵 Dracula

2020年1月1日から3日に渡ってイギリスのBBCで放送された後、1月4日からNetflixにて配信スタートした全3話のミニシリーズ小説『ドラキュラ』を下敷きにアレンジが加わった作品のようです。残念ながら私は未見ですので、な〜んにも書けません♪♪ただ公式サイトはありましたので、そこにリンク貼っておきますね〜♪♪

Netflixの『ドラキュラ伯爵』はこちら♪

2012年 ヴァン・ヘルシング 変わり果てた愛しき女 BRAM STOKER’S VAN HELSING

監督/脚本:スティーヴ・ローソン

出演:ヴァン・ヘルシング/マーク・トッピング

   ルーシー/チャーリー・ボンド

   アーサー/トム・ヘンドリク

   ジョン/ジョー・ストリート

2021年/イギリス映画/85分

邦題や原題を読むと『ドラキュラ』とは違う作品なのかと思いきや、小説『吸血鬼ドラキュラ』のルーシーのくだりのみを抜粋して製作された作品でした。配信オンリーというためかとにかく地味で、室内から舞台が動かなかったと思います。でも主人公のヴァン・ヘルシングがおじいちゃんなのに妙に味があって楽しかったとも記憶しています。ただルーシーが……

『ヴァン・ヘルシング 変わり果てた愛しき女』のザックリ説明はこちら♪

2023年 ドラキュラ/デメテル号最期の航海 The Last Voyage of the Demeter

監督:アンドレ・ウーヴレダル

出演:クレメンス/コーリー・ホーキンズ

   エリオット船長/リーアム・カニンガム

   アナ/アシュリン・フランチオージ

   ヴォイチェク/デヴィッド・ダストマルチャン

   トビー/ウディ・ノーマン

   ドラキュラ/ハビエル・ボテット

2023年/アメリカ映画/119分

小説『吸血鬼ドラキュラ』の第七章“デメテル号船長の航海日誌”を抜粋してオリジナル要素を大量にぶち込んで完成させたユニバーサルの大作。ドリームワークスが製作に入っている事もあって臨場感たっぷりに追い詰められていく船員達をじっくりと描いています。そしてめっちゃお金かかってる感じします♪ただなぜかドラキュラがほぼモンスターなのはどうにかならんかったかなあ〜…と思っているのは私だけですか?

『ドラキュラ/デメテル号最期の航海』のザックリ説明はこちら♪

終わりに

お疲れ様でした。

私が分かっている限りの23年現在で日本で公開、販売、配信された作品を紹介してみました。

何か気になった作品があったら、ぜひ一度ご鑑賞いただくとよいかな〜と♪♪

なお、このページはまた情報が入り次第、更新していく予定ですので、

よろしければまた見に来てくださいませ♪

ではまた〜♪♪

※参考文献、ウィキペディア、IMDb、映画データベース-allcinema、

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