
こんにちは、ヒッチです。
今回は2023年の配信映画『ドラキュラ・スクワッド』について、ザックリ書いていこうと思います。
今回は、ちょっとネタバレありで書く予定です。
※その前に、吸血鬼年表を作りました。よかったら見てやってくださいませ♪
※歴代の小説『吸血鬼ドラキュラ』の映画化作品まとめました♪こちらもどうぞ♪
ドラキュラ・スクワッド Wrath of Dracula
監督/脚本:スティーブ・ローソン
出演:ミナ・ハーカー/ハンナ・バング・ベンズ
ヴァン・ヘルシング教授/マーク・トッピング
マリア/アイヴィアナ・スノー
イルザ/ジャスミン・サムナー
フリーダ/マルタ・スヴェテク
ドラキュラ/ショーン・クローニン
2023年/イギリス映画/89分
配信状況
※2025年4月現在の配信状況です。これから変わる可能性がありますのでご了承くださいませ。
概要
2023年のイギリスのビデオ映画。2023年8月にイギリスでDVDプレミアをされたと書いてあるので…劇場公開したのかな?よく分かりませんがDVD販売されています。しかし日本では配信のみ。ちょっと残念。
ちなみに↓がイギリス版のDVD。ジャケットデザインは同じ。ダサい!!
制作会社はCREATIV STUDIOSという独立系映画制作会社でして、最近配信されている低予算のダメ〜な映画を大量生産している所として一部で有名らしいです(笑)♪
この会社のオフシャルサイトがありましたので、リンク貼っておきますね〜♪
CREATIV STUDIOSのオフィシャルサイトはこちら(英語)♪♪
で、そのスタジオの中心人物の1人でもあるスティーヴ・ローソン監督によるドラキュラ映画の第2弾!!
ちなみに第1作は『ヴァン・ヘルシング 変わり果てた愛しき女』という作品。
あらすじはこんな♪
弟子のジョンから依頼を受け、とある屋敷へと駆けつけたヴァン・ヘルシング教授。伯爵の跡継ぎであるアーサーの屋敷へ行くと、彼の婚約者ルーシーが謎の病に侵されていた。悪夢を見続けるルーシーの訴えに催眠療法を試みるヘルシングは、彼女の身柄を教会へと移して治療を施すのだった。
Amazonより引用
小説『吸血鬼ドラキュラ』の1番盛り上がる(と思ってます)ルーシー嬢のお話を抜粋した作品で、この作品でおじいちゃんヘルシングが大活躍しています♪
それで今作も同じマーク・トッピングさん演じるヴァン・ヘルシングが登場しますし、前作の終わりにミナ・ハーカーが出てきていたので、「今回はその続きに違いない!」と思っていたのですが、
何か大人の事情なのか完全に仕切り直ししてます(笑)♪ミナ役がそもそも違う女優さんですし♪
でも前作のルーシーの写真がチラッと映りますけど(たぶんお遊び)♪
今作は原作小説をめっちゃ安くアレンジして『ベストキッド』の要素も入れてやれ!って感じの無茶苦茶な作品で、原作の面影は最初だけ(笑)。正直シリアスなのかコメディなのか……
安いので血の量もそんなになくて、特殊効果の大事なシーンも微妙かと。ホラー度合は低いのでこの手の作品にしては観やすい方かな〜と。でも肝心のアクションがめっちゃショボい。他にもいろいろショボい♪
やはり低予算作品のいろんな事情が現れてるのかな〜と思わざる得ない作品です。
原題の『Wrath of Dracula』は“ドラキュラの怒り”とか“ドラキュラの復讐”と言った意味。怒ってたのはミナとヴァン・ヘルシングな気がする〜…
どちらにしろ、Z級映画なのは間違いありませんので、観る前にはその点をご注意くださいませ♪♪

評価
IMDb | 3.5/10 |
Rotten Tomatoes | トマトメーター(批評家の評価)…未評価 視聴者スコア…未評価 |
映画データベース-allcinema | 未評価 |
Filmarks | 未評価 |
Amazon | 3.9/5(イギリスDVD) |
日本で配信が始まってまだ1ヶ月ちょいなので(2025年4月現在)、誰も評価していませんでした〜(笑)。日本のAmazonも全然点数ついてなかったのでイギリスのDVDの評価を載せてみました。やはりDVDを買う人はこの作品、好きですよね♪
しかしIMDbでの評価は低評価が目立っていまして、「時間の無駄」「映像も脚本も貧弱」という辛辣な意見から「低予算でも楽しめた」という方もいらっしゃいました。
あらすじ
ロンドンで暮らすミナ・ハーカーは、夫で弁護士のジョナサンがトランシルバニアに出張してから便りがないことを心配していた。そんな時、夫の勤務先の男性が、会社宛の書類が入った小包の中に、「ドラキュラ城に幽閉された」とジョナサンが書いたミナ宛の手紙があったと訪ねてくる。“海外出張は自己責任”との雇用契約を結んでいる会社側は援助できないとのことから、ミナは単身、鉄道や船を乗り継ぎ、ドラキュラ城へ向かうことに。その際、3年前からドラキュラ伯爵を追いかけて世界各国を巡っているというヴァン・ヘルシング教授と出会う。ミナは、伯爵の正体は吸血鬼だと明かす教授と組み、城に乗り込んで戦うための準備を始めるのだが…。

キャストなど
ミナ・ハーカー……ハンナ・バング・ベンズ
この方、ハナジ・バン・ベンツとも表記されており、実際はどちらなのかな〜?と思っています。ハナジって……
イギリス出身。2008年にボーンマス大学で映画・テレビ脚本を学び、2012年にはボーンマス芸術大学(AUB)でアニメーション映画制作の学士号(優等学位)を取得したそうです。2013年には舞台で主役も演じているそう。
メディアでのデビューは2014年のTVドラマのゲスト。その後2018年にTVドラマのレギュラーを掴むまではなぜか短編映画ばかり出演されています。その後は低予算作品によく出演されており、主演作品も数作ありますね。
2021年には短編の制作と脚本を、2024年にはやはり短編ですが制作、脚本、監督、主演の『Salvaje』を発表しています。
また、ブラジリアン柔術の紫帯を持ち、2023年のヨーロピアン・マスターズ選手権でオープンウェイト部門の優勝しているんだそうです。すごいっっ!
現在日本で観れる作品に『アイ・アム・レイジ』があります。
ヴァン・ヘルシング教授……マーク・トッピング
1963年イギリス生まれ。どうやら2015年あたりから舞台俳優を本格的にスタートさせたそうで、すでにこの時50代前半!
ずいぶん遅い俳優スタートですが、舞台での主役もそこそこある…というか映像よりもこちらがメインなのかもですが、やっぱり実力派なんだと思われます。
映像としてのデビューは2016年の短編映画。その後は低予算作品によく出演されています(笑)。そして2023年の今作を最後にキャリアが止まっているのでちょっと心配。個人的には応援しています♪♪
現在日本で観れる作品として『アルカトラズ監獄 D棟 13番房』『シン・ジキル&ハイド』『魔女裁判 ペンドル・ヒルの呪い』『ラスト・レクイエム 元殺し屋、最期のミッション』があります。

マリア……アイヴィアナ・スノー
アイルランド出身。デビューは2016年の映画。この作品の評価が高かったようで、その後もいろんな作品に出演されているんですけど、本人が好きなのかホラー作品が比較的多いですね(違ったらごめんなさいっっ)。
2023年から24年にかけて放送されたTVドラマでもサブレギュラー出演をされており、今後も仕事のオファーがめっちゃありました。
でも日本で観れる作品は今作と『堕天使たちのレクイエム』だけらしいですっっ。たぶん今後増えると思われますね♪
イルザ……ジャスミン・サムナー
モデルと俳優をされている方のようでして、俳優としてのデビューは2011年の映画。その後4年のブランクがありますが2016年の映画では出演以外に脚本にも参加されています。その後はやっぱり低予算作品か短編映画に出演されていまして、今後の予定もギッシリのようです。
ただ日本で彼女の演技が観れるのは今作だけのようです。残念。
フリーダ……マルタ・スヴェテク
スロベニア出身の女優さんで、現在はロンドンを拠点に活躍されているそうです。どうやら格闘技や武器訓練を過去に受けていたらしく、俳優業の他にビデオゲームのモーションキャプチャーなどの仕事もこなしているそうです。またゲームの声やナレーションとしても活躍されているんだそう。
俳優としては2019年の映画で初出演されたそうですが、この時はクレジットなしっっ。初めて役柄がちゃんとしてクレジットされたのは2023年の『アイ・アム・レイジ』らしいです。そして日本で観れる作品も今作と『アイ・アム・レイジ』の2本のみみたいですね。しかしお仕事はきっちりされていますので、今後に注目かもしれません♪

ドラキュラ伯爵……ショーン・クローニン
1964年イギリス生まれ。1986年に結成されたゴスロックバンド、The Marionettesのヴォーカルでパール・ジャムやニルヴァーナと一緒にツアーも回っていたらしいですよ〜♪ちなみにバンドは1998年までに4枚のアルバムをリリースしています。
そこでバンドが休止したのか1999年『ハムナプトラ』の大祭司役でクレジットなしですが俳優人生をスタートさせています。その後も『ノッティングヒルの恋人』『スリーピーホロウ』といった大作にクレジットなしで出演されています。ただ同年の『Elephant Juice』ではクレジットされているみたいで、完全なエキストラって訳ではなさそうですっっ。
その後もクレジットなしで映画に出演し続けていますが2001年くらいからちゃんとした役をもらえていますが、2002年から2008年までピタッと仕事をされていないので、この間は別の事をなさっていたのかも。
そうして2008年以降はまたお仕事を短編や映画のちょい役などいろいろされておりまして、特に悪役が多いそうです。コワモテですからね♪
2010年からは撮影監督を、2013年からは監督業を始めていまして、2015年からは制作にも乗り出していますので、俳優と裏方さんと現在めっちゃ忙しく過ごしていらっしゃると思われます♪
現在日本で観れる主な作品に『リベンジ・ビースト』『セイフガード』『ラン・ブロンド・ラン』などがあります。
2024年監督作『Bogieville』は吸血鬼映画で話題になっていたみたいですので、ひょっとすると日本に入って来るかもしれません♪

監督/脚本……スティーブ・ローソン
1998年に短編を発表。その後低予算作品を次々にリリースしています。2014年にCREATIV STUDIOSを立ち上げ、現在も中心メンバーとして活躍されていまして、世界中に低予算ホラーなどを届けまくっています(笑)♪
現在日本で観れる主な作品に『アルカトラズ監獄 D棟 13番房』『ヴァン・ヘルシング 変わり果てた愛しき女』『シン・ジキル&ハイド』『パリの四銃士 ダルタニャン物語』『ミイラ 復活』『ハイウェイマン ディック・ターピン伝説』『リッパーズ・リベンジ』などがあります。
そして今作の出演されている俳優さん達、この作品群のどこかで出演されていますね(笑)♪♪仲が良くていい事です♪♪
個人的な感想(ちょいネタバレします)
笑いました(笑)♪♪いろんな意味で♪♪
監督/脚本を担当したスティーブ・ローソンさんの作品って前作と今作しか観てないんですけど、雰囲気はとても上品で好きです♪
そして今作は音楽がやたら豪華に聞こえてました。良くも悪くも(笑)。なんか音楽で誤魔化してないかな〜ってシーンがちょいちょい感じられちゃったんですよね〜(笑)。
それとそのいい雰囲気からアクションシーンに入ってからのショボさが残念でしたねえ〜っっ。あれって役者さんじゃなくて、カメラワークとか編集技術な気が個人的にはするんですよね〜。
まあそれ以前にお話が無茶しまくりで、ミナの潜在能力が高すぎでしょ(笑)!中国の拳法の本を見させられて「これ文字?」って言ってた人があっさり拳法を身につけるって(笑)!!
というか、旦那が城に閉じ込められているって城の前まで来てから拳法を覚えようとするって、どんだけノンキなんだっっ!!
そんなツッコミどころ満載の作品なのですが、やっぱりおじいちゃんヘルシングがいい味出していましたし、今作のヒロインのミナもいい感じで、このお二方のおかけで映画が最後まで観れた気がします。
この2人にたいして、ドラキュラとその妻3人は全部ヒドかったな〜っっ。
ドラキュラを演じたショーン・クローニンさんが、全然ドラキュラに見えなかったのは残念。なんか威厳というか圧がないというか…単純に役柄にかの方が合ってない気がしましたねえ。脚本のせいかもしれませんがっっ。
3人の妻も、特にいちばん出番の多かったマリアさん、演技が私が見ても下手に感じたんですよね〜。すっごい棒読みに聞こえたんです。英語なのに。
その他にもいろいろ気になる点が多すぎますが、基本的には全然嫌いじゃないです♪♪なんか愛せますこの作品♪♪
なので、前作を観て好感が持てた珍しい方か、吸血鬼マニアの方、もしくは低予算Z級映画が好きな方にはおすすめします。
という訳で今回は『ドラキュラ・スクワッド』についてザックリ書いてみました。
んじゃまた〜♪♪
※参考文献、ウィキペディア、IMDb、映画データベース-allcinema、Rotten Tomatoes、Filmarks、filmmakers、マーク・トッピングさんのオフィシャルサイト、
※MicrosoftのCopilotさんにもお手伝いしてもらいました♪