【吸血鬼映画】『罪人たち』の解説&感想♪1930年代のアメリカを舞台にした大ヒット作!

こんにちは、ヒッチです。

今回は2025年の6月20日から全国公開されている映画『罪人たち』についてザックリ書いていこうと思います。

今回もネタバレなしの予定です。

※その前に、吸血鬼年表を作りました。よかったら見てやってくださいませ♪

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罪人たち Sinners

※これは海外版のオリジナルサウンドトラックのジャケットです♪

監督/脚本/製作:ライアン・クーグラー

出演:スモーク、スタック(2役)/マイケル・B・ジョーダン
   サミー/マイルズ・ケイトン
   メアリー/ヘイリー・スタインフェルド
   アニー/ウンミ・モサク
   パーリン/ジェイミー・ローソン
   コーンブレッド/オマー・ベンソン・ミラー
   デルタ/デルロイ・リンドー
   グレース/リー・ジュン・リー
   レミック/ジャック・オコンネル

2025年/アメリカ映画/137分

『罪人たち』のオフィシャルサイトはこちら♪

概要

2025年のアメリカ映画で、本国では4月18日に公開すると初日3日間でオリジナル映画としては過去10年で最高の興行収入4800万ドルを記録し、ロッテントマトでの評価が批評家97%観客96%という支持率を叩き出した為、急遽日本でも公開が決まったというバケモノ映画♪

2024年1月に『クリード チャンプを継ぐ男』『ブラックパンサー』などでヒット作を連発していたライアン・クーグラー監督「時代劇の新作作ってるみたいだぞ〜」と報道が流れたのが最初らしいです(笑)。

そしてその新作の配給権をかけて、ワーナー、ソニー、ユニバーサルが争い、見事ワーナーが配給権をゲットしたそうです。

その時のクーグラー監督の条件としてファースト・ダラー・グロスという最初のチケット販売からの収益の分配を受けるシステム、最終編集権、公開から25年後までの今作の所有権が出されたと報じられてるみたいですね。

ただ、制作当初から9000万ドルの製作費がかかると言われていたそうで、制作元になったワーナーは「8000万ドルにしてよ~」と言っていたとかいないとか♪

しかもIMAXシアター用のカメラで撮影された関係もあってか制作費は1億ドルを超えたらしいですよ(笑)。

そんな今作ですが1932年のアメリカのミシシッピ州クラークスデールという田舎町が舞台になっておりまして、その時代背景を知っているといないで楽しめ方がちょっと変わりそうですね。

さらにアメリカの黒人文化で欠かせない音楽がお話の軸になっていまして、それを聞く(観る)だけでも今作はかなり見ごたえがあります♪というか半分(もっとか?)音楽映画だった気がする~……

そして今作、けっこう血の量はすごいんですけど、でもホラーというよりアクション映画っぽい作りですので、ホラーが苦手な方でも鑑賞できるかと思います。それよりもアメリカの歴史にちょっとだけふれた感覚が味わえるかも♪

賞歴

まだ公開されて間もないんですけど、すでに受賞歴がありまして、分かる範囲でご紹介しますね♪

  • ゴールデン・トレーラー・アワード
    ベストホラー/受賞
    最優秀音響編集賞/受賞
    最優秀スリラーTVスポット/受賞
    最も独創的なポスター/受賞
    最高の音楽/ノミネート
    最優秀デジタル | ホラー/スリラー/ノミネート
  • アストラ・ミッドシーズン映画賞
    最優秀作品賞/受賞…『罪人たち』
    最優秀監督賞/受賞…ライアン・クーグラー
    最優秀男優賞/受賞…マイケル・B・ジョーダン
    助演男優賞/受賞…マイルズ・ケイトン
    助演女優賞/受賞…ヘイリー・スタインフェルド/ノミネート…ウンミ・モサク
    最優秀脚本賞/受賞…『罪人たち』

また8月発表の“クリティクス・チョイス・スーパー・アワード”に4部門ノミネートされています。

評価

IMDb7.7/10
Rotten Tomatoesトマトメーター(批評家の評価)…97%
視聴者スコア…96%
映画データベース-allcinema7.7/10
Filmarks4.1/5
Amazon未評価

アメリカでも4月公開という事もあって配信もDVD販売もされていないアマゾンは未評価♪しかしそれ以外はすべて高い!ちょっと高すぎない?と思わないでもないですが、「音楽が最高!」という意見多数(笑)。そして演者さんたちにも賞賛の声が多い印象ですね。否定的な意見としては「後半の展開にガッカリ」「前半つまらない」と言った方がいらっしゃいました♪

あらすじ

1930年代の信仰深いアメリカ南部の田舎町。双子の兄弟スモークとスタックは、かつての故郷で一攫千金の夢を賭けた商売を計画する。それは、当時禁じられていた酒や音楽をふるまう、この世の欲望を詰め込んだようなダンスホールだった。オープン初日の夜、多くの客たちが宴に熱狂する。ある招かざる者たちが現れるまでは…。最高の歓喜は、一瞬にして理不尽な絶望にのみ込まれ、人知を超えた狂乱の幕が開ける。果たして兄弟は、夜明けまで、生き残ることが出来るのか――。

オフィシャルサイトより引用

キャストなど

スモーク、スタック(2役)……マイケル・B・ジョーダン

1987年アメリカ生まれ。子供の頃は子役モデルなどをしていたり、タップダンスを習っていたりしたそうで、高校卒業後1999年にTVドラマのゲストで俳優デビュー。

しばらくはTVのゲストや映画の脇役をされていましたが2003年から長寿TVドラマ『All My Children』にレギュラー出演されまして、2006年の契約が切れるまでの59話分出演されたそう。その頃には知名度も上がっていたようです。その後もTVドラマのゲストを経てTVドラマ『Friday Night Lights』『Parenthood』にレギュラー出演されています。

2013年『フルートベール駅で』で初主演、この作品が評判となり、注目を集めるようになったみたいですね。2015年には『ファンタスティック・フォー』ジョニー・ストーム/ヒューマン・トーチ役、『クリード チャンプを継ぐ男』主人公のアドニス役を演じスターの仲間入り。その後もヒット作に多数出演。

また2018年のTV映画『華氏451』から制作にも参加、2023年『クリード 過去の逆襲』では監督も務めています。

現在日本で観れる主な作品として『クロニクル』『恋人まで1%』『ブラックパンサー』『クリード 炎の宿敵』『黒い司法 0%からの奇跡』『ウィズアウト・リモース』『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』など。

サミー……マイルズ・ケイトン

2005年アメリカ生まれ。お母さんと叔母さんが歌手だそうで、家族全員が何かしらの楽器が演奏できるらしいです♪マイルズさんも2歳の頃には教会などで歌い始めていたそう。

2017年にマイルズさんが歌う「Feeling Good」の動画が話題になったそうで、それがきっかけになりバラエティ番組『Little Big Shots』に出演、人気者の仲間入りに。その後2022年にはR&BシンガーのH.E.R.とツアーを行ったり、2023年には“This Ain’t It”という曲でアーティストデビューもされています。

そしてH.E.R.のススメで今作のオーディションに参加、ほぼ演技未経験ながら見事に役を勝ち取り俳優としてデビュー。当然サウンドトラックにも参加しているんですが、実はこれまでギターの経験はなく、今作のために2ヶ月でギターをマスターしたそうです。天才だ……っっ。

本人的にも俳優業を続けたいそうですので、今後が期待されている新人さんです♪

メアリー……ヘイリー・スタインフェルド

1996年アメリカ生まれ。8歳の時にいとこで女優のトゥルー・オブライエンがTVのCMに出演していたこともあり、ヘイリーさんも演技に興味を持ったらしいですね。

2007年彼女が10歳の時にTVドラマのゲストとして子役としてデビュー。その後短編映画本とTVドラマのゲストに出演した後、2010年コーエン兄弟の映画『トゥルー・グリット』(傑作!)のほぼ主役マティ・ロス役に大抜擢されてブレイク!しかもアカデミー助演女優賞に史上最年少でノミネートされたそうなっっ!スゴっ!

その後2015年『ピッチ・パーフェクト2』での歌唱シーンがきっかけとなって歌手デビューしたり、2016年『スウィート17モンスター』に主演してゴールデングローブ賞主演女優賞を受賞したり、2018年『スパイダーマン:スパイダーバース』グウェン役で声優としても活躍したりと大活躍されています♪

現在日本で観れる主な作品として『エンダーのゲーム』『はじまりのうた』『キーピング・ルーム』『ラストミッション』『ベアリー・リーサル』『デッド・オア・ラン』『バンブルビー』『ディキンスン 若き女性詩人の憂鬱(製作総指揮)』『ホークアイ』など。

アニー……ウンミ・モサク

1986年ナイジェリア生まれ。1歳の時にイギリスのマンチェスターに移住、そこで育ったそうです。王立演劇学校を卒業後2006年にはビデオ映画でデビューし、2007年には舞台女優としてもデビューしています。その後はTV、映画、舞台と活躍されているようですね。

2009年のTVドラマ『Moses Jones』ローマ・フィクション・フェスティバルという賞でミニシリーズ部門最優秀女優賞を受賞し、2010年の映画『I Am Slave』で主演、これが評判となりいくつかの映画祭で受賞し、スター仲間入りを果たしています。

現在日本で観れる主な作品として『ヴェラ ~信念の女警部~』『シタデル』『刑事ジョー パリ犯罪捜査班』『獣の棲む家』『ラヴクラフトカントリー 恐怖の旅路』『ロキ』『アリス、ダーリン』『WE OWN THIS CITY -不正と汚職が支配する街-』『コール・ジェーン ‐女性たちの秘密の電話‐』など。

パーリン……ジェイミー・ローソン

1997年アメリカ生まれ。2020年の映画でデビュー。2022年の『THE BATMAN-ザ・バットマン-』ベラ・レアルを演じて注目されたそう。同年のTVドラマ『ファーストレディ』で若い頃のミシェル・オバマを演じたり、2025年11月公開の『ランニング・マン』にも出演されているそうな。

今後が期待されている女優さんですね。

デルタ……デルロイ・リンドー

1952年イギリス生まれ。その後カナダに移住し、16歳の頃にアメリカのサンフランシスコに移住、そこでアメリカン・コンサバトリー・シアターが運営している演劇学校で演技を学び1979年に卒業したそうです。

しかしデビューは1974年のTVドラマのゲストだそうで、その後も映画、TVと活躍をされています。また80年代は舞台での仕事が増えたそうで、トニー賞にもノミネートされる活躍をされていたらしいですよ〜♪

1992年『マルコムX』に出演した後、スパイク・リー監督の映画に計4作出演し常連俳優としての地位も高くなったらしいですが、実際にはその頃かなりな本数の作品に出演されているので、オファーを断っていないだけな気がしますね〜(笑)。

また2007年からは製作として作品に携わっていたりします。

現在日本で観れる主な作品として『サルート・オブ・ザ・ジャガー』『ハード・ウェイ』『心のままに』『クルックリン』『クロッカーズ』『身代金』『フィーリング・ミネソタ』『普通じゃない』『サイダーハウス・ルール』『ザ・ワン』『ザ・プロフェッショナル』『ラスト・キャッスル』『ザ・コア』『キッドナップ』『グッド・ファイト』『ザ・ファイブ・ブラッズ』『帰ってきたお父さん』など。

グレース……リー・ジュン・リー

中国、上海出身。お父さんの仕事の都合で子供の頃にコロンビアに移住し、3年後にアメリカに移住、そのままアメリカで育ち、フィオレロ H. ラガーディア高校でダンスを習ったそうです。

2010年にダンスの番組に出演し同年に長寿TVドラマ『Blue Bloods』で女優デビューされています。2011年にはTVドラマ『ダメージ』に12話出演し、その後もTVドラマ、映画と活躍されています。

現在日本で観れる主な作品として『ニューヨークの巴里夫(パリジャン)』『エクソシスト 孤島の悪魔』『五行の刺客』『バビロン』など。

レミック……ジャック・オコンネル

1990年イギリス生まれ。家庭環境の問題もあり子供のころから素行が悪く少年犯罪歴もあり、17歳の時には少年院送致命令を受けています。そんな中、演技を学び2005年のTVドラマのゲストで俳優デビュー。デビュー当初は不良役の定番としてTV、映画で活躍されていたみたいですね。

2009年TVドラマ『Skins – スキンズ』に出演し注目されてTVチョイスアワードという賞で最優秀男優賞を受賞したそうです。その後はアメリカでの仕事も始めすっかり売れっ子さんの仲間入りを果たしています。

現在日本で観れる主な作品として『バイオレンス・レイク』『ユナイテッド -ミュンヘンの悲劇-』『兵士ピースフル』『ヒットマン レクイエム』『タワーブロック』『名もなき塀の中の王』『ベルファスト71』『不屈の男 アンブロークン』『チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛』『ナチス第三の男』『セバーグ~素顔の彼女~』『チャタレイ夫人の恋人』『Back to Black エイミーのすべて』『28年後…』など。

監督・脚本・製作……ライアン・クーグラー

1986年アメリカ生まれ。学生の頃にフットボールでスポーツ特待生となりセント・メリーズ大学に入学。そこでフットボール選手は執筆コースに進む事を大学が奨励していたので、ライアンさんも脚本を書いたそうです。それを読んだ先生がその作品を賞賛し、脚本を学ぶように勧められたそう。しかし大学からフットボールコースが廃止になってしまったので、ライアンさんはカリフォルニア州立大学サクラメント校に転校、そこで映画の授業も受け卒業。さらにUSC映画芸術学部に入学して短編映画を制作したそうです。

その在学中の2009年の短編映画で監督としてデビュー。その後も計3本の短編映画を監督し、これがいろんな映画祭で賞を獲っていまして、2013年『フルートベール駅で』で長編映画監督/脚本デビュー。

これがまた評判になり、2015年『クリード チャンプを継ぐ男』の監督/脚本/原案を担当してこれがまた大ヒットとなりシリーズ化、2018年にはマーベル『ブラックパンサー』を監督、またまた大ヒットをさせてすっかり大ヒット請負人となっております♪♪

現在日本で観れる主な作品として『クリード 炎の宿敵(制作総指揮)』『スペース・プレイヤーズ(制作)』『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(監督/脚本/原案)』『クリード 過去の逆襲(制作/原案)』『アイアンハート(制作総指揮)』など。

個人的な感想

今回も遠出をして豊橋市にある映画館で鑑賞♪♪

毎月1日のファーストデーってヤツで安く観れました♪♪しかしお客さんは平日という事もあって10人いるかどうかって感じでした♪♪

そしてパンフレットが売り切れていた~~~~~っっ!!

ショック!!

で、早速本編の感想です♪♪

これは面白かったですねえ〜〜〜〜〜〜♪♪

実はあまり期待しないで観に行ったんですよね。どこかの感想で

『フロム・ダスク・ティル・ドーン』じゃん!」

と書いてあったのを見てしまいましてっっ。

でもそのおかげで気負わなくてすんだのはよかったかも♪♪

すぐにその感想の意味は理解しましたが、

大丈夫(笑)♪

だいぶ違います♪♪

面白さのベクトルが違うのでなんとも言えませんが、どっちも同じくらい面白かったと思います♪♪

観終わった後の爽快感は個人的にはかなりありまして、

ラストはちょっとグッと来てしまった(笑)♪

そんな事もあって満足度もとっても高く、正直、先月観た『ノスフェラトゥ』よりも単純に面白かったと思いますね。

とにかく各キャラクターが分かりやすかったですし(主人公の2人が1番分かりにくいかもっっ)、その関係性も分かりやすくて、とても物語に入りやすい作りになっていたと思いました♪

それとお金があったらサントラ買っちゃいそうなくらい、音楽がよかったですよ~~~♪♪

というか、そもそも論として、これホラー映画じゃなくてよかったんじゃね?

って実はちょっと思っています(笑)。まあでもそこをあえてホラーにしたかったんかなあ~……?

まあ書きませんが、そう思えるくらいに後半に至るまでの展開が個人的にはグー!なのです(笑)。あ、後半の展開も好きなんですけどね(笑)。

こんな感じなのでアクション映画好きやアメリカの歴史物に触れたい方、スカっとしたい方にはおすすめの1本です。マジで楽しかったです♪♪

……なんか、今タランティーノが『フロム・ダスク・ティル・ドーン』の脚本を書いたらこんな感じになりそう……と思ったのは私だけですか(笑)?

という訳で今回は『罪人たち』についてザックリ書いてみました♪♪

んじゃまた〜♪♪

※参考文献、ウィキペディア、IMDb、映画データベース-allcinema、Rotten Tomatoes、Filmarks

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