【モンスター映画】『フランケンシュタインの館』の解説&感想♪ユニバーサルの3大モンスター夢の競演だけどドラキュラは完全にオマケ♪

こんにちは、ヒッチです。

今回は1944年公開の映画『フランケンシュタインの館』についてザックリ書いていこうと思います。

今回もちょいネタバレしますっっ。

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フランケンシュタインの館 The House of Frankenstein

監督:アール・C・ケントン
脚本:エドワード・T・ロウ
原案:カート・シオドマク著 ”The Devil’s Brood”

出演:グスタフ・ニーマン/ボリス・カーロフ
   ダニエル/J・キャロル・ナイシュ
   ローレンス・タルボット/ロン・チェイニー・ジュニア
   フランケンシュタインの怪物/グレン・ストレンジ
   アロンカ/エレナ・ヴェルダゴ
   ドラキュラ伯爵/ジョン・キャラダイン
   リタ・フスマン/アン・グウィン
   カール・フスマン/ピーター・コー

1944年/アメリカ/71分

配信状況と過去のDVD販売状況

※2025年11月現在の配信状況です。今後変更する可能性がございますのでご了承ください。

FODFODプレミアム
月額料金976円(税込)。しかしTV放送の見逃し配信は会員登録なしで観る事ができるそう。
フジテレビが好きな人にオススメですね。
また330円でレンタルが可能のようです。
VideoMarketVideoMarket
プレミアムコース/月額550円(税込) 
プレミアム&見放題コース/月額1,078円(税込)
NHKまるごと見放題パック/月額990円(税込)
初回は無料だそうです。

今作のDVD販売は上記のものも含めてすべて生産が終了しているようでして、中古でも手に入りそうなDVDを紹介しときますね~♪

フランケンシュタイン レガシーBOX

ユニバーサルが販売したフランケンシュタインシリーズまとめたDVDBOX

『フランケンシュタイン』『フランケンシュタインの花嫁』『フランケンシュタイン復活』『フランケンシュタインの幽霊』『フランケンシュタインの館』の5作を収録。

持っていないのでハッキリは書けませんが『フランケンシュタイン』のDVDにはメイキングなどの特典がドッサリ収録されていると思いました♪

フランケンシュタイン vs 狼男

廉価版DVD販売でよく本屋さんで見かけたコスミック出版のDVDBOX

『フランケンシュタイン』『フランケンシュタインの花嫁』『フランケンシュタイン復活』『フランケンシュタインの幽霊』『フランケンシュタインと狼男』『フランケンシュタインの館』の6作のフランケンシュタインシリーズと、『倫敦の人狼』『狼男』『謎の狼女』のユニバーサルの狼男映画3作の全9作を収録。

公式DVDではないので画質はイマイチかもですが、定価1800円(税抜き)でフランケンシュタインと狼男の作品がほぼ網羅できたので、けっこうすぐに売れちゃった印象ですね♪

ユニバーサルのドラキュラシリーズ一覧

1931年に『魔人ドラキュラ』でスタートしたユニバーサルホラーのドラキュラが出演している作品を並べてみました♪厳密にはシリーズではないですねっっ。

  1. 『魔人ドラキュラ』(1931) 伯爵です♪
  2. 『魔人ドラキュラ』スペイン語版(1931) スペイン語版です♪
  3. 『女ドラキュラ』(1936) 娘です♪
  4. 『夜の悪魔』(1943) 息子です♪
  5. 『フランケンシュタインの館』(1944) フランケンシュタインの怪物、狼男がメインでドラキュラはオマケ♪今作です♪
  6. 『ドラキュラとせむし女』(1945) ドラキュラがメインのモンスター総登場♪
  7. 『凸凹フランケンシュタインの巻』(1948) モンスター総登場のコメディです♪

『魔人ドラキュラ』と最終作の『凸凹フランケンシュタインの巻』ベラ・ルゴシドラキュラ伯爵を演じ、『夜の悪魔』ではロン・チェイニー・ジュニア息子を演じ(笑)、『フランケンシュタインの館』『ドラキュラとせむし女』の2作ではジョン・キャラダインがドラキュラ伯爵を演じていて、けっこう役者が安定しないシリーズだな(笑)とあらためて思ってしまいました♪

概要

1944年のアメリカ映画。1943年の『フランケンシュタインと狼男『夜の悪魔』の正当な続編だそうです。

あ、ちなみに日本では劇場未公開みたい♪戦後も公開されなかったんですねえ~。

1943年6月に『狼男』脚本家カート・シオドマクさんの小説『The Devil’s Brood(悪魔の血統)』を原作にした『Chamber of Horrors(恐怖の部屋)』の製作を発表、ボリス・カーロフロン・チェイニー・ジュニアなどと並んでベラ・ルゴシの名前もあったそうです。そしてその作品にはミイラ透明人間も参戦したモンスター総登場の作品だったみたいですね♪

しかしこの企画は実現せず、ルゴシさんも(スケジュールの関係っぽいですねえ)ドラキュラ伯爵の再演は実現せず、脚本も『ノートルダムのせむし男(1923)』などの脚本家エドワード・T・ロウさんが担当、『The Devil’s Brood(悪魔の血統)』からいろんな箇所を変更して完成させたみたいです。ちなみにカート・シオドマクさんは全然この作品に興味がないようで、観てもいないそうなっっ。

ドラキュラ伯爵役には今回がお初のジョン・キャラダインさんを起用、フランケンシュタインの怪物も今回初のグレン・ストレンジさん、初代怪物のボリス・カーロフさんは今回ニーマンというマッドサイエンティスト役で主演されています。

また、ニーマンの助手として登場のせむし男ダニエルは明らかに『ノートルダムのせむし男』を意識したキャラクターで、やっぱり踊り子の虜になってます(笑)♪

製作費は過去のフランケンシュタインシリーズでは最高額となる35万4千ドルとなり、撮影期間は30日間を用意され、1944年4月4日から5月8日にクランク・アップしたようです。

撮影中にキャラダインさんはシェイクスピア作品の朗読をしたり、チェイニーさん豪華な昼食を振舞って和気あいあいだったのが伝わります♪が、怪物役のストレンジさんは怪物メイク、特に頭のかぶせものが水が入っているようで気持ち悪かったそうで、メイクのせいなのか売店にも入れず一人他の人から離れて袋入りの昼食を食べていたらしいですっっ。ちょっと不憫っっ。

しかも氷づけのシーンではガラスケースストレンジさんは入れさせられ、そのケースの中に蒸気を入れて「氷を解かす」という演出をされたそうで、その時に息ができるように鼻にホースを付けていたそうですが、いざ蒸気が入ると息ができず窒息しそうになり、非常ボタンを押して助けを求めたそうで……ああ、不憫っっ。

また本来金髪のアロンカ役のエレナ・ヴェルダゴさんはジプシーの踊り子役という事で黒髪のかつらを使用しているそうな♪

こんな本作、1944年12月15日にニューヨークのリアトル劇場で公開がスタート、めっちゃ人気が出たそうで1945年2月16日からアメリカ全土で公開スタート。するとそこそこの興行収入を上げたそうで、当然続編の話が持ち上がったとさ♪

ただ内容的にはかなり子供だましなお話で、ドラキュラ伯爵の前半フランケンシュタインの怪物と狼男の後半の、ほぼ2部構成だと思ってくださいませ(笑)。

そしてホラーっ気ドラキュラ伯爵の前半にはまだ残っている気もしますが、後半はせむし男、狼男タルボット、踊り子のアロンカのロマンス色が強く、それをカーロフさんがホラーに戻そうとしてる(笑)感じ?

ホントにカーロフさんがいなかったら後半はホラー色がほぼなくなっちゃいそうな勢いです(笑)♪

ただ、役者陣の演技がみなさん素晴らしく、見どころはそこ(笑)♪だと勝手に思っていますが、1本で3大モンスターが拝見できるのは単純に楽しいかも♪そんな1本♪

評価

IMDb6.2/10
Rotten Tomatoesトマトメーター(批評家の評価)…55%
視聴者スコア…47%
映画データベース-allcinema5.0/10
Filmarks3.4/5
Amazon4.6/5

こんな感じ♪ええ~!!予想よりも全然評価が高い~~~~っっ!!で、コメントを読むと、やっぱりモンスターたち大集合だけでそこそこ点数が伸びてる印象。そしてボリス・カーロフやロン・チェイニー・ジュニアなどの参戦も評価を上げている感じです。ただ、内容についてはイマイチな方がやっぱり多かったですかね~(笑)♪

あらすじ

獄中にあった邪悪なニーマン博士がダニエルを連れて脱獄した。ニーマンの目的は、フランケンシュタイン博士の研究記録から“永遠の生命”の秘密を探り当てることにあった。逃走の途中、旅回りのフリークショー一座を乗っ取ったニーマンは、一座の花形だったドラキュラを手なずけることに成功、しかしドラキュラは太陽の光を浴びて死滅してしまう。やがて、目指すフランケンシュタイン城に辿り着いたニーマンは、そこで氷漬けのモンスターと狼男を発見。怪物たちを生き返らせる実験に取り組むが……。

『フランケンシュタインの館』DVDのジャケット裏から引用

キャストなど

グスタフ・ニーマン……ボリス・カーロフ

1887年イギリス生まれ。1909年にカナダに移住、そこで劇団に入って俳優活動を始めたみたいです。

映画デビューは1919年。この後1931年のあの『フランケンシュタイン』で怪物役をするまでに無名…という訳ではなく、脇役ではありましたがこの時期の出演作品ではそこそこ重要な役を演じてたみたいです♪

それでも『フランケンシュタイン』公開後は完全なスターになりまして、その後は怪奇スターとして売れまくっています。『フランケンシュタイン』で最初に怪物役のオファーを受けたけど、セリフがねーじゃん!という理由で拒否した『ドラキュラ』のベラ・ルゴシは、後年になってこの怪物役を引き受けていたり、カーロフさんと共演すると必ずカーロフよりクレジットが下で、晩年まで悔しがっていたのはまあまあ有名はお話ですね(笑)。

その後も『フランケンシュタインの花嫁』『フランケンシュタインの復活』の続編と合わせて3回怪物役を演じていますが、無事?に今作で怪物役は卒業をされていましてインタビューでも「もうやらないと思う」と率直に述べていますね。

そして今作の公開の頃にはすでに数多くのホラーやサスペンス映画に引っ張りだこの状態だったようで、『暗黒街の顔役』『黒猫』『死刑台の呪い』『誘拐魔』『殺人者はライフルを持っている!』などに出演。

ただなぜか吸血鬼とは縁があまりなく吸血鬼映画じゃない吸血鬼映画『吸血鬼ボボラカ』アレクセイ・K・トルストイの小説『ヴルダラクの家族』を映像化した作品を含むオムニパス『ブラック・サバス/恐怖!三つの顔』くらいで、この作品で唯一吸血鬼を演じています♪

怪奇スターとしての顔が有名ですが、サスペンスや刑事ものなどにも出演されていまして、1969年に亡くなるまでに206本もの作品に出演されていたそうです。

ダニエル……J・キャロル・ナイシュ

1896年アメリカ出身。14歳で学校を飛び出して子供向けの劇団に参加したり、軍隊に入ったり商船隊に入って世界各国を回ったおかげで8か国語を話せるようになったり……なんかすごい人。

1926年の映画初出演の前からニューヨークやパリで舞台俳優としてキャリアを積んでいて、30年代に入るとサイレント映画からトーキー映画に変わったおかげで言葉が得意だったナイシュさんはお仕事が激増したらしい♪

1943年『サハラ戦車隊』と1945年『A Medal for Benny』二度アカデミー賞助演男優賞ノミネート『A Medal for Benny』ではゴールデングローブ賞助演男優賞を受賞され、1943年の連続活劇『バットマン』では第二次世界大戦中という時代背景もあり日本帝国の秘密諜報員ドクター・ダカを演じ、1957年から1年間放送されたドラマ『The New Adventures of Charlie Chan』では主演をされています。

1973年に77歳で肺気腫により死去されていおられるのですが、遺作となったのはロン・チェイニー・ジュニアさんを共演した1971年の映画『ドラキュラ対フランケンシュタイン』でした。この時2人ともしんどかったみたいですねえっっ。

ローレンス・タルボット……ロン・チェイニー・ジュニア

1906年アメリカ出身。【千の顔を持つ男】の異名を持つ名優、ロン・チェイニーの息子さん。お父さん存命中は俳優業を反対されてできず、俳優を始めたのはお父さんが亡くなった1930年。

ほぼ本名のクレイトン・チェイニーで1931年にスクリーンデビュー。その後しばらくは脇役をされていますが1934年には『魔海の王者』初主演をされており、その後もメインの配役が多いですね。

その後ユニバーサルスタジオの強い要望により、芸名をロン・チェイニー・ジュニアと芸名を改名、1939年『廿日鼠と人間』で主演するとこの作品がアカデミー賞ノミネートになる大ヒットし注目され1940年ユニバーサル映画『電気人間』ホラー初主演し1941年『狼男』で完全にホラーファンの心を掴んだみたいです♪

その後ミイラ男こそ好評だったものの、ドラキュラ伯爵(『夜の悪魔』)とフランケンシュタインの怪物の双方を演じましたが評判がイマイチでこの2役は1回しか演じてませんね。しかし狼男タルボットを今作も含め5度演じまして、完全に狼男のイメージを定着させています。

今作はまさにこの時期に作られた1本で、この頃のユニバーサルには欠かせない存在だったのは間違いないでしょう。

このホラーブームが過ぎるとホラー以外(特に西部劇)の作品やTVドラマでも活躍はされていたみたいですが、以前のようなヒットには恵まれなかったみたいです。

晩年はお酒の飲み過ぎと喫煙でお父さんと同じ咽頭ガン慢性の心臓病に苦しんでいたそうで1973年に心不全で亡くなっています。67歳だったそうです。

J・キャロル・ナイシュさんと再共演した1971年の『ドラキュラ対フランケンシュタイン』遺作となっていますが、この作品の後に『男子禁制・女体秘密クラブ』の撮影をされており、公開順がこちらのが先になってこのややこしい事態になってます(笑)。

フランケンシュタインの怪物……グレン・ストレンジ

1899年アメリカ出身。ディズニーアニメにもなっているポカホンタスとイギリスの探検家ジョン・ロルフの直系の子孫でアメリカ先住民チェロキー族の血も入っており、13歳までチェロキー語が話せたそうですが、話す相手がいなくなって忘れてしまったそうっっ。

12歳の時からバイオリンを弾き始めて1928年には地元のラジオ局でバイオリンを弾いていたそう。またこの時期はプロボクサーとしても活動していて、そのせいで右耳が餃子耳になっちゃってるらしいですっっ。

ストレンジさんは映画監督/プロデューサー/俳優/ロデオチャンピオンの肩書多すぎのフート・ギブソンさんのロデオ大会に参加した時に負傷、この時にギブソンさんが面倒を見てくれて、これがきっかけで映画界に入ったみたいです♪

1930年にクレジットなしですがスクリーンデビュー。その後もたまにしかクレジットされないくらい脇役を演じています♪ストレンジさんは馬車の運転に長けていたそうで、多くの西部劇に出演、また悪役が圧倒的に多かったそうです。

1935年あたりからクレジットされる配役に少しずつ就くことが出来て『ローンレンジャー』などにも出演されていますが、これといった役柄には出会っていないようでしたが、1942年のユニバーサルホラーに出演するとすこしずつ流れが変わったみたいです。

1944年の今作でフランケンシュタインの怪物を初めて演じたんですが、この時に初代怪物のカーロフさんからレクチャーを受けており、この怪物役は次作『ドラキュラとせむし女』『凸凹フランケンシュタインの巻』の3度演じて、ロン・チェイニー・ジュニアさんと並んでこの時のユニバーサルには欠かせない人材になったみたいですね。

またロン・チェイニー・ジュニアさんとは共演を重ねるうちに親友になり、ジュニアさんの葬儀の時にはスピーチを行ったそうです。

その後50年代にはTV出演が増えたそうで、ここでも西部劇やホラーのコメディなんかで盛り上げてたっぽいですね♪

1955年スタートの長寿ドラマ『ガンスモーク』に1960年から2回出演した後、1961年からサム・ヌーナン役を12年間出演、1972年に肺癌と診断されてからもギリギリまで出演され、1973年9月20日に74歳で死去。その後ストレンジさん出演の回は5話流れたそうです。

アロンカ……エレナ・ヴェルダゴ

1925年アメリカ出身。子供の頃からダンスや演劇を習っていたそうで、1931年には子役としてスクリーンデビューされており、本格的に女優業を始めたのは1040年からのようです。

しばらくは脇役が多かったようですが、今作のアロンカ役と1945年のロン・チェイニー・ジュニアさんとの再共演作『The Frozen Ghost』で注目され、アボットとコステロとの共演作『Little Giant』の撮影中に脚本家のチャールズ・R・マリオンさんと出会い結婚、その後も出演数を重ねてまして、50年代に入るとTVに移行し、コメディエンヌとして活躍されたそうです。

1969年スタートのTVドラマ『ドクター・ウェルビー』コンスエロ・ロペス役を7年演じて代表作となっているそうです。

1985年のTV映画が最後の出演作となり、2017年5月に92歳で死去されたそうです。

ドラキュラ伯爵……ジョン・キャラダイン

1906年アメリカ出身。学生の頃に彫刻を習い、肖像画を売りながらアメリカ南部を放浪していた頃もあったそうですが、なんでも息子さんで俳優のデヴィッド・キャラダインさん曰く「11歳の時に観たシェイクスピアの『ヴェニスの商人』で何をしたいのか決めたと父が言っていた」だそうで、その言葉どおり、1925年にニューオーリンズの劇場で俳優デビューをされています。

1930年スクリーンデビュー。初期は芸名を叔父に敬意を表しピーター・リッチモンドで活動、1933年にはジョン・ピーター・リッチモンドとなりまして、1935年からはジョン・キャラダインになっています。

ただこの頃はクレジットなしの脇役も多いんですが、1936年にジョン・フォードの劇団に入り、『駅馬車』『モホークの太鼓』『怒りの葡萄』などに出演、頭角を現していきます。また40年代には自身のシェイクスピア劇団を率いて『ハムレット』『マクベス』など上演するツアーもしたそうです。

また44年の今作で初めてドラキュラ伯爵を演じましたが、次作『ドラキュラとせむし女』で再演し、1966年『ビリー・ザ・キッド対ドラキュラ』1979年日本未公開『Nocturna』4本の作品でドラキュラ伯爵を演じています。ちなみに1967年出演の『ドラキュラの館』では別の方がドラキュラ伯爵を演じてるそうな。

50年代くらいからTVの仕事も増えまして、ホントにいろんな作品に出演されていますが、キャリアの後半は1980年『死霊の鏡/ブギーマン』翌年公開の『ハウリング』とかホラー作品が比較的多い気がしますね~。1981年『Frankenstein Island』ではフランケンシュタイン博士を演じてるみたいですし♪

1988年11月27日に心臓と腎臓の機能不全により82歳で死去されたんですが、その少し前まで『エドガー・アラン・ポー/早すぎた埋葬』の撮影をされていたそうで、その作品は89年に完成、90年に世界公開されています。

ただ、ちょっと観ていないので何とも言えないんですけど1995年に『新ハロウィン/ジャコランターン伝説』というB級映画に死後6年経ってるのに出演されていまして、どうやら撮影は1985年の12月だったらしく、遺作としてはこの作品になるみたいですっっ。そんな事ある?

監督……アール・C・ケントン

1896年アメリカ出身。映画業界に入る以前は教師をしていたらしいんですが、その後動物を使ったショーを経て、コメディアンとしてヴォードヴィルというジャンルの演劇に参加し、この縁で映画のドタバタ喜劇にコメディアンとして1915年から出演したのが最初みたいです(笑)♪

その後1916年には助監督、1919年には短編で脚本と監督としてデビュー、20年には長編監督としてもデビューし、その後は短編、長編とめっちゃ作品出してます♪ジャンルもコメディ、ホラー、サスペンスなどなんでもござれ状態な方で、その中には『ドクター・モローの島』『D.N.A.』の元になった1932年『獣人島』もありますね。

1941年から46年までユニバーサルで監督をされてまして、この時のインタビューで「コメディより想像力が働くからホラーのが好き」的な発言をされています♪

1952年からはTVに移行してドラマの監督を続けており、1960年でキャリアを終えていますね。1980年パーキンソン病のため83歳で亡くなっています。

個人的な感想

この作品も数年ぶりに鑑賞。

私、この作品の面白さがあまり理解できないんですよね(笑)。

たぶん、ドラキュラの扱いがぞんざい過ぎるのが気になっちゃってるのが原因の1つだと思います。

前半のドラキュラパートと後半のフランケンシュタインの怪物&狼男パートが切り離され過ぎてて、

71分しかない作品なのに各モンスターの扱われ方がドラキュラに限らずみんなぞんざい(笑)。

もっと時間をかけるかもうちょっと脚本を練る~……時間がなかったのかもですけど、もうちょっと何とかしてほしかったですねえ~。

なので、展開も早いっっというか雑!もう私的には「ん~~~っっ」って感じっっ。

しかしそんな中でも各キャラクターを演じた役者陣はまなさん素晴らしく、ボリス・カーロフさんの厳格、頑固なマッドサイエンティストはめっちゃハマってますし、

狼男タルボット役のジュニアさんは、やっぱりこういう役をやらせたら最高です♪

そして出番の少ないジョン・キャラダインさんのドラキュラ伯爵は個人的には大好き♪もっと見たかった!つーかもっとまともなドラキュラ伯爵やって!!

フランケンの怪物は……正直いいか悪いか分かりませんでしたが、

今作の一番の立役者はせむし男ダニエルを演じたJ・キャロル・ナイシュさんでしょう。彼のせむし男としての哀愁は素晴らしく、根っこが純粋無垢な不器用な弱い男がすんごいよかったです♪

なので3大モンスターがせむし男に食われちゃってるんですよね(笑)。

せむし男のお話も概要に書いたように『ノートルダムのせむし男』をオマージュしたような展開で、これはとても良かったです♪ただ雑……

もちろんお話の中心がカーロフさんなんで、最初から3大モンスターの立ち位置が微妙ではあるんですけど、そのカーロフさんと渡りあってたのはせむし男さんだと思いました。つーかそういう展開ですから(笑)。

またせむし男が恋するアロンカもめっちゃかわいかったですし、前半登場のフスマン夫妻も明るくてよかったんですよね~♪ホントに前半の話と後半の話、どっちかで1本の作品にした方が絶対よかったと思います……が、たぶんそれだと3大モンスターが出せないからねえ~……っっ。

ホントに3大モンスターがちゃんと絡んだ作品を期待していたのに、非常に個人的には残念な作品でした。

ですので、モンスター映画の古典を観たいという人くらいにはおすすめしてもいいかもしれません♪♪

という事で今回はフランケンシュタインの館についてザックリ書いてみました。

んじゃまた~♪♪

※参考文献
ウィキペディア……フランケンシュタインの館
IMDb……House of Frankenstein
Rotten Tomatoes……House of Frankenstein
映画データベース-allcinema……フランケンシュタインの館
Filmarks……フランケンシュタインの館

※2025年11月現在の配信状況です。今後変更する可能性がございますのでご了承ください。

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NHKまるごと見放題パック/月額990円(税込)
初回は無料だそうです。
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