こんにちは、ヒッチです。
今回は、吸血鬼ダメ映画の部類に入るであろう2008年の映画『ボニー&クライド vs. ヴァンパイア』について、ザックリ書いていこうと思います。
※その前に、吸血鬼年表を作りました。よかったら見てやってくださいませ♪
※歴代の小説『吸血鬼ドラキュラ』の映画化作品まとめました♪こちらもどうぞ♪
ボニー&クライド vs. ヴァンパイア BONNIE & CLYDE VS DRACULA
監督/脚本:ティモシー・フレンド
出演:ボニー/ティファニー・シェピス
クライド/トレント・ハーガ
Dr.ラブレス/アレン・ローマン
アナベル/ジェニファー・フレンド
ドラキュラ/ラッセル・フレンド
2008年/アメリカ映画/91分
概要
よくある低予算映画で、『有名人VSドラキュラ』みたいのがあるんですが、まさにこの映画もその1本。
しかし日本タイトルは『ボニー&クライド vs. ヴァンパイア』で、ドラキュラを隠そうとしていますね。しかも当然ながら劇場にはかかりませんでした。
たぶん、ドラキュラという言葉を使うとDVDが売れないと判断したんでしょう。
でも原題はしっかり『BONNIE & CLYDE VS DRACULA』となっておりますので、そのまま売った方がよかったんじゃねって私は思っています。
アメリカの有名な犯罪者カップル、ボニー&クライド(映画『俺たちに明日はない』で有名ですよね)が何故かドラキュラと対決する事になるというアホな話です。
だいたい、東ヨーロッパのトランシルバニアからロンドンに来て、またトランシルバニアに戻った男が、な~んでアメリカの田舎町のよう分からん医者の屋敷にいるのさ!!な~んて事は考えてはいけません。
いいんです!楽しければ!!楽しいかもちょっと微妙ですけど……
この映画、アメリカ本国では(どのくらいの規模かは分かりませんが)ちゃんと劇場公開されているみたいです♪もっとこういったバカ映画、日本でも公開しないかな~……無理だろうなあ……
受賞歴もあるんです
概要でダメ映画のレッテルをしっかり張った気もするんですが、この作品、よく見ると受賞歴がパッケージの下の方についてたりします。どんな賞かというと……
- サクラメント映画祭 最優秀作品賞
- アリゾナ・アンダーグラウンド映画祭 最優秀作品賞
- フライトナイト映画祭 グランプリ/主演男優賞
- シカゴ・ホラー映画祭 最優秀作品賞
これだけの賞を受賞しているんだそうです。
まあ、どれもよく知らないですけど……
ただのダメ映画ではなく、ちゃんと魅力のある作品なのだという事ですね♪
キャストなど
ボニー……ティファニー・シェピス
この方、俳優業を16歳でスタートしているそうですが、製作も多数携わっているようで、100本以上のインディペンデント作品があるんだそうですよ。
しかも本人がホラー好きなようで、そんな作品ばかり作っているみたいです。アメリカ本国のマニアの間ではちょっとした有名人のようです♪
ちなみに『ナイトウォッチメン』というおバカ映画にも出演してたみたいです。分かっていないですけど(笑)。
今回のボニー役もブチギレ役がとってもハマっており、間違いなく作品に勢いをつけています♪
クライド……トレント・ハーガ
この方も多才な方で、俳優業以外にも、脚本、監督など、裏方の仕事をけっこうこなしていますね。しかしどれもホラー(笑)♪そしてビデオ作品の多いこと(笑)♪
このクライド役ですが、個人的には物凄くよかったな♪と思っていまして、暴走ボニーを押さえつつ自分もしっかり暴走する感じとか、ボニーを気遣う表情とか、とてもいい役者さんだと思いました。
Dr.ラブレス……アレン・ロウマン
この方はあんまり売れていない方のようでして、わき役ばかりなのに、そんなにキャリアが出てこないですねえ。
この Dr.ラブレスという役も、エレファントマンみたいな袋を被って終始、顔は見えないし、顔が出たと思ったらあんまりちゃんと移されずにそのシーン終わるし……ちょっとかわいそう。
アナベル……ジェニファー・フレンド
この方も売れなかった方のようで、あまり出演作がないし、脚本も書いているようですが、2本だけ……で、2016年でキャリアが終わっています。
で、何故か海外のメディアバンクサイトのこの方のページにこの方のオフィシャルサイトへのリンクがあったので飛んでみたら、
何故か大学の博士のサイトへ……名前は同じで、よく見ると顔も似てるような~……
という事で、この方はきっと現在立派な方になっておられるので、きっと映画業界の事はなかった事になっていると思います♪
で、このアナベルというキャラ、けっこう個性的なキャラで、それを楽しそうに演じていらっしゃいました。なのでもっと売れてる方かと……単純に美人でしたし。
ドラキュラ……ラッセル・フレンド
この方に至っては、この作品ともう1作しかデータが出てきませんでした~♪♪ん~……しかも、正直、出番もそんなに多くないし、記憶に残らない……
監督/脚本……ティモシー・フレンド
この方、過去に短編を含めても4作品、この『ボニー&クライド vs. ヴァンパイア』こそ映画館で上映されましたが、もう1本の長編はビデオスルーという、インディーズもインディーズな方。
ここまで読んでもらった方はお気づきかと思いますが、どうやら、上に書いた2人と苗字が同じ所を見ると、身内ですね♪
ちなみに上の2人はこの監督のもう1本の作品にもちゃんと出演されています。そしてこの方、2013年の短編を最後にキャリアが終わっているのでした~っっ。
個人的な感想
始まりから、何かガンバって凝った事をしてみよう! 的なのがすぐに分かります。それが個人的には嫌いではないのですが、同時にすぐに、
この映画、お金なかったんだなあ〜
と、気がつきます♪
それでも話が進んでいくうちに、無理矢理キャラを立たせていたボニーにも慣れてきて、ボニーとクライドのシーンはそれなりに楽しく観れました。
先にも書きましたが、俳優さん達はけっこういい味をそれぞれ出していると思いましたよ。それもあって結構好き♪
しかも明らかにタランティーノと北野武の影響を感じて(妙に殺伐とした空気感とか、作品と関係ない無駄話とか)、それも私的には楽しかったですね♪
しかし、吸血鬼のいるシーンになると、まるで別映画のようなチンプさが目に余ります(笑)。しかも正直よく分からんし♪
そんな感じがまあまあ長い事続くので、
多分その辺でギブアップする人は出てくるだろうなあ〜
とも、思いました。
そして吸血鬼との絡みも、ぶっちゃけひどいです(笑)。
そこから先は本当にひどかったです。最後まで、
「ん〜……これはダメなんじゃないかな?」
と、思ってしましました。
何か、もっと上手くドラキュラと絡ませれなかったのかなあ~……と、この作品を見終わった後にすんごく考えました。
それとDr.ラブレスというキャラは何とかならんかったかなあ~っっ。安さが目立つ!!
でも嫌いじゃない……♪ つーかちょっと好き(笑)♪
と、いう訳で今回は『ボニー&クライドvsヴァンパイア』についてザックリ書いてみました。
んじゃまた〜♪♪
※参考文献、ウィキペディア、IMDb、映画データベース-allcinema