
こんにちは、ヒッチです。
今回は2007年のビデオ映画『レディ・ヴァンパイア 美しき聖戦』についてザックリ書いていこうと思います。
今回は感想でネタバレします♪
※その前に、吸血鬼年表を作りました。よかったら見てやってくださいませ♪
レディ・ヴァンパイア 美しき聖戦 REVAMPED
監督/脚本/制作/出演/リチャード:ジェフ・レクター
出演:リリス/テイン・マクルーア
メアリー/アラナ・カリー
リーガー刑事/マーティン・コーヴ
ピーターズ刑事/ポール・マイケル・ロビンソン
ヴァン・ダイク教授/ヴィクター・ランディン
ウラジマス/ビリー・ドラゴ
2007年/アメリカ/87分
※2025年6月現在、今作の配信は見つけれませんでした。またどこかで配信される可能性もありますので、その時はご了承くださいませ。
概要
2007年のアメリカのビデオ映画。2007年9月にバレー映画祭にて上映され、2008年にDVD販売されたようです。日本でも2008年に発売されていますが、劇場公開はされていなさそうです。
今作の主演/監督/脚本/制作を務めているジェフ・レクターさんの一人舞台みたいな作品ですが、元々は2002年のTV用短編映画『Fatal Kiss』。こちらも同じく出演から何からされていまして、この作品の評判が良かったという事で今作が作られたようです。
その流れもありキャストも前作から引き続いて出演されている方多数でして、さらにジェフ監督の交流の広さなのか、どこかで観た俳優さんがまあまあ出演されています♪
そんな訳で主人公に噛み付く女性の吸血鬼リリスをテイン・マクルーアさんが演じているのですが、当初このリリス役はエルヴァイラを意識していたそうでして、実際にエルヴァイラを演じていたカサンドラ・ピーターソンさんにオファーしたらしいです。でもしっかり断られテインさんがオーディションで選ばれたそう。しかし彼女は金髪だったので、黒髪ロングのカツラをかぶって今作のリリス役を演じていらっしゃいます。
ちなみに↓がエルヴァイラさん♪懐かしや♪♪
ただ、今作明らかに低予算と分かる作品でして、カメラワークや話のテンポも変ですし、特殊撮影もしてはいるんですけど、もっと上手に出来たでしょっっ!!と言いたくなる迫力のなさでして、非常にそこは残念!!
あ、音楽や効果音もあんまりなかった気がしますっっ。これも大事ですよね〜〜っっ。
さらに内容も序盤が100%コメディな展開だったのに15分過ぎたあたりから何故かシリアスになってしまうのも今作の評価を落としている原因かと思われます。
ちなみに原題の『Revamped』は改良とか改訂などの意味のようでして邦題『レディ・ヴァンパイア 美しき聖戦』のように女性ヴァンパイアがめっちゃ出てくるという作品ではありませんでした♪でも今作の邦題つけた人もホントにタイトル決めに困った挙げ句のこの邦題な気がする〜……
↓は海外版のDVD。ジャケットがカッコ良すぎ(笑)♪♪
評価
IMDb | 3.1/10 |
Rotten Tomatoes | トマトメーター(批評家の評価)…未評価 視聴者スコア…27% |
映画データベース-allcinema | 未評価 |
Filmarks | ページが存在せず |
Amazon | 3.6/5 |
こんな感じです。嘘みたいに褒めている人が数名ロッテントマトとINDbにいらっしゃいましたけど、サクラな気がしますねえ〜。「ヒドすぎて良かった」や「最低ではない」と言った意見もあれば「落ち目の俳優達を使ったけどゴミ」などボロカスな意見もありましたね。また「ジャケットに騙された!」という意見や「序盤の展開が途中から変わりすぎ」という意見もやっぱりありました(笑)。

あらすじ
ヴァンパイアVS特殊部隊!世界征服を目論むヴァンパイアと人類の最終戦争勃発!ロスに蔓延るヴァンパイア集団【ブリーダーズ】は、世界征服の為に闘い、繁殖を繰り返す。政府は、対ヴァンパイア特殊部隊【STAKE】を創設。千年に1度の太陽を消滅させる儀式の日・・・ヴァンパイアVS人類の壮絶な闘いが始まる!
Amazonより引用

キャストなど
監督/脚本/制作/出演/リチャード……ジェフ・レクター
1958年アメリカ生まれ。双子の兄妹のジェフリー・レクターも俳優として活躍されています。
1987年の映画で俳優デビュー。その後も映画、TV、舞台と幅広く活躍されています。
1997年の『SFN: Science Fiction News』という自身も出演しているTV番組で監督、脚本、制作を手がけて、2002年に今作の元ネタになった短編TV映画『Fatal Kiss』を監督、脚本を担当、そして今作で長編映画初監督、その後はTV、ビデオ映画と着々とキャリアを伸ばしています。
2020年自身が制作総指揮もした『バッド・プレジデント 悪魔に魂を売った??大統領』では魂を悪魔に売ったトランプ大統領を演じて話題になり、その年には日本のAmazonプライムでも配信されたそうです。しかし現在観れないのが残念!
現在日本で観れる出演作として『キラー・エンジェル 復讐の天使』『ブラック・ファイル [黒革の手帳]』『案山子男 オン・ザ・ビーチ』『バトル・オブ・バミューダトライアングル』など。

リリス……テイン・マクルーア
1968年アメリカ生まれ。お父さんは俳優のダグ・マクルーアさん。その関係か5歳の時にお父さん主演のTVドラマ『バージニアン』にカメオ出演した事があるそうな♪
そして大人になってバンド活動を始めると、ジャーニーのキーボード担当のジョナサン・ケインと出会い結婚、その後1982年にTané Cain(トーニー・ケイン)の名前でメジャーデビュー。旦那さんのバックアップもありアルバムもリリースするもヒットせず、レコード契約も打ち切られてしまったそう。それが原因なのか夫婦は離婚されています。
でもシングル『Holdin’ On』は37位をマークしていまして、そのPVもありましたので、リンク貼っときますね〜♪
その後1986年の映画で俳優として初出演。その後は俳優の道を進んでいまして、『キューティ・ブロンド』2作でリース・ウィザースプーンのお母さん役として出演しているそうな♪
また2002年の映画で制作/脚本家として初クレジット、2007年からは短編映画で初監督、2024年に初めて長編映画の監督と脚本をされています。
現在日本で観れる出演作として『シャイ・ガール 青い果実』『蒼い、ポートレイト。』『誘惑エスコート 最終章』『罠の女2』など。なんかエロそうな作品ばかりですねっっ。
メアリー……アラナ・カリー
1979年アメリカ生まれ。バレエとタップダンスを幼少期から習っていたみたいで、高校時代にはTVのCMなどにも出演されていたそうです。
俳優としてのデビューは1997年のTVドラマのゲスト。その後も映画、TVとキャリアを重ねていますが、2011年の映画を最後にキャリアが止まっていますねえっっ。
現在日本で観れる出演作は今作とちょい役の『ターミネーター3』のみのようです。
リーガー刑事……マーティン・コーヴ
1947年アメリカ生まれ。1971年の映画で俳優デビュー。この時はクレジットなしの役だったみたいですが、同年公開で出演作2作目の『ウーマン・イン・リヴォルト』でちゃんとした役がもらえまして、その後はTV、映画と出まくっています♪
1982年から88年まで日本でも放送されたTVドラマ『女刑事キャグニー&レイシー』のメインキャストとして出演、また1984年公開の『ベスト・キッド』でコブラ会のジョン・クリース役で出演、2018年からNetflixで放送されている『コブラ会』でも同役で出演中という事でして、現在でも第一線で活躍されています。
また1994年のTVドラマの1エピソードで監督に挑戦、2002年からは制作にも携わっています。
現在日本で観れる主な出演作として『デス・レース2000年』『ランボー/怒りの脱出』『クロコダイル2』『バーバリアン 伝説の神剣』『エイリアンX』『S.A.D 米国特殊部隊』『リベンジ・ガンショット 非情の追跡者』『VETERAN ヴェテラン』など。2025年現在で出演本数が238本(INDb調べ)らしいですっっ。低予算のアクション映画とかSF、ホラーなどにめっちゃ出てます(笑)♪
ピーターズ刑事……ポール・マイケル・ロビンソン
1970年アメリカ生まれ。1994年のTV映画(ドラマ?)『エマニエルX レッスン 1』でデビュー。タイトル通り『エマニエル夫人』が宇宙でエッチな事をする作品らしい(笑)。『バーバレラ』じゃん(笑)。
で、しばらくそういう作品に出演されまくっていまして、それが功を奏したようで1996年スタートのTVドラマ『The Guilt』で主役を演じています。その頃には日本でも放送されていた『サブリナ』にゲスト出演されているみたいです(笑)。
その後はエッチじゃない作品にシフトしていまして2005年の自身も出演されている映画では制作総指揮もされています。しかし2007年、今作と短編映画に出演した後、子育てなどに専念するという理由で現在も休業中のようです。
現在日本で観れる主な出演作として『キラー・エンジェル 復讐の天使』『グレートストーン/帝国の秘宝を追え!IN 上海』『グレートストーン/帝国の秘宝を追え!IN エジプト』『CIA』など。
ヴァン・ダイク教授……ヴィクター・ランディン
1929年アメリカ生まれ。若い頃は野球のセミプロまで行ったらしいですが、怪我で断念しているそうです。その後大学で音楽を専攻し、TV番組でフォークミュージシャンとして24回出場した経験もあるそう。しかしこちらも上手くいかなかったそうです。
その後はセールスマンなどの仕事をしながら俳優の道を目指し1958年のTVドラマのゲストでデビュー。その後もTV、映画と活躍、しかし1968年に仕事をセーブして子育てなどに専念されていたようです。その後は1975年の映画、1997年のTVドラマ、ととびとびでたまに俳優業をする程度で、ほぼキャリアはストップ状態ですね。2013年7月2日に亡くなっています。
現在日本で観れる出演作は残念ながら今作くらいしかなさそうです。
ウラジマス……ビリー・ドラゴ
1945年アメリカ生まれ。高校卒業後、AP通信の記者として働いていたり、ラジオのDJや、スタントマンの仕事もされていたそう。
ツアー劇団などに所属後、1979年のTV映画でデビュー。その後その不気味なルックス(失礼!)で映画、TVと活躍されています。低予算作品にも多数出演されているそうで、出演作は多いですね。1995年と2005年には制作にも参加していたり、2006年には脚本家デビューもされています。
2019年の3月に73歳で亡くなったそうです。
現在日本で観れる主な出演作として『地獄のコマンド』『アンタッチャブル』『サイボーグ2』『ABADDON/ア・バ・ド・ン』『トウキョウ・ドール』『サッカー・ドッグ』『チャームド~魔女3姉妹』『トレマーズ4』『デーモンハンター』『レジェンド・オブ・ドゥーム』『ザ・スネーク』『ゴーストライダーズ』『ウォーカー』『ザ・チャイルド:悪魔の起源』『ダーク・スウォード テンプル騎士団の復讐』など。
また吸血鬼映画の『ヴァンプ』に出演されているそうです。観たい!DVD高いっっ……
個人的な感想(ネタバレします)
んん〜〜〜…
コメディのまま進めてくれてたら良かったのになあ〜〜〜〜……
というのが、かなりな本音です(笑)。
概要や評価のところでも触れていますが、序盤のコメディ路線は、ホントにバカバカしくて低予算ながらも楽しかったんですよっっ。
奥さんに復讐する為に吸血鬼になるって発想がもうバカで(笑)。その後の展開もバカバカしくて笑っちゃったんですけどねえ〜〜…。
それが主人公が復活してしばらくすると、当初は奥さんへの復讐だったのが、ぜーーーんぜん違うお話になっちゃうし、コメディでもなくなっちゃうから、観てて困惑しまくりでしたっっ。
まるで別の2本の脚本を無理やりつなげたかのような違和感です。
奥さんは?いつか出るの?
なんて思いながら観ていくと、刑事の話が中心になっちゃうし、なぜかよく分からないキャラクターの過去話が始まったりと、
90分ない作品で迷走するのはやめてくれ〜〜〜〜っっ!
と言いたくなる展開っっ。
結局、奥さんの再登場はないし、主人公が(なんで復活したらあそこにいたの?)考える事もないし、なぜか世界を救う話になっちゃうし、
なかなか頭を抱える作品でした(笑)。
しかも編集の方が下手なのかホントに妙な間の取り方をしていますし、低予算ならではの迫力のないダラダラとしたアクションがしんどかったです〜〜〜〜っっ。
でもなんとなく最後まで観れちゃったんで…私のコンディションが良かっただけかもな(笑)。しかし前半のコメディは忘れて後半の内容だけで考えれば……まあ実はそんなに嫌いじゃないです(笑)♪
とりあえず間違いなくZ級の作品に間違いはありませんので、その手の作品を網羅♪または挑戦したい方のみ、おすすめします♪♪
という訳で今回は『レディ・ヴァンパイア 美しき聖戦』についてザックリ書いてみました♪♪
んじゃまた〜♪♪
※参考文献、ウィキペディア、IMDb、映画データベース-allcinema、Rotten Tomatoes、Filmarks