【吸血鬼映画】『ドラキュラ血のしたたり』の解説&感想♪ハマー製作カーミラ映画第3弾!でもカーミラはチョイ役♪

こんにちは、ヒッチです。

今回は1971年の映画『ドラキュラ血のしたたり』についてザックリ書いていこうと思います。

今回はちょっとネタバレしますっっ。

※その前に、吸血鬼年表を作りました。よかったら見てやってくださいませ♪

スポンサーリンク

ドラキュラ血のしたたり Twins of Evil

製作:ハリー・ファイン/マイケル・スタイル
監督:ジョン・ハフ
脚本:テュダー・ゲイツ
原作:ジョゼフ・シェルダン・レ・ファニュ『吸血鬼カーミラ』

出演:グスタフ・ヴァイル/ピーター・カッシング
   フリーダ/マドレーン・コリンソン
   マリア/メリー・コリンソン
   アントン/デヴィッド・ウォーベック
   ケイティ/キャスリーン・バイロン
   カルンシュタイン伯爵/ダミアン・トーマス
   ミルカーラ伯爵夫人/カチャ・ワイエス

1971年/イギリス/87分

※2026年1月現在、今作の配信もDVDレンタルもされていない状況です。

概要

1971年のイギリス映画。つーかハマープロの作品でカーミラ3部作の3作目。と一応3部作となっていますが、ほぼカーミラが出てくる以外の共通点はありません

とりあえず3部作の紹介をザックリ書いときますね~♪

今作はハマープロ『カーミラ3部作』とか『カーンシュタイン3部作』の第3作と言われておりまして、その3作を並べておきます♪

お話につながりはなく、バンパイア・ラヴァーズカーミラを演じたイングリッド・ピットさんが今作では出演しなかった事情なのか、カーミラ役が3作とも違う方が演じていらっしゃいますね。

このシリーズの特徴として、レズビアンの要素ポロリが無駄にあります(笑)♪ただ、レズビアン要素は当時の検閲が厳しかった事もあり、ちょっとずつマイルドになっていきます♪

そして脚本は3作ともテュダー・ゲイツさんが担当しています。

また3作品とも過去にDVD販売されていますが、現在生産中止のようでDVDのお値段が高騰しておりますっっ。宅配レンタルにもないようで、鑑賞が難しいのが現状ですっっ。

で、3作目の今作、双子の姉妹がメインの吸血鬼作品となっておりまして、ぜんぜんカーミラ自身は絡んできません(笑)。ただしカルンシュタイン伯爵が悪さしまくります。

というか原作と言っている『カーミラ』から離れすぎててビックリです(笑)♪

そして1作目でも主要キャストにいたピーター・カッシングさんがめっちゃ頑固な魔女狩り軍団の隊長を演じておりまして、今作は吸血鬼もの魔女狩りもの要素を混ぜたけっこうシビアなお話となっています。

また、前2作にあったレズビアン要素はほぼ消えちゃってますね~。これは検閲の関係でしょう(笑)。

そして双子の姉妹ですが、本当に一卵性双生児のお二方、マドレーン/メリー・コリンソンさん姉妹を起用。この本物の双子さんを起用した事で、1人2役で2回撮影するなどの手間が大幅に省けたそうです。

と言っても今作、もともとは『Vampire Virgins』という別の企画だったみたいなんですが、製作のハリー・ファインさんがプレイボーイ誌を読んでいた時に載っていたマドレーン/メリー・コリンソンさん姉妹のグラビアを発見、

「この2人をメインにした映画にしようぜ~♪」

てな訳でこの内容になったみたい(笑)。なので2人ありきなんですね(笑)♪ただ、コリンソンさん姉妹はマルタからイギリスに来てまだ2年くらいだったため、英語が上手に話せずオリーブ・グレッグという方が吹き替えを担当したそうです。

で、今回もカーミラ(ミルカーラ伯爵夫人)役でイングリッド・ピットさんにオファーするも、しっかり断られたらしい。仕方ない。

それと今作、奥さんの看病で一時休業していたピーター・カッシングさんの復帰作でもあるらしいです。気のせいかやつれてる……

そして撮影はパインウッド・スタジオで行われ、同じセットで『吸血鬼サーカス団』も撮影したそうです。

今作は1971年10月3日に公開、アメリカでも1972年6月15日に『ハンズ・オブ・ザ・リッパー』との2本立てで公開されたそうですが、この時のタイトルが『Twins of Dracula』になっていたという話があるんですけど、公開当時のアメリカ版のポスターを見ると『Twins of Evil』となっていて……よく分かりません(笑)。

ただし、英語圏以外のタイトル“ドラキュラ”の文字がよく入っています。そんな訳で日本のタイトルも『ドラキュラ血のしたたり』だったりします♪で、日本では1972年7月26日に公開されたそうな♪

ちなみに原題『Twins of Evil』の直訳は『悪魔の双子』ですね♪ふたりともが悪魔ではなかった気がする~……

そして↓が海外版のBlu-ray。毒々しいっっ。

ちなみに当時のポスターをジャケットにした海外版のDVDもありました♪このジャケットならほしい♪

評価

IMDb6.6/10
Rotten Tomatoesトマトメーター(批評家の評価)…79%
視聴者スコア…64%
映画データベース-allcinema6.3/10
Filmarks3.6/5
Amazon4.2/5

こんな感じ♪全体的に前作よりも評価が高いですね~♪コメントも海外のサイトの方では「傑作」という文字がチョイチョイ出てくるくらいこの作品が好きな方がいらっしゃいました♪また文字数も多く、熱量も高いですねっっ。

日本のサイトでも褒めの意見が多く「双子がかわいかった」「ゴア描写もよかった」などの意見が目に入ってきましたね。

ダメだったという方の意見としては「B級感が否めない」「退屈」などですかねえ~。

あらすじ

叔父と暮らす双子の姉妹が、村の貴族と知り合うが、その貴族が吸血鬼であることを知らず、妹は吸血鬼の餌食となる。自身も吸血鬼となった彼女は村人を襲い始めるが……。

映画データベース-allcinemaより引用

ずいぶんザックリしたあらすじですが、序盤はピーター・カッシングさん扮する魔女狩り集団“ブラザーフッド”横暴なやり口がしっかり映し出されておりまして、めっちゃシリアスです。

またホラー映画らしい展開サスペンス要素も盛り込まれており、けっこう複雑な内容だったりしますっっ。でもハマープロの力技で押し通しちゃってる気もちょっとしますけど(笑)。

グロいシーンもありますが、なにせ1971年の作品ですので、スプラッタな表現が苦手な方でも鑑賞は可能かと。

また前2作ほどポロリはないしレズビアン要素も少なめな印象ですかね~。

キャストなど

グスタフ・ヴァイル……ピーター・カッシング

1913年イギリス出身。俳優になるまでに親に反対されたり劇場で働いても雑務ばっかりだったりとデビューまでの道のり長いですっっ。そして1935年に舞台俳優デビューして、1939年にはスクリーンデビュー。

その後ローレンス・オリヴィエ主演/監督『ハムレット』に出演その辺りから注目され始め50年代にTVドラマでスターの仲間入り。さらに1957年『フランケンシュタインの逆襲』58年『吸血鬼ドラキュラ』に主演して世界的名声を得てその後はドラキュラ、フランケンシュタインシリーズの顔となった他、ハマープロを中心にホラー作品によく出演しクリストファー・リー、ヴィンセント・プライスと並び“三大怪奇スター”と呼ばれる存在になったそう。

ただ、前作の『恐怖の吸血美女』の時に奥さんの看病のため作品を降板、ただ、奥さんはその時にお亡くなりになり、今作が復帰作とはなっていますが、事情を知って観るとやつれている感じが正直してしまいますっっ。

その後もハマーホラーの末期まで活躍、その後も体調を崩したりなどの関係で脇役に回る事が増えますが『スター・ウォーズ』などに出演されたりしています。1986年の『ビグルス 時空を超えた戦士』が最後の出演となり、1994年に死去されたそうです。

フリーダ……マドレーン・コリンソン/マリア……メリー・コリンソン

1952年イギリス領マルタ(現在のマルタ共和国)出身。一卵性双生児として産まれまして、フリーダ役のマドレーンさんが姉、マリア役のメリーさんが妹との事です♪

1969年4月に姉妹でイギリス本国に渡ると、グラビアの写真家でポルノ映画監督(笑)ハリソン・マークスさんの8mm映画に出演、これが縁になったのか1970年10月の『プレイボーイ』誌の月刊プレイメイトに選ばれたそうです。

ただ俳優デビュー作はマークス監督の作品より前に1969年のソフトポルノ映画『エロフェッショナル』で、日本でも公開したみたいですね~♪その後今作を含め姉妹そろって1972年までに7本の作品に出演されていますが、そこでキャリアは終わっています。そして主要キャストとしての出演は今作のみの模様っっ。

女優引退後、マドレーンさんはイギリス空軍将校の方と結婚し、3人のお子さんを育て、その後はマルタに戻ったそうです。2014年8月に62歳で死去、メリーさんが立ち会ったそうです。

メリーさんも引退後はパートナーと2人のお子さんを育て、ミラノに住んでいたそうで、2021年11月に69歳で死去されたそうです。

アントン……デヴィッド・ウォーベック

1941年ニュージーランド出身。もともとは美術教師になるつもりだったみたいですが、その関係で地元の劇団の手伝いからツアーに参加、しっかり役者志望に変わったみたいでその後奨学金を得てロンドンの王立演劇アカデミーに入学したみたいですね~♪

その後モデルを経由して1968年のTVドラマのゲストでデビュー。その後もTV、映画で活躍されていまして、今作や1972年『ブラック・スネイク』あたりから頭角を現してるみたいですね。1973年『新ロビン・フッド物語』で主演され、1980年『ルチオ・フルチの 恐怖!黒猫』1981年『ビヨンド』の主演で知名度はガッツリ上がっていると思われます。

その後1982年『トルネード2』1983年『ザ・ゴールデン・コブラ』など主演作が続く中、007のジェームズ・ボンド役の候補に挙がっていたそうです。ただ、完全に機を逃したみたいで、1987年『007 リビング・デイライツ』ティモシー・ダルトンボンド役についた時にはプロデューサー「歳をとりすぎた」と言われたらしいですっっ。ヒドい……

もちろんその後も映画出演は続けていまして1987年『怒りの標的』1988年『ラットマン』などに出演されています。

1997年に映画『ビヨンド』オーディオコメンタリーを収録したそうなんですが、その3週間後に癌により55歳の若さで死去、ただまだ公開されていなかった作品が数作あったそうで、最後の出演作品は1998年の映画だそうです。

↓はそのコメンタリーが収録されているBlu-rayです。

ケイティ……キャスリーン・バイロン

1921年イギリス出身。ブリストル・オールド・ヴィック演劇学校で演技を習い1942年の映画でクレジットなしですが俳優デビューされまして、翌年の1943年『Uボート略奪』ではすでに主要キャスト入りしていまして、1946年『天国への階段』1947年『黒水仙』と話題作に出演。

ハリウッドに1度は進出しますが、神経質な役しか回ってこなかったそうで、イギリスの映画界に戻ったそうです。60年代くらいからTVドラマの出演がメインになり、たまに出演する映画は今作や1972年『デビル・ナイト』などのB級作品が多いイメージですが、1971年『プライベート・ロード』のような評価される作品にもちゃんと?出演されています♪

2001年のTVドラマを最後にキャリアが終わっており、2009年の1月に癌により88歳で死去されたそうです。

カルンシュタイン伯爵……ダミアン・トーマス

1942年エジプト出身。お父さんが軍人さんでダミアンさんが生まれて7か月後に戦死してしまったそう。その後イギリスに移住、ダーティントン芸術大学で美術を学んだ後、ロンドンの王立演劇アカデミーで演技を学んだそうです。

1965年のTV映画で俳優デビュー、翌年には舞台俳優としてもデビューし、1968年にはスクリーンデビューも果たしています。どちらかというとTVの活躍が目立ってまして1980年『将軍 SHOGUN』1983年『ジェイン・エア』が代表作のようです。でも1977年『シンドバッド虎の目大冒険』なんてスペクタクル作品にも出演されています♪

2010年代くらいからは映画の出演もまた増やしていますが、あまり日本には入って来ていないみたいですねっっ。2021年のTVドラマを最後にキャリアが終わっていまして、2025年4月に83歳で死去されたそうです。

ミルカーラ伯爵夫人……カチャ・ワイエス

1948年イギリス出身。幼少期はバレエを習っていたそうですが、背が大きくなり、モデルや女優を目指すようになったそうです。

1964年のTV映画で俳優デビューされ、1966年から舞台俳優としても活躍されています。その後TV、映画などでチョイ役が多いですがいろんな作品に出演されていまして1969年のバラエティ『モンティ・パイソン』に2回出演されてたり、1971年には同じハマー作品『ハンズ・オブ・ザ・リッパー』、同年には『時計じかけのオレンジ』のラストに出演していたり、クイズ番組の司会などのお仕事もされていたそうです♪

1977年の映画出演を最後に引退、俳優のマイケル・バンガーターさんとご結婚されて2人のお子さんにも恵まれたそうです。

監督……ジョン・ハフ

1941年イギリス出身。TV局の雑用からキャリアをスタートさせたそうで、1964年の映画で第3監督をクレジットなしで1度経験されそうで、翌年65年のTV映画では第2監督を開始、67年からは『ザ・バロン』68年からは『おしゃれ㊙探偵』の第2監督をそれぞれ担当、その甲斐あって『おしゃれ㊙探偵』のエピソード監督を1968年から4話分されております。

1970年『小さな目撃者』で長編監督デビュー。翌71年には今作と『宝島』、73年には『ヘルハウス』を監督。その後アメリカに行き1974年『ダーティ・メリー/クレイジー・ラリー』を監督。これがヒットしディズニーに招かれて1975年『星の国から来た仲間』1978年『続・星の国から来た仲間』を監督したそうです。

その後も1978年『ブラス・ターゲット』1980年『呪われた森』などを監督されていますが、その辺りからヒットから遠ざかり始めたそうで、1985年『ビグルス 時空(とき)を超えた戦士』1988年『ハウリング IV』などを監督されていますが、ヒットにはならなかったみたいですねっっ。

最後の監督作は2001年『サイコパス』だそうで、その後2002年『The Backyard』2013年『ヒューマン・レース』で製作総指揮をされていますが、どうやらこれが今のところ最後もお仕事となっているみたいですね。

個人的な感想(ちょっとネタバレ)

ずいぶん前にDVDを購入してたんですけど、これが『カーミラ3部作』の3作目と知って、ずっと観るのをやめてたんですよね~(笑)♪

だって前2作のDVDの価格が高くって手が出せなかったんですよお~っっ。でも待った甲斐があって3作品揃ったのはちょっとうれしいです♪♪

という訳でようやく観た感想ですが、

面白かったです♪

でも正直「これ、カーミラじゃなくてもよくね?」ってなりました。

だって、カーミラ序盤のホントにちょっとしか登場しなくて、私はてっきりもっと出てくるものだと思って鑑賞し続けて……出ないじゃん!!とビックリ!!

まあ確かに海外では『カーンシュタイン3部作』と言われているので、カーミラじゃないんかいっっ!!ってなるんですけど、観たいのはカーミラじゃないですかあ~(笑)!!

ホントにそこがめっちゃ不満でした(笑)。

ただ、頑固ジジイのピーター・カッシングはなかなかの迫力でしたし、魔女裁判にかける狂人集団のあのイカレポンチな感じも良かったですし、カーンシュタイン伯爵の嫌味たっぷりなキャラクターもよかったですし、主演の双子さんたちも個人的にはすんごくよかったです♪

この後すぐに女優業辞めちゃったのはちょっともったいなかったんちゃう?って思っちゃいました♪

なんかこの作品、悪✕悪な構図にしか私には見えなくて、特に主人公のピーター・カッシング演じるグスタフは、心情メチャメチャになりそうな展開だったので、実際にこういう事は少なからずあったんだろうと思うと、ホントに非常に興味深く感じましたね。

なので今作を傑作とおっしゃる方がいるのもちょっと理解もできるんですよね~♪♪

でもカーミラの出番がさあ~……

こんな感じですので、カーミラの作品と思って観ると肩透かしを食らうと思いますが、魔女狩りが絡んだ吸血鬼映画もあんまり記憶にないので、吸血鬼映画を観たい方にはおすすめの1本です。

という訳で今回は『ドラキュラ血のしたたり』についてザックリ書いてみました♪♪

んじゃまた〜♪♪

※参考文献
ウィキペディア……ドラキュラ血のしたたり
IMDb……Twins of Evil
映画データベース-allcinema……ドラキュラ血のしたたり
Rotten Tomatoes……Twins of Evil
Filmarks……ドラキュラ血のしたたり

タイトルとURLをコピーしました