こんにちは、ヒッチです。
今回は2000年の映画『リトル・ヴァンパイア』について書こうと思います。
今回もなるべくネタバレなしの予定です。
※その前に、吸血鬼年表を作りました。よかったら見てやってくださいませ♪
リトル・ヴァンパイア THE LITTLE VAMPIRE
監督:ウーリー・エデル
脚本:キャリー・カークパトリック/ラリー・ウィルソン
原作:アンゲラ・ゾンマー=ボーデンブルク『ちびっこ吸血鬼シリーズ』
出演:トニー・トンプソン/ジョナサン・リプニッキ
ルドルフ・サックヴィル=バグ/ロロ・ウィークス
フレデリック・サックヴィル=バグ/リチャード・E・グラント
フリーダ・サックヴィル=バグ/アリス・クリッジ
ルッカリー/ジム・カーター
アンナ・サックヴィル=バグ/アナ・ポップルウェル
2000年/ドイツ、オランダ、アメリカ映画/95分
概要
2000年公開のドイツ、オランダ、アメリカの合作映画。
原作はドイツの作家アンゲラ・ゾンマー・ボーデンブルグ児童文学『ちびっこ吸血鬼シリーズ』。1979年から2015年まで、全21巻が刊行された大ヒットシリーズのようです。
ちなみに日本でも販売しています♪
ちなみにこの映画になる前に1985年『DER KLEINE VAMPIR』というTVドラマがカナダで制作されたり、
1993年には地元ドイツで『DER KLEINE VAMPIR Neue Abenteuer』というTVドラマが作られています。
しかもこの作品の後2017年には『The Little Vampire 3D』というCGアニメも公開されてたりします(どうやらこちらは日本には入ってきていないっぽいですねっっ)。しかもこのCGアニメ、今回取り扱う作品のリメイクっぽいですねっっ。
とまあ人気の高いシリーズなのはよく分かったんですが、気になる点がありまして、原作と主要キャラクターの名前がみんな違うんですよね〜っっ。
人間の少年は原作ではアントン、友達の吸血鬼はリュディガー、その妹はアンナ。
それに対して今作ではトニー、ルドルフ、アンナ。アンナはいっしょかっっ!
舞台もドイツからスコットランドへ変更していたりとよく分からない改変をしています。内容は映画用にまとめているのでしょうが……よく分かりません♪♪
脚本にも参加している制作のラリー・ウィルソンさん、過去に『ビートルジュース』や『アダムスファミリー』などの制作をしている関係もあってか、雰囲気や音楽の使い方がまさにそんな感じ♪
ニュー・ライン・シネマが配給という事もあり、予算3500万ドルとかけた超メジャー映画なのですが、興行収入は2800万ドルと大赤字の大爆死をしています。
しかし内容はお子様にも安心して見せられる完全ファミリー向け映画でして、ちゃんと吸血鬼が吸血鬼しているのにこの内容はすごいの一言!
評価は賛否両論らしいですけど、アメリカのサイトIMDbでの評価は☆10点満点中5.7と健闘しているんじゃないですかねえ。
序盤のあらすじ
落ちたら海という崖に吸血鬼が集合している。夜空には取ってつけたような彗星。
リーダーの吸血鬼が呪文のような言葉を発しながら胸のペンダントとその彗星にかかげた。
すると彗星から光が差し込むがそこに「吸血鬼ども〜!」と、吸血鬼ハンター達が現れてペンダントについていた赤い宝石が海に落ちて……
キャストなど
トニー・トンプソン/ジョナサン・リプニッキ
1996年『ザ・エージェント』で子役としてデビュー。この作品でヤング・アーティスト賞で長編映画最優秀演技賞 /10歳以下の俳優部門で受賞しています。1999年『スチュアート・リトル』のジョージ・リトル役で人気になったらしいです。
しかしメジャー映画にはあまり出演せず、インディペンデント映画を中心に活躍してるみたいですね。
ちょっと面白い経歴としてブラジリアン柔術の黒帯を取得しているそうで、2021年反ユダヤ主義の人達の過激な事件が増加しているのを受けて、警備会社マーゲン・アムと協力してユダヤ人を神殿まで護送する仕事をしてたみたいです。それ俳優の仕事か?
また2012年からはプロデューサー業を始めていたり、2014年には短編ですが脚本にも挑戦しています。
他の吸血鬼映画にも出演していまして、2020年の『アンダーワールド 新種襲来』でほぼ主役のシェフを演じてました♪
吸血鬼のお子様ルドルフ/ロロ・ウィークス
1993年TVドラマのゲストで子役デビュー。その後もちょくちょくとキャリアを重ねてこの作品で注目され、その年のヤング・アーティスト賞で長編映画最優秀演技賞/若手助演男優賞にノミネートされたそうです。
その後も『真珠の耳飾りの少女』などに出演していますが、2012年の映画を最後にキャリアが途絶えています。
その後はレストラン経営をしてみたり、写真家にもなってたりしているみたいですよ〜♪
吸血鬼ルドルフの妹アンナ/アナ・ポップルウェル
1998年にTV映画で子役としてデビュー。その後この作品や『真珠の耳飾りの少女』などTV、映画でキャリアを積みますが、
2006年『ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女』で主役の1人スーザン・ペベンシー役を演じた事でスターの仲間入りを果たしています。
『ナルニア国物語』3部作出演後もTVドラマ『REIGN/クイーン・メアリー』にレギュラー出演し、最近では『死霊館のシスター 呪いの秘密』に出演しています。
私生活では2016年に結婚をして娘さんが1人いるそうです♪
ヴァンパイア・ハンターのルッカリー/ジム・カーター
1980年TVドラマのゲストでデビュー。その後『ヴィゴ』『恋におちたシェイクスピア』『ライラの冒険 黄金の羅針盤』など、いろんなジャンルの作品に出まくっていますね。
日本ではNHKで放送されていた『ダウントン・アビー 華麗なる英国貴族の館』の執事チャールズ・カーソン役で知っている人は知っているらしいです。
他にも声の出演も多く『恐竜大行進』『アリス・イン・ワンダーランド』『トランスフォーマー/最後の騎士王』などに出演。また『The Little Vampire 3D』で再びルッカリーを声で演じています。
監督/ウーリー・エデル
1971年に脚本/監督を務めた短編でデビュー。その後TVドラマやTV映画で腕を磨き、1981年『クリスチーネ・F』で長編監督デビュー。この作品がいろんな映画祭で賞を獲ったりノミネートされたりと話題になったそうです。
その後もどちらかといえばTVを主体に監督業(『ツイン・ピークス』とか)をされていますが、マドンナがヌードになって話題になった『BODY/ボディ』の監督とかもしてる(笑)♪
2024年現在までに34本の作品の監督を務め、3本の待機があります。以前には脚本やプロデューサー業もされていましたが、現在では完全に監督1本って感じですね。
個人的な感想
この映画、このブログを始めるまで存在も知りませんでした♪
それで吸血鬼映画のオススメなんかで調べると、この映画をよく見かけたので気になってたんですよね〜。
でもDVDが高くって……という訳で諦めてたんです。
しかし急に中古が安く出始めて、慌てて飛びついたという訳ですね♪
で、実際に観た感想は……
単純に面白かったです♪♪
ごめんなさいっっ。ジャケット見てて子供向け過ぎてぎる作品でしょ♪と、なめてましたっっ。
単純と先に書きましたが、主役がお子様なのでやっぱり基本は単純なんですよね。
でも吸血鬼親子の事情や主役家族の関係性とか、面白い中にさりげなく入れてあって大人も楽しめる作りだと思いました。
ありきたりな展開といえばそうなのですが、
全体の雰囲気もあいまって飽きる事なく最後まで楽しめました♪
概要にも書きましたが、ちゃんと吸血鬼は血を吸うという設定を取っ払ってないのは素晴らしい!!
よくお子様向けですと、吸血鬼は血を吸わない設定になっててガックリくるんですけど、
この作品はそれがないのにファミリー向けってのは原作の力だけではないでしょうね。
ちょっとヴァンパイア・ハンターのトラックがウザい気はしますが、それも気にならなくなります♪
強いて文句をつけるとすると……ちょっと健全すぎるかな〜って。
『ビートルジュース』や『アダムスファミリー』のようなアクがないんですよね〜……。弱いというか……。
でも作品としてはかなり面白いと思いますので、ファミリー層に限らず、みなさんにおすすめできる作品かと思います♪♪
という訳で今回は『リトル・ヴァンパイア』についてザックリ書いてみました。
んじゃまた〜♪♪
※参考文献、ウィキペディア、IMDb、映画データベース-allcinema