こんにちは、ヒッチです。
今回は2004年のアメリカ、南アフリカではTV放送?(ちょっとここ、分かりませんでした)で、
日本ではDVD発売になった作品『ヴァン・ヘルシングVSスペースドラキュラ』について書いていこうと思います。
※その前に、吸血鬼年表を作りました。よかったら見てやってくださいませ♪
※歴代の小説『吸血鬼ドラキュラ』の映画化作品まとめました♪こちらもどうぞ♪
ヴァン・ヘルシングVSスペースドラキュラ Dracula 3000
監督/脚本:ダレル・ジェームズ・ルート
出演:ヴァン・ヘルシング/キャスパー・ヴァン・ディーン
ハンビー/タイニー・リスター・Jr
187/クーリオ
オーロラ/エリカ・エレニアック
アーサー教授/グラント・スウォンビー
オーロック/ラングレー・カークウッド
船長/ウド・キア
2004年/アメリカ、南アフリカ映画/89分
概要
2003年にアメリカと南アフリカで製作され、翌年発売?TV放送?された作品。
日本でも即DVDリリースですが、このあまりに“すっとんきょう”な邦題に知っている方も多いんじゃないでしょうかねえ♪
しかし原題の『DRACULA.3000』も十分なインパクトがあり本国アメリカでもまあまあバカにされている模様。
と、いうのも2000年公開の『ドラキュリア』の原題が『Dracula 2000』なので、
タイトルのパクった感がすごいんですよね。
しかも3000て……(笑)。
そのアホなタイトルの期待どおり、いや、それ以上かもしれない内容のひどさに私はむしろ気持ちいいのでした。
序盤のあらすじ
西暦3000年。カルパチア系を航行していた宇宙救助船マザー号は漂流している大型船を発見し、ヴァン・ヘルシングを含めた乗組員6人は、その船に乗り込んだのだが……
キャストなど
ヴァン・ヘルシング……キャスパー・ヴァン・ディーン
この方、『スターシップ・トルーパーズ』の主役で日本でも馴染みのある役者さんですね。
1990年にデビューし、かなりの数の作品に出演されていて、『スリーピー・ホロウ』のロン毛の若者役とか、個人的にも少し馴染みのある役者さんです。
さらに98年からはプロデューサー業も始めたり、監督業にも挑戦してみたりと活動の幅を広げています。
最近ですと、『アリータ: バトル・エンジェル』のアモックというキャラクターを演じていたらしい。
Blu-ray持ってるけど……そんな人いたっけ?
ハンビー……タイニー・リスター・Jr.
この方“ゼウス”というリングネームで1989年にWWEに上がってた元プロレスラーという面白俳優さんのようです。
俳優としては1984年のTVドラマでデビューされていますので、リングに上がった時はもうそれなりに売れてたんですかねえ?
WWEのサイトを読むと、ハルク・ホーガンとの対戦を最後にWWEから離れたっぽいですが、96年にはWCWでまたリングに上がっているとの事です。
役者さんとしてけっこう売れっ子さんのようで、日本でもヒットした『ダークナイト』の囚人役、
『フィフス・エレメント』の大統領役など、この迫力のある顔にな〜んか見覚えのある方は多いんじゃないでしょうかねえ。
2020年に新型コロナに感染し、克服したそうなんですが、その年の12月、自宅で亡くなっているのを発見されたそうです。
死因は高血圧性およびアテローム性動脈硬化症と循環器疾患とウィキには書いてありました。62歳との事です。
187……クーリオ
90年代に数々のヒットを飛ばしていたラッパーさんが俳優やっとる……。まあ、よくある事ですね♪
ちなみに96年にはグラミー賞も受賞してます。
そんなすごいクーリオは俳優業を95年のTVドラマがスタートさせており、その後もいろんな作品に出演されてるようです。
しかしまあこんな作品のクーリオは元気だった〜♪♪
オーロラ……エリカ・エレニアック
この方、スティーブン・セガール主演の『沈黙の戦艦』で、人が死にまくっている船内の超緊張したシーンで、巨大なケーキから服を脱ぎながら出てきてセガールに銃を向けられる面白シーンが印象的なお姉ちゃんです。
まさか10年後にはこんなヘンチクリンな作品に出るとは本人も思わなかったでしょうねえ(笑)。
雑誌『プレイボーイ』のプレイメイトも務めていたという美貌の持ち主でして、子役で『E.T.』に出演し、その後もTVドラマ、映画と何気にずっと出演されているすごい方。
代表作は『逃げる天使』。
監督/脚本……ダレル・ジェームズ・ルート
在はダレル・ルートの名前で活動されているみたいです。南アフリカの監督さんだそう。
しかしこの方、仕事量がハンパない感じでして、1985年の監督デビュー以来、TVドラマ含めて現在までに50本の監督作があります。
さらに26本の脚本も手がけています。こりゃスゴい!
代表作はウーピー・ゴールドバーグ主演の『サラフィナ!』。他に『Yesterday』という作品は、アカデミー賞の最優秀外国語映画部門にノミネートされてたりもしています。
ん〜、たぶん、仕事のしすぎで当たり外れの多い監督さんじゃないですかねえ。
個人的な感想
この作品、10年ぐらい前に、秋葉原のデッカい本屋さんの1階で、500円で投げ売りされてたんですよね。
でもその時はお金を持ってなかったので、『ドラキュラVSヴァン・ヘルシング』だけ購入して諦めました。
それをずっと後悔してまして〜……、
先日Amazonで検索してみたらめっちゃ安く売っていたので、満を持して購入しました♪♪
という前置きはここまでにして感想書きます。
まず、冒頭のオープニングのCGを観ただけで、やっすい映画と分かります♪
そしてその後の宇宙船のCGを観るだけでもヤバさが伝わるいい感じです♪♪
そしていざ本編が始まると、
役者さん達は皆さんちゃんとした方ですし、カメラワークってヤツもちゃんとしているので、それなりに観る事が出来ちゃうんですよね。
でも遭難船にドッキングして船に潜入するのに、顔にマスクこそしてるけど、
その軽装?
と、すぐにツッコミを入れたくなります。その後も、
船内はどっかの工場じゃん!とか、
遭難船のハッチ近くのコンピューターって、その工場にくっついてる重機の操縦するトコでしょ!!とか、
西暦3000年なのに、車イス、今使われてるヤツそのまんまじゃん!!とか、
中途半端に小説の『ドラキュラ』と同じ名前の人出てくるな!!とか、
ツッコミたくなるシーンのオンパレードですが、それもご愛嬌で観続ける事はできます。
そんな中、ラッパーのクーリオが、予想以上にこの作品を盛り上げていると思います。
クーリオ素晴らしい!!
まあかなりデタラメな展開が続くんですが、
しかしこの作品、映画うんぬんの前に物語を作る上で、
絶対やってはいけない事を後半やってしまっていまして……
まあ石井隆監督の『GONIN』と言えばわかる人はわかると思いますが、
それをした事により、観ている人のテンションを、ザックリ落としてしまいます。
そしてその後の展開も、まあ〜〜〜〜ヒドイ!!
ひどすぎて笑えます♪♪
この作品を褒めている方がいないのは当然だと思いますが、
そのあまりにバカバカしい展開を、まかりなりにも真剣に作っているこの作品、
私は好きかな♪♪
間違っても人にすすめてはいけない作品ですけど(笑)。
と、いう訳で今回は『ヴァン・ヘルシングVSスペースドラキュラ』についてザックリ書いてみました。
んじゃまた〜♪♪
※参考文献、ウィキペディア、IMDb、映画データベース-allcinema