【吸血モンスター映画】『魔の谷』の解説&感想♪ロジャー・コーマン製作総指揮のやっすい吸血モンスター登場も本筋は人間同士のサスペンス!

こんにちは、ヒッチです。

今回は1959年の映画『魔の谷』についてザックリ書いていこうと思います。

今回もなるべくネタバレなしの予定です。

※その前に、吸血鬼年表を作りました。よかったら見てやってくださいませ♪

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魔の谷 Beast from Haunted Cave

監督:モンテ・ヘルマン
脚本:チャールズ・B・グリフィス
原作:H・G・ウェルズ/『蜘蛛の谷』
製作:ジーン・コーマン
製作総指揮:ロジャー・コーマン

出演:ジル/マイケル・フォレスト
   ジプシー/シーラ・キャロル
   ワード/フランク・ウォルフ
   マーティ/リチャード・シナトラ
   バイロン/ウォーリー・カンポー
   ビースト/クリス・ロビンソン

1959年/アメリカ/72分

配信状況

※2026年1月現在の配信状況です。今後変更する可能性がございますのでご了承ください。

Amazon prime
初回は30日間無料 600円(税込)。
この安さで観れる作品数の多い事♪

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概要

1959年のアメリカ映画。

製作はロジャー・コーマンさんの弟、ジーン・コーマンさん。そしてコーマン作品常連の脚本家チャールズ・B・グリフィスさんがH・G・ウェルズさんの短編『蜘蛛の谷』を大胆アレンジして脚本……とallcinemaさんの概要には書いてあったんですけど、

たぶん日本未公開のロジャー・コーマン先生の映画『Naked Paradise』脚本を書き換えたものという話が海外サイトでいくつか見つけまして、H・G・ウェルズさんの名前が出てこないんですよね~っっ。真相を知りたいっっ。

ちなみに原作とされている『蜘蛛の谷』は↓に収録されているみたいですね~♪

そんな脚本の作品を、当時舞台監督をされていたというモンテ・ヘルマンさんがコーマン先生の奥さんを通じて紹介されたら監督に抜擢されたらしい(笑)!マジかっっ!!そして報酬は1000ドル興行収益の2%だったそうです。

ただヘルマン監督は今作の脚本を映画『キー・ラーゴ』にモンスターを加えた作品と捉えたとのコトで、実際に人間ドラマにかなり重点が置かれている作品に仕上がっています。

で、製作総指揮として参加したロジャー・コーマン先生と弟のジーンさんはこの時期に毎回撮影で使っていた撮影場所から別の所にしたいと思っていたそうで(その場所に飽きたから♪)、サウスダコタ州商工会議所と掛け合ったみたいで、サウスダコタ州ブラックヒルズで撮影をすることに。そして作中に登場する鉱山も実際にあったデッドウッドという場所にあった廃鉱山を使ったそうです。

この場所での撮影ができた関係でロサンゼルスよりも安いお値段でシカゴの撮影クルーが雇えたらしい(笑)♪さらにコーマン先生らしく、同じスタッフと出演者『Ski Troop Attack(たぶん日本未公開)』を自身監督で撮影されています♪

しかし雪山の中の撮影は大変だったみたいで、撮影期間は13日だったそうですが、初日から外気温が氷点下10℃で機材が全部凍って1シーンも撮影できなかったそうっっ。

また洞窟内の撮影銃を発砲したところ、その反響で天井の一部が剥がれ落ちて撮影クルーはめっちゃ怖かったらしい(笑)♪

また今作のキモである吸血モンスタービーストですが、コーマン先生御用達特殊効果アーティスト“金星ガニ”を作った事で知られているポール・ブレイズデルさんに依頼したそうですが、あまりの少ない金額の提示にポールさんはお断りをしたそうっっ。

そこでどういう流れかよく分かりませんでしたが、当時まだ駆け出しの新人俳優だったクリス・ロビンソンさんが「『映画のクレジットに特殊効果で自分の名前を載せて♪』という条件を受け入れてくれたら無料でデザインから材料費やら負担する!」というお話になったそうで、作中のビーストもクリスさんが演じています。

その材料もベニヤ板にアルミはくを貼り金網で囲った後にシートとモスリンという生地で包んだそうで、頭部もアルミ線で作ったものに銅線を巻いて、モスリンで包んだそう。この土台にパテやらクレープの毛(よく舞台で使われているヒゲとかに使われる毛らしいです)をくっつけてスパンガラスやティンセルなどで意味不明な蜘蛛の巣をくっつけたようなデザインの化け物が完成。これを2ドルで作ったそうです♪

ちなみにクリスさん、この出来上がったビーストの着ぐるみをめっちゃ気に入ったそうで“ハンフラットス”という名前も付けてたらしい(笑)♪

あ、モンスターのモデルガガンボモドキとの事♪クモじゃなかった……

こんなお金をケチりまくって完成した今作、最終的な製作費33000ドルとめっちゃ低予算♪そして1959年6月10日に『蜂女の恐怖』との2本立てで公開されたそうです。

今作が興行的に成功したかは分かんないんですけど、この作品をきっかけに映画製作に目覚めたモンテ・ヘルマン監督演劇の世界に戻ることはなく、この後も映画の世界で生きていく事になっただけでも今作の存在意義はあったかと思いますね~♪

あ、原題の『Beast from Haunted Cave』の直訳は幽霊の洞窟の獣だそうです。まあ……そうねえ~(笑)♪

評価

IMDb4.4/10
Rotten Tomatoesトマトメーター(批評家の評価)…67%
視聴者スコア…21%
映画データベース-allcinema6.7/10
Filmarks2.7/5
Amazon4.4/5

こんな感じ♪正直、思ったより高いです(笑)♪ただ、コメントを読むと点数の高い人もさりげなくボロカスな気がする~……

やっぱりハリボテ感のすごいモンスターが不評(笑)でしたし、脚本も演出もダメ演者さんもヒドいなどボロカスに叩かれている印象。またモンテ・ヘルマン監督も叩かれている対象になっていまして、「この頃はダメ」といった意見がチョイチョイ見られましたねえっっ。

あらすじ

ある強盗グループが盗みを犯した後に雪の荒野に逃亡する。そこで彼らは人間を繭で縛りつけて吸血する蜘蛛のようなモンスターに追われている事に気付かされるのであった。

Amazonより引用

概要でも書いたんですけど、これ犯罪グループが雪山の中を逃亡してるうちに仲たがいし始めて……というそっちが明らかにメインな内容で(笑)、今作の吸血モンスターであるビーストの扱いというか今作での立ち位置が微妙な気がしますね~(笑)♪

キャストなど

ジル……マイケル・フォレスト

1929年アメリカ出身。サンノゼ州立大学で英語と演劇の学士号を取得。1955年の『Lux Video Theatre』という映画やスターの成り立ちなどを紹介する番組のドラマ部分でデビュー。その後TVを中心に活躍されていますね。1957年にはスクリーンデビューもされていますがその時はクレジットなしのようです。

TV以外でもB級から大作まで1968年『100挺のライフル』1972年『暗殺者のメロディ』1973年『ゴールデンボーイ/危機また危機』1976年『ザ・メッセージ』1986年『キングコング2』1992年『BODY/ボディ』など幅広く出演されています。また声優として数多くのアニメに参加されています。

2018年でキャリアで引退された感じでウィキペディアの経歴に載ってたんですけど、2020年の映画『Unbelievable!!!!!』で本人役で出演されているみたいですね。でもそれがホントに最後のお仕事のようです。2026年現在で96歳という事で、余生を楽しんでいらっしゃるかと思います♪

ジプシー……シーラ・キャロル

1929年アメリカ出身。20代はデパート勤務だったそうですが、その後俳優として活動を開始、1957年のTVドラマのゲストでデビュー。

1960年の今作と同時に撮影された『Ski Troop Attack』までに6作品の映画に出演されますが、その後引退、画家のジョン・マケラリさんとご結婚されたそうですが、その後離婚されて別の方とご結婚されたみたいですね。

2019年に死去されたそうです。それで、日本に入っている出演作は今作だけのようで少し残念ですね。

ワード……フランク・ウォルフ

1928年アメリカ出身。カリフォルニア大学ロサンゼルス校で演技と舞台芸術を学び、戯曲の脚本や演出も行うようになったそうです。

俳優としては1955年のTVドラマのエキストラ出演がスタートのようですね。その後TVドラマのチョイ役や映画でもクレジットなしの役をされていましたが、1959年ロジャー・コーマン監督作『暗黒街の掟』でクレジットなしで出演、それが縁となりまして今作の同時上映の『蜂女の恐怖』に出演し、さらに今作と『Ski Troop Attack』で重要な役をされて、その後TVドラマや他の映画の出演につながったっぽいですね。

1962年『シシリーの黒い霧』では主演、その後の作品でも主要キャストに入るようになり、1966年『荒野のプロ・ファイター』『暁の用心棒』1968年『ウエスタン』など西部劇で重宝されたみたいですよ~♪

ただ後年はうつ病だったそうで、奥さんと別居していたりもあり、1971年の12月に自宅で自殺されてしまったとの事です。死後に1972年『ミラノカリブロ9』『ストリッパー殺人事件』が公開されましたが、『ストリッパー殺人事件』での英語の吹き替えは今作で共演したマイケル・フォレストさんが務めたそうです。

マーティ……リチャード・シナトラ

1935年アメリカ出身。歌手のフランク・シナトラのいとこだそうです♪1958年のTVドラマのゲストでデビュー。1967年まで主にTVで活躍されていますが、そこで引退されちゃったようです。

その後の詳しい事は分からないんですが、1979年に43歳の若さで癌により死去されたそうです。

バイロン……ウォーリー・カンポー

1923年アメリカ出身。高校で演劇をされていたようで、卒業制作で演劇の主役をされたそうです。その後第二次世界大戦でアメリカ陸軍に入隊。戦後は舞台俳優として活躍されたそうです。

そして1956年の映画で映像作品初出演。その後戦争映画などに出演後、今作で初ロジャー・コーマン作品に参加。1960年『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』での刑事役が代表作らしいです♪その後も1962年『黒猫の怨霊』など、ロジャー・コーマン作品によく参加されたみたいですね。

また1961年『第八高地突撃隊』など戦争映画やアクションなどいろんな作品に出演、1969年には『Mark of the Gun』で初監督/製作として発表。ただ、この作品で一度キャリアがストップ、再び俳優開始となったのは1985年のTVドラマだそう。何があったんですかねえっっ。

その後は数こそ多くありませんがTV、映画と出演され、2011年の映画の本人役が最後の出演作となり、2023年の1月に99歳で死去されたそうです。

ビースト……クリス・ロビンソン

1938年アメリカ出身。1957年の映画でクレジットなしで映画初出演。今作が出演2作目という事もあり、「モンスター作るからクレジットしてくれ~っっ」と言った気持ちはちょっと分かりますねっっ。そんな訳で今作がクレジットされた初の作品となったんですが、その後はすぐにTV、映画に出まくってまして売れっ子さんになっている印象です♪

1964年から67年に日本でも放送された『頭上の敵機』でレギュラー出演を果たし、1972年『残酷ヘビ地獄』では主役を演じ、その後1981年『エイミー』1982年『サバンナ・スマイル』などに出演。

ただこの方主戦場はマジでTVでして、1963年から2026年現在まで放送が続いている超長寿ドラマ『ジェネラル・ホスピタル』で1978年から1986年までレギュラー出演、その後も数回出演したそう。また1987年スタートのこれまた長寿ドラマ『The Bold and the Beautiful』でも1992年から94年までと、96年から2002年とレギュラー出演をされていまして、この方すごいですね(笑)。

2022年の映画が最後の出演作となり、2025年6月に心不全により86歳で死去されたそうです。

監督……モンテ・ヘルマン

1929年アメリカ出身。スタンフォード大学で演劇を学んで、その後カリフォルニア大学ロサンゼルス校で映画を学んだそうですが卒業はされていないとの事っっ。そして演劇の世界で舞台監督などを数年された時に今作の監督に抜擢、これで映画の世界に入ります。その後1963年ロジャー・コーマン監督作『古城の亡霊』の監督を一部されたり1966年コーマン監督作『ワイルド・エンジェル』では編集を担当されたりしています。

また1965年『旋風の中に馬を進めろ』67年『銃撃』で若い頃のジャック・ニコルソンをメインキャストに監督もされています。そして9171年『断絶』が話題になり名声を手にいれたみたいですね。

その後1974年『コックファイター』1989年『イグアナ/愛と野望の果て』2010年『果てなき路』などを監督する一方、1982年『666号室』2003年『イージー・ライダー☆レイジング・ブル』などでは俳優として出演したり、1991年クエンティン・タランティーノ初監督作品『レザボア・ドッグス』では製作総指揮をされたり、2011年からはカリフォルニア芸術大学で映画監督プログラムを教えていたそうです。

2013年のTVドラマの1エピソードが最後のお仕事となったようで、2021年4月に自宅で転倒したまま危篤状態になり、91歳で死去されたそうです。

個人的な感想

ん~……Amazonプライムで鑑賞したんですけど~……

私はあまり楽しめなかったかも~っっ。

なんか最初にいろんなキャラクターが出てきて、何をやってるのかつかめなかったんですよねっっ。

まあ、観るうちに理解はできたんですけどっっ。

ただ、これからこの人がメインで話が進んでいくのかな?って人がそこにしか登場しなかったり、やはり序盤をもうちょつと整理してほしかったかも~っっ。

なので映画に入り込むのに時間がかかってしまいました。

ただ、何をやっているかが分かった頃には各キャラクターも個性が出てきていて、とても楽しく観れました♪

でも概要とかでも書きましたが、この作品であの妙なモンスターはいない方が絶対に面白くなったと思うんですけどっっ。

しかも俳優陣がとても役柄に合っていたのか、すんごく後半になればなるほど人間ドラマは面白く観れました(笑)。

あのモンスターを出すためのお話なはずなのに、そっちがちゃんとし過ぎたというか……、モンスターないがしろというかねえ~っっ。

なんか妙な作品でしたね~。

しかもあのサスペンスなお話で登場するモンスターのチャチさっっ。手作り感満載すぎて、サスペンスもなえる人はいると思いますねえっっ。

まあ、かなり昔の低予算作品なんで笑って観れますが……今やっても逆にウケるか(笑)♪♪

そんな感じの作品ですので、コーマン作品などの昔のモンスター映画を観たい人にはおすすめできます♪♪

という訳で今回は『魔の谷』についてザックリ書いてみました♪♪

んじゃまた〜♪♪

※参考文献
ウィキペディア……Beast from Haunted Cave
IMDb……Beast from Haunted Cave
Rotten Tomatoes……Beast From Haunted Cave
映画データベース-allcinema……魔の谷
Filmarks……魔の谷

※2026年1月現在の配信状況です。今後変更する可能性がございますのでご了承ください。

Amazon prime
初回は30日間無料 600円(税込)。
この安さで観れる作品数の多い事♪
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