【吸血鬼映画】『吸血鬼カンパニー』の解説＆感想♪吸血鬼たちが運営する楽しいコメディなハズなんですが……

こんにちは、ヒッチです。

今回は２００７年の映画『吸血鬼カンパニー』についてザックリ書いていこうと思います。

今回もなるべくネタバレなしの予定です。

※その前に、吸血鬼年表を作りました。よかったら見てやってくださいませ♪

吸血鬼カンパニー　Netherbeast Incorporated

監督：ディーン・ロナルズ
脚本：ブルース・デリス

出演：オットー/スティーヴ・バーンズ
　　　ターナー/ダレル・ハモンド
　　　ヘンリー/デイヴ・フォーリー
　　　パール/エイミー・デヴィッドソン
　　　スティーブン/シャド・ネルソン

２００７年/アメリカ/８８分

配信状況

概要

２００７年のアメリカ映画……と言っても各映画祭や限定で公開されただけで、２００９年にＤＶＤ販売を開始されておりまして、アメリカでもマイナーな作品ですね。

もちろん日本でもＤＶＤ販売はされていないみたいですね～っっ。

もともとは２００４年に今作の監督ディーン・ロナルズさんと脚本のブルース・デリスさんのコンビが発表した６分の短編『The Netherbeast of Berm-Tech Industries, Inc.』。

ちなみに直訳すると『バーム・テック株式会社のネザービースト』となるみたいです。

この作品が２００４年１０月に初公開(と書いてありましたが、詳しくは分からずっっ)、その後翌年の２００５年２月に行われたセドナ国際映画祭を皮切りにその年に行われたアメリカ各地とカナダ、イギリスの映画祭で上映されると話題になり、ロンドンＳＦ映画祭では最優秀脚本賞を、フィルムストック国際映画祭で短編映画賞の最優秀コメディ部門を受賞されています♪

で、この短編、YouTubeにフル動画が上がっていましたので……つーかめっちゃ公式ですのでここでリンク張っときますね～♪

YouTube内『The Netherbeast of Berm-Tech Industries, Inc.』

そんなこの短編の成功が今作につながったみたいですね～♪そんな訳でこの短編にめっちゃ、本当に肉付けして８８分の今作が誕生しています♪

ただ公開時間がサイトによって９０分だったり９３分だったりとヴァージョンがいろいろあるんですかねえ～？単に再生スピードによる誤差かもっっ。

そしてキャストも豪華になり、メジャー作品のような見た目ですが製作費は約７２万５０００ドルという事でしっかり低予算な作品のようです。

それでですねえ♪今作のメイキングも先ほどのYouTube公式チャンネルでいくつもアップされておりまして(笑)♪この映像を観ると非常に楽しそうにみなさんが撮影をされているのが分かります♪

つーことでここにリンクを貼っておきますので、興味のある方はご覧になってみるとよろしいかと♪

BEHIND THE NETHER REGIONS PT IV – Inside the Nether Studios

で、ここで語られている事をちょっと書きますと、

• アリゾナ・フィルム・スタジオという所で今作は撮影♪
• 一つの部屋をいくつものセットに変えて撮影♪
• だいたい撮影は３週間くらいで終わったっぽい♪オフィスやバーなども全部セット♪

こんな感じ♪低予算とは言え、かなりちゃんとした撮影やセットを組んでいる様子が見てとれます♪

今作も２００７年３月３０日にAFIダラス国際映画祭で初公開された後、アメリカ、カナダ、イギリス、イスラエルなど２０くらいの映画祭で公開され、先ほど書いたように２００９年にＤＶＤ販売をアメリカでは開始されています。

ただ賞は取れなかったっぽい……っっ。

で、今作の原題『Netherbeast Incorporated』の直訳は『ネザービースト株式会社』だそう。このネザービーストというのは今作に登場する吸血鬼を指していますが、ちょっと特性が違いまして、これはこれで独特です。

ちなみに↓が海外版のＤＶＤ。たぶんこの後日本のジャケットと同じタイプのＤＶＤとBlu-rayを販売しています。

評価

IMDb	５.５/１０
Rotten Tomatoes	トマトメーター(批評家の評価)…未評価 視聴者スコア…４７％
映画データベース-allcinema	６.０/１０
Filmarks	２.８/５
Amazon	３.３/５

こんな感じ♪ちょっと微妙な点数ですかねえ～っっ。コメントも割れていまして、コンセプトはどの方も褒めていた印象ですが、その先のストーリーにハマれたかで評価が分かれていましたね～。

ただダメだった方も「もう少し……」「いい俳優使っているのに……」など、あと一歩が欲しかった感じの意見がチョイチョイ見受けられました。

あらすじ

見た目は人間にしか見えないオットー。だがその実態はネザービーストと呼ばれる吸血鬼で現在108歳。彼が勤める会社の社員は、皆ネザービースト。人間とは違う心臓を持つ彼らは、人間の血と肉を食べることで生き延び、さらには希少な鉱石ネザーストーンによって命が保たれていた。

Amazonより引用

今作、完全なコメディで全然怖さはありません。が、ちょっとキショいシーンはあったりします。ホントに不意にそういったシーンが登場しますので、その手の苦手な方は実は向いていないかも……そこまでではないか……

キャストなど

オットー……スティーヴ・バーンズ

１９５３年アメリカ出身。ペンシルベニア州で育ち、高校からバンドを組んでいたり、俳優になるためにデセールス大学の奨学金を得て入学して演劇を学んだりしたそうです。ただ２年で中退してニューヨークに引っ越してそこで広告のナレーションで仕事を始め、１９９５年ＴＶドラマ『ロー&オーダー』のゲストで俳優デビューされているみたいです。

１９９６年にゲーム番組のナレーションと思って受けたオーディションで子供向けＴＶ番組『ブルーズ・クルーズ』の司会に抜擢、そこから２００２年まで出演、さらに１９９９年からは製作にも参加したりとかなりこの番組に貢献していますね。降板後にはなぜか死亡説まで流れたらしいですが、その後もチョイチョイ出演されてたりしています♪

『ブルーズ・クルーズ』以外の作品にもそこそこ出演されていますけど、残念ながら日本にはどれも入ってきていないみたいですね～っっ。

ターナー……ダレル・ハモンド

１９５５年アメリカ出身。フロリダ大学で広告学の学位を取得。卒業後ニューヨークに引っ越してウェイターで働きながらＨＢスタジオで演劇を学び、演劇やコメディクラブに上がったり、ＦＭのＤＪをしてたりしてたそうです。

１９９５年から『サタデー・ナイト・ライブ』にレギュラー出演を開始、１９９６年にはスクリーンデビューも果たし、１９９９年アニメ版『王様と私』の声優として参加、ＴＶドラマ『LAW & ORDER： 性犯罪特捜班』『ラスベガス』『ダメージ』のゲスト出演をされる一方で、オルセン姉妹主演『ニューヨーク・ミニット』や『最’狂’絶叫計画』『鉄板英雄伝説』『最終絶叫計画５』に出演されたりと、コメディアンとしてのお仕事もちゃんとされていますね♪

ヘンリー……デイヴ・フォーリー

１９６３年カナダ出身。高校中退後、トロントにあるセカンドシティ・トレーニングセンターで１年間スタンダップ・コメディを学び、そこでケヴィン・マクドナルドさんと出会い意気投合、２人でチームを組み活動、その後別チーム３人と合流して“キッズ・イン・ザ・ホール”を結成、このチームは１９８９年から冠番組を持つまで成長し、番組終了後もたまに再結成とかしてるみたいですね♪

２０２２年には日本のAmazonプライムで『キッズ・イン・ザ・ホール ～コメディの反逆児～』と『キッズ・イン・ザ・ホール ～ギャグの殿堂～』が配信されていますので、興味を持たれた方はぜひ♪つーかリンクはっときました～♪

デイヴさん単体での活動としては１９８６年『天使のウィンク』で主演でスクリーンデビューされておりまして、ＴＶ、映画、ビデオとめっちゃ活躍されています。でもたぶん代表作は声で主演をされている『バグズ・ライフ』でしょうね♪

それ以外でも『モンキーボーン』『スウィンドル　強奪計画』などに出演されていますが、吸血鬼関連の映画になぜか３年連続で出演されていまして２００９年『SUCK サック／ヴァンパイア・サック』２０１０年『ほぼトワイライト』２０１１年『モンスター・トーナメント　世界最強怪物決定戦』に出演されています。全部バカ映画(笑)♪

パール……エイミー・デヴィッドソン

１９７９年アメリカ出身。高校に在学中にＴＶのＣＭに出演するようになったそうで、１９９５年にはスクリーンデビューされていますね。２００２年にはオルセン姉妹主演の『ふたりはお年ごろ』の後半レギュラーとなり、同年放送の『パパにはヒ・ミ・ツ』でもレギュラー出演されています。その後もＴＶ、映画と活躍されていますが、あまり日本には入ってきていないみたいですねっっ。

スティーブン……シャド・ネルソン

１９５９年アメリカ出身。企業弁護士のお父さんと、裁判所調停人で州議会議員のお母さんという固そうな家庭で生まれ育ち、ハバフォード大学では哲学を専攻してたそうです。固い。しかし友人の受けたオーディションを見に行った時に演技に興味を持ったそうで、２年で大学を中退、ニューヨークに引っ越してステラ・アドラー演劇スタジオに入学し、演技を学んだそうです。

１９８３年にスクリーンデビューし、翌１９８４年『ハッピー・プレッピー』１９８５年『ブルー・シティ／非情の街』ではすでに主演されていまして同年『ファンダンゴ』『ブレックファスト・クラブ』など青春映画に多数出演されており、この頃の仕事量は半端ないですね。

９０年代に入っても『ニュー・ジャック・シティ』『ファイナル・ゲーム』など出演作は続きまして１９９６年スタートのＴＶドラマ『ブルック・シールズのハロー！スーザン』に４シーズン主演されています。

その後も『犯罪心理鑑定人』『シャッフル』『ブラックホール　地球吸引』『タワー・オブ・ザ・デッド』『ミッドウェイ　運命の海』など、ちゃんとした作品からＢ級映画まで多数出演されています。

監督……ディーン・ロナルズ

１９９８年の映画出演が最初のクレジットのようですね。その後も俳優としての活動も行いながら２００２年に短編映画を製作/監督をされて発表。２００４年からは脚本も書くようになりますが、同年ブルース・デリスさん脚本の短編『The Netherbeast of Berm-Tech Industries, Inc.』のヒットにより２００７年の今作が長編映画初作品となっています。

その後も７本の長編映画を発表していますが、なぜか今作と２０１６年『スクリーマーズ 写っていないはずの悪夢』以外は日本には入ってきていないようですっっ。残念！

個人的な感想

今回Amazonプライムが後数日(たぶん１月５日)で見放題終了と書いてあったので、慌てて鑑賞……というか、過去何回もトライしてるけど途中で挫折してた映画だったので、今回こそ！と、かなり頑張って鑑賞(笑)。

結論から書きますと……まあ、そこそこでしたかねえ～。

挫折した理由はハッキリしていましてっっ。私、ナレーションベースで進む映画がホントに苦手でイライラしちゃうし、気がそがれてるから内容も分かんなくなるしで、ホントにこの作品はハードルが高かったです～～っっ。

しかもこの作品は異常に解説が入ってその度にお話が止まるので、ホントに私には拷問でした(笑)。

ただ、そのナレーションパートが終わり、本編がちゃんと進んでからはそれなりに楽しく鑑賞しました。

まあ、でも、正直言うと、あんなにいろいろ説明のいる内容だったかなあ？

というのが、かなりの本音でして(笑)、９０分の作品に設定を詰め込み過ぎです(笑)。

これだけ設定を作ったんなら、映画じゃなくてＴＶシリーズでやるベキ！とめっちゃ思いました。無理なのは分かってるんですけどねっっ。

なんか、かなり細部まで設定を考えて作られているのは分かるんですよお～。他にない設定ですし、いいトコに目を付けたな～！とは思うだけにっっ、それがもったいなくてっっ。

で、それが楽しめればよかったんでしょうけど、私にはそれは無理でしたね～～っっ。

ただ、ヒロインの顔にすっごい見覚えがあって「あ～、誰だっけ？」と考えながら観れて、案外この引っかかりは私的にはよかったかもですね～(笑)♪

こんな感じですので、ナレーションベースで設定を楽しめる方とか、風変りな吸血鬼映画が観たい方にはおすすめしてもいいかもしれません♪

という訳で今回は『吸血鬼カンパニー』についてザックリ書いてみました。

んじゃまた〜♪♪

※参考文献
ウィキペディア……Netherbeast Incorporated
IMDb……Netherbeast Incorporated
映画データベース-allcinema……吸血鬼カンパニー
Rotten Tomatoes……Netherbeast Incorporated
Filmarks……吸血鬼カンパニー