
こんにちは、ヒッチです。
今回は2009年の映画『アポカリプス・オブ・ザ・デッド』についてザックリ書いていこうと思います。
今回もなるべくネタバレなしの予定です。
※その前に、吸血鬼年表を作りました。よかったら見てやってくださいませ♪
アポカリプス・オブ・ザ・デッド The Bleeding
監督:チャーリー・ピセルニ
脚本:ランス・レーン
出演:ショーン・ブラック/マイケル・マシアス
カイン/ヴィニー・ジョーンズ
ロイ神父/マイケル・マドセン
クラッシュ/ピッツバーグ・スリム
リナ/レイチェル・レア
ジェニー/マディソン・モス
タッグ/DMX
2009年/アメリカ/86分
概要
2009年のアメリカ映画。ただこの作品、2009年にカリフォルニアで限定公開された後は、翌年にイギリスや日本でDVD販売されて、2011年にアメリカ本国でようやくDVD化されたそうでして、この出来事からもちょっとあやしい臭いがプンプンと~……
製作はIron Bull Filmsという会社。調べたらどうやら長編映画は今作のみの模様。普段は車関係の映像などを手掛けているようです。フェイスブックにとりあえずこの会社のページはありましたが、2018年の更新を最後に止まっている~……というかたぶん2018年しかフェイスブックやってない~……この会社まだあるのかな〜……っっ?
撮影はノースカロライナ州ウィルミントンで行われたという情報がウィキペディアに載ってましたけど、ほかの情報があまりなくですねえ~……
ちなみに今作の日本の発売はアルバトロスさんがやったみたいでして、2025年現在でもオフィシャルサイトがありましたので、ここにリンク貼っときますね〜♪♪
【アルバトロスさんの『アポカリプス・オブ・ザ・デッド』のページはこちら♪】

そんな訳でこの作品、やたらカッコええ車が登場します(笑)。後半なんて暗闇の中をけっこうな数の車がカーチェイスしちゃってます♪つーかスタントマンさんってスゲ~~っっ!!て思えます(笑)♪
そして基本的には吸血鬼アクション映画ってヤツでして、アクションはそれなりに楽しめるかと思います。が、脚本に難がある気が~……
あ、たまにグロいシーンありましすが、でもよっぽどスプラッタが苦手な方でも観れるレベルかと。
でも超低予算のダメダメ映画と比べると、お金もかかっていますし、前半こそちょっとシンドいですけど後半のバトルになれば楽しめる作品。
まあただ、評価はね~……となってしまっていたのでしたっっ。
ちなみに原題の『The Bleeding』は直訳すると“出血”だそうです♪
で、↓はアメリカ版のDVDのジャケット♪ダサい気がする~……真ん中のお姉さんだれ~?
評価
IMDb | 2.9/10 |
Rotten Tomatoes | トマトメーター(批評家の評価)…未評価 視聴者スコア…7% |
映画データベース-allcinema | 未評価 |
Filmarks | 2.2/5 |
Amazon | 2.0/5 |
こんな感じ♪え~……アメリカの2つのサイトはボロクソです(笑)♪でも「ひどいけど最悪ではない」という意見が多かった印象ですかね~。
日本のサイトはやはりというか「ゾンビ映画かと思ったら吸血鬼だった」という方がチラホラ。でもそれ以外はそこまでヒドい評価ではなかったかも。褒めてもなかったですけど(笑)♪
あらすじ

ショーン・ブラックは、復讐を決意した。最強の兵士だった兄を殺した犯人を見つけ、息の根を止める。愛車“スーパースネーク”を駆り、地獄への旅に出たブラック。そして出会ったロイ神父が語る、驚愕の真実。敵は太古の昔から人類を狙い続ける、ヴァンパイア軍団。そしてそれを率いる“死の帝王”カインの正体こそ、魔界から蘇った兄その人だった!!苦悩の末、悪魔ハンター《スレイヤー》となることを決意したブラックは、ロイ神父と共に敵アジトに殴りこみをかける。襲いかかる死者の軍団との、壮絶なスピード・バトル。そしてついに、カインとの決着の時が来た!!
アルバトロスさんのオフィシャルサイトより引用
キャストなど
ショーン・ブラック……マイケル・マシアス
2007年『The Box』で製作総指揮と映画初出演。そして2009年の今作で製作と主演しましたが、その後50セントが出演している2010年『Caught in the Crossfire』と『GUN [ガン]』に出演していますが、そこでキャリアが止まっちゃっているんですよねっっ。
しかも全然その後の事もその前の事も見つけられませんでしたっっ。たぶんもうこの業界にはいなさそうですっっ。残念っっ。
この人、ラッパーとかそっちの関係の人なのかなあ?
カイン……ヴィニー・ジョーンズ
1965年イギリス出身。この方元サッカー選手だそうでして、1984年から1999年まで現役で活躍していたそうです♪ウェールズ代表としても出場されていたそうです。
そんなヴィニーさん1998年ガイ・リッチー監督作『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』で俳優デビュー。以降も『スナッチ』『60セカンズ』『ソードフィッシュ』など俳優としてこれ以上ない出だしをされておりまして、その後も基本的にはアクション中心に活躍されていますが『ユーロトリップ』『10ミニッツ・アフター』『沈黙の追撃』『X-MEN:ファイナル ディシジョン』『俺たちプロボウラー』などジャンルを問わずめっちゃ売れています♪
また最近ですとネットフリックスのドラマ『ジェントルメン』にレギュラー出演されているみたいですね。
ロイ神父……マイケル・マドセン
1958年アメリカ出身。お父さんは消防士、お母さんは映画監督エレイン・マドセン、妹は女優ヴァージニア・マドセンという芸能一家の方(お父さん違うけど)♪ステッペン・ウルフ劇団の研修生になり、舞台『Of Mice and Men』に出演、たぶんこれがデビューじゃないですかねえっっ。
その後1982年にスクリーンデビューし、1983年には『ウォー・ゲーム』でチョイ役で出演されているそうな。1985年放送のTVドラマ『Our Family Honor』でレギュラー出演され、1989年『もういちど殺して』でギャングから金を奪って逃走する犯罪者を演じ、1991年『レザボア・ドッグス』で注目されたそうで、この時点で俳優としての地位は出来つつあった気もしますが、その後は『フリー・ウィリー』『ワイアット・アープ』『スピーシーズ/種の起源』『フェイク』『シン・シティ』『最終絶叫計画4』ジャンル問わずいろんな作品に出演されています。
ただ、作品を選ばないのかB級映画などにもよく出演されていまして(笑)、吸血鬼映画の『レザボア・ヴァンパイア』『ブラッドレイン』や、ゾンビ映画『インフェクション デッドウォーター』モンスター映画『ピラナコンダ』サメ映画『MEGALODON ザ・メガロドン』なんて作品にも出ちゃってます♪
2025年7月3日、自宅で意識不明で発見され、死亡が確認されたとのことです。67歳だったそうです。
クラッシュ……ピッツバーグ・スリム
年齢非公開のアメリカ出身。この方ラッパーなんですね。2007年にデビューして、アッシャー、ジャ・ルール、ネリー、50セントなどそうそうたるラッパーさんたちのオープニング・アクトを務めたり、ジェイ・Zのアルバムに参加したりしてるみたいですね。
ただ俳優としてのお仕事はメッチャ少なくて、2009年の今作と2017年の『バッド・ネゴシエーター』だけみたいですっっ。しかもチョイ役っぽいっっ。
リナ……レイチェル・レア
1984年アメリカ出身。この方、本業はモデルとかタレントさんで、女優さんじゃないみたいですね。UFCのホストとかもされたみたいです。
ちなみに女優業としては2009年の今作と、同年のTVドラマのゲストの2回のみの模様♪まあ、本業じゃないんで~……
ジェニー……マディソン・モス
1985年アメリカ出身。2006年のTVドラマ『Palmetto Pointe』で全6話出演して女優デビュー。そんなに多くのお仕事をされている感じではありませんが、しっかり現在でも女優活動をされていまして、今後の予定もちゃんとありましたね~♪
また旦那さんのカレン・モスさんは俳優兼脚本家、息子さんのルイ・チャップリンさんとエメットさんのお二方も子役として現在活躍されていますので、一家ともども俳優さんという事になってます♪
で、マディソンさんが出演した作品で日本に入ってきているのが~今作以外見つかりませんでしたっっ。残念!!

タッグ……DMX
1970年アメリカ出身。この方こそ世界的に成功したラッパーさんでして、1992年に一度デビューシングルをリリースするもその時は売れず、いろいろあって1998年に1stアルバムをリリースするとそれがビルボードアルバムチャート初登場1位の大ヒット、その後も5枚連続で初登場1位の快挙を成し遂げたそう。
こんなラッパーとしての成功とは別に俳優としてのキャリアも充分にありまして1998年『BELLY 血の銃弾』でスクリーンデビュー。その後2000年『ロミオ・マスト・ダイ』2001年『DENGEKI 電撃』2003年『ブラック・ダイヤモンド』などアクション映画を中心に活躍しています。
2010年代に入るとアルバムリリースも俳優業も以前よりも少なくなっていきますがペースを緩めているだけかも~。ただ、この方、犯罪歴もすごいし9人の女性との間にお子さんが15人とか、ラッパーのジャ・ルールやジェイ・Zと確執が出来ちゃったり(ジャ・ルールとは和解)と、けっこう破天荒な方のようでして、そういった事情もあったかもっっ。
ただ2019年『沈黙の鉄槌』2020年『ワイルド・ブレイク』2021年『リベンジ・ライド』と主要キャラクターを演じており、またアルバム制作もしていたそうですが、2021年4月2日、薬物の過剰摂取と思われる心臓発作で緊急搬送され、治療の甲斐なく4月9日に亡くなったそうです。その後最後のアルバム『Exodus』が発売されたそうです。まだ50歳という若さだったそうです。

監督……チャーリー・ピセルニ
イタリア系アメリカ人としてニューヨークで育ったそうで、お兄さんは俳優のポール・ピチェルニさん。
1961年のTVドラマのゲストで俳優デビュー。同年にお兄さんの出演している『The Untouchables』でエキストラ出演をしたりスタントをされています。その後も俳優(といってもエキストラがめっちゃ多いっっ)とスタントでかなりな数の作品にかかわり、1976年のTVドラマ『刑事スタスキー&ハッチ』で第2監督を始め、1978年には同番組の2エピソードで監督デビューされています。
その後80年代はほぼTVドラマの監督や第2監督をされていますが、90年代は映画の第2監督をメインにお仕事をされています。ただ、その間もスタントマンと俳優(ほぼエキストラ)のお仕事もされていまして、この方、細かく忙しいです(笑)♪
ちなみに長編映画は2007年の『Three Days to Vegas』と2009年の今作のみ。その後2018年に短編を1本撮っていますがそこで監督としてのキャリアはストップしています。ただスタントマンとしてのお仕事はこれからの予定もあるようですので、完全にスタントマンに絞った感じですね♪
で、日本で観れる作品なんですが、映画としては今作のみの模様です。残念っっ。
個人的な感想

これ~……前半カッコつけ過ぎじゃない~~(笑)?
もうダメな映画のあるあるで、
確信部分は言わないで、やたら思わせぶりなセリフが続くけど、結果たいした事がない!
というのがあるんですけど、まさにその典型♪
とにかく思わせぶりなセリフに展開、でも観れば「あ~、こうなるんだな」と先が読めちゃう読めちゃう(笑)♪♪
というか「こうですらならんのかい!」というショボい展開もあって呆れながら笑って観てました♪
でも概要でも書いたとおり、後半のバトル展開になるとモトモトちゃんとしたスタッフさんたちが手掛けているのかそれなりに面白くなりまして♪
カーチェイスも見応えは十分にありますので、そういう意味ではZ級映画ではありません♪
ホントに脚本はひっどいけどスタッフ陣に救われている作品と思いましたね~♪
なので吸血鬼アクション映画を観たい……というよりはダメなB級アクション映画を観たい人におすすめな作品です♪♪
という訳で今回は『アポカリプス・オブ・ザ・デッド』についてザックリ書いてみました♪♪
んじゃまた〜♪♪
※参考文献
ウィキペディア……The Bleeding (英語)
IMDb……The Bleeding
映画データベース-allcinema……アポカリプス・オブ・ザ・デッド
Rotten Tomatoes……The Bleeding
Filmarks……アポカリプス・オブ・ザ・デッド