『地球最後の男オメガマン』ってこんな作品!有名小説2度目の映画化、でも敵は吸血鬼ではなく変異体?

こんにちは、ヒッチです。

今回は1971年の映画『地球最後の男オメガマン』についてザックリ書いていこうと思います。

今回はちょっとネタバレしますっっ。

ご了承くださいっっ。

※その前に、吸血鬼年表を作りました。よかったら見てやってくださいませ♪

と、その前に同名小説の映画化作品が計3作品あります。

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地球最後の男オメガマン The Omega Man


監督:ボリス・シガール

脚本:ジョン・ウィリアム/ジョイス・H・コリントン

出演:ロバート・ネビル/チャールトン・ヘストン

   マサイアス/アンソニー・ザーブ

   リサ/ロザリンド・キャッシュ

   ダッチ/ポール・コスロ

   リッチー/エリック・ラニュービル

1971年/アメリカ映画/98分

概要

1971年のアメリカ映画で、1954年発表のリチャード・マシスンの小説『I Am Legend』2度目の映像化作品。

この頃、時代的な流れなのか暗〜〜〜〜いSF映画が人気だったりして、この作品もそんな流れで作られたんですかねえ?

しかもけっこう設定を変えております。

原作では謎の病原体により、亡くなった人が蘇り襲うという吸血鬼でしたが、

今回はソ連と中国が戦争を始め、その結果細菌兵器が使われて、それが世界に蔓延、人類が死に至るのですが、死なずにすんだ人間は目が変わり光の中を行動出来なくなるという変異体になってしまうというもの。

主人公だけある理由でその変異体にはならず、戦うハメに。なぜ?

そしてこの作品、ワーナー・ブラザースが配給した事もあり、前作と比べてお金がかかってる感があります。

そして主人公には野生味たっぷり役者、チャールトン・ヘストンが演じて、これも話題になったと思われます。

そんなチャールトン・ヘストン主演の作品という事もあって、アクションシーンは当時にしては派手らしく、暴力的な内容と公開当時は非難されたらしいっっ。

というか主役のロバート・ネビルの設定も科学者兼軍の大佐と、いかにもアクションしますよ〜!という変更がなされています。まあ、車横転してるし、アクションシーンはかなり多いです。むしろホラー色は薄め。

そしてまた時代的なお話になるんですが、この頃黒人パワーが華開いた時代でして、そうした事も反映しているようでして、今作のヒロインは黒人さん

別に今では何の問題もないし普通なんですが、この当時は画期的だったそうでこの作品はその先駆けの一つのようです。

そして白人と黒人のキスシーンは映画の歴史上、初だったらしいですよ〜(ホントかどうかは定かではありません)。

そんな感じでお話も原作をモチーフぐらいの扱いになっている事もあって、映画のオープニングのクレジットには“リチャード・マシスンの本に基づく”と書いてあるだけで、『I Am Legend』とは書いてないそうです。

この作品、こんな感じで前作とはかなり変わってしまった事もあり、原作者で前作の脚本のも参加していたリチャード・マシスンは、この作品を気にも止めなかったと語っていたそう。

そんなこの作品は賛否両論なイメージですが、興行収益もそれなりに良かったようですし、作品の評価もアメリカのサイトIMDbでは☆10点満点中6.4とまあまあ良い方です。

ちなみにタイトルの『オメガマン(The Omega Man)』とは、ギリシャ語のアルファベットの最後の文字で、つまり地球上で最後に生き残った男の意味として“最後の男”と使った……らしいです。最後じゃなかった気がするけどなあ〜……。

原作小説

『アイ・アム・レジェンド』 リチャード・マシスン

2007年の3度目の映画化作品『アイ・アム・レジェンド』の公開に合わせてタイトルもそれに合わせて再発売されてたみたいです。

現在は中古でしか手に入らなそうですね。

でも『アイ・アム・レジェンド2』の製作の話が持ち上がっているので、近々また再販されるんじゃないかな〜……って。

ちなみに初版では『吸血鬼』、1971年には『地球最後の男〈人類SOS〉』、1977年には『『地球最後の男』とタイトルがちょいちょい変わっているそうな♪♪

序盤のあらすじ

だれもいないロサンゼルスの街を1台の真っ赤なオープンカーで颯爽と走る1人の男。ロバート・ネビルは建物に黒い影を見つけるや否やマシンガンをぶっ放す!

そして赤い車を乗り上げてオシャカにすると、今度は青のオープンカーを誰もいないディーラーから拝借し、映画館で1人ウッドストックのドキュメンタリーを鑑賞するのだった。そして出演者同じセリフを話し、夜になる前に自宅へ戻るのだった。

キャストなど

ネビル……チャールトン・ヘストン

この当時の売れっ子アクションスターさんですね。

1923年に生まれて、大学で演劇部に所属していたそうですが、卒業の時期が第二次世界大戦の真っ只中だったそうでそのままアメリカ軍に入隊、B-25の無線士として3年勤務。

退役後、俳優として1947年にブロードウェイにてデビューしたそう。

ただ映画デビューはもっと前でして1941年、『Peer Gynt』という作品で主役を演じています。

その後『地上最大のショウ』『黒い絨毯』『十戒』『ベン・ハー』『エル・シド』『猿の惑星』など話題作に多く出演。その活躍はずっと続いてまして、2003年の作品が最後の映画出演のようです。

監督業も3作されていますが、それよりも人種差別反対の姿勢を表明したり政治家との親交があったり、

本人は全米ライフル協会の会長になったりと、映像以外の場所でも忙しく動いていた方として認識されているみたいです。

ちなみに日本語吹き替えは本人公認で銭形警部で有名な納谷悟朗さんだったそうな。

マサイアス……アンソニー・ザーブ

軍を退役後、俳優の道へ来た方だそうです。

1961年に舞台デビューを果たし、63年にはTVドラマで出演されています。その後もそのクセの強いキャラクターでTV、映画とかなり活躍されています。

主な出演作として『L・B・ジョーンズの解放』『マシンガン・パニック』『オレゴン魂』『007/消されたライセンス』『マトリックス リローデッド』『マトリックス レボリューションズ』など。

リサ……ロザリンド・キャッシュ

1961年の『ハスラー』でウエイトレス役のエキストラで出演しているそうですが、本格的な女優デビューは1971年の映画。

その後この作品に出演した事もあってTV、映画とステレオタイプではない黒人女性をずっと演じていたとの事。

癌のため1995年に死去されていますが、その年も映画やTV出演をされており、翌年の1996年に放送されたTV映画『Circle of Pain』が遺作との事です。

監督……ボリス・シガール

1954年のTV映画で脚本家デビューされていますが脚本はその後4本しか書いておらず、翌年の1955年から始めた監督業を主な仕事にされたみたいです。

主にTVシリーズのエピソードの監督をされていて、日本でも有名な作品としては『ヒッチコック劇場』『四次元への招待』『刑事コロンボ』など。

劇場映画も当然ありまして、『フロリダ万才』『モスキート爆撃隊』などの作品の監督をされています。

この方、不幸な亡くなり方をされていまして、自身の監督作品『第三次世界大戦』の撮影中にヘリコプターに巻き込込まれ、すぐに病院へ搬送されたそうですが5時間後に亡くなったそうです。

個人的な感想

この作品、以前にDVDを購入して鑑賞した時に、あまり面白く感じなかったんですよねっっ。

イマイチ内容が理解出来なかったんですよっっ。

で、今回見直しました。

正直、やっぱりよく分からんですっっ。

他の作品のように吸血鬼やほぼほぼゾンビで人間を襲って来るのなら、

主人公の行動理由はよく分かるんです。

でも今回は細菌兵器で変異してしまった人間であって、化け物じゃないんですよねっっ。

あくまで変異体なだけで普通に話すし知能も劣っているようには見受けられないのですよ。

ただリーダー格の男が人間時代物を旧時代の物だのなんだので使わないだけで、

なぜか人間を駆除してるって感じ。

そのせいか化け物達の一部が人間を襲うなら分かるけど、

化け物全体が敵っていうのには無理を感じてしまうんですよね。

変異体を見つけるとすぐにマシンガンをぶっ放す主人公もちょっとって思うしっっ。

なのでどうしても話に集中できなくなってくるし、

3作共通して疑問思っている事で、

この主人公を襲ってきてる吸血鬼って、何を食べて生きてるの?

という素朴な疑問にめっちゃぶつかるんですよっっ。

他の2作なら、もう死体が襲ってくるだけだからで何とかカタがつくんですけど、

この作品に関しては……ねえ?

って、なっちゃいます。

それと、これは邦題に問題があるんですけど、“地球最後の男”ではないですよねえ(笑)。

他にも科学者に全く見えない主人公とか、

何か気になる点はあったりしますが、まあいっか。

でも序盤の都会に誰一人いないというロケをけっこうな長さで映し出したのは、

よくよく考えてみると、この製作陣もすんごく頑張ったのが分かりますし、

アクションとかもまあまあ凄いですし(ただこの頃の流行りのモッタリBGMが邪魔っっ!)、

実は映画界でものすごく画期的な事を初めてやった映画らしいですし、

決して駄作とまでは思わないので、

『地球最後の男』の映画化作品を見比べるぞ!って人にはおすすめしてもいいかもしれません♪♪

ボロカス書いてすいませんっっ。

という訳で今回は『地球最後の男オメガマン』についてザックリ書いてみました。

んじゃまた〜♪♪

※参考文献、ウィキペディア、IMDb、映画データベース-allcinema

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