『ドラキュリアン』ってこんな作品!ユニバーサルじゃないけどユニバーサルモンスター総登場&オマージュ満載のお子様向けファミリー映画♪

こんにちは、ヒッチです。

今回は1987年の映画『ドラキュリアン』についてザックリ書いていこうと思います。

なるべくネタバレなしで書いていこうと思っています。

※その前に、吸血鬼年表を作りました。よかったら見てやってくださいませ♪

※歴代のドラキュラ作品をまとめたページを作りました。よかったらご覧くださいませ♪♪

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ドラキュリアン The Monster Squad

監督:フレッド・デッカー

脚本:シェーン・ブラック/フレッド・デッカー

出演:シェーン/アンドレ・ゴウアー

   パトリック/ロビー・カイガー

   ホレス/ブレント・シャレム

   デル/スティーヴン・マクト

   ルディ/ライアン・ランバート

   フィービー/アシュレイ・バンク

   エミリー/メアリー・エレン・トレイナー

   ユージーン/マイケル・フォスティーノ

   ドイツのおじさん/レオナルド・チミノ

   ドラキュラ伯爵/ダンカン・レガー

   フランケンシュタインの怪物/トム・ヌーナン

   狼男/変身前ジョン・グリース、変身後カール・ティボールト

1987年/アメリカ映画/87分

概要

1987年のファミリー向けホラーコメディ映画

制作はユニバーサルではないのですが、ユニバーサルが1930〜40年代に制作して大ブームになったドラキュラ、フランケンシュタインの怪物、狼男、ミイラ男、半魚人が集合した作品。

基本的にはお子様向けなのですが、ユニバーサルモンスターのオマージュがけっこうあり、全体的に愛を感じます。

現在ではカルトムービー化しているようですが、

87年公開当時、世間では『フライトナイト』の成功により、ドラキュラではない新しい吸血鬼ブームの真っ只中で、興行的には失敗したんだそうです。

まあ、そういう私もこの映画を「今さらドラキュラ?」と興味を持ちませんでした♪

そんな興行的に失敗した作品なのでビデオもたいして販売されずマニアの間でのみ愛されていたのですが、

長い年月とともに徐々にファンが増えて公開から20年後には公開20周年上映会なるものが開催されて、

当時のスタッフやキャストなどが顔をそろえて、その上映会は大成功だったそうです。

どうやらその辺りからこの作品の評価も変わり、今では名作の仲間入りしそうな勢いらしいですよ。

今作の評価

IMDb6.9/10
Rotten Tomatoesトマトメーター(批評家の評価)…56%
視聴者スコア…78%
映画データベース-allcinema8.0/10
Filmarks3.8/5
Amazon4.5/5

序盤のあらすじ

今から100年前、ドラキュラ伯爵を退治する為にヴァン・ヘルシング教授は善と悪のバランスをコントロールする秘石を使い、ドラキュラを葬ろうとするが失敗する。

そして現代、蘇ったドラキュラ伯爵は、仲間のモンスターを使って隠された秘石を自分の物とし、世界を悪に染めようとしていた。

そんな事は全く知らない12歳のモンスター好きのショーンは、母からのプレゼントで本物のヴァン・ヘルシングの日記を手に入れる。ただしドイツ語で、全く読めないのであった。

キャストなど

ショーン……アンゴレ・ゴウアー

5歳で子役デビューしたそうで、このショーン役は13歳だったそうです。

その後大人になるにつれてあんまり仕事がなくなっているっぽいですが、

2006年あたりからまた俳優の仕事をし、脚本やプロデューサー、監督まで挑戦されていますね。

パトリック……ロビー・カイガー

アンゴレ・ゴウアーと同じ年齢で、デビューも同じ79年。

そしてこの作品に出演し、その後90年の映画を最後にキャリアがないので、引退されたんでしょうかねえ。

ルディ……ライアン・ランバート

86年デビュー。翌年にこの作品に出演。その後、90年で1度キャリアが途絶えましたが、2016年以降またキャリアが復活し、さらに脚本、プロデューサーに挑戦しております。

ちなみにこの『ドラキュリアン』を観た当時のお子様はみんなこのルディに憧れたらしいです♪

ホルス……ブレント・シャレム

1985年デビュー。89年まで子役として活躍した後は、法律家を目指し、実際に法律事務所のアシスタントもしていたそうなんですが、

1997年12月9日、肺炎により死去されたそうです。まだ22歳の若さだったとの事です。

ユージーン……マイケル・フォスティーノ

1986年デビュー、95年まで活躍されました。その後のキャリアがないっぽいので、引退されたんですかねえ。

フィービー……アシュレイ・バンク

1984年デビュー。5歳の時にこの作品に出演した後も94年まで子役として活躍した後、

しばらくお休みしてたのか分かりませんが2008年にTVドラマでレギュラー出演し、2012年の結婚まで女優とじて活躍されていました。

22年に久しぶりに女優復帰するそうです。

ショーンとフィービーのお父さん……スティーヴン・マクト

1973年にデビューし、おもにTVドラマで活躍されてますね。

ただ名脇役のようで、2010年代んじなると仕事量が少なくなってきてますが、それまで休みなくお仕事をしてる感じで、現在まで95作品のキャリアが書かれておりました。

さらに牧師としての顔もあり、どんだけ働きもんなんだって感じです。

ショーンとフィービーのお母さん……メアリー・エレン・トレイナー

この方、ロバート・ゼメキスの元奥さんだそうで、80年代以降『リーサル・ウエポン』シリーズなどいろんな作品に出演されてます。

しかし2015年に膵臓がんの合併症のため、62歳で亡くなったとの事です。

リサ……リサ・フラー

1986年デビュー。94年までいろいろな作品に出演されてます。

90年にご結婚されたそうで翌年にはお子さんも誕生したとの事です。

それ以降はほぼキャリアが止まっていますので、実際引退状態のようですね。

ドラキュラ伯爵……ダンカン・レガー

この方なんかすごすぎる経歴の持ち主でして、16歳でラジオ番組を持っていたのはまだいいとして、

フィギュアスケートとボクシングのオリンピック候補だったり、

フェンシングもそのレベルだったり、

騎手としてのレベルも素晴らしいそうで乗馬のスタントも自分でこなしたり、

絵画描くのですが、それが国際的に評価されているちゃんとしたアーティストなんだそうです。

そして俳優としては1977年にTVドラマデビューし、その後もTVを中心に活躍されており、特に90〜93年に日本では未放送の『ゾロ』のゾロ役などが有名だそうですよ。

フランケンシュタインの怪物……トム・ヌーナン

1980年デビューですが、その前から舞台俳優としても活動されているようです。

TV、映画と忙しく出演されてますが、脚本や監督も何作かこなしており、このかたもすごい方。

この作品の制作中、ドラキュラ役のダンカン・レガーと共に子供達の前では絶対にメイクを落とさないで役のまま接していたと言うことです。すごい!

監督……フレッド・デッカー

この方、監督デビューされる前に『ガバリン』というホラーコメディの脚本を手がけて成功されています(この作品好き♪)。

そして満を持して『クリープス』という作品で監督デビュー。

この作品は興行的にはコケたそうですが、多くのマニアを生んでカルトムービー化しているそうです。『ドラキュリアン』と一緒じゃん(笑)。

そして続くこの作品でも興行的に失敗、さらに次作の『ロボコップ3』でボロクソに叩かれて監督業を任せてもらえなくなったかわいそうな人。

その後遺症がいまだに癒えていないらしく、それ以来監督としての新作がないのが残念。

個人的な感想

公開当時に私は全く興味もなく、スッカリじじいになった今ようやく鑑賞したのですが、

今観てホントによかったと思っています。

この映画、冒頭から『魔人ドラキュラ』のオマージュがあるんです。

そしてその後も『フランケンシュタイン』の超有名シーンのオマージュとか出てくるんですが、

10代の頃の私にはそんなのこれっぽっちも分からない!

そしてそういうのを当時の私は面白がれない!

じじいになってホントよかったですわ〜♪

とにかくユニバーサルモンスターを知っているとクスッとできるシーンが多いです。

そして細部まで丁寧に作り込まれている印象で、個人的にはとても好きな作品になりました。

ちょっとお話に都合がいい展開が多い気がしないでもないですが、

さりげなく家族問題とか学校のイジメとか分かりやすく丁寧に触れており、

こんな短い時間の作品でよくここまで詰め込めたと感心してしまいます。

それに肝心のドラキュラ伯爵が過去に観たいろんな役者さんの中でもかなりいい感じなのですよ♪

基本的に冷酷なのにどこかお茶目な雰囲気を残し、そして上品でオシャレ。

そんな恐いドラキュラが子供たちと対等に戦う骨底さが気にならないというのもこの作品の凄さです。

フランケンシュタインの怪物もユニバーサルの怪物のオマージュ的な動きをしっかりしていて、

それでいて愛嬌があるんですよね。

他のモンスターもしかりで、どれもオマージュをしながらも愛嬌があり、そしてそして少し現代的。

本当によく出来た作品で、すごいすごい!と最後まで見入ってしまいました。

映画としてもDVDのオマケもやたら豪華ですので本当におすすめでございます。

と、いう訳で今回は『ドラキュリアン』についてザックリ書いてみました。

んじゃまた~♪♪

※参考文献、ウィキペディア、IMDb、映画データベース-allcinema、Rotten Tomatoes、Filmarks

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