『血ぬられた墓標』ってこんな作品!マリオ・バーヴァ監督の初監督作にして代表作、そして主演のバーバラ・スティールの大ブレイク作!

こんにちは、ヒッチです。

今回は吸血鬼ものなのか迷ったんですがきっと吸血鬼もの!1960年の映画『血ぬられた墓標』についてザックリ書いていこうと思います。

今回もなるべくネタバレなしの予定です。

※その前に、吸血鬼年表を作りました。よかったら見てやってくださいませ♪

スポンサーリンク

血ぬられた墓標 La maschera del demonio


監督:マリオ・バーヴァ

脚本:エンニオ・デ・コンチーニ/マリオ・バーヴァ/マルチェロ・コスチア/マリオ・セランドレイ

原作:ニコライ・ゴーゴリ/『妖女』または『妖婆』(ヴィイ)

出演:アーサ・ヴァイダ、カティア・ヴァイダ(2役)/バーバラ・スティール

   アンドレイ・ゴロベック/ジョン・リチャードソン

   ヴァイダ/イヴォ・ガラーニ

   クルヴァヤン医師/アンドレア・ケッキ

   ヤヴティッチ公:アルトゥーロ・ドミニチ

1960年/イタリア映画/87分

概要

1960年にそれまで撮影監督をしていたマリオ・バーヴァが初めて監督をした作品

撮影監督をしてきたその技術がこれでもかと繰り出されておりまして、モノクロの画面ならではの恐怖感がバッチリ生かされております。

原作はニコライ・ゴーゴリ『妖女(ヴィイ)』

そしてメイン2役を演じたのはバーバラ・スティール。

イタリアのジャンル映画を手がける制作会社ガラテアの社長がイギリスのハマープロ『吸血鬼ドラキュラ』に触発されて、

「ウチの会社でも海外向けのホラー作るぞ〜!!」

という事で作られたらしいですよ。

ただ、今でこそイタリアホラーの名作と言われている本作ですが、

イタリアで最初に公開された時はイマイチな客入りだったらしいです。

1959年からイタリアの映画化権を買っていたアメリカのAIPがガラテアが海外向けに英語吹き替え版として直した『The Mask of Satan』を買収し、

再編集など(この時も何回か編集し直したり、スコアも差し替えたりといろいろ手を加えられたらしい)を施して『Black Sunday』となったみたいです。

そしてこれが世界的に大ヒットしたそうですよ。ちなみにこの作品、ロジャー・コーマン製作の『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』と同時上映だったそう。

そんな訳でこの作品、ヴァージョンがいくつか存在していまして、アメリカのサイトIMDbに紹介されてあったので、ここにザックリ載せますね〜。

  • THE MASK OF SATAN(87分)…イタリアで英語吹き替えされた海外版でノーカットヴァージョン。ヨーロッパ版と言われているらしいです。
  • BLACK SUNDAY(84分)…アメリカで編集され直してキャラクター名も変更し、スコアも変えて更に惨虐シーンなどもカットした米国ヴァージョン。このヴァージョン、更にTV用にカットされたヴァージョンがあるそうです。
  • REVENGE OF THE VAMPIRE(83分)…後年に発表されたイギリスヴァージョン。オリジナルの海外版の惨虐シーンのカットされたものだそうです。
  • LA MASCHERA DEL DEMONIO(85分)…タイトルこそオリジナルなのですが、タイトルが安い感じのビデオ合成のような真っ赤な字で浮かび上がります。また後年に新しく吹き替えが付けられたヴァージョンと、オリジナルの吹き替えを使っているヴァージョンが存在しているそうです。

そんな大成功したこの作品は、後世に多大な影響を与えたそうで、クエンティン・タランティーノフランシス・フォード・コッポラなどが絶賛し、ティム・バートン監督の『スリーピー・ホロウ』はいろんなシーンでこの作品をオマージュしているそうです。

未確認ですが、荒木飛呂彦『ジョジョの奇妙な冒険』冒頭のマスクはこの作品のマスクからインスパイアされたシーンだろうと言われていますね。

それとマリオ・バーヴァの息子さん、ランベルト・バーヴァ映画監督でしてこの作品をリメイクしています。

が、この方の代表作が『デモンズ』だったからなのかこの作品は日本では『デモンズ5』と、全く関係ない作品なのにデモンズの仲間入りをされてしまっています♪しかも評判悪いですね(笑)。

序盤のあらすじ

17世紀のモルダヴィア。吸血鬼と化した魔女のマーサは兄の宗教裁判によって悪魔のヤヴティッチと共に極刑を受ける。裏に鋭大きな針の付いた悪魔の鉄仮面を顔に打ち込まれる前にマーサは一族に呪いをかける。そして鉄仮面を打ち込まれ、炎で焼かれ始めるのだが、そこに大雨が降り注ぎ、死体は焼かれる事が出来ず、封印する形で埋葬された。それから200年後……

キャストなど

魔女のマーサ/カティア……バーバラ・スティール

先にこの作品で大ブレイクしたと書きましたが、そもそもイギリスの方でデビューは1958年のTVドラマのゲストのようです。

その後しばらくはクレジットなしの脇役を演じたりしてたみたいですが、この作品でイタリアに渡り大ブレイクするとイタリアのホラークィーンと呼ばれたりしたらしいです。

代表作として『恐怖の振子』『L’Orribile segreto del Dr. Hichcock(ヒッチコック博士の恐ろしい秘密)』などありますが、『フェリーニの8 1/2』なんて作品にも出てたりします。

最近ですと、Netflixのアニメ『悪魔城ドラキュラ -キャッスルヴァニア-』で声優として出演してたりするみたいですよ〜♪やっぱりホラーなんですね♪♪

ちなみにこの作品の撮影では言葉もあまり通じない事もあってかなり神経質だったらしく、けっこう大変だったらしいです。

アントン……ジョン・リチャードソン

1958年にスクリーンデビュー。

バーバラ・スティールと同じくこの方もしばらくクレジットなしの脇役で映画出演し、この作品で花開くかと思いきや、そうでもなかったようで、しばらくはまた脇役を演じています。

転機になったのは65年公開の『炎の女』というSF冒険映画だそうで、その後『恐竜100万年』『燃える洞窟』など、ファンタジーやSF、ホラーに出演する事が比較的多かったみたいです。

1994年の作品を最後にキャリアが止まっていますが、2021年の1月に新型コロナウイルスによる合併症で亡くなっています。

ヴァイダ……イヴォ・ガラーニ

1948年の映画で吹き替えとして映画初参加されたみたいですね。

俳優さんとしてのデビューは1952年。

その後も吹き替えと俳優と両方し続けていますが、後年はTVドラマの仕事をメインにされていたみたいで、かなりの売れっ子さんだったようです。

『山猫』『ワーテルロー』などのヒット作にも顔を出す一方、『怪談生娘吸血魔』にも出演してたみたいです。あの刑事だ!分からんかった~。2015年に亡くなっています。

クルヴァヤン医師……アンドレア・ケッキ

1933年にスクリーンデビュー。

その後もいろんな作品に出演されていて、この方も『ワーテルロー』に出演してました♪お父さんが画家だった関係か、この方も画家の顔を持っていまして、個展も開いた事があるらしいですよ。1974年に亡くなっています。

ヤヴティッチ公……アルトゥーロ・ドミニチ

1947年スクリーンデビュー。その後もいろんな作品に出演されていますが、1959年から始めた声優の仕事の方が圧倒的に多い方でした。

このサイトでのゆかりの作品ですと、1979年の『ノスフェラトゥ』の役立たずなヘルシング博士のイタリア版の吹替を担当されていたそうな。1992年に亡くなっています。

監督……マリオ・バーヴァ

お父さんが撮影監督だったそうで、その仕事を本人も受け継いで1939年に撮影監督としてキャリアをスタートさせていますね。

その後は1946年から短編の監督を数本した以外はほぼ撮影監督として仕事をされていまして、1960年のこの作品で初めて監督をされています。

1957年に脚本にも挑戦し、この作品は脚本参加としてはまだ2本目です。この作品の成功の後もヒット作を連発してイタリアホラー界の巨匠となったのでした。

代表作として『ブラック・サバス 恐怖!三つの顔』『白い肌に狂う鞭』『モデル連続殺人!』そのうち取り上げたい作品として『バンパイアの惑星』(エイリアンにめっちゃ影響を与えているらしいです)など。1980年に亡くなっています。

個人的な感想

この作品、存在をずいぶん前からホラー系のムック本などで知っていて、(観たいな〜観たいな〜)と思っていたらDVDが販売されたのを発見して即ゲットしたのが20年くらい前。

当時それなりの期待をしながら鑑賞した私は、あまりの作品の凄さに、

「うわ〜!!うわ〜〜〜!!」

と、大興奮した記憶があります。

と、いうのもハマープロの『吸血鬼ドラキュラ』に触発されて作った作品というのを知っていたし、モノクロで低予算の作品と聞いていたので、期待していたといってもそれなりだったんですよね〜。

その期待値を大きく上回って面白かったですし、

今回見直しましたけど、『ドラキュラ』より好きです(笑)♪♪

とにかく序盤から異様な雰囲気で、モノクロのその画面がむしろ気持ち悪さを助長しています。

黒の効果バツグンです!!

そしてカメラアングルもなんかスゴいですし、

グロいシーンがまためっちゃグロく見えます。

当然内容も面白いんですけど、序盤の先生の行動はちょっとなくない?と笑っちゃいました。

そしてバーバラ・スティールの存在感

この作品で大スターの仲間入りしたという事ですが、すでに貫禄を感じます。

とにかく序盤のちょっとマヌケともとれるシーンを抜けると、

もうその後はどうなる?どうなる?と、映画に引き込まれて、

最後まで楽しめる名作だと思います。

今の映画を見慣れている人にはテンポや雰囲気がダメかもしれませんが、

個人的にはホラー好きを公言している方には1度は観て欲しい作品です。

という事で今回は『血ぬられた墓標』についてザックリ書いてみました。

んじゃまた〜♪♪

※参考文献、ウィキペディア、IMDb、映画データベース-allcinema

タイトルとURLをコピーしました