『ノスフェラトゥ』ってこんな作品!『吸血鬼ノスフェラトゥ』のリメイクはやっぱり傑作でした!

こんにちは、ヒッチです。

今回は1979年公開の『ノスフェラトゥ』についてザックリ書いていこうと思います。

今回もしっかりネタバレしますので、ご了承くださいませ。

ちなみにオリジナル1922年『吸血鬼ノスフェラトゥ』のザックリ説明はこちら♪♪

※その前に、吸血鬼年表を作りました。よかったら見てやってくださいませ♪

※歴代の小説『吸血鬼ドラキュラ』の映画化作品まとめました♪こちらもどうぞ♪

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ノスフェラトゥ Nosferatu: Phantom der Nacht

監督/脚本:ヴェルナー・ヘルツォーク
音楽:ポポル・ヴー

出演
ドラキュラ伯爵:クラウス・キンスキー
ルーシー・ハーカー:イザベル・アジャーニ
ジョナサン・ハーカー:ブルーノ・ガンツ
レンフィールド:ローラン・トポール
ヴァン・ヘルシング教授:ワルター・ラーデンガスト

1979年/西ドイツ映画/103分

2024年7月現在の配信状況

『ノスフェラトゥ』の配信サイトは次のとおりです。(2024年7月現在)

・Amazonプライム内のシネフィルWOWOW プラスチャンネル

プライム会員:初回は30日間無料 600円(税込)。
↑にまず入って『シネフィルWOWOW プラス』に入会、月額490円(税込)で14日間無料体験ができるそうです。
ザ・シネマメンバーズ初回購入の場合は7日間無料 880円(税込)との事です。

概要

1922年に公開された『吸血鬼ノスフェラトゥ』を「この映画が史上最高!」と公言していたらしいドイツのヴェルナー・ヘルツォーク監督がリメイクした作品。

どうやら1979年にオリジナルの『吸血鬼ノスフェラトゥ』パブリックドメインになったそうで、それに合わせて制作されたみたいですね。

同じ1979年に公開された『ドラキュラ』と比較する方も多いんじゃないでしょうかねえ。

こちらは原作のドラキュラの映画化とは少し違い、あくまで『吸血鬼ノスフェラトゥ』のリメイクに徹しているのが特徴。

ただし役名は原作『吸血鬼ドラキュラ』に沿わせています

ドラキュラ役に変態クラウス・キンスキーを起用し、ヒロインのルーシーにはまた怪優イザベル・アジャーニ、ジョナサン・ハーカーに『ベルリン・天使の詩』で有名なブルーノ・ガンツと結構クセの強い役者さん達ばかりです。

音楽もポポル・ヴーという環境音楽?的な音楽をやっているバンドが担当しています。

そんな曲者揃いのこの映画、ヘルツォーク監督の淡々と進む重苦しい作風とピッタリで、

幻想的で耽美的な雰囲気、そして静かに街の人々が恐怖、混乱していく後半は特に見ものだと思います。

ただ、人を選びますけど。

しかしこの作品、大量のネズミ達が登場するのですが、3日間撮影場所に船で運ばれる際に食料を与えなかったので、共食いを始めてしまったとか、運ばれたネズミが白かったのでヘルツォーク監督の指示で白を黒に変えるために熱湯に入れて半数が死んでしまったなど、動物虐待問題で叩かれています。

またそのネズミを使った撮影を当初オリジナルの『吸血鬼ノスフェラトゥ』の舞台の街ヴィスマールでする予定だったそうですが、11000匹ものネズミを放つ許可が降りなかったため、撮影はオランダのデルフトに変更したんだそう。

また、この作品英語版とドイツ語版の2種類がありまして、どうやらわざわざ2回撮影しているので演技が違うらしい!ただ一部分は吹き替えなんだとか。

そして監督は「ドイツ版こそ本物」と言っているらしい。このドイツ版、たぶん日本では発売されていません。観たい。

作品の評価

IMDb7.4/10
Rotten Tomatoesトマトメーター(批評家の評価)…95%
視聴者スコア…83%
映画データベース-allcinema7.5/10
Filmarks3.7/5
Amazon4.6/5

評価はめっちゃ高いです!

しかもその年の映画祭で話題になったみたいで受賞5回とノミネート8回という記録が残っています。

原作との違い(ネタバレします!)

  • ジョナサン・ハーカーの奥さんがミナではなくルーシー。
  • 舞台がロンドンではなくドイツのブレーメン。
  • ジョナサンは噛まれた後、すっかり廃人。その後吸血鬼に。
  • ドラキュラが大量のネズミとともに街に上陸、大混乱にさせる。
  • レンフィールドは独房を抜け出し、別の街へ刺客として向かう。
  • ドラキュラはルーシーに一晩かけて血を吸い、朝日が出たところでその場で倒れるだけ。
  • ヘルシング教授はただの町医者にしか見えないし、役立たず♪

こんな感じでしょうかねえ~。

基本的には1922年の『吸血鬼ノスフェラトゥ』を忠実にリメイクしています。

が、ジョナサンの噛まれた後の扱いが全く違うのと、それに関係して

ラストが勝った!と、思いきや・・・という何とも言えない終わり方がねえ~。

それとジョナサンの奥さんがルーシーとなっていますが、

これも夢遊病を患っていたり、絶世の美女だったりと、

原作のミナとルーシーを合わせたようなキャラになっています。

まあ、ミナも作品中にちらっと出てるんですけどね(友人の奥さん)。

それ以外の見どころ

とにかく全編、淡々と重苦しく進むんですけど、冷静に考えると

「ギャグなのかな?」って思える箇所もいくつかあります。

トランシルバニアの人達やらドラキュラの動作

元の作品がサイレントだったのを意識してなのか全然動かないのに、何か起こった途端、

すんごいスピードで動き、何か極端です。

中でもレンフィールドはぶっ飛んでいて何か所も「恐い」を通り越して笑えてきます♪

ドラキュラ城にいる子供

ジョナサンがと閉じ込められているドラキュラ城。夜はドラキュラが当然いるんですが、

昼間はなぜか門の前にバイオリン的なものを弾いているお子様が登場。

この子なんなん?ってなります。

ラストの役人

ドラキュラを倒したヘルシング教授を役人が殺人罪で捕まえようとします。しかしその役人たちのやり取りが・・・というか爺さんが何とも言えないキャラなのでちょっと笑えます。

と、まるでディスっているかのような書き方になってしまいましたが、

素晴らしいシーンは数えきれないほどあります。

特に後半のペストとネズミにより、大混乱になっているブレーメンの街のシーンはどれも素晴らしいと思っています。このネズミが白くていいんですよね~♪

ラストのルーシーとドラキュラのシーンも芸術の域に経ってしていると思いました。

音楽

この映画はポポル・ヴーが担当していると書きましたが、ちょくちょくクラシック?がかかります。特に後半はそっちの方が耳に残るハズ。そしてこの3曲は記憶が間違っていなければ、サントラには入っていないのです

……と書きましたが、私の持っているCDとなんか違うので、ひょっとすると収録されているかもしれませんねっっ。

そんな訳でこの映画で使用されている曲がYouTubeで上がっていたのでリンク張っておきますね~♪

ワーグナーの『ラインの黄金』Richard Wagner – Das Rheingold Prelude・・・ボルゴ峠でかかります。

ツィンツカロ(Tsintskaro)・・・ブレーメンの街でかかります。

聖セシリア荘厳ミサ曲”サンクトゥス”St. Cecilia Mass, CG 56: V. “Sanctus”・・・ラストでかかります。

私はこの特に下2曲はずっと何ぞや?と思っていたので今回とってもスッキリしました~♪

キャストなど

ドラキュラ伯爵……クラウス・キンスキー

1922年ポーランド生まれ。4歳の時に世界恐慌のためドイツのベルリンへ移住。その後17歳の時に第2次世界大戦が始まりドイツ軍に徴兵に出されたそう。しかも戦後、ドイツへ戻るとご両親は死去されてたそうでっっ。もうここまでがけっこう大変そうですねっっ。

そして帰国後に俳優活動を始めますが、基本的には舞台をメインにと考えていたので、映画は「お金のため」『ノスフェラトゥ』のメイキングで語っています。

そんな映画の初出演は1948年。「お金のため」と言っていますが生涯に137本もの作品に出演されていますので、よほど映画界からのオファーが絶えなかったのでしょう(笑)。しかもB級映画が多い事でも海外では知られているらしい。

そしてかなり凶暴な性格でも有名で、数々のトラブルも起こしているそうですが、西ベルリンの精神病院に入院して最終的に『反社会性人格障害』と診断されています。

そんなキンスキーですが、今作の監督ヴェルナー・ヘルツォークとは馬が合うのか合わないのか(笑)何度もタッグを組んでいまして『アギーレ/神の怒り』『ヴォイツェク』『フィツカラルド』『コブラ・ヴェルデ』と今作の5作品を生み出しています。

ドラキュラにも縁がありまして『吸血のデアボリカ』ではレンフィールドを演じています。

そしてこの『ノスフェラトゥ』の続編的な作品として『バンパイア・イン・ベニス』という作品で再び“ノスフェラトゥ”を演じていますが、こちらはキンスキーの凶暴さやわがままが問題になってメチャクチャな撮影現場だったみたいですっっ。姿も全然違うし(笑)。

日本で観れる主な作品として『裏切りの荒野』『殺しが静かにやって来る』『キングと呼ばれた男』『クリーチャー』など。

1991年に65歳の若さで心臓発作により死去したそうです。

ルーシー・ハーカー……イザベル・アジャーニ

1955年フランス生まれ。12歳で演技を始めたそうで、1970年14歳の時に『Le petit bougnat』で初出演映画デビュー。その後もTV、映画とほぼメインキャストでの出演が続いているスーパースターですね。

これまでに映画賞を25回受賞し、それ以外に14回ノミネートを受けていて、中でもフランスの映画賞であるセザール賞を5回受賞していて、これは歴代最高なんだそうですよ♪

コメディからシリアスまでなんでもこなし、また私生活でも恋多き女性としてちょくちょく名前が上がっていましたね。

日本で観れる主な作品に『アデルの恋の物語』『テナント/恐怖を借りた男』『ザ・ドライバー』『ポゼッション』『殺意の夏』『カミーユ・クローデル』『ボン・ヴォヤージュ』『苦い涙』など。

ジョナサン・ハーカー……ブルーノ・ガンツ

1941年スイス生まれ。1960年にスクリーンデビュー。翌年には舞台俳優デビューしていまして、本人的には舞台、映画と同じぐらい大事に考えていたそうです。

しかし60年代は脇役が多かったようですが、70年代に入ると少しずつ頭角を現すようになっていったそうで、1977年『アメリカの友人』の出演により、世界的な成功を手にし、スターの仲間入りを果たしたそうです。

その後1987年『ベルリン・天使の詩』の大成功により不動の地位を築き、1993年『時の翼にのって/ファラウェイ・ソー・クロース!』で再び天使を演じています。

また『ヒトラー ~最期の12日間~』ではヒトラーを演じ、話題になったそうです。

現在日本で観れる出演作として『O侯爵夫人』『永遠と一日』『ベニスで恋して』『僕のピアノコンチェルト』『愛を読むひと』『アンノウン』『ハイジ アルプスの物語』『名もなき生涯』など。

2019年ガンのために死去。

レンフィールド……ローラン・トポール

1938年フランス生まれ。ユダヤ人の血を引いていて、幼少期にフランスの警察に捕まりピティヴィエ収容所へ収監、アウシュヴィッツへ収監される前にから父と共に脱出した経験があるそうです。

そしてこの方、本業はイラストレーター、漫画家などのアート方面の方だそうですが、さらに小説家の顔も持っていて、当然ながら脚本家という顔も持っています。絵本も出版していたりと、活躍の幅が半端ない!

1958年には雑誌でイラストを発表し、1964年には小説『幻の下宿人』を発表、この作品は後に『テナント/恐怖を借りた男』というタイトルでロマン・ポランスキー監督によって映画化されています。

俳優としてのキャリアは1965年の映画が最初。同年には短編映画の脚本も担当し、やはり役者よりも脚本家としてのクレジットの方が多いですね。

1997年に亡くなっていますが、前年まで役者の仕事をされていますし、彼の脚本や小説の映像化はその後も多く、最新作は2019年の短編映画。

現在日本で観れる関連作として『ファンタスティック・プラネット(脚本)』があります。これ傑作&怪作!

ヴァン・ヘルシング教授……ワルター・ラーデンガスト

1899年オーストリア生まれ。デビューは1928年!当然サイレント映画ですね♪ちなみにそれまでは戦争に参加させられたり、画家の仕事をしていたらしいです。この方も苦労人っっ。

そして生涯に114本の作品に出演されていますが、そのほとんどが脇役の脇役のようです。そんなワルターさんですが晩年にようやく脇役ながら少しずつ重要な役柄をキャストされるようになり、

今作の監督であるヴェルナー・ヘルツォークの1974年の作品『カスパー・ハウザーの謎』ではブルーノ・SとW主演ですが主役の座についています。

そして今作『ノスフェラトゥ』が最晩年の作品(遺作なのかな?)1980年に死去されています。

監督/脚本:ヴェルナー・ヘルツォーク

1942年ドイツ生まれ。13歳の時、ミュンヘンのゲストハウスに住んでいたそうですが、その時の同居人に今作の主演クラウス・キンスキーがいます。

1962年に短編映画『Herakles』で監督/制作/脚本デビュー。その後もコンスタントに作品を発表。その数2024年現在までに監督作品77本!全ての作品ではありませんが、自身の脚本で監督をしている印象が強いですね。

受賞歴もすごくてさまざまな映画祭でこれまでに64受賞、これとは別に73のノミネートをされているそうです。

しかしそれ以上にこの人の印象を決定づけているのはクラウス・キンスキーとのタッグじゃないですかねえ。先にも書きましたが今作と『アギーレ/神の怒り』『フィッツカラルド』はよく話題に上がる気がします。そしてその裏話を語ったドキュメンタリー『キンスキー、我が最愛の敵』なんて作品もあります(私、未見っっ!観たい!!)。

2024年現在81歳になりますが現在も現役で作品を撮り続けています。

ただ、この方の作品、かなりクセが強いので観る時は体調を万全にしておかないと、たぶん寝ます♪♪

個人的な感想

めっちゃ好き!!です。

もう何十回見たか!!そしてお墓に持って行きたいぐらい好き。でももったいないからやっぱいい♪

この映画がなかったら、こんなに”ドラキュラ”っていうものにハマっていないんじゃないでしょうかねえ。それぐらいこの映画はガツン!ときました。

でも先にも書きましたが、あまりに淡々と進むため、かなり人を選らぶと思います。

正直、つまんない、って人もドッサリいるんじゃないかなあ~?って思ってたりします。

寝ちゃうとか。

なのでこの映画、おススメで~~~す!!!!

なんてとても言わないですけど、ヨーロッパ映画とか単館上映にかかるような映画が好きという人にはおススメします。

ホントに何とも言えない世界観に浸れますよ♪

今回、役者さんの事は書きませんでしたが、

それより監督のヴェルナー・ヘルツォークのクセが強くてそっちが気になったので書きませんでした~♪

つー事で今回ここまで。

んじゃまた~♪♪

※参考文献、ウィキペディア、IMDb、映画データベース-allcinema、Rotten Tomatoes、Filmarks

『ノスフェラトゥ』の配信サイトは次のとおりです。(2024年7月現在)

・Amazonプライム内のシネフィルWOWOW プラスチャンネル

プライム会員:初回は30日間無料 600円(税込)。
↑にまず入って『シネフィルWOWOW プラス』に入会、月額490円(税込)で14日間無料体験ができるそうです。
ザ・シネマメンバーズ初回購入の場合は7日間無料 880円(税込)との事です。
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