『ドラキュラ(1979)』ってこんな作品!舞台から来たドラキュラはメロドラマ!

 こんにちは、ヒッチです。

今回は『ドラキュラ(1979)』について書いて行こうと思います。

今回も、ネタバレしますので、この映画を観たい‼︎って思ってる人は読まないでくださいませ。

※その前に、吸血鬼年表を作りました。よかったら見てやってくださいませ♪

※歴代の小説『吸血鬼ドラキュラ』の映画化作品まとめました♪こちらもどうぞ♪

スポンサーリンク

ドラキュラ Dracula

監督:ジョン・バダム

ドラキュラ伯爵:フランク・ランジェラ

ヴァン・ヘルシング教授:ローレンス・オリヴィエ

ジャック・スウォード博士:ドナルド・プレザンス

ルーシー・スウォード:ケイト・ネリガン

ジョナサン・ハーカー:トレヴァー・イヴ

ミナ:ジャン・フランシス

レンフィールド:トニー・ヘイガース

1979年/イギリス/アメリカ映画/115分

概要

ユニバーサルが『魔人ドラキュラ(1931)』以来、48年ぶりに小説の『ドラキュラ』を原作に映画化した作品

と、いうのもこの作品、ブロードウェイで舞台劇としての『ドラキュラ』が大ヒットしたのです。

そのブームに乗って主演も舞台と同じフランク・ランジェラ

さらにヘルシング教授に往年の超大スター、ローレンス・オリヴィエ

監督には『サタデー・ナイト・フィーバー』でディスコブームを生んだジョン・バダムとすんごい作品。

セットも豪華ですんごくたぶんお金、かかってます。

原作との違い(ネタバレします)

  • 誰もトランシルバニアに行かないで、いきなり船上スタート
  • ミナとルーシーの名前(立ち位置)が逆
  • ミナのお父さんがヘルシング教授
  • ルーシーのお父さんがセワード先生(原作では恋人の1人)
  • ルーシーの恋人の2人、アーサーとキンシーはいない
  • ルーシーがドラキュラにゾッコン!!
  • レンフィールドはドラキュラが買った古城にそもそも勝手に住んでたみたい(たぶん)
  • 最後もトランシルバニアには行かず、船上で対決、ヘルシング教授は死んじゃう

こんな感じでしょうかねえ。舞台劇の脚本を元に映画の脚本も作られたという事ですので、

もう原作からはけっこう離れている印象。しかしこの映画の最大の特徴は、

ルーシー(原作ではミナ)がドラキュラと普通に恋に落ちてるところではないでしょうか。

原作では思い出すだけでも嫌!と、嫌悪していたルーシー(原作ではミナ)が、

今作では超・超~~~~ゾッコンラヴでございます。

これはドラキュラに噛まれる前からもうゾッコンな雰囲気をかもしだしていて、

恋人であるハズのハーカーはかなりそっちのけでやりたい放題になってます。

そんなバカルーシーほっとけよ!と、つい思ってしまいますが、

ハーカーかなりがんばります。横にお父さんいるしね(笑)。

それ以外の見どころ

最初に殺されてしまうミナ(原作ではルーシー)もそれなりに見どころがありまして、

死ぬ前までもちょっとおかしな美人さんなんですが、

吸血鬼化したミナは吸血鬼というよりゾンビでした(笑)♪

メイク怖すぎです♪さらにお墓から掘り出されて心臓まで取られます。

さすがにこのシーンはメスを入れるとこで終わりました。

それと、とにかくセットが豪華。

セワード精神病院内のセットの悪趣味っぷりもどうかと思うんですが、

ドラキュラが買った古城内のセットもかなり気合が入っていて、

いちいちドアが怪物の口の部分になってたり、ロウソクめっちゃあったり、

あの城のデザインした人は頑張ったのがよ~~~~く分かります。

そのセットに合わした影の落とし方とかしてるんでしょうね。

雰囲気もとてもいいですよ。色味も併せていますし。

そしてアクションもいかにもハリウッド映画!って感じでかっちょええです。

役者さんで言えば、

ローレンス・オリヴィエがかなり老体にムチ打って頑張ったらしいですよ!この映画。

この人、名優中の大名優でして、私もこの人が出ている映画を何本か見ていますが、

若い頃はキレがあってかっこいいし、歳をとってからからは渋くてかっこいいです。

この頃すでに70代に入っていたそうですが、渋くていいですよ♪

ルーシー役のケイト・ネリガンが私は全然知らない方なんですが、

ふっくらしたホラン千秋にしか見えん♪

で、今回の主役のドラキュラ役のフランク・ランジェラです。

先にも書きましたが、舞台劇の『ドラキュラ』がブロードウェイで大ヒットしたそうで、

この年はちょっとしたドラキュラブームになったらしい?です。ホントかなあ?

その一端を担っていたのは間違いないさそうです。

と、いうのもこの人、ハンサムだとはあんまり思わないんですが、

何か甘くて優雅な雰囲気を持っており、ラブロマンスには持って来いなんだと思います。

つまり、このドラキュラはこれっぽっちも恐くありません。

女性に噛みつくシーンもベッドシーンにしか見えません(笑)。

演出の効果もあるんでしょうが、この人の雰囲気がホントに甘いんだと思います。

そしてこの甘~~い『ドラキュラ』、それなりに大ヒットした(らしい)。

個人的な感想

ん~・・・なんかはずしてる~~~~・・・。です。

すごい雰囲気もいいはずなんですけど、

セワード精神病院のセットは病院には見えないし、

ドラキュラが買った古城の中、悪趣味すぎて(笑)。

凝り方がヘンな気がしてしょうがないのです。

役者さん達はみんないいと思うんですけど、ミナのゾンビったシーンやら何気にグロいシーンもあって、ラブロマンスなのかホラーなのか何なん?って思っちゃうんですよね。

ラブシーンはギャグにしか見えないし、最後も何?って思いました。

私的にはちょっと~・・・な映画でございました。

つー事で今回ここまで。

んじゃまた~♪♪

※参考文献、ウィキペディア、IMDb、映画データベース-allcinema

タイトルとURLをコピーしました