『ダリオ・アルジェントのドラキュラ』(2012)ってこんな作品です。

こんにちは、ヒッチです。

今回は、YouTubeで予告編が公開された途端、「何だかヤバい気がする〜」と、思わせてくれた珍作、『ダリオ・アルジェントのドラキュラ』について書いて行こうと思います。

今回もしっかりネタバレしますので、本編を楽しみにしている方はここから読まないでくださいませ〜♪♪

※その前に、吸血鬼年表を作りました。よかったら見てやってくださいませ♪

※歴代の小説『吸血鬼ドラキュラ』の映画化作品まとめました♪こちらもどうぞ♪

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ダリオ・アルジェントのドラキュラ Dracula 3D

監督:ダリオ・アルジェント

脚本:ダリオ・アルジェント/エンリケ・セレッソ/ステファノ・ピアニ/アントニオ・テントリー

ドラキュラ伯爵:トーマス・クレッチマン

ミナ・ハーカー:マルタ・ガスティーニ

ルーシー・キスリンガー:アーシア・アルジェント

ヴァン・ヘルシング:ルトガー・ハウアー

タニア:ミリアム・ジョヴァネッリ

ジョナサン・ハーカー:ウナクス・ウガルデ

2012年/イタリア、フランス、スペイン合作映画/110分

概要

『サスペリア』『フェノミナ』などで有名なホラー映画の巨匠、ダリオ・アルジェントが監督した意欲作(たぶん)。原作の『ドラキュラ』をベースにか〜な〜り〜大幅アレンジをし、ドラキュラ伯爵の恐怖と哀愁を描いています(きっと)。ヴァン・ヘルシング役にルトガー・ハウアーを起用したのも少し話題になった(と思う)。実は『ドラキュラ』初めての3D映画だったりもします。そのせいか、真正面からのショットが妙に多い(笑)♪世間での評価も評論家の評価も最低な1作ですが、でもやっぱりご自身の眼で確かめてもらいたいと思っている今日この頃♪♪

内容

ワルプルギスの夜。森の住人のタイアが1人で不倫した帰り道、しっかり魔物に襲われます。数日後、タニアの墓を掘り起こした不倫相手の男、その友人、軍人さんは、その遺体の首筋に咬まれた跡見つけると、何かしようとしましたが、タニアを密かに想っていたレンフィールドが邪魔をし、不倫相手は死亡、タニアの遺体も消えてしまいます。そんな中、ジョナサン・ハーカーがパスプルグの町へやってきます。彼は、町長の娘のルーシーの紹介で町の名士でもあるドラキュラ伯爵の司書の仕事に就くためでした。さっそくドラキュラ城へ行ったジョナサンは、そこでドラキュラ伯爵と姪と紹介されたタニアと会います。そして城内の本の整理する仕事の最中、すっぽんぽんになったタニアに咬まれたジョナサンは次にドラキュラに咬まれます。そして町ではドラキュラの手下だったレンフィールドが脱獄したのでした。そんな中、ジョナサンの奥さんのミナが町に到着します。ジョナサンが忙しいのか帰ってこないと聞いたミナはルーシーの家に滞在しますが、ルーシーもドラキュラの手下に落ちていたのでした。そのルーシーも看病もありましたが、ルーシーの勧めもあり、ドラキュラ城へ行ったミナ。ドラキュラとのやり取りを見てタニアは嫉妬します。町へミナが帰ってくると、ルーシーは呼吸困難を起こし、帰らぬ人に。この町に来てから何かおかしいと思ったミナは神父にそれを相談すると、ある人を呼んでくれるとの事。その葬式の夜、町の有識者が数名、ドラキュラの仕業だから何とかせねばと会議を開きますが、逆に全員ドラキュラに殺されます。そして神父の紹介でヴァン・ヘルシングが到着します。そして真相究明の為ルーシーの墓へヘルシングが行くとちゃっかりミナが着いてきて、さらに吸血鬼化したルーシーが子供を連れて帰ってきました。当然、退治され、その後ヘルシングの部屋でタニアも退治、その間にミナを連れ去ったドラキュラを追い、城の中で吸血鬼化したジョナサン、レンフィールドを退治します。ミナはドラキュラに過去の奥さんの生写しと知らされ、事の真相も聞かされますが、「なぜか愛する人」と、言い、ドラキュラに咬まれます。しかしその現場にヘルシングが現れ、なんだかんだでミナがニンニクエキス入りの銃弾(だと思う)をドラキュラに放ち、ドラキュラは死んだのでした。そして、ミナは「愛してると言ったわ。愛してもいないのに…」と、ドラキュラに操られていた時の事を言うのでした。

このジャケット、よく見たらヒロインのミナがいないじゃん!なんてダメなジャケットなんだ・・・

原作との違い

先にも書いたように、この作品、内容はかなり原作からは離れています。と、言っても主軸がズレている訳ではなく、基本ラインは同じ〜…だと、思いますが、だ~いぶ違いますので、ザッと並べてみました。

  • 原作ではロンドンにドラキュラが引っ越して来るのだが、登場人物達がドラキュラの住むトランシルバニアのパスブルグに来る
  • いきなりタニアというお姉ちゃんが餌食になり、ドラキュラの手下に。
  • レンフィールドはタニアが大好きなイっちゃったオッサン
  • ジョナサンは城から帰ってこない
  • 最初からルーシーはドラキュラの手下でミナを呼びよせる為にジョナサンに城の紹介をする
  • ルーシーは町長の娘で3人の彼氏はいるらしいけど、1度も出てこない
  • ドラキュラは町の有識者をぶっ殺しまくる
  • ドラキュラは安いCGでいろんな虫とかにも変身出来るぞ!
  • ミナはドラキュラの若くして死んだ奥さんの生写し
  • ドラキュラはニンニクエキス入り銃弾1発で死亡

こんな感じですかね。この作品は基本的に原作をかるく撫でているくらいでだいぶ原作とは違います。ここまで違うと、私的には感心しまくりになります。そして、個人的に気に入らなかったここ最近のドラキュラとミナの恋路も、この作品では「ドラキュラに操られてそうなる」という事になっているので、見終わった時には、こういう方が全然いいわあ〜♪と、なったのでした。

超チャチなCG

この作品の批判される点に、びっくりするくらいチャチなCGがあげられます。主にドラキュラの変身時に使用されるのですが、まあ〜、これが…素晴らしくチャチで、そりゃみんな幻滅するわ(笑)と、納得の出来です。冒頭のフクロウで観ていた観客を「ここから先、大丈夫か?この映画?」とドキドキさせてくれます。でもカマキリはふきましたけど(笑)♪

何かお色気シーンが多い

この作品、オリジナルキャラのタニアがまあ脱ぐ脱ぐ(笑)。脱ぎまくりです(笑)。しかも何故かルーシーも意味不明なシーンでスッポンポンです(笑)。ルーシー役のアーシア・アルジェントは監督の娘なのに。

ど変態(笑)。

しかし見終わった後、あのお色気シーンは必要だったのか?と、考えさせてくれます。

やっぱり残虐シーンが多い

監督が、ホラーの巨匠、ダリオ・アルジェントなので、当然、人体破壊シーンは普通のドラキュラ映画より多い印象。しかも話にそんなに関係なくね?って人の死ぬシーンとかあって、まあ、ファンサービスなのかな?って思っています。でもあんなに1発で頭を吹っ飛ばしてたドラキュラがラストでものヘルシングとの戦いでは普通に殴るだけ・・・(笑)。

役者さんはみんないいと思うんです

ドラキュラ役のトーマス・クレッチマンはリーアム・ニーソンを整えたような二枚目さんで、ドラキュラを静かに演じていて、とても私的にはよかったです♪まあ、人を襲う時の口あんぐりが気になりましたけど・・・。ミナ役のマルタ・ガスティーニは美人さんでしたし、ハーカー役のウナクス・ウガルデさんもいい感じでしたし、ヴァン・ヘルシング役のルトガー・ハウアーは言わずと知れた名優ですが、だいぶおじいちゃんになったなあ~、な~んて思っちゃいました♪

で、私個人の感想としては、

大好き(笑)なんですが、こうしてほしかったな・・って展開もいくつかあって、序盤にハーカーがメインで話が進むのに、まあまあアッサリ死んでしまったり、せっかくタニアというオリジナルキャラを出したのに、あんまり活躍していない印象があるのは、もうちょっと何とか出来なかったのかなあ~・・・な~んて思ったりします。まあ、それ以前にそのCGも~ちょい何とかせいや!とかありますけど♪

と、いう訳で間違っても人におススメ出来ない『ダリオ・アルジェントのドラキュラ』について書いてみました。

今回で『ドラキュラ』を原作にした映画の紹介は終わります。また何かあったら書きますのでその時は読んでもらえるとありがたいですけど・・・こんなん読む人いるのかなあ?

んじゃまた~♪♪

※参考文献、ウィキペディア、IMDb、映画データベース-allcinema、

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