【アメコミ吸血鬼映画】『モービウス』の解説&感想♪スパイダーマンの敵が主人公のアメコミ映画！

こんにちは、ヒッチです。

今回は２０２２年の映画『モービウス』についてザックリ書いていこうと思います。

今回もなるべくネタバレなしの予定です。

※その前に、吸血鬼年表を作りました。よかったら見てやってくださいませ♪

モービウス　Morbius

監督：ダニエル・エスピノーサ
脚本：マット・サザマ／バーク・シャープレス

マイケル・モービウス：ジャレッド・レト
マイロ：マット・スミス
マルティーヌ：アドリア・アルホナ
ニコラス：ジャレッド・ハリス
ロドリゲス：アル・マドリガル
ストラウド：タイリース・ギブソン

２０２２年/アメリカ映画/１０４分

配信状況

概要

２０２２年のアメリカ映画。なんでも【ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース】というソニー・ピクチャーズが作るスパイダーマンの敵を主役にしたシリーズの３作目だそうで、【マーベル・シネマティック・ユニバース】とはマルチバースの関係なんだそうです。ややこいなあ。

ちなみにその【ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース】のシリーズはこうみたい♪

1. ヴェノム(2018)
2. ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ(2021)
3. モービウス(2022)
4. マダム・ウェブ(2024)
5. ヴェノム:ザ・ラストダンス(2024)
6. クレイヴン・ザ・ハンター(2024)

……気のせいかあまり評判のよろしくない作品が多い気が……でも観てないからそんな事は言っちゃダメですねっっ。ごめんなさいっっ。そして半分がヴェノムなんだな♪

そんな訳で今作はシリーズ３作目に当たるんですけど、ちょっと今作不運でして本来なら２０２０年１月公開予定だったのが新型コロナの影響で公開が何度か延期して２０２２年まで伸びちゃった上にウクライナ戦争の影響でロシアでは公開中止になってしまったそうなっっ。

そもそもこのモービウスというキャラクター、１９７１年にアメコミのスパイダーマンに初登場して、根っこはいい人なのか敵になったり味方になったりとしてるキャラらしいです(ホントにザックリでごめんなさいっっ)。

１９９０年代にはその人気からモービウス主人公にしたコミックも創刊されたそうで、その勢いで１９９８年以降に２度の映画化の企画が上がったそうですがどちらも頓挫したそうです。ちなみに１つは『ブレイド』絡みだったみたいです♪そりゃ観たかったかも！

で、今作の制作が発表されて２０１７年の１１月には脚本は完成、２０１９年の６月には撮影終了したそうです。

しかし先に書いたとおり、新型コロナの影響で上映は延期、２０２２年３月１０日にメキシコでプレミア上映、本国アメリカでは同年４月１日から公開になったそうです。

ただ、上映のタイミングを逃したのが災いしたのか興行収入的には失敗と見なされてしまったそう。しかも最低映画賞などにノミネートされてしまいましたっっ。

また、【マーベル・シネマティック・ユニバース】とともに【ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース】の興行収入と評判がどんどん落ち込んで行き、今作は当初あったであろう続編の計画もなくなってしまったとの事です。

賞歴

先に書いたように、今作の評価はめっちゃ低くて、悪い方の映画賞にノミネートされてしまいましたっっ。一覧を載せますね～(IMDb調べ)。

• ２０２３年ゴールデンラズベリー賞
  最低作品賞ノミネート
  最低監督賞ノミネート……ダニエル・エスピノーサ
  最低脚本賞ノミネート……マット・サザマ／バーク・シャープレス
  最低男優賞受賞……ジャレッド・レト
  最低助演女優賞受賞……アドリア・アルホナ
• ２０２３年ゴールデンシュモーズ賞
  最低映画賞受賞
• ２０２３年ハワイ映画批評家協会
  最低映画賞ノミネート

こんなです。別に悪い賞をピックアップしている訳ではなく、こういった賞にしかノミネートされなかったという事ですっっ。ちょっとかわいそうな気もしますし、受賞している分、逆に観たくなる人も増えそうな気もしますっっ。

しかしゴールデンシュモーズ賞って何？って思い調べたら、JoBlo.comというサイトで行われているネット民による賞でした(笑)。

評価

IMDb	５.１/１０
Rotten Tomatoes	トマトメーター(批評家の評価)…１５％ 視聴者スコア…７１％
映画データベース-allcinema	５.８/１０
Filmarks	３.５/５
Amazon	３.８/５

真ん中よりちょい上くらいですかね。ロッテントマトの批評家１５％という低い数値がちょっとビックリはしますが、視聴者スコアは高くて、なんかよく分かんないですね(笑)。意見も賛否両論で、思ったより良かった！から思った以上に悪かった！など。でも「思ったより悪くなかったよ。ベストでもないけど」という意見が１番多い印象を受けましたね～。

あらすじ

天才医師マイケル・モービウスは幼い頃から血液の難病を患っていた。同じ病に苦しみ、兄弟のように育った親友マイロのためにも治療法を見つけ出そうと、コウモリの血清を投与するという危険な方法を試すことに――。彼の身体は驚くべき変化を遂げ、超人的な筋力、スピード、飛行力に加え、周囲の状況を感知するレーダー能力まで手にするが、その代償として得たのが抑えきれない“血への渇望”だった。人工血液を飲みながら、〈人間〉としての意識を保とうとするマイケルの前に、生きるために血清を投与してほしいと懇願するマイロが現れる。

キャストなど

マイケル・モービウス……ジャレッド・レト

１９７１年アメリカ生まれ。１９９２年にミュージシャンになるためにロサンゼルスに引っ越したそうなんですが、その年にＴＶドラマのゲストで俳優デビュー。

９４年のＴＶドラマ『アンジェラ１５歳の日々』で人気に火がつき９５年には『キルトに綴る愛』で映画界にシフト。その後も人気作に出演し、２０１３年『ダラス・バイヤーズクラブ』でアカデミー賞助演男優賞受賞、２０１６年『スーサイド・スクワッド』ではジョーカーを演じて話題になりました♪

また本来やりたかったミュージシャンもお兄さんのシャノンさんで中心になったバンド１９９８年にサーティー・セカンズ・トゥ・マーズを結成。２００２年にメジャーデビューを果たし、1stアルバムはあまり売れなかったそうですが、2ndアルバムが１００万枚売れるヒット作になり、その後もアルバムをリリースすればヒットチャートに上がる売れ方をちゃんとしているそう。現在でもバンド活動は続いているようです。

代表作かな〜という曲にリンク貼っときますね〜♪

Thirty Seconds to Mars discography-The Kill

また↑のＰＶが初監督作でして、この後もバンドのＰＶを多数手がけたりバンドのドキュメンタリーも監督もされる一方、２００３年からは制作にも携わっているようです。

現在観れる主な作品として『スイッチバック　追跡者』『バジル』『ルール』『ブラック AND ホワイト』『ファイト・クラブ』『１７歳のカルテ』『アメリカン・サイコ』『レクイエム・フォー・ドリーム』『パニック・ルーム』『ロード・オブ・ウォー』『チャプター２７』『ミスター・ノーバディ』『アウトサイダー』『ハウス・オブ・グッチ』『トロン：アレス』など。

マイロ……マット・スミス

１９８２年イギリス生まれ。サッカーの道に進もうと思うも頚椎症を患い、その道を断念。学校の講師の薦めで演技の道に進んだそうです。

イースト・アングリア大学で演技と脚本を学んだそうで２００３年より舞台で俳優デビュー。その後２００５年のビデオで映像の作品に初出演。

その後２０１０年から１４年まで長寿ＴＶドラマ『ドクター・フー』の１１代目ドクターとして活躍。その後も『ザ・クラウン 』や『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』などのＴＶドラマの主要キャラクターを演じています。その一方で映画にも出演されていますし、２０１３年にはＴＶドラマの1エピソードですが監督にも挑戦されていますね。

現在日本で観れる主な作品として『ヒットマンズ・レクイエム』『ロスト・リバー』『ターミネーター:新起動/ジェニシス』『高慢と偏見とゾンビ』『チャーリー・セズ/マンソンの女たち』『オフィシャル・シークレット』『ラストナイト・イン・ソーホー』など。

マルティーヌ……アドリア・アルホナ

１９９２年プエルトリコ生まれ。１８歳の時にニューヨークに住み、リー・ストラスバーグ演劇映画研究所で演技を学んだそうです。

２０１２年の短編映画でデビュー。その後もＴＶ、映画と着実にキャリアを重ねています。２０１７年放送のドラマ『エメラルドシティ』で主人公のドロシーを演じている他、２０１９年よりAmazonプライムで配信されている『グッド・オーメンズ』、２０２２年よりディズニープラスで配信されている『キャシアン・アンドー』でも主要キャラクターを演じているそうです。

現在日本で観れる主な作品として『パシフィック・リム: アップライジング』『6アンダーグラウンド』『スイートガール』『花嫁のパパ』『ヒットマン』『ブリンク・トゥワイス』など。

監督……ダニエル・エスピノーサ

１９７７年スウェーデン生まれ。２００１年にデンマーク国立映画学校を卒業、２００３年には短編映画を監督、脚本をこなしてデビューされています。翌２００４年には長編カントデビューもされていまして、２００８年からは制作にも携わっていますね。

２０１０年『イージーマネー』がヒット、２０１２年にはデンゼル・ワシントンが主演、制作総指揮を務めた『デンジャラス・ラン』の監督を務め、その後も『チャイルド44 森に消えた子供たち』『ライフ』、今作と着実にキャリアを伸ばしています。

個人的な感想

んん〜〜……

何が悪いんですかねえ〜〜……

私、ぜんっぜん楽しめなかったです〜〜っっ。

映像もいいですし、お話も分かりやすいですし〜〜……

ただ、全部お決まり過ぎちゃってる感がありますかねえ〜っっ。

ホントに全部、先の展開が読めちゃうっていう……

後、モービウスのキャラクターをほぼ知らず、“スパイダーマンの敵だよ”としか情報を入れてなかったのはよくなかったかも。

もっと悪い事すると思ったら、全然いい奴だったんで、それも肩すかしくらっちゃいましたかねえ〜。

むしろこのキャラクターを知ってて観た方が面白い作品なんじゃないかなーーって思いました。コミックでのキャラクターを知らなかったから、

全然悪い人じゃないじゃん！これでどうスパイダーマンと戦うのさ！

とか、考えちゃったんですよね～っっ。中途半端に情報入れなきゃよかったです～～～～っっ。

あと、映像もいいと書きましたけど、アクションシーン(特にクライマックス)はカメラが動きすぎてるのと画面が暗すぎていた関係で、正直何やってるのか分かりませんでした(笑)。これはよくなかったかもですねえ～。

そしてこれは最近のアメコミ映画によくある事なんですけど、エンドロールのオマケ映像、特に今作のは～……なくてよかったんじゃないですかねえ～……

なんか無理矢理に「スパイダーマンの世界観ですよ～」と言われてるみたいでなんか好きになれないんですよねえ～。

ＴＶじゃなくて映画なんで、あ～いう伏線的な映像はちょっとなあ～……１作１作を独立させていてほしい私にはしんどいのですよっっ。

なので今作はスパイダーマンの事をよく知っている方や単純にアメコミ映画が好きな方にはおすすめしてもいいかもしれません♪あのオマケ映像がなければもうちょっと客層増やせれるとまで思ってしまう……

という訳で今回は『モービウス』についてザックリ書いてみました。

んじゃまた〜♪♪

※参考文献、ウィキペディア、IMDb、映画データベース-allcinema、Rotten Tomatoes、Filmarks