【吸血鬼映画】『恐怖の吸血美女』の解説&感想♪ハマー製作カーミラ映画第2弾!ポロリ多し(笑)♪

こんにちは、ヒッチです。

今回は1971年の映画『恐怖の吸血美女』についてザックリ書いていこうと思います。

今回もなるべくネタバレなしの予定です。

※その前に、吸血鬼年表を作りました。よかったら見てやってくださいませ♪

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恐怖の吸血美女 Lust for a Vampire

製作:ハリー・ファイン/マイケル・スタイル
監督:ジミー・サングスター
脚本:テュダー・ゲイツ
原作:ジョゼフ・シェルダン・レ・ファニュ『吸血鬼カーミラ』
音楽:ハリー・ロビンスン

出演:リチャード・レストレンジ/マイケル・ジョンスン
   ミルカーラ(カーミラ)/ユット・ステンズガード
   ジャネット/スザンナ・リー
   ジャイルス/ラルフ・ベイツ
   ヘリツェン伯爵夫人/バーバラ・ジェフォード
   カーンシタイン伯爵/マイク・レイヴン

1971年/イギリス/95分

※2025年10月現在、今作の配信もDVDレンタルもされていない状況です。そしてここで紹介しているDVDも現在生産されていないのか中古品のお値段が新品のようなお値段になっちゃってますねっっ。

またハマープロ作品の美女を集めた3枚組のDVDボックスなんてのも販売されていますが、これもそこそこお値段がはってますっっ。

概要

1971年のイギリス映画。というかハマープロの作品。

1970年の『バンパイア・ラヴァーズ』の続編的扱いを受けていますが、物語のつながりはありませんで、レ・ファニュの吸血鬼小説『吸血鬼カーミラ』カーミラをメインに置いたシリーズと思えば良いかと♪

今作はハマープロ『カーミラ3部作』とか『カーンシュタイン3部作』の第2作と言われておりまして、その3作を並べておきます♪

お話につながりはなく、バンパイア・ラヴァーズカーミラを演じたイングリッド・ピットさんが今作では出演しなかった事情なのか、カーミラ役が3作とも違う方が演じていらっしゃいますね。

このシリーズの特徴として、レズビアンの要素ポロリが無駄にあります(笑)♪ただ、レズビアン要素は当時の検閲が厳しかった事もあり、かなりマイルドでちょっとだけですね♪

そして脚本は3作ともテュダー・ゲイツさんが担当しています。

また3作品とも過去にDVD販売されていますが、現在生産中止のようでDVDのお値段が高騰しておりますっっ。宅配レンタルにもないようで、鑑賞が難しいのが現状ですっっ。

で、今作は前作『バンパイア・ラヴァーズ』の公開後、すぐに製作が始まったそうで、脚本家のテュダー・ゲイツさんが『血ぬられた墓標』の監督マリオ・バーヴァさんのために書いた女子高で起こる連続殺人鬼の脚本に基づいて脚本を書き上げたそう。

そして監督『吸血鬼ドラキュラ』テレンス・フィッシャーさん、カーミラ役にイングリッド・ピットさんが続投、相手役にピーター・カッシングさんに決まってたみたいです。そして前作の製作費の出資元アメリカの配給を担当していたAIPという会社が今回もパートナーとして製作がスタート♪

が!

  • イングリッド・ピットさんは他の映画の撮影……と言いながら今作の脚本のヒドさに出演を辞退
  • ピーター・カッシングさんは奥さんの看病のため降板
  • テレンス・フィッシャーさんは撮影3日前に交通事故で骨折し降板
  • AIPこの作品から手をひいてしまった!

と、ウソみたいなメイン3人の降板により急遽、ジミー・サングスターさんが監督を、カーミラ役にデンマークからイギリスに来たモデル兼女優のユット・ステンズガードさん、ピーター・カッシングさんの代役にラルフ・ベイツさんがそれぞれ起用されました。

そしてABPCという会社のバーナド・デルフォントさんと新たに出資契約を交わせてたそうです♪

こんな序盤からつまづきっぱなしな今作ですが、1970年7月6日にエルストリー・スタジオで撮影開始になります。

しかし監督になったジミー・サングスターさんは引き受けたものの本当に大変だったらしく、まずはすでにセットも脚本もすべて完成した状態での撮影スタートという事で、自分にはなんの権限もなく、しかも一度撮影をするたび製作ハリー・ファインさんとマイケル・スタイルさんのチェックが入ったりかなりストレスだったみたいですね。

そしてキャストは決まったものの、時間の制約もあり、ピーター・カッシングさんが演じる予定だったキャラクターの部分の脚本の直しも最小限しかできず、この時点でガタガタだったみたいです。

それと今回のカーミラ役のユット・ステンズガードさんは、今作の出演時には英語がマスター出来てなかったようで、ゆっくりとしか話せなかったらしいですっっ。

また、今作は女性のヌードシーンが多く、それを知らないで撮影に入ったジャネット役のスザンナ・リーさんはドアを開けたら女生徒たちがみんなポロリしているのにビックリし「こんな撮影できない!」サングスター監督に話したところ、「これはスウェーデン版でのシーンだから」とさとされたそう。当然そんなのはなくて、スザンナさんとサングスター監督はコメンタリーで爆笑していましたね。

ただ、レズビアン要素全英映像等級審査機構の検閲制限もあり、前作よりは薄くなっていますね~。

と、なんだなんだで同年の8月18日には無事に撮影終了となったそうです。

ただ、完成試写会が行われると、カーンシタイン伯爵役マイク・レイヴンさんはラジオのDJをするくらいの声の持ち主だったにも関わらず、吹き替えバレンタイン・ダイアルさんという方にされていたり、目のドアップがなぜかクリストファー・リーに差し替えになったりして、かなり憤慨。しかもサングスター監督は今作のDVDのコメンタリーでその事実を初めて知るくらいの蚊帳の外っっ。

そしてハリー・ロビンスンさんが作ったスコアのある曲をやたら気に入った製作のハリー・ファインさんが、独断で『Strange Love』というタイトルで歌詞をつけて女性歌手のトレイシーさんという方に歌わせてシングルリリースしたそうですが、売れなかったそうなっっ。しかもサングスター監督は試写会でこの歌の存在も知らなかったようで、いきなり流れてきてビックリしたらしい(笑)っっ。

そんな感じなので完成試写会を観終わったサングスター監督ラルフ・ベイツさんは「史上最悪の映画の一つ」と酷評したらしいです。

公開当時の興行収入はよく分からなかったんですが、現在では一部のファンからカルト的人気を誇っているみたいです♪

ちなみに原題の『Lust for a Vampire』を直訳するとヴァンパイアへの欲望という意味になるみたいです♪

評価

IMDb5.7/10
Rotten Tomatoesトマトメーター(批評家の評価)…33%
視聴者スコア…39%
映画データベース-allcinema6.1/10
Filmarks3.0/5
Amazon4.4/5

こんな感じ♪サイトによって評価が違いますね~。コメントを読むと賛否両方ともハマープロの作品という事なのか、長文の熱のこもったコメントが多いです!「ハマーの中ではイマイチ」「脚本がヒドい」「前作に及ばない」などの意見が目につきましたが、「言うほど悪くない」「見応えはある」などの意見もありました。

でもやっぱり続編の宿命で前作と比較されちゃうのはちょっとかわいそうかもっっ。

あらすじ

とある女子寮を舞台に女吸血鬼カーミラが巻き起こす惨劇と皮肉な愛の姿を描く。

映画データベース-allcinemaより引用

なんかかなり大雑把なあらすじしか見つけれませんでした(笑)。

でもこれだけで分かる人は分かるんですけど、今作は原作の『カーミラ』とは全然お話が違います♪つーか前作が原作のアレンジ作品だったので当然なんですけど♪

今作はちゃんとカーミラが復活するところから描かれておりまして、最初から見どころが多く、またちょっと破天荒?な主人公とのラブロマンスもあり、ポロリもあり、ですが気のせいかグロいシーンはあまりなかったかもっっ。

そしてお話がどう転ぶのかも面白く描かれていまして、ミステリー?サスペンス?要素もいい具合だったりします♪

ただいかにもハマープロって感じの雰囲気でガンガン映し出される映像は、それだけで満足できる人もいるかと♪

キャストなど

リチャード・レストレンジ……マイケル・ジョンスン

1939年イギリス出身。1959年TVドラマのエキストラ出演がデビューのようです。その後もTVを中心に活躍されていまして、1963年放送の『The Human Jungle』ではレギュラー出演もされています。

ただTVドラマのゲスト出演がやたら多く、あまり主要キャストを演じてはいなさそうっっ。映画の出演はかなり少なく、日本に入ってきている作品は今作以外ですと、超脇役の1969年『1000日のアン』1996年『ハイドロスフィア』くらいな感じですねっっ。

2000年の『ER緊急救命室』のゲスト出演が最後のお仕事になり、2001年に61歳で死去されたそうです。

ミルカーラ(カーミラ)……ユット・ステンズガード

1946年デンマーク出身。1963年に英語を習得するためにイギリスに移住したそうです。その後モデルなどをされた後、1968年の映画にクレジットなしですが俳優デビューされています。

その後はチョイ役が多いみたいですが、TVや映画に多数出演されていまして1969年『電撃!スパイ作戦』1970年『バンパイアキラーの謎』といった日本でも放送されたTV映画にちょっと出演しています。

1971年の今作でたぶん初めての主役を演じていますが、それ以降に残念ながら主要キャストに入れた作品はなさそうですねっっ。またTVのゲーム番組の司会を半年間担当したそうです。しかし1972年のTVドラマを最後に引退されたみたいですね。

その後アメリカに移住し、お子さんも産まれていまして、ラジオ局の仕事をされていたみたいですね~。ただ、1990年代の後半くらいから映画のイベントなどで顔を出すようになったそうで、そういった中で今作で共演したスザンナ・リーさんともお会いしたそうで、とても元気だったそうですよ~♪

ジャネット……スザンナ・リー

1945年イギリス出身。1958年の映画で13歳でクレジットなしですがスクリーンデビューを果たしていまして、その後もクレジットなしのチョイ役をこなしています。

初めてクレジットされたのは1963年のTVドラマのゲスト出演。その後、少しずつ頭角を現し始め、1965年『The Pleasure Girls』『ボーイング・ボーイング』で主要キャストに入り、1966年『ハワイアン・パラダイス』ではエルヴィス・プレスリーの相手役をされています。

1967年『恐怖の昆虫殺人』では単独主人公を演じていましてすっかり売れっ子さんに♪また同年『魔獣大陸』でたぶん初めてハマープロの作品に出演し、この時からハマープロの作品が好きと言っているみたいですね♪

その後も今作を含めて活躍されていますが1973年TVドラマの出演以降、すっかり女優業から遠のいていまして、その後は1978年のTVドラマのゲストのみ。ただ女優業を引退された訳ではなさそうですので、舞台とかに上がっていたのかもしれませんね。

2017年に肝臓がんのため72歳で死去されたそうです。

ジャイルス……ラルフ・ベイツ

1940年イギリス出身。ご両親が精神科医でお母さんがフランス人という事で、ラルフさんは英語とフランス語が話せるみたいですね。ダブリン大学でフランス語を学び、その後イェール大学演劇学校で演技を学んだようです。

1965年のTVドラマ『Broad and Narrow』でいきなりのレギュラー出演で俳優デビュー。その後もTVを中心に活躍されていますね。初の映画出演がハマープロの1970年『ドラキュラ 血の味』のようでして、その後も今作や同年の『ジキル博士とハイド嬢』、1972年『若妻・恐怖の体験学習』などに出演されていまして、TVドラマの出演をこなしながら、たまにホラー映画に出演されていたみたいですね。

その後もTVを中心に活躍されていますが、1989年の映画出演がキャリア的には最後のようです。その頃なのかラルフさんは膵臓癌と診断されていまして、1991年に51歳の若さで死去されたそうです。

監督……ジミー・サングスター

1927年イギリスのウェールズ出身。16歳の時に映画のカチンコ係で業界に入ったそうです。その後イギリス空軍に徴兵されたそうですが、退役後にイーリング・スタジオに入社、そこで低予算映画の第3監督を1945年からされていたそうで、その流れで1949年に後にハマープロとなるエクスクルーシブ・スタジオに入ったそうです。

その後助監督として数々の作品に参加、1956年の短編で脚本家デビュー、同年に『怪獣ウラン』の原案と脚本を手掛け、その後同年の『二つの顔をもつ男』1957年『フランケンシュタインの逆襲』『フランケンシュタインの復讐』とヒット作に恵まれます。

ハマープロの吸血鬼作品、1958年の『吸血鬼ドラキュラ』同年の『生きていた吸血鬼』1960年『吸血鬼ドラキュラの花嫁』も脚本を担当されていまして、この頃はメッチャ脚本家として売れっ子さんですね♪

1961年『恐怖』からは製作にも参加されており、その後も脚本、製作と忙しくされる中、1970年『The Horror of Frankenstein』で監督デビューもされました。1971年の今作、1972年『若妻・恐怖の体験学習』と3作監督をされていますが、興行的にイマイチだったのか、映画の監督はそれ以降されておらず、TVドラマのエピソードの監督も少ししかされていませんね。

その後は脚本の仕事を主にされまして、2000年の『フラッシュバック』が最後のお仕事のようです。

2011年に83歳で死去されたそうです。

個人的な感想

この作品のDVDがいっつも高くてレンタルもないですし、正直困っていたんですけど、中古で上で紹介した3枚組のDVDボックスが4000円くらいで販売しているのを発見して、

「今しかなああああい!!」

とばかりに購入してしまいました(笑)♪♪

という訳でさっそく感想♪

私、コレ好きですわ~~~~♪♪

なんかいろんなトコが雑な気がしないでもないんですけど、それも含めてなんか好き♪

主人公のちょっと悪いトコもいいですし、

今回のカーミラ役ユット・ステンズガードさんは前作のイングリッド・ピットさんより原作に近い気がしたのは気のせいですかねえ~?

まあ、ただやっぱり脚本に粗があったのかな~……と思ってしまう展開で、特に後半からクライマックスに向かっていく展開は、もうちょっと何とかしてほしかったですね~~~~っっ。

なんかスッチャカメッチャカで無理矢理終わらせたように感じてしまいましたっっ。

なので傑作とは思わないんですけど、私的にはバンパイア・ラヴァーズより好きかもしれません(笑)♪

まあハマープロの作品を制覇したい人とか、女性吸血鬼の映画を観たい人にはおすすめできます♪

という訳で今回は『恐怖の吸血美女』についてザックリ書いてみました♪♪

んじゃまた〜♪♪

※参考文献
ウィキペディア……恐怖の吸血美女
IMDb……Lust for a Vampire
映画データベース-allcinema……恐怖の吸血美女
Rotten Tomatoes……Lust for a Vampire
Filmarks……恐怖の吸血美女

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