
こんにちは、ヒッチです。
今回は2001年の映画『ゾンヴァイア/死霊大血戦』についてザックリ書いていこうと思います。
今回は少しネタバレありの予定です。
※その前に、吸血鬼年表を作りました。よかったら見てやってくださいませ♪
ゾンヴァイア/死霊大血戦 Le6ion of the Dead
※↑は海外版のDVDです♪
監督/脚本:オラフ・イッテンバッハ
出演:ウイリアム/マイケル・カー
ルーク/ラッセル・フライデンバーグ
ジーナ/キンバリー・リーベ
ハンク/ハンク・ストーン
ニコラス/ハーヴェイ・J・アルペリン
タガイオ/マティアス・ヒューズ
2001年/ドイツ、アメリカ/88分
※2025年6月現在、今作の配信は見つけれませんでした。またどこかで配信される可能性もありますので、その時はご了承くださいませ。
概要
2001年のドイツ/アメリカ映画。2001年の2月にアメリカで公開(DVDなのか劇場なのか謎っっ)、同年8月9日にドイツのファンタジー映画祭で上映されその後DVD販売、日本では2002年1月にDVD販売になっているみたいです。
今作の監督/脚本のオラフ・イッテンバッハさん、過激なスプラッタ描写で一部では有名な方だそう。という訳で今作もまあまあ血しぶきが飛んではいますが、思ったほどではありません♪
お金なかったからかな?と思ったらちゃんと理由があるようで、
日本で販売されているヴァージョンは16歳以上視聴可の残酷描写が編集された88分ヴァージョンだそうで、本来は106分あるそうです。しかしそのヴァージョンは最初にドイツで上映されたくらいで、現在どこにも販売はされていない模様。
でもお金がない感じは見始めればすぐに分かる感じでして、なんか映像が安いです(笑)。でも今作がオラフ・イッテンバッハ監督のハリウッドデビュー作品らしいです♪

そしてブログタイトルにも書きましたが今作の展開『フロム・ダスク・ティル・ドーン』を思い出させるくらいに前半と後半の展開が違います。似てるとも言いがたいですけど♪
前半はおバカ仲良しコンビが爺さんの車に乗る話、悪魔の手先の兄弟が人を殺していく話、酒場のお姉さんの話という3つのお話が同時進行します。それぞれがゆるいコメディとなっていまして、後半にお姉さんの酒場に皆が集まると『フロム・ダスク・ティル・ドーン』が始まります(笑)。
ただそれもなんかゆるいというか爪が甘いというか……
アクションというほどアクションもしていない気がしますし〜……まあスプラッタシーンはそれなりにありましたけど〜…
襲ってくる敵もデーモンなのか吸血鬼なのかゾンビなのかグールなのか正直よく分かりません♪そしてお話もコメディなんだかシリアスなんだかよく分からなくなります♪まあ人が死にまくっていますからねえっっ。
原題の『Le6ion of the Dead』は直訳すると“死者の軍団”だそうですが、タイトルのLe6ionはLegion(レギオン)だそうです。
そして邦題の“ゾンヴァイア”はゾンビとヴァンパイアを足した造語ですねっっ。まあ…分からんでもないですけど〜…
それと今作で主演されたマイケル・カーさん、この作品の後に亡くなっておりまして、今作が遺作となっています。
評価
IMDb | 3.2/10 |
Rotten Tomatoes | トマトメーター(批評家の評価)…0% 視聴者スコア…19% |
映画データベース-allcinema | 1.0/10 |
Filmarks | 2.7/5 |
Amazon | 2.9/5 |
え〜〜……こんな感じ(笑)。トマトメーター0%って(笑)。全体的に低いとかいうレベルじゃないのがすごいですね。未評価よりシンドい評価ですっっ。コメントも辛辣なものが多く「ゴミの山」とか言われています。そして案の定「『フロム・ダスク・ティル・ドーン』のパクリ」と書かれていますねっっ。ただ中には「カルト映画になるかも」と評価が低いながらもそう書く方もいらっしゃいまして、ただのダメ映画ではないようです(笑)。

あらすじ
砂漠にある不気味な洞窟にたどり着き、人探しをする男たちと出会ったウィリアムとルーク。彼らはやがて、洞窟内に潜む怪物‘ゾンヴァイア’を目撃する。
Amazonの商品ページより引用
洞窟なんて行ってない……なんだこのあらすじっっ!?

キャストなど
ウイリアム……マイケル・カー
1994年の映画でデビュー。その後、今作を含む7本の映画とTVドラマに出演されています。概要にも書きましたが、今作の発表後の2002年12月31日に自殺されてしまったとの事です。
そして今作以外、日本で観れる作品もなさそうです。
ルーク……ラッセル・フライデンバーグ
1968年アメリカ生まれ。1993年の映画にスタントでクレジットされたらしいですが、本格的な活動をされているのは1998年のTVドラマでのゲストからのようです。
その後も映画、TVと活躍していまして、2004年からは脚本を、2005年からは制作、2008年からは監督デビューと仕事の幅を広げています。ただ2019年の短編映画の監督を最後にキャリアが止まっているのが気になりますねえ。
ただ娘さんが現在売れっ子女優の仲間入りをされている(らしい)ジョニー・セコイヤさんでして、ひょっとすると娘さんのマネジメントとかそちらを優先されているのかも?と、勝手に思いました(笑)。知らんけど。
ジーナ……キンバリー・リーベ
2001年の今作でデビュー。しかし2003年の映画を最後に出演数4作だけで引退された模様ですっっ。ん〜…詳細が分かりませんでした〜〜っっ。

ハンク……ハンク・ストーン
1986年の映画でデビュー。映画、TVドラマと出演されています。また2006年には長編映画監督デビューもされています。
現在日本で観れる主な作品として『ビヨンド・ザ・リミット』『操り人間』など。
ニコラス……ハーヴェイ・J・アルペリン
1950年アメリカ生まれ。1985年TVドラマのゲストでデビュー。その後もTV、映画とけっこう出演されている売れっ子のようです。『アーティスト』で監督役をしてたりするらしいです♪
ただ日本にはあまり縁がないようで、今作以外に主な出演作は出てきませんでしたっっ。
タガイオ……マティアス・ヒューズ
1959年ドイツ生まれ。この方、俳優以前にアスリートでして、1978年にはチーム戦らしいのですがドイツで行われたハノーバー五種競技選手権で優勝していたり、テコンドーの黒帯を取得していたり、キックボクサーの経験もあるそう。
俳優としてのデビューは1987年の『ドラグネット』でのクレジットなしでの出演だそうです。しかし同年『レイジング・サンダー』では主要キャラクターを演じているそうで、すぐに売れっ子になったみたいです。
その後もアクション、SFなどのジャンル映画に数多く出演されていまして、今後は制作や脚本にも参加する予定があるそうですよ〜♪
現在日本で観れる主な作品として『ダーク・エンジェル』『ビリー・ブランクス in ヴィクトリィィーッ! キング・オブ・ドラゴン』『キングス・ウォリアー』『ザ・バトルス』『Mr.&Miss. ポリス』『ショウダウン 不死身の弾丸』など。

監督/脚本……オラフ・イッテンバッハ
1969年ドイツ生まれ。1989年『Black Past』という過激なホラービデオ映画で制作/監督/脚本/特撮/出演をしてデビュー。
この作品がどうも評判になったようで1992年日本でもDVD販売されている『バーニング・ムーン』で長編映画監督デビューされています。この作品のゴア描写ってヤツですか?過激すぎるらしくて地元ドイツではノーカット版は上映禁止になったっぽいですね(現在のDVDはノーカット版らしいです)。
その後も制作、監督、脚本、特撮など多岐にわたって活躍されていまして、吸血鬼作品ですと悪名高きウーヴェ・ボル監督『ブラッドレイン』の特殊メイクや第二班監督をされています(笑)♪
現在日本で観れる主な作品として『ビヨンド・ザ・リミット(監督/脚本)』『HOUSE OF BLOOD ハウス・オブ・ブラッド(監督/制作総指揮/脚本)』など。
個人的な感想(ネタバレします)
実はそこまでヒドいとは思わなかったんですよね〜〜(笑)。
個人的にはあまりに突拍子のない展開で(ヒドすぎるともいう)笑っちゃったんですよね〜(笑)。
主人公のウィリアムとルークの2人がスンゲ〜弱そうな爺さんに捕まって殺されそうになってるスチュエーションがもうダメすぎて笑えましたし、この展開がまるっきり後半の吸血鬼展開と関係ないのも笑っちゃいました(笑)。
それと前半の悪魔の手下の兄弟のパートのダメになったドリフのような展開がバカバカし過ぎてこれも好きでしたね。
観ていくとその2つのおバカさんたちが酒場に行くんだろうな〜…と先は読めましたし、案の定そうなってからの展開も嫌いではありませんでしたよ♪
ただ、あまりに前半の話と後半の話のつながりがなくて、更に分かりにくいしグダグダなので、この作品はダメな人はホントにダメだと思いますねえ〜(笑)。
それとやはり登場人物が多すぎて、後半よく分からなくなってしまったのは残念かも。もう少しフォーカスする人物を絞って欲しかったですねえ〜っっ。
あ、でも自分が観たのは88分ヴァージョンだから、ノーカット版ならもう少し観た感想は変わるかもしれませんねっっ。
まあ、ラストも意味不明なのも気にいっていないですが(笑)、個人的にはZ級映画の手前くらいの低予算作品でそれなりに楽しめました♪低予算のホラーコメディを極めたい人(そんな人はいない)にはおすすめできます♪♪
という訳で今回は『ゾンヴァイア/死霊大血戦』についてザックリ書いてみました♪♪
んじゃまた〜♪♪
※参考文献、ウィキペディア、IMDb、映画データベース-allcinema、Rotten Tomatoes、Filmarks