【吸血鬼映画】『吸血鬼ハンター』をザックリ解説!内容、感想など♪公開されるのがちょっと遅かったっっ!

こんにちは、ヒッチです。

今回は1974年の映画『吸血鬼ハンター』についてザックリ書いていこうと思います。

今回もなるべくネタバレなしの予定です♪♪

※その前に、吸血鬼年表を作りました。よかったら見てやってくださいませ♪

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吸血鬼ハンター CAPTAIN KRONOS: VAMPIRE HUNTER

監督/脚本:ブライアン・クレメンス

出演::クロノス/ホルスト・ヤンソン
   カーラ/キャロライン・マンロー
   グロスト教授/ジョン・ケイター
   マーカス/ジョン・カーソン
   ポール/シェーン・ブライアント

1974年/イギリス映画/91分

※2024年7月現在、この作品はどこにも配信されていません。

概要

1974年のイギリス映画。というか60年代一世風靡したハマー映画のほぼほぼ終わりの作品にあたります。

残念ながら日本では未公開、Amazonのこの作品のレビューをされている方々がめっちゃ詳しく書かれていますので、正直ここで読むより100倍勉強になるかとは思います(笑)♪♪

ここではザックリ書いていきますね(笑)。

この作品、なかなかな不遇なっぷりでして、1972年の段階で撮影は終えていたそうなんですが、なぜか公開が1974年と2年も寝かされた?んですかね?

そしてハマーの起死回生の1作だったのかな?70年代に入ってハマー映画そのもののブームが下火に入ってきたのをうけて、新シリーズとして今までの吸血鬼映画にユーモアとチャンバラを合わせた娯楽作として制作され、この作品がその第1作でした♪

しかし公開の前年1973年に『エクソシスト』が世界的大ヒットを飛ばしていたそうで、完全に時代が吸血鬼から変わっていたようです。その結果この作品は興行収益的にコケてしまいます。そしてシリーズ化のお話は消えてしまいます。

しかもこの頃には制作会社のハマー自体が業績悪化していたそうで、その後ハマーは作品を数作リリースするも1979年の作品を最後に倒産してしまったそうです。

そんな訳でこの作品、けっこう不遇な目にあってしまいましたが、作品の魅力が素晴らしかったようで、ここで終わる事はありませんでした♪

まずは映画の続編は作られませんでしたが、

  • 『The House of Hammer #1ー3(1976〜1977)』
  • 『House of Hammer#20(1978)』
  • 『Captain Kronos – Vampire Hunter #1ー4(2017)』

と続編漫画3作が発表され、2011年には小説『Kronos』も発表されています。

そしてこの作品、吸血鬼ハンターをメインにした初めての作品という事もあり、後世に影響を与えているそうです。菊地秀行の人気小説『吸血鬼ハンターD』もこの作品にインスパイアされたらしいですよ♪♪

ヒロインを演じたキャロライン・マンロー「出演作の中で1番心に響いている」と発言されていたりしますし、作品の生まれるタイミングさえ間違っていなければもっとヒットしたんじゃないかな〜と。

先にも書きましたが、完全娯楽な作りになっておりまして、主人公クロノスと行動を共にするグロスト教授の関係は完全にバディモノとして完成されていましたし、そこにヒロインのカーラが加わってかなりいい感じ♪

クロノスは何故か日本刀を所持していますが、続編を意識してか全くその経緯は語られていません(笑)。また途中でクロノスを狙う変な貴族も登場しますが、彼もそのシーンしか登場せず(笑)。

そしてアクション重視なハズなんですけど、かなりゆるい(笑)♪

そんな全体的に雑な作りが目につかないでもないですけど、それ以上に昔の時代劇を観ているかのような作品としての魅力が大きいのでなんか許せます♪♪

この作品に登場する吸血鬼設定が他になく独特のモノでこれも新しい試み♪♪

評価

IMDb6.3/10
Rotten Tomatoesトマトメーター(批評家の評価)…未評価
視聴者スコア…60%
映画データベース-allcinema6/10
Filmarks2.7/5
Amazon4.5/5

日本のFilmarksは少し辛口のようですが、それ以外はむしろ平均よりも高いんですよね♪

やはり今までのハマー作品と違う点や、ちょっとダサいけど好き♪という方が多く見受けられました。

あらすじ

かつて軍隊の一員として戦っている間に、母と妹を吸血鬼に奪われた男、キャプテン・クロノス。その復讐のために吸血鬼ハンターとなった彼は、今日もヴァンパイアを求めて、助手のグロスト教授と共に田園地帯をさすらっていた。多くの若い娘たちが血を吸われ、老婆のようになって死んでいく町を訪れたふたりは、かつての戦友で、今は今は村の医師となっているマーカスとチームを組み、昼間でも活動することのできる特異な吸血鬼に罠を仕掛ける……。

DVDより引用しました。

キャストなど

クロノス……ホルスト・ヤンソン

1935年ドイツ生まれ。1959年スクリーンデビュー。若い頃からすでに売れっ子のようでメインに近い脇役が多く、その勢いはずっと続いている印象ですね。またTVドラマのレギュラー出演も多く、2024年現在で88歳!なんですが、今も現役で活躍されていますっっ。もう鉄人!

基本的にはドイツでの活動がメインですが、今作のように英語圏でのお仕事をされていまして、それが日本にも入ってきている感じですね。

現在鑑賞できる作品として『マッケンジー脱出作戦』『マーフィの戦い』『フランコ・ネロの 新・脱獄の用心棒』だけですっっ。ちょっと少ないっっ。

カーラ……キャロライン・マンロー

1949年イギリス生まれ。1966年17歳の時、彼女のお母さんとその友人の写真家が新聞の「今年の顔コンテスト」に写真を数枚送ると優勝したそうで、それがキッカケとなってモデルの仕事をスタートしたそうです。

同年女優としてスクリーンデビュー。しかも翌1967年には『007/カジノ・ロワイヤル』なんて大作にも出演されています♪

1971年にハマーと1年契約をして『ドラキュラ’72』と今作に出演します。そして今作の監督ブライアン・クレメンスが原案で参加した映画『シンドバッド黄金の航海』でヒロインを演じます。

その後も『地底王国』『007/私を愛したスパイ』『スタークラッシュ』『マニアック』などホラーやSFといったジャンル映画の出演が続き、すっかりスターの仲間入りを果たしています。

1984年から3年間TVのクイズ番組のレギュラーもされていて、すっかりイギリスのお茶の間の人気者になっていたみたいですね♪

90年代に入ると少しずつお仕事は減っていますが、それでも現在も完全フェードアウトという事もなく、しかも2010年代に入るとまた精力的にお仕事をされています。すごい♪

グロスト教授……ジョン・ケイター

1932年イギリス生まれ。王立演劇アカデミー卒業後、ダンディー・レパートリー・シアターという団体でプロの俳優としてデビュー。

1958年にはTVドラマのゲストで映像作品でもデビューし、この後、お仕事の8割くらいがTVドラマの出演となっていきます。

生涯で204もの作品に出演し、2008年に死去されていますが、その年までお仕事をされていたみたいです。

そして現在日本で観れる出演作は今作と『宇宙人の解剖』というSFコメディの2本のみ。まあTV俳優さんですからっっ。

マーカス……ジョン・カーソン

1927年スリランカ生まれ。でもイギリスの俳優さんです♪1946年舞台俳優として活動を始め、翌1947年にはスクリーンデビューされているそう。

初期こそ映画出演が多いですがやはりこの方もどちらかというとTVドラマをメインに活躍されていたみたいですが、映画の方ですとホラーや冒険活劇の出演が多い方として認知されているみたいです♪

晩年までお仕事をされていて、2015年の作品が最後のクレジットになっていますが、翌2106年に死去されています。

今観ることのできる主な作品として『吸血ゾンビ』『悪魔の虚像/ドッペルゲンガー』『ドラキュラ血の味』『ハリウッド式 恋のから騒ぎ』があります。

監督/脚本……ブライアン・クレメンス

1931年イギリス生まれ。兵役を終えた後、広告代理店のコピーライターをしながら執筆活動を始めたそうです。その時書いた脚本がBBCに採用されて1955年にその作品は撮影され、業界入りしたそうです。

その後も脚本家としてTV、映画とキャリアを重ねており、1968年からはプロデューサー業も始め、現在も現役のようです。

そして映画監督作品はこの『吸血鬼ハンター』のみ。あまり監督業がしっくりこなかったんですかねえ?

日本で観れる主な関連作品として『女子大生・恐怖のサイクリングバカンス(製作/原案/脚本)』『ジキル博士とハイド嬢(製作/脚本)』『見えない恐怖(脚本)』『ダンディ2 華麗な冒険(脚本)』『シンドバッド黄金の航海(原案/脚本)』『ハイランダー2/甦る戦士(原案)』『イン・ザ・ダークネス(オリジナル脚本)』など。

個人的な感想

これ、楽しかったですねえ〜♪♪

この作品の存在を知ったのはごくごく最近でして、このブログを始めてなかったら100%出会う事のない作品でした♪♪

知る人ぞ知る作品ってヤツなんですけど、ちょっとそれではもったいない面白さだったと思います。

そりゃチョイチョイ突っ込みたくなるシーンはありますし、

概要にも書きましたが全体的に雑?というか大雑把?な気がするはするんですけど、

それ以上に各キャラクターたちがいい味出してまして、観ていてとても微笑ましい作品なのですよ♪♪

逆に書くと雑さが良かったのかもしれませんけど(笑)♪♪

主人公のクロノスって、たぶん設定では完全無欠な強さを持っている隙のないキャラクターだと思われるんですけど、

アクションがなんかショボいし、やぼったいし、なんか抜けてる感があってちょっと笑ってしまいます♪

相棒のグロスト教授もいい味出してますし、ヒロインのカーラはなんで一緒に来たのかとかよく分かんないけどずっとかわいいし(笑)、

予告編を観てもらえると分かるんですけど、少女が吸血鬼に襲われた後、メイクじゃなくて本当のおばあちゃんの役者さんが少女の格好になって倒れているので、そこでもちょっと笑っちゃうし、

とあるシーンではクロノスとグロスト教授が吸血鬼退治するシーンがプロの吸血鬼ハンターとは思えないドタバタっぷりを見せて全然上手くいかなかったり、

何か終始いろんな面で目の離さない面白映画でした♪♪

吸血鬼の近くに死んだカエルを置いておくと生き返るっていう設定も面白かったですね♪♪

観終わった後、続編ないの?と思わずネットで調べてしまいました♪♪

それくらい個人的にはお気に入りの作品になりました♪♪

現在ハマーは復活をしているので、ぜひ、ぜひリメイクして欲しい!!……でもこの作品の良さは出せない気もする〜……まあ、吸血鬼ハンターモノって今いっぱいありますしねえっっ。

吸血鬼を使った娯楽作を探している方にはめっちゃオススメの1本♪♪

という訳で今回は『吸血鬼ハンター』についてザックリ書いてみました♪♪

んじゃまた〜♪♪


※参考文献、ウィキペディア、IMDb、映画データベース-allcinema、Rotten Tomatoes、Filmarks

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