こんにちは、ヒッチです。
今回はドラキュラが自分の城を飛び出して、現在のアメリカを満喫する『ドラキュラ都へ行く』について書こうと思います。ネタバレはなしの予定です。
※その前に、吸血鬼年表を作りました。よかったら見てやってくださいませ♪
※歴代のドラキュラ作品をまとめたページを作りました。よかったらご覧くださいませ♪♪
『ドラキュラ都へ行く』1979年/アメリカ映画/96分
※これは海外版のDVDです。
監督:スタン・ドラゴッティ
脚本:ロバート・カウフマン/マーク・ジンデス
出演
ドラキュラ伯爵:ジョージ・ハミルトン
シンディ・ソンドハイム:スーザン・セント・ジェームズ
ジェフ・ローゼンバーグ:リチャード・ベンジャミン
レンフィールド:アート・ジョンソン
タイトルからも分かると思うんですけど、しっかりコメディ映画です。ホラー要素は皆無と言っていいでしょう。全くドラキュラ伯爵は恐く描かれてはおらず、威厳があるハズなのに何かオチャメなキャラクターです。しかも大人のコメディという事なのか、下ネタの多い作品でしたねえ(笑)。
そして、基本的に1931年の『魔人ドラキュラ』の続編的なシーンがちょくちょく見られるので、もしこの映画を観るのであれば、先に『魔人ドラキュラ』をお勧めします。
が、『魔人ドラキュラ』って今の映画を見慣れている方にはけっこう苦痛な映画なので、まあ観なくてもいっかな(笑)。
そしてこの映画、1979年の作品という事もあり、笑いのセンスが古い!と思いました。残念ながら今見ると、ニンマリはしても笑う事はないかと思います。
ただ、現代のアメリカ、ニューヨークを満喫するドラキュラ伯爵は、観てるだけでとても微笑ましく、また付き添いに何故かいるレンフィールドもいい味出しています。
このレンフィールドの笑い方も、『魔人ドラキュラ』をパロっていますね。
でも個人的な感想として、何でドラキュラがあのヒロインにそんなにゾッコン(死語)なのか、さっぱり分かりませんでした。キレイな方ではあるんですけど。性格とかいいと思えなかったしなあ。
その恋路を邪魔する人もいるんですけど、ただの狂った人にしか見えない。ちょっと無理にコメディにしてるよくある悪いアメリカ映画の典型的なキャラでした。もう少し何とか出来んかったかなあ?
しかしそんな事はどうでもいいくらいに、この作品のドラキュラ伯爵が私には魅力的に見えましたよ。
演じているのは、ジョージ・ハミルトンで、けっこう下ネタの多い作品なのに、嫌味がなく、とても品と風格を持ち合わせていて、この作品にはピッタリな役者さんだと思いました。つーか、この方の魅力でこの作品は持っている気もする(笑)。
コミカルなレンフィールド役を演じたアート・ジョンソンという方、どうやらTVで活躍されている方のようです。しかしこの映画でサターン賞の助演男優賞を受賞されているそうで、ちょっと分かる♪
そしてよく分からないヒロインを演じたスーザン・セント・ジェームズという方は『署長マクミラン』というTVシリーズなのかな?私は存じ上げないのですが、その番組のヒロインを演じていた方のようで、70年代にはけっこう活躍されていた方のようです。でも知らなくてごめんなさい。
で、監督のスタン・ドラゴッティの作品をちょっと調べたら、過去に6作品しか映画の監督をしておらず、91年の『スーパー・タッチダウン』という作品を最後に経歴がありません。どした?干された?しかし、こんな少ない監督作品のうち、
『ミスター・マム』『赤い靴をはいた男の子』
の2本は観ていたし、『ミスター・マム』に至っては大好きな映画でした(笑)♪
この監督さんの3本の映画の感想を書くと、
たいした話ではないけど、いい感じのコメディアン系の役者さんを使ってなんとなく面白おかしくしてるって感じです。たぶん、役者さんの使い方が上手い・・つーか役者さんだよりな気もする(笑)。『ミスター・マム』もマイケル・キートンだから面白い映画ですし♪
まあこんなところです。『ドラキュラ都へ行く』はコメディ好きな方は1回ぐらい見てもいいんじゃないかなあ~・・・ぐらいの作品でした(笑)♪
つー事で今回ここまで。
んじゃまた~♪♪
※参考文献、ウィキペディア、IMDb、映画データベース-allcinema