
こんにちは、ヒッチです。
今回は1943年の映画『夜の悪魔』についてザックリ書いていこうと思います。
そこそこネタバレしますっっ!!
ごめんねごめんね~っっ!!
夜の悪魔 Son of Dracula
※↑の『魔人ドラキュラ レガシーBOX』に収録。
監督:ロバート・シオドマク
脚本:エリック・テイラー
出演:アルカード伯爵/ロン・チェイニー・ジュニア
フランク・スタンリー/ロバート・ペイジ
キャサリン・コールドウェル/ルイズ・オルブリットン
クレア・コードウェル/イヴリン・アンカース
Dr.ハリー・ブルースター/フランク・クレイヴン
ラズロ教授/J・エドワード・ブロムバーグ
1943年/アメリカ/78分
配信もDVD販売も現在されておりませんっっ。
2025年10月現在、今作は配信もDVD販売もなさそうです。
ちなみに↑の『魔人ドラキュラ レガシーBOX』に収録されている『魔人ドラキュラ』以外の作品は日本語吹き替えが収録されていて、「あ~、この数年の間に吹き替え技術が確立したのね~♪」なんて感慨深くなります♪
で、過去にはこんなDVD販売もされていました。
↑この人が今作のドラキュラさん。なんか一瞬だけ売られていた印象のDVDっっ。詳しい事は分かりませんが、現在Amazonでは品切れ中とのこと。
こちらはユニバーサルホラーのドラキュラシリーズとミイラシリーズをまとめた廉価DVD。これも生産中止なのかお高くなってます。何気にユニバーサルじゃない『吸血鬼蘇る』が入ってて、何気にお得感のあるセットでしたね~♪
ユニバーサルのドラキュラシリーズ一覧
1931年に『魔人ドラキュラ』でスタートしたユニバーサルホラーのドラキュラが出演している作品を並べてみました♪厳密にはシリーズではないですねっっ。
- 『魔人ドラキュラ』(1931) 伯爵です♪
- 『魔人ドラキュラ』スペイン語版(1931) スペイン語版です♪
- 『女ドラキュラ』(1936) 娘です♪
- 『夜の悪魔』(1943) 息子です♪今作です♪
- 『フランケンシュタインの館』(1944) フランケンシュタインの怪物、狼男がメインでドラキュラはオマケ♪
- 『ドラキュラとせむし女』(1945) ドラキュラがメインのモンスター総登場♪
- 『凸凹フランケンシュタインの巻』(1948) モンスター総登場のコメディです♪
『魔人ドラキュラ』と最終作の『凸凹フランケンシュタインの巻』でベラ・ルゴシがドラキュラ伯爵を演じ、『夜の悪魔』ではロン・チェイニー・ジュニアが息子を演じ(笑)、『フランケンシュタインの館』『ドラキュラとせむし女』の2作ではジョン・キャラダインがドラキュラ伯爵を演じていて、けっこう役者が安定しないシリーズだな(笑)とあらためて思ってしまいました♪
概要

1943年のアメリカ映画で、『女ドラキュラ』に続くユニバーサルのドラキュラシリーズ3作目。
前作『女ドラキュラ』の完成1週間後に経営陣が総入れ替えして、ユニバーサルはホラーの製作をすべてキャンセルしてミュージカル映画とかに力を入れていたそうですが……うまくいかなかったんですかねえ?
1938年かな?『魔人ドラキュラ』『フランケンシュタイン』とRKO映画の『コングの復讐』を3本立てでロサンゼルスのレジーナ劇場というところで再公開したところ、5週間満員となったそうで、
「やっぱホラーやんないとダメなんじゃね?」
とユニバーサル経営陣は思ったようでドラキュラとフランケンシュタインを復活させる事に。まずは『フランケンシュタインの復活』を1939年に公開。これがヒットし、1941年にはロン・チェイニー・ジュニアさん主演の『狼男』もヒット♪気をよくしたユニバーサルは1942年にも『魔人ドラキュラ』と『フランケンシュタイン』を再公開して一儲けしています(笑)。

そして1942年にロン・チェイニー・ジュニアさん主演の作品を2本、『フランケンシュタインと狼男』『夜の悪魔』の製作を発表。
同年5月に今作の監督、ロバート・シオドマクさんの弟のカートさんに脚本の執筆依頼があり、その完成した脚本をユニバーサルが買い取り、エリック・テイラーさんが脚色したとなっています。
どうもこの兄弟、仲悪いみたいで、兄のロバートさんが監督に採用された時に弟のカートさんはこの仕事を降りたと後のインタビューで語っているみたいなんですよね~っっ。
1942年9月に製作をスタートする予定だったそうですが、完成した脚本を制作規制管理局に送ったところ承認されず、別の脚本を1943年1月4日に送付し、なんとか1月7日から製作スタートとなったみたいですっっ。

しかしその脚本を読んだロバート・シオドマク監督はあまりの出来の悪さに頭を抱えたみたいですねっっ。監督を降りる事も考えたっぽいですが「これで仕事が上手くいけばスタジオに好印象もたれるんじゃない?」と奥さんに説得されて、この脚本をけっこう直して今作の形に持って行ったみたいですねっっ。
また最初はカラー作品として製作しようとしていたようですが、吸血鬼のメイクが照明の熱で持たなかったそうで断念したそうです。
そして映画の製作は2月2日に終了。しかし全米での公開が第2次世界大戦の影響(だと思われる)で6か月も延期になってしまったそう。その関係で全米よりも先にメキシコやカナダで公開されたそうです。全米でも1943年11月5日から公開され、チケットの売り上げが平均の23%増だったそうでちゃんとヒットしたみたいですね♪

実は今作は、ドラキュラ映画初の事がけっこう多い作品でも知られていまして……
- ドラキュラのスペル(Dracula)を逆に書いてアルカード(Alucard)と読ませた
- ドラキュラ伯爵が初めてアメリカにやってきた
- 霧からのドラキュラに変身♪
- コウモリからのドラキュラに変身♪
- 太陽の日を浴びて骨になる
など。1931年『魔人ドラキュラ』の頃にはその技術がなかったかもしれませんが、今作はかなり特撮に力を入れていて、実は予算のかかった作品なのがうかがえます。何気にジャングルとかセットのシーンも多いですし♪
こうした技術の向上はありましたが、ホラーか?と言われるとちょっと微妙な気が……むしろサスペンス要素の方が上回っているかと。
また原題は『Son of Dracula(ドラキュラの息子)』というタイトルなんですが、自分が息子というシーンはないので、このあたりは人によって見解が分かれていますね~。
でも以前の評判を知ってみると思ったより楽しめるし、ちゃんとした作品ですよ~♪
評価
| IMDb | 6.1/10 |
| Rotten Tomatoes | トマトメーター(批評家の評価)…57% 視聴者スコア…33% |
| 映画データベース-allcinema | 4.0/10 |
| Filmarks | 3.2/5 |
| Amazon | 4.2/5(アメリカ) |
こんな感じ♪思ったより評価が高かったです。コメントを観ても好意的な意見が多いですね。ただ、やっぱりロン・チェイニー・ジュニアのドラキュラは~……と大半の人がなってます。あ、でもロッテントマトは作品の評価も低い方が多かったかもっっ。「退屈」とか「先が読める」など辛辣な意見が見られましたねえ~っっ。
あらすじ

アメリカ南部の農場に、アルカード伯爵と名乗る謎めいた紳士が移り住んできた。アルカードは、地元の名家として知られるコールドウェル家に接近、その美しい跡取り娘の生き血を吸い取ってしまう。アルカードこそ、新世界アメリカで勢力を広げようとするドラキュラだった。しかし、吸血鬼の仲間入りをさせられた美女には、別の企みがあった……。
魔人ドラキュラ レガシーBOX ジャケット裏より引用
キャストなど
アルカード伯爵……ロン・チェイニー・ジュニア
1906年アメリカ出身。【千の顔を持つ男】の異名を持つ名優、ロン・チェイニーの息子さんでどうしてもお父さんと比べられてちょっとかわいそうな気もしますね。それを思ってかお父さんチェイニーはジュニアさんが俳優になりたいと言った時に猛反対、それまでは別のお仕事をされておりまして、お父さんが亡くなる1930年に俳優の道に入ってきたそうです。
そしてほぼ本名のクレイトン・チェイニーで俳優活動を開始。1931年の映画に初出演しますがこの時はクレジットなし。しかし1934年には『魔海の王者』で初主演をされるまでに成長します。
その後も主演作が続くのですが、なぜかユニバーサルスタジオの強い要望により、芸名をロン・チェイニー・ジュニアと芸名を改名します。
その後1939年『廿日鼠と人間』で主演、この作品がアカデミー賞ノミネートになる大ヒット、ここで注目されたみたいですね。1940年ユニバーサル映画『電気人間』でホラー初主演、これもヒット、そして1941年ユニバーサルホラー『狼男』が大ヒット!主役のローレンス・タルボットが見事ハマり役となりホラー界の新生誕生の瞬間だったみたいです。
今作はその勢いで主演した作品で、その後もミイラ男、フランケンシュタインの怪物を演じ、ドラキュラ、狼男とユニバーサルの4大モンスターを演じた唯一の人物とよく言われていますね。
その後ホラーゲームの終焉とともに人気は低迷、西部劇やTVドラマなどに出演されています。
晩年はお酒の飲み過ぎと喫煙でお父さんと同じ咽頭ガンや慢性の心臓病に苦しんでいたそうで1973年に心不全で亡くなっています。67歳だったそうです。
フランク・スタンリー……ロバート・ペイジ
1911年アメリカ出身。1934年スクリーンデビューしていますが、でもこの時はクレジットなしの脇役。しかも当時俳優のジョン・ペインと混合されない為にデヴィッド・カーライルという名前で活動されたそうです。1936年『Cain and Mabel』で主要キャラクターを演じて注目されて1938年コロンビア映画と契約する際に芸名をロバート・ペイジにしたそうです。
1939年にコロンビア映画の全15話の連続活劇『Flying G-Men』の主役を演じるもコロンビア映画との契約は失効、パラマウント映画に行きます。
そこで1941年『復讐のゴリラ男』というホラー映画に主演、この作品の流れなのかな?ユニバーサル映画に拠点を移し、『凸凹フランケンシュタインの巻』のアボットとコステロなどとホラーのみならず、コメディ、ミュージカル、ラブロマンスと次々に主演されたそうです。
その後1947年にプロデューサーの仕事をするようになりTVに進出、俳優業もこなしながら『The Colgate Comedy Hour』というバラエティー番組の司会を5年間つとめ、その後ニュースキャスターなんかもやってるそうです。
俳優業は1963年で事実上の引退、その後もニュースキャスターなどをつとめ、70年代後半に引退されたそうです。1987年に76歳で死去されたそうです。
キャサリン・コールドウェル……ルイズ・オルブリットン
1920年アメリカ出身。オクラホマ大学に入学するも2年で中退、カリフォルニアに引っ越してパサデナ・プレイハウスという劇場で舞台に出演して演技の腕を磨き、コロンビア映画にスカウトされて1942年にスクリーンデビュー。
その後ユニバーサル映画と契約して主にユニバーサルで活躍されたそう。この1942年だけで6本の映画に出演されていまして、その後数年間同じようなペースで出演されており、めっちゃ売れっ子さん。
しかも第二次世界大戦中にはUSOという団体に入って戦場にいる兵士やその家族に向けてショーも行ったそうです。この頃に出会ってるのかな?CBS特派員のチャールズ・コリングウッドさんと1946年に結婚されていますね♪
その結婚前後数年間は仕事をセーブしている感じですが1948年からはまたお仕事めっちゃされておりまして1949年『オクラホマ無宿』の映画出演の後からはきれいにTVドラマにシフトしています。1954年のTVドラマ『Concerning Miss Marlowe』で主役を演じていらっしゃいます♪
1964年に映画『Felicia』に主演し、キャリアを終えています。1969年にがんのため死去。58歳だったそうです。
クレア・コードウェル……イヴリン・アンカース
1918年イギリス人の両親のもと、チリで産まれたそうで、1920年に家族でイギリスに帰国し育ったそうで、ロンドンの王立演劇アカデミーで演技の勉強をされたそうです。
舞台経験は10歳の時にはあったそうですが、スクリーンデビューは1936年。1938年には映画で主演されています。しかし第二次世界大戦の話が流れ始めると、イヴリンさんはアメリカに移住、1940年にユニバーサル映画と契約したそうです。
ここで1941年『狼男』でヒロイン/グエン役を演じロン・チェイニー・ジュニアとも初共演、その後2人は今作や『フランケンシュタインの幽霊』など6作品で共演しているそうです♪ただし、こんなに共演しているのにお2人の仲はあまりよろしくなかったそうなっっ。
ほかにもユニバーサルのホラー作品に多数出演されており、どうやら「Bの女王」とか「絶叫女王」と海外ではあだ名がついてたみたいですね♪
1950年代に入るとTVにシフトして活躍、1960年の短編映画を最後にキャリアを終わらせているみたいですね。
その後、旦那さんの俳優リチャード・デニングさんがTVドラマ『ハワイ5-0』にレギュラー出演するのを機にハワイに移住。1985年にマウイ島でがんのため67歳で死去されたそうです。
Dr.ハリー・ブルースター……フランク・クレイヴン
1875年アメリカ出身。お父さんも俳優で3歳の時にはお父さん出演の舞台に上がっていたそうです。その後大人になるにつれて俳優を目指すようになり、舞台で演技する以外にも裏方として大工仕事や塗装なども行っていたそうです。1907年にはブロードウェイに立ち、1914年には自身で原作、戯曲、演出をした作品に主演されています。
映画に初めて携わったのは1925年の自身で脚本、監督をした舞台『New Brooms』の映画化で、その作品に脚本家として初クレジット、でもフランクさんは出演されていません。俳優としての初の映画出演は1929年『The Very Idea』でして、この作品で主演、監督を務めています。
その後監督は1934年作品のみで、あとは俳優と脚本家として映画界では活躍されています。特に主演にこだわっていた訳でもないようで、1935年『バーバリー・コースト』1939年トッド・ブラウニング監督作『帽子から飛び出した死』1942年『追憶の女』など脇役として多数出演されていますね。
1945年の映画『Colonel Effingham’s Raid』の撮影終了の直後に70歳で死去されたそうです。
ラズロ教授……J・エドワード・ブロムバーグ
1903年ハンガリー帝国出身。ユダヤ人の家庭に生まれ、生後11か月でアメリカに移住したそうです。高校性の頃に演劇に興味を持ち、高校で後にブロードウェイのプロデューサーとなるグスタフ・ブルムさんから指導を受けて、その高校で『レ・ミゼラブル』の重要な役などをされて、ブロードウェイの関係者たちが見に来てたみたいです♪
sの語ニューヨーク大学に進学、演技も習い1926年舞台俳優としてデビュー。ずんぐりむっくりの体系を活かした脇役を多く演じ、ブロードウェイの舞台俳優の常連の1人となり、1936年に20世紀FOXと契約してスクリーンデビュー。
この年からジャンルを問わず『第七天国』『農園の寵児』『快傑ゾロ』『地獄への挑戦』などかなりの本数の作品に出演されていますが、ほとんどが脇役だったみたいですね。でもたまに主演の映画も作られていますね。40年代にはユニバーサル映画によく出演されていたそう。
1950年、ブロムバーグさんが共産党員という記事が雑誌に掲載、それを否定もしなかった事もありブロムバーグさんはハリウッドから締め出されてしまいます。
1951年ロンドンで舞台出演の4週目の12月6日に死去。自然死とされたそう。47歳だったそうです。

監督……ロバート・シオドマク
1900年ドイツ出身。ユダヤ人の家庭で生まれ育ち、舞台監督や銀行員のお仕事をされた後、1925年ドイツ人監督のカーティス・バーンハートのもとで編集や脚本家として映画界に入ります。
1927年に編集として、1928年には助監督と脚本家と初クレジットされ、1930年『日曜日の人々』で監督デビュー。この作品、ドイツ最後のサイレント映画だそうで、後にハリウッドで活躍する人たちが多数参加してるすごい映画みたいですね。
1933年ナチス政権が台頭してくるとマスコミにもその影響が出始めたため、ロバートさんはパリに移住、『不景気よさようなら』『罠』などヒット作を連発してたみたいですね。
しかしここでもナチスが勢力を伸ばしてきたことで1939年にアメリカに移住し、『幻の女』『殺人者(アカデミー賞監督賞ノミネート)』『らせん階段』『裏切りの街角』など23本もの映画を製作したとのことです。その多くが犯罪ドラマだそうで、フィルム・ノアールの古典と言われてるらしいですよ~♪
1952年にはヨーロッパに戻り1954年『Flesh and the Woman』でカンヌ映画祭ノミネート、1955年『Die Ratten』でベルリン映画祭金熊賞を受賞されます。その後も映画を撮り続け1958年にはカーク・ダグラスが設立したブライナ・プロダクションズのヨーロッパ代表役員に就任されたそうです。
1967年『カスター将軍』でハリウッドに復帰するもこれがコケて、1968年『The Last Roman』もイマイチだったそうで、この作品でキャリアが終わってしまいました。
1973年に奥さんに先立たれたわずか7週間後、心臓発作で死去。72歳だったそうです。
個人的な感想(ネタバレします)

数年前に観た以来の鑑賞♪
正直、初見で観た時の印象がヒドい!で、前回観た時もヒドい!と超評価マイナスの状態でみたおかげか、めっちゃ楽しんじゃいました(笑)♪♪
やっぱり観る前の期待値で作品の評価って変わりますね~(笑)♪
今回観なおしてとても感じたのは、ロン・チェイニー・ジュニアのドラキュラが似合っているかどうかはともかく、まあまあ恐怖の対象にはなってたのかも♪という事ですかねえ~♪
そして以前感じていた時よりもお話はちゃんとしてたかも♪
まあ、メチャクチャだなあと思う箇所もあったりしますけど、でも思ったよりは楽しめました♪
しかし今作のヒロイン、キャサリンの悪っぷりが前作『女ドラキュラ』のドラキュラの娘なんかよりも全然悪く見えるのもどうなんでしょねえ~(笑)?これ、いわゆる“ファム・ファタールもの”ってヤツですよねえっっ。
たぶんシリーズ中、一番悪いキャラクターな気がします。なんか生々しく感じたからかもですけどっっ。
なので、このシナリオでドラキュラさんは何もいい事がなく情けないのはシリーズ3作目にしてちょっとダメだよね~っっ!!ともめっちゃ思いましたね。
個人的にはあのヒロインの悪女っぷりのさらに上にドラキュラがいってくれてたら、たぶん最高に好きな映画になっていたと思います。ホント残念っっ。
実質の主役、ブルースター先生とラズロ教授の2人のタッグもとてもよく、1人悲惨なフランク役のロバート・ペイジさんはハマり役でしたね♪♪
また、今作から導入した煙からのドラキュラ登場や、コウモリからのドラキュラという特撮がとても作品に似合ってまして、そういった意味でも今作はいいですね♪
ただ、ロン・チェイニー・ジュニアのドラキュラ役はやっぱりハマっていなかった気がする~……演技には全然問題なかったんだと思うんですけど……
顔?狼男タルボットという人物は怪物になりたくないのになっちゃうという設定の常に困った顔がピッタリのキャラクターだったのにたいし、ドラキュラ伯爵って悪の権化じゃないといけないのに、ちゃんとそういう演技もされているのに~……常に困った顔?というか優しさがにじみ出ちゃってる?とにかく迫力がなく、なんか泣きそうな顔に見えちゃってっっ。
現にドラキュラ役を今作1作のみで次の映画では狼男タルボットに復帰していますからねえ。あの狼男役とかを観ているととてもいい役者さんなのは伝わるんですよホントにっっ。なので今作の出演はもったいなかった気がしますねえ~っっ。
クライマックスのドラキュラがなんとも情けないですが、でもそれ以外はけっこう楽しめたので、ドラキュラを極めたい人とかにはおすすめしてもよいかと思います。
駄作とまでヒドい作品とは今回思いませんでした♪♪
という事で今回は『夜の悪魔』についてザックリ書いてみました。
んじゃまた~♪♪
※参考文献
ウィキペディア……夜の悪魔
IMDb……Son of Dracula
Rotten Tomatoes……Son of Dracula
映画データベース-allcinema……夜の悪魔
Filmarks……夜の悪魔
アニヲタWiki(仮)……夜の悪魔(映画)
シネマティック・ヴァンパイア 吸血鬼映画B級大全 ジョン・L・フリン著 フィルムアート社
