
こんにちは、ヒッチです。
今回は2003年のビデオ映画『ドラキュリアII 鮮血の狩人』についてザックリ書いていこうと思います。
今回もネタバレなしの予定です。
ドラキュリアII 鮮血の狩人 DRACULA II: ASCENSION
監督/脚本:パトリック・ルシエ
脚本:ジョエル・ソアソン
出演:ユフィジ神父/ジェイソン・スコット・リー
エリザベス/ダイアン・ニール
ドラキュラ/スティーヴン・ビリントン
ルーク/ジェイソン・ロンドン
ロウル教授/クレイブ・シェーファー
シクエロス/ロイ・シャイダー
2002年/アメリカ映画/86分
概要
2003年のアメリカのビデオ作品。2000年公開の『ドラキュリア』がスマッシュヒットしたので作られた続編。前作は『エルム街の悪夢』シリーズや『スクリーム』シリーズなどで有名なウェス・クレイヴンが制作総指揮を務めたんですが、今回は提供というよく分からない立場。
この作品と次作の『ドラキュリア3』は同時制作されたみたいです。そして2本ともアメリカ本国では劇場公開されず、いきなりのビデオリリースだったそう。ただし日本では『2』は2004年に劇場公開、『3』は劇場公開はなしだったそうです。
ちなみに当然予算などは削られていると思われまして、さらに前作の続きなのはすぐに理解するのですが、前作であれだけ戦ったキャラクター達は登場しないし、ドラキュラ役もチェンジしているし(姿変わりすぎ!)、主役のジェイソン・スコット・リーのヴァンパイアハンター神父のアクションが凄くてまるで前作とは違う色の作品になっています。
この変更があだになっているのか、イマイチ評価が低い印象。でも1作目もそんなに評価高くないのでアメリカのサイトIMDbですと☆4.9から4.6とちょっと低くなったくらいです(笑)。ようは前作のイメージさえ持たなければそこそこ楽しめる作品という事なのです。じゃあ最初から別の作品にすればよかったんじゃね? とか、考えてはいけません♪
序盤のあらすじ
ニューオリンズの大学の医学生のエリザベスとルークは安置所のバイト中、奇妙な焼死体が運ばれてくる。その死体を解剖し始めると、燃えているのは皮膚だけで、内臓とかはやたらきれい。そして肝臓を見るとやたら真っ白。そこでルークはこの死体がヴァンパイアじゃないか?と言い始め、歯型を調べようと口元をエリザベスが触るが……
キャストなど
この作品の主役、ヴァンパイアハンターのユフィジ神父を演じたのはジェイソン・スコット・リー。ロサンゼルス生まれ、ハワイ育ちのハワイと中国の血を引く中国系の3世だそうです。デビューは1986年のエキストラ。その翌年にちゃんと役をもらい、その後しばらくはちょい役だったようですが、90年代に入り、『心の地図』という作品で初めて主役を演じるとそれが評価されて『ドラゴン/ブルース・リー物語』ブルース・リー役につながったそうです。その後はスターの仲間入りをはたして『ジャングル・ブック』『アラビアン・ナイト』『リロ&スティッチ』『ムーラン』の実写版など、数多くの作品に出演し続けています。

この作品の実質の主役、ヒロインのエリザベスを演じたのはダイアン・ニール。2001年のTVドラマでデビュー。その後もほぼTVドラマを中心に活躍されています。代表作は『LAW & ORDER: 性犯罪特捜班』のケイシー・ノバク、『NCIS ~ネイビー犯罪捜査班』のサブレギュラー…というかたまに出るくらいのアビゲイル・ボーリン役などがあります。現在ももちろん活躍中です。
エリザベスと共にバイトをして大変な目に遭うルークにジェイソン・ロンドン。デビューは1991年のTVドラマ。93年には『バッド・チューニング』で主役に抜擢されてスターの仲間入り。96年には天海祐希主演のアメリカ/日本合作の『クリスマス黙示録』という作品に出てたりします。他に『L.A.救命士』『キャリー2』『アルゴノーツ 伝説の冒険者たち』など。ちなみにバカ映画にもよく出演していて『TATSUMAKI -タツマキ-』『タワー・オブ・ザ・デッド』『ビッグ・フット・ハンティング』では主役級を演じているみたいです。借金でもあるのかな?
この作品で前作とあまりに違うドラキュラを演じたのはスティーヴン・ビリントン。1994年TVドラマでデビュー。翌年にはメル・ギブソン主演/監督の『ブレイブ・ハート』でフィリップという役を演じています。その後もTV、映画と出演作品は多いですし、現在でも活躍されています。ただ、日本で観れる彼の出演作がかなり少ない上に妙なのばかりで、ドラキュリア2作品以降は『エクソシズム』『インベーダー』『アナコンダ vs. 殺人クロコダイル』の3本のみ。どれも低予算Z級…。
ええ〜…この作品と次作にちょびっとだけ出演しているのが名優ロイ・シャイダー。『ジョーズ』のあの人です。サメとは戦ってもヴァンパイアとは戦わないみたいです♪

この作品と前作、次作の3作全ての監督をしたのはパトリック・ルシエ。前作でも少し書きましたが編集から映像業界に入ったようですね。初監督は2000年の『ゴッド・アーミー III』という作品。この作品で脚本にも挑戦しているようで、それ以降の作品でも脚本を書いていたりいなかったりします。『ドラキュリア』シリーズは原案/脚本を担当しているので、ほぼこの方の世界観だと思って良いんじゃないかと。
個人的な感想
この作品、全く期待しないで鑑賞したらめっちゃ楽しめました。
というのも前作の『ドラキュリア』を見直した時に思ったより楽しめず、
「こんなもんだったっけ?」
というマイナスなイメージの方が勝っていたからでしょう。
今回の作品は概要にも書いたとおり、まるで別の作品になっており、
中盤までのドラキュラを使った展開が、全くなかった訳ではないが斬新に見えまして、
それが個人的に楽しめました。
その後のアクション展開もビデオ映画と言いつつもちゃんとやっているし、
全体的に低予算を感じさせない工夫がされていたんだと思います。
というかもっと低予算な作品をいっぱい観ているせいか十分お金のかかった映画に見えました(笑)。
特殊メイクなどのSFXも頑張っていたと思います。
ただ、観終わった人なら分かるんですけど、
これ、3作目観ないとダメじゃん!的な続き方してるので、
この作品のみの評価って難しいのかもしれません♪
でも個人的には1作目よりも好きなので、
ヴァンパイアハンターものを観たい人にはおススメしますよ♪
という訳で今回は『ドラキュリアII 鮮血の狩人』についてザックリ書いてみました。
んじゃまた〜♪♪
※参考文献、ウィキペディア、IMDb、映画データベース-allcinema、
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