こんにちは、ヒッチです。
今回は、イギリスのテレビ・ムービー(だと思う)の『ドラキュラVSヴァン・ヘルシング』(2006)について書いていこうと思います。
今回もネタバレしますので、もし観たい!と、思っている方でしたら、ここから先は読まないようお願いしますね♪
※その前に、吸血鬼年表を作りました。よかったら見てやってくださいませ♪
※歴代の小説『吸血鬼ドラキュラ』の映画化作品まとめました♪こちらもどうぞ♪
ドラキュラVSヴァン・ヘルシング Dracula
監督:ビル・イーグルス
脚色:スチュワート・コーハート
ドラキュラ伯爵:マーク・ウォーレン
アーサー:ダン・スティーブンス
ルーシー:ソフィア・マイルズ
セワード:トム・バーク
ミナ:ステファニー・レオダリス
ヴァン・ヘルシング:デヴィッド・スーシェ
2006年/イギリステレビ映画/90分
概要
2006年にイギリスのテレビで放映されたドラキュラ映画です。ヴァン・ヘルシング役に『名探偵ポアロ』のポアロ役で有名なデヴィッド・スーシェが演じています。と、言っても私は『ポアロ』を見ていないので、全く馴染みがない(笑)。そしてそれ以外の役者さんたちも、私は知らない(笑)♪でも内容は現代的なアレンジや改変があったりして、「へ~」と個人的には思っています。
内容
ルーシーにプロポーズしたアーサー・ホルムウッドは同じくルーシーの幼馴染でルーシーを想っている友人のジョン・セワードにその事を伝える。しかしアーサーは両親から梅毒を母子感染している事を知る。それを知ったアーサーはルーシーとの結婚を伸ばそうとするが、ルーシーが結婚したくて結婚したくて仕方がなく、結果、結婚をする事に。そのルーシーの友人のミナも婚約者、ジョナサン・ハーカーをラブラブだったが、トランシルバニアのドラキュラ伯爵の所へ行かなくてはならなくなり、出発する。その直後、ジョナサンの勤めていた法律事務所の所長が殺され、ジョナサンもしっかりドラキュラにやられる。そしてドラキュラはミナを目指して出航する。一方、梅毒に侵されたアーサーは病を治したいがために黒魔術に助けをこう。しかしその黒魔術の教団はドラキュラと繋がっており、アーサー、ルーシー、ミナのいるホイットビーの海岸に座礁する。そして乗客の名前にジョナサンがあると知ったミナは悲しみにふける。そんな所にちゃっかり若くなったドラキュラが現れてミナを狙う。そしてアーサーが実は梅毒を治したいが為に呼んだのがドラキュラだった。しかしドラキュラは言う事を聞かず、ミナを襲おうと思ったけど十字架で祈ってたからやめて、アーサーに欲求不満なルーシーを何故か裸で襲って殺してしまう。不審に思ったセワードは黒魔術のアジトに潜入するが、彼らはすでに殺させており、何故かその地下に監禁されているヘルシングを助ける。そこでセワードは事の全てが分かるが、ミナは信じなく2人から遠ざかる。そこへドラキュラがやってきてしっかり口説く。アーサーの梅毒の事も知ったセワードは3人で吸血鬼を倒す事にする。その前に吸血鬼化したルーシーを倒し、そしてミナを口説き損ねたドラキュラも黒魔術のアジトで杭を心臓にぶっ刺して完。アーサー死んだけど。

原作との違い
めっちゃ長々書いてしまいましたが、今回のドラキュラは原作にないアーサーの梅毒を治してルーシーとともに生きたい!と、いう気持ちが悲劇に繋がっていく様を前半はそれなりにいい感じに描いています。後半バタバタし過ぎじゃね?って思いましたけど。そんな訳なので、原作とはいろいろ変わっていますね。
- 話の軸がアーサーで梅毒を持っている
- そのアーサーが梅毒を治せると信じて頼んだ黒魔術の教団はドラキュラの手下
- アーサーとの結婚生活で悩むルーシー
- キンシー・モリスがいない
- レンフィールドがいない
- ジョナサン・ハーカーはトランシルバニアでドラキュラに殺されてしまい、ロンドンへは戻って来ない
- 黒魔術の教団を知りすぎたとして、ヴァン・ヘルシングは地下に囚われの身になっている
- ヴァン・ヘルシングは地下がトラウマ
- 吸血鬼化したルーシーは子供を襲うとかなくすぐ撃沈
- ドラキュラはロンドンからトランシルバニアには戻らない
こんな感じですかね。けっこうなアレンジなんですよね。
個人的な感想も加えて
アーサーの焦りからの行動やルーシーなど、登場人物の心の流れもそれなりに分かりやすく描かれていて、前半は私は嫌いではないです。ただ、肝心のヘルシングが出てきてから、テレビの放送時間の問題なのか、急に駆け足になる印象があり、個人的にはとても勿体ない作品かな?と、思っています。
それと、個人的にとても思った事ですが、このDVDのタイトルに問題を感じました。
全然ヴァン・ヘルシングとドラキュラは戦っていない。
最後にチョロっとぐらい。しかもヘルシングの出てくるのは開始1時間過ぎたあたり。パッケージも何故かドラキュラがすんごい魔獣の様相をしていますが、そんなシーン、どこにあったよ?だいぶ誤解を与えるジャケットですね。まあ、おかげで購入した時に、
「絶対これ、クソ作品じゃん♪」
と、自分のハードルを下げてみる事ができ、そのおかげで思ったより楽しく見る事ができました。
これもパッケージ効果♪♪
で、私は全く役者陣が分からなかったのですが、みなさん、TVを中心に活躍されている方が多いようで、特にルーシーとミナの役者さんはどちらも綺麗でいい味出してましたね。ルーシーは何かエロかったし、ミナの清楚な感じもすてきでしたよ。苦悩するアーサー役の方も恋敵でドラキュラを追い詰めていくセワード役の方もとてもいい感じなのです。なのでね~・・・。逆に書くと、一番有名だと思われるヘルシング役のデヴィッド・スーシェさんの印象があんまりないんですよね。出番が少ないのが普通に問題だと思うんですけど。絶対この内容なら、前後編にするか、後1時間は欲しかった気がするんですけどね~。
ちなみにドラキュラ役のマーク・ウォーレンさんはどうも本当は金髪なのをカツラをつけてなのか黒髪にして演じておられます。何か若くなったシーンで、いままでのドラキュラ役者さんとタイプが違うので(ぶっちゃけ濱田岳みたいって思っちゃった♪)、どうかと思ったんですけど、この人のドラキュラはこれはこれで私は好きです。
ただ、TVなせいか、映像がな~んか安い印象。ドラキュラ城内のシーンはやたら緑のライティングをしてむしろ安く見えてダメだと思うんですけどねえ。
と、いう訳で今回は『ドラキュラVSヴァン・ヘルシング』について書いていきました。
つー事でんじゃまた~♪♪
※参考文献、ウィキペディア、IMDb、映画データベース-allcinema、
コメント