
こんにちは、ヒッチです。
今回は2007年のビデオ映画『ブラッド・ヘブン』についてザックリ書いていこうと思います。
今回は感想でちょっとネタバレありの予定です。
※その前に、吸血鬼年表を作りました。よかったら見てやってくださいませ♪
それと他の『アンダーワールド』とそのジャケット詐欺作品は↓にまとめてあります♪
ブラッド・ヘブン Succubus: Hell-Bent
監督/脚本:キム・バス
出演:アダム/ロバート・L・マン
リリス/ナタリー・デニス・スパール
ジェイソン/ジェイソン・ブレア
ヘザー/ショーナ・マリー・ネルソン
ウォレス/デヴィッド・キース
2007年/アメリカ/96分
概要

2007年のビデオ映画。
この作品、あまり情報がなくてですねえっっ。製作はV1カット・プロダクションズ。ただ、この会社、これ1作しかないみたいでして、ひょっとするともうない会社かなあ~……って。
で、この作品、妙なプロモーション活動をされていたそうで、各キャラクターがSNSの“myspace”でページを持っていたそう。現在は中身空っぽのページが残ってるだけでしたけど、当時はいろいろ書き込まれていたんですかねえ?
また、IMDbとロッテントマトのコメントで複数書かれてビックリしてるんですけど、今作、飛行機のシーンでパイロット2名が亡くなる事故が発生したらしいですっっ。そしてエンドクレジットにそのパイロット2名に捧げているメッセージがあったみたいですっっ。分かんなかったですわ~っっ。
そんな訳で低予算なハズなのにドックファイトなんかのシーンもありますし、作りはかなりちゃんととした作品にはなっています。製作費は150万ドルだそうですが、もっとお金かかってる雰囲気はあります♪

で、ここからが本題♪
原題は『Succubus: Hell-Bent(直訳/サキュバス:地獄の業火)』なんですが、なぜか日本でDVD販売される際に『ブラッド・ヘブン』という邦題になりまして、いかにも『アンダーワールド』的なアクション映画ですよ~って感じで売り出されたみたいなんですよねっっ。
でも今作、アクション映画でもなければヴァンパイアも出てきません♪出てくるのは原題のとおり“サキュバス”という悪魔です♪
しかも日本版のジャケットのような刃物を持ってたシーンはなかった気がする~……つーかこのジャケットは日本の販売スタッフが素材をあわせて作ってますねっっ。
ちなみに↓がアメリカ本国(たぶん)のDVD♪全然違いますね(笑)♪♪
今作のDVDが販売された2007年と言えば前年に『アンダーワールド2 エボリューション』が公開されて、『アンダーワールド』ジャケット詐欺作品が横行しまくった頃ですので、今作も無理矢理そこに乗っかっちゃったんでしょうねえ~っっ。
ん~……いいのか悪いのか……
また、『バディ・ホリー・ストーリー』『リーサル・ウエポン』などのゲイリー・ビューシイさんもカメオ出演されていたり、配役も妙なんですよね~っっ。
評価

| IMDb | 3.3/10 |
| Rotten Tomatoes | トマトメーター(批評家の評価)…未評価 視聴者スコア…19% |
| 映画データベース-allcinema | 未評価 |
| Filmarks | 1.1/5 |
| Amazon | 2.0/5 |
こんな感じ♪作品がアメリカ本国でもかなりマイナーなようで、観ている人が絶対数少ないと思われます。なので評価もこんなですっっ。ただ、どこもまあまあボロカスでして、褒めているのはたぶんサクラ(笑)。
Amazonでも2.0はあまり見かけない低い点数ですねっっ。これには理由がありまして、明らかに『アンダーワールド』の雰囲気を模したジャケットとアクション映画という説明文を読んで購入した(またはレンタルした)人たちの怒り?いきどおり?が反映されているのでしょうっっ。そして単純に面白くなかったという……ねっっ。
あらすじ

闘いさえもエクスタシー・・・死ぬほど私を求めて死になさい・・・。
Amazonより引用
プレイボーイのアダムは、旅先で最高にセクシーな女性リリスと出会い、束の間の情事を楽しむ。休みが終わり、ビバリーヒルズでの日常に戻ったアダムは、高級車を乗り回しクラブと酒に明け暮れる。そこに再び現れ執拗に迫るリリスに恐怖感を覚えるアダム。そして、周りの人間が次々と変死していく・・・。なんと彼女は、男の精液を吸い取り堕落させる淫らな悪魔「サキュバス」(淫魔)だった!罪深き人間達に下される究極の裁き・・・血、精液もろとも吸い取り、じっくりと確実に堕落させられていく男達・・・。アダムたちは、伝説から甦ったリリスを封じ込める事が出来るのか・・・?
こんなだったっけ?
とりあえず今作、全く共感のできない金持ちのバカ息子が、毎日女と酒でパーティー三昧してたら痛い目にあうってお話で、おねえちゃんのビキニがこれでもかと観れます。そしてエロいシーンもチョイチョイありますが、エロ映画のようにおねえちゃんが裸になるシーンはかなり少ないです(笑)。
と言って『ピラニア』やサメ映画みたいなスプラッタ残酷ショーでもないので、スプラッター好きには物足りないんじゃないですかねえ?
ただ演出はサスペンスとかホラーな感じではありますので、その辺はいいかもしれません♪
でもたぶんですが、1番の見どころは本物のジェット機を使ったドックファイトじゃないですかねえ?あのシーン、演者さんたちもホントに乗って撮影してるようにしか見えないんですよね~。なのであれはスゴい!
全然ホラーと関係ないけど(笑)!!
キャストなど

アダム……ロバート・L・マン
1980年アメリカ出身。2007年の今作がデビュー作のようです。
ただその後あまりお仕事をされておらず、2012年に製作に参加、2015年に自身が主演/製作/脚本を担当した『Dutch Kills』というTV映画と、同年の製作/脚本/出演/監督をこなした短編『Leave Me to the Wolves』を発表し、そこでキャリアが終わってしまっていますっっ。
なんかすっぱりこの業界から足を洗っている気がする~……
リリス……ナタリー・デニス・スパール
1976年アメリカ出身。モデルとして活動をはじめ、TVのCMとか雑誌の表紙を飾ってたみたいで、俳優としては1995年の映画が最初みたいです。その後しばらく俳優業はされていないんですが、2003年からはTV、映画とキャリアを重ねており2008年のTV映画『ザ・ソード マジック・ストーンと伝説の巨人』ではヒロインを演じているみたいですね。
またたぶん2016年にバンド“Kill My Coquette”を結成、フロントウーマンとしてヴォーカルとギターを担当し、PVの監督や編集なんかもされているみたいですね。
2025年現在もバンドは継続中という事で、俳優とミュージシャンと忙しく過ごされているみたいですよ~♪
ジェイソン……ジェイソン・ブレア
1984年アメリカ出身。高校卒業後にTVのCMに出始めたそうで、2006年『CSI:ニューヨーク』のゲストで俳優デビュー。今作が短編映画を含めても3本目の出演作だそうです♪
その後もTVを中心に活躍されていまして、2008年には初めてTVドラマのレギュラー出演、2013年日本でも放送されていたらしい『New Normal おにゅ~な家族のカタチ』ではクレイ役でレギュラー出演されています。
また2012年『ゾンビ・ハイスクール』2014年『デッドハング』などにも出演されているそうです。
ウォレス……デヴィッド・キース
1954年アメリカ出身。テネシー大学でスピーチと演劇の学士号を取得、1978年にTVドラマのエキストラ出演が初出演のようで、その年からTVや映画に出演されてますが、なぜかいくつかのサイトで1979年の『ローズ』の脇役がデビュー作になってます♪なんで?
その後も順調にキャリアを伸ばして1982年『愛と青春の旅だち』1984年『炎の少女チャーリー』2000年『U-571』2003年『デアデビル』2019年『ビューティフル・グレイス』などずっと活躍されています。
また1987年『デッドウォーター』で監督デビューされてまして1988年『テネシー・バック/首狩族の秘宝』では監督/主演をされています。また、少ないですが製作にも参加されている作品がありまして、2023年『ウォルデン 正義の復讐』では製作総指揮と出演をされていますね。

監督/脚本……キム・バス
1956年アメリカ出身。カナダのジョージ・ウィリアムズ大学(現: コンコルディア大学)を卒業後、武道に興味を持ったそうで、空手と剣道や剣術を習いに1980年に日本に滞在、1985年まで住んでいたそうです♪その時期、日本のTVなどに出演してたって記事がありますね(笑)。ホントか?
ただ、日本滞在中の1984年『さよならジュピター』のブーカー役(けっこう主要人物っぽいっっ)で俳優デビューされていまして、分かる人はこれで分かるんじゃないですかねえ?
1985年にアメリカに帰国後、ジャッキー・チェン主演の黒歴史映画(笑)『プロテクター』に出演、その後ハリウッドに住み脚本の執筆をはじめたそうです。
1991年にTVドラマ『True Colors』で脚本家として初クレジット。この作品では製作としても参加されています。その後は脚本家と製作をメインにキャリアを伸ばし、1995年には監督デビュー。今作は監督2作目となりますね。
その後も脚本、製作、監督と忙しく活動されておりまして、監督業としては2010年『レイプ・コレクター』『キル・スピード』以来、日本には作品が来ていませんが2023年にも監督作を発表されていますし、今後の予定もギッチリつまっていますので、また作品が日本に来るかもしれませんね♪
個人的な感想

これはビックリしましたね~~(笑)。
TUTAYA DISCASの情報のみで鑑賞したので、まさか吸血鬼ものじゃないとは(笑)!!つーかTUTAYA DISCASさんの説明、ヴァンパイア・アクションって書いてあったじゃんかあ~!!
もうひょっぱなで怪しげな女性がビキニ姿で真っ昼間にいたので「あれ?」とは思ったんですけど、思いっきり「吸血鬼じゃないよ」と本編でも言ってましたね(笑)。
しかもホントに主人公が金持ちのボンボンで親の金でパーティー三昧してるくせに、親とはちょっと仲悪いっていう、どうしようもない人間すぎて、笑えるくらい共感できませんでしたねえ~(笑)♪
でも不思議と嫌味を感じずに最後まで鑑賞できたのは何気にアダム役のロバート・L・マンさんの人柄な気がしますね。なんか憎めないタイプってヤツだと思われます♪
ただ、この主人公のキャラクターもヒドいんですが、それ以外も展開とかも含めてやっぱりちょっと変で、お話の辻褄はそれなりに合っている気もしますが、そういう所じゃなく面白くないです(笑)。
リリスという悪魔もどうも個人的には微妙で、もっとド派手な展開とかできなかったのかなあ~?って単純に思いましたねえ。
ジェイソンみたいな殺人鬼ならああいう展開でもあまり気にならなかったかもですが、何せ悪魔ですからねえ~っっ。
クライマックスの展開もなんかどんくさいというか、助っ人が登場したと思ったら助けてくれないし、なんか変な展開でしたわ~っっ。
たるくもなかったんですけど、ラストも含めて「ふ~ん……」って感じになってしまいましたっっ。
お金がかかっている風なのでZ級映画とは思いませんが、おすすめはしづらい作品。強いて言うと。ビキニのお姉ちゃんが好きな人が観るにはいいかもしれませんね♪
という訳で今回は『ブラッド・ヘブン』についてザックリ書いてみました♪♪
んじゃまた〜♪♪
※参考文献
ウィキペディア……Диявол у жіночому образі
IMDb……Succubus: Hell-Bent
Rotten Tomatoes……Succubus: Hell-Bent
映画データベース-allcinema……ブラッド・ヘブン
Filmarks……ブラッド・ヘブン
Grokipedia……Kim Bass
