
こんにちは、ヒッチです。
今回は2005年のTV映画『キラー・モスキート 吸血蚊人間』についてザックリ書いていこうと思います。
今回は感想でちょっとネタバレありの予定です。
※その前に、吸血鬼年表を作りました。よかったら見てやってくださいませ♪
キラー・モスキート 吸血蚊人間 Mansquito
監督:ティボー・タカクス
脚本:マイケル・ハースト/ボアズ・デヴィッドソン/ケネス・M・バディッシュ/レイ・カネラ
出演:トーマス刑事/コリン・ネメック
ジェニファー博士/ミュゼッタ・ヴァンダー
チャーリー刑事/パトリック・ドレイカス
レイ/マシュー・オースティン・ジョーダン
2005年/アメリカ/92分
概要

2005年のアメリカのTV映画。2005年3月5日にSyfy(サイファイ)チャンネルで放送されたそうです。どの後アメリカをはじめ世界各国でDVD販売されたようで、日本販売はたぶん2006年2月22日。
もともとはSyfy(サイファイ)チャンネルの番組製作マネージャーのレイ・カネラさんが考えたネタを低予算で作った独立系の映画会社の作品よりマシな作品が作れる確信があったのかな?
Syfy(サイファイ)チャンネルの仲間とともに構想を固め、マイケル・ハーストさんが脚本としてまとめたみたいですね~♪
そしてNu Image Films(現ミレニアム・メディア)などで製作を開始、主演に若手俳優から脱却中だったコリン・ネメックさんを迎え、ブルガリアで撮影されたそうです。
ちなみにコリンさんは今作の脚本を読んでメチャクチャ気に入ったそうで、スタントもほとんど自分で行ったそうな♪
TV映画として製作されていますが、やっぱりかなりちゃんとした作りになっていまして、全然劇場で流れてても遜色ないレベル……だと思います♪
そんな訳でお金もそれなりにかかってまして、製作費は推定500万ドルくらいみたいですよ~♪
で、今作の原題は『Mansquito(マンモスキート)』なんですけど、DVD販売の際に『Mosquito Man(モスキートマン)』のタイトルで販売、ヨーロッパなどの国でも『Mosquito Man』の方をほとんど採用してまして、原題の『Mansquito(マンモスキート)』の立場がない……
ちなみに↓が海外版のDVD。こんなんじゃないです(笑)。もっと蚊です(笑)♪日本版のジャケットが正解です♪
まあ、ただ蚊って……人の血を吸うのはメスだけなんだけどなあ~……と、これを書くと本末転倒じゃんってなるのでここでは言わない♪
評価

| IMDb | 3.8/10 |
| Rotten Tomatoes | トマトメーター(批評家の評価)…未評価 視聴者スコア…28% |
| 映画データベース-allcinema | 4.5/10 |
| Filmarks | 3.4/5 |
| Amazon | 3.0/5 |
こんな感じ♪中の下くらいですかね~。コメントは褒めはあまりありませんでしたが、「B級の中では良い方だよ」という意見はそこそこありました(笑)♪でもボロカスに書いている方もそこそこいましたねっっ。
あ、後やっぱり「蚊はメスしか血を吸わないんだけどな~……」という意見はチラホラありました(笑)♪
あらすじ

人間の生き血を求めて彷徨う巨大吸血蚊の恐怖を描くモンスターパニック。蔓延する西ナイル熱の治療法を研究中のジェニファーのラボに、被験者として連続殺人犯がやって来る。しかし暴走した殺人犯は、変異した蚊のDNAを全身に浴びてしまい…。
TSUTAYA DISCASから引用
内容的にはよくある人間がモンスターに変異しちゃう系の王道です。いろんなところで『ザ・フライ』と共通点が多いと書かれていますね♪
それは人間が虫と同化する過程などが似てるからかな~……とは思いますが、『ザ・フライ』と違って、こっちの蚊人間は速攻で人を襲っています(笑)ので、全然凶悪でバカみたいに強く、人が死にまくりで、そういう意味でスプラッタ描写もしっかりあります♪
同じ蚊人間の作品に2012年の『モスキートマン』というややこしい事になりそうな映画があるんですけど、こちらはサム・ライミっぽいテイストのダーク・ヒーローものでした♪
同じ蚊人間で、こんなに描き方が変わるんだなあと感心♪♪
キャストなど

トーマス刑事……コリン・ネメック
1971年アメリカ出身。お父さんが映画などの美術監督、お母さんは絵画などを手掛けるアーティストだそうで、13歳の時にお父さんが美術監督をした『グーニーズ』を観て俳優を志すようになったみたいです。
センター・ステージLA劇団で演技を学びその劇団の舞台に上がるようになり、その後CMなどに起用され始め、1987年のTVドラマにゲストで初出演。1988年には『タッカー』でスクリーンデビューも果たしてまして、1990年『クライシス2050』では主要キャストに名を連ねています。
また1990~93年放送の『Parker Lewis Can’t Lose』で主演されてまして、この作品で知名度が上がったみたいですね。その後も『ドロップ・ゾーン』『ガチンコ!』などの映画やTVの出演を多くこなし、2001年からTVドラマ『スターゲイト SG-1』にゲスト出演しますが、2002年のシーズン6ではレギュラー出演となっています。ちなみにこの作品の1エピソードで脚本を担当されています。
その後『インパクト』『サイボーグ・ソルジャー』『ビーチ・シャーク』『キラー・ビー 2013』『アナコンダ vs. 殺人クロコダイル』などB級作品の出演やTVドラマのゲストなどをされながら2005年からは製作、2009年には監督デビューされてます。
日本では2017年の『2018』で出演作が途絶えていますが、現在も超売れっ子で、2025年12月現在で今後の出演予定が10作もあります♪ただ2020年代はB級バカ映画には出演されていないかも(笑)♪
ジェニファー博士……ミュゼッタ・ヴァンダー
1963年南アフリカ出身。バレエの教師(お父さんかお母さんかは謎♪)の元で生まれまして、4歳で舞台に立ったらしいです♪その後も数々のバレエの舞台を踏んでいるそうで、大学でコミュニケーションと心理学の学士号を取得、バレエ教師の資格も取ったそうです。
1986年の映画でダンサーとして初出演されていまして、その才能を活かしてエルトン・ジョン、ロッド・スチュアート、ティナ・ターナー、デビー・ギブソンなどのPVに出演されています。それ以外でもちゃんと女優さんとして『クライム・チェイス』などに出演されています。
1991年のSFドラマ『Super Force』に7話出演されており、この頃から女優業を本格的にこなしています。1993年『モノリス』1999年『ワイルド・ワイルド・ウエスト』2003年『スパイモンキー』2007年『ジュラシック・プラネット 恐竜の惑星』など妙にSFづいている印象ですが、普通のドラマとかにもよく出演されていて、現在も忙しくされているみたいです♪
チャーリー刑事……パトリック・ドレイカス
1991年から1997年までLAのロン・バーラス音楽院で演技と演技コーチとしての指導を受けたそうで、1997年『地獄のサイバーウェポン/レッドライン』で俳優デビュー。
俳優業でちゃんとキャリアを重ねながら、2001年ドイツのハンブルグで子供と若者向けの俳優学校を創設、そしてベルリンとハンブルグにpd-キャスティングスタジオを設立し、さらに子供、若者などのキャスティングディレクターをされています。
またバーベルスベルク・コンラート・ヴォルフ映画大学でキャスティグ科の客員講師も務めている裏方としてすんごい方♪
俳優としても2003年『殺人鼠 KILLER RATS』2004年『M(マグニチュード)8.5』など日本ではキワモノ映画ばかりが入ってきていますが、決してそっち専門という訳ではなくTV、映画と活躍されています。2009年から2019年までは出演作が途絶えていますが、それ以降はまたTVドラマなどにされていますね。
レイ……マシュー・オースティン・ジョーダン
この方、俳優というよりは特殊撮影とか特殊メイクのプロでして、『モータルコンバット2』『メリーに首ったけ』などの特殊効果などを担当してたりします♪
俳優としては2005年の今作を含め4本出演で、そのうち3本は特殊メイクをしてるっぽいです(笑)。

監督:ティボー・タカクス
1954年ハンガリー出身。幼少期にカナダに引っ越したそうで、ほぼカナダ出身ですね♪トロント大学で演劇や映画について学んだようですが、同時期にメタルバンドやパンクバンドでの活動もされてたそうで、いくつかのバンドのマネージャーやプロデューサーなどもされていまして、当時のレコードにクレジットされてたりするそうな♪
そんなバンドの流れで1978年自主製作で初長編映画『Metal Messiah』を発表。この時の脚本家スティーブン・ゾラーとのコンビで1982年にTV映画『未来囚人984』と短編『snow』を発表。
この『snow』が話題になったそうで、1987年長編映画『ザ・ゲート』を監督、この作品のヒットで1988年『ハードカバー/黒衣の使者』1989年『ゲート2/デモンボーイズ』など作品を発表していきます。
その後1995年には『新アウター・リミッツ/ベストセレクション』96年にはNHKでも放送されたTVドラマのパイロット版『SABRINA THE TEENAGE WITCH サブリナ・ザ・ティーンエイジ・ウィッチ』とその続編にあたる『サブリナ 麗しの魔女inローマの休日』なんて作品の監督もされています♪
2000年代に入ると今作のようなB級TV映画を数多く監督されていまして、『トルネードストーム』『殺人鼠 KILLER RATS』『ブラックホール 地球吸引』『メガスネーク』『アルマゲドン2011』『ディープ・インパクト2018』などを発表していますが、実はファミリー向けのクリスマスTV映画なんかも発表してます♪
2025年現在71歳だそうですが、今も現役のようでして、監督作の予定もあったりする鉄人さん♪
個人的な感想

吸血モンスターだな~……という事で鑑賞♪
全くの知識なしで、低予算だと信じ込んで観始めたので、オープニングくらいでヘリでのビル群の空撮が出てきたので、すぐにお金のかかっている作品だと気づき、それだけで安心して観てしまいました(笑)♪♪
冷静に考えるとかなりご都合主義な設定や展開だったりするんですけど、ちゃんとした人たちが作っているから、それなりに観れちゃうんですよね~(笑)♪
なので私的には全然楽しめました♪♪
展開もホントに分かりやすく作ってあり、実はややこしい設定もあったりしますが、気にしないで観れちゃいます。それがいいのかは別の話かもですけど(笑)。
92分しかない作品なおかげか展開も早くて、サッサと蚊人間……つーか蚊のモンスターになってくれたのも楽しかったですね~♪けっこうその着ぐるみがグロくていい感じ♪ライダーの敵で出そう♪
また、メインの俳優さんたちもそれぞれいい感じでしたね♪ちょっと無個性な気がしないでもないですけど、相手が蚊の化け物なんで、人間まで個性の塊だとアクが強過ぎちゃうからこれくらいでいいかもしれません♪
ヒロインの葛藤などもそれなりに描いていましたし、無駄に人が死に過ぎてる割に最期それかい!っていうのもB級感あって個人的には好きでした♪
と、ここまで毒を入れつつ褒めてる感じで書いていますが、たぶん人を選ぶ作品で、つまんない人は多いんじゃないですかねえ?
B級モンスター映画とかが好きな人だけにおすすめしときますね~(笑)♪
と、いう訳で今回は『キラー・モスキート 吸血蚊人間』について書いてみました。
んじゃまた~♪♪
※参考文献
ウィキペディア……Mansquito
IMDb……Mansquito
映画データベース-allcinema……キラー・モスキート 吸血蚊人間
Rotten Tomatoes……Mansquito
Filmarks……キラー・モスキート 吸血蚊人間
