【吸血鬼映画】『マンボーグ』の解説&感想♪製作費約8万円の超超低予算SFホラーカルト作品!

こんにちは、ヒッチです。

今回は2011年の映画『マンボーグ』についてザックリ書いていこうと思います。

今回もネタバレなしの予定です。

※その前に、吸血鬼年表を作りました。よかったら見てやってくださいませ♪

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マンボーグ Manborg

監督:スティーヴン・コンスタンスキ
脚本:スティーヴン・コンスタンスキ/ジェレミー・ギレスピー

出演:マンボーグ/マシュー・ケネディ
   ミーナ/メレディス・スウィーニー
   No. 1/ルドゥイグ・リー
   ジャスティス/コナー・スウィーニー
   ドラキュロン伯爵・スコーピアス博士2役/アダム・ブルックス

2011年/カナダ/70分

概要

2011年のカナダ映画。タイトルにも書いたとおり、製作費が約1000カナダドル(約8万円)という破格の値段でして、製作はこれが長編映画第1作となる映像集団“アストロン6”

今でこそ『サイコ・ゴアマン』などで一部マニアの間では有名な方々ですが、今作の時はまだ誰も知らない状態でホントにお金がなかったらしく、

  • 作品の大部分はクロマキー合成というグリーンバックなど使う撮影方法で監督/脚本のスティーヴン・コンスタンスキの実家のガレージで撮影。
  • 街などのセットは1ドルショップで購入したダンボールとミニチュアライトや廃材で作成。
  • 衣装もゴミや中古販売店で購入したもの。
  • 小道具も廃材で作成し、分解して再利用もしたらしい。
  • 登場する剣は全て木製らしい♪

などの工夫をしまくって2009年から製作を開始して1年間かけて撮影2年間かけて作品の画像処理や編集など仕上げを行なって完成したそうです。

そして2011年のファンタスティック・フェストで初上映。その後もいろんな映画祭で上映されて2013年2月にカナダでDVD販売が開始されたようですね。

作品的にはサイバーパンク(なのか?)人間が吸血鬼に負けて征服されている世界観で、やっている事はかなりSFチック。80年代の日本の『銀河旋風ブライガー』とか『亜空大作戦スラングル』とかのちょっとダメな辺りの(失礼!大好きなのよ♪)のアニメの世界観のよう。

そもそも“アストロン6”という集団、80年代の低予算B級SFとかホラーなどを目指して作品を作っている人たちのようでして、今作もそんな悪趣味なテイストが満載です♪

そして吸血鬼集団との格闘ではそこそこ人体破壊シーンもあり、血も飛びまくっています。が、なにせ製作費約8万円全部が安くてショボいので、グロいとかカッコいい!とか思う前に「なんだこの画面!?」となるでしょう♪主人公のマンボーグの格好もとてつもなくダサいですし、アクションシーンは昔のゲームの『モータルコンバット』みたい(笑)とか思ってしまうレベル。

ただ今作、妙に熱量があるというかパワーが溢れておりまして、70分という短さでもそれなりにお話は完結できておりますし、何気にストップモーションアニメを使っているシーンも多かったり見せ場もキャラクターそれぞれにちゃんと用意されてあり、ダメダメな作品と思いながらも妙な魅力があるのも確かかと思います。

それと今作、日本では“アストロン6”の過去の短編映画や予告編がくっついた特別版(『グラインドハウス』みたいな感じ)でちゃんと劇場上映されたそうで、それも功を奏してファンがいるみたいです♪

アストロン6ってこんな人たち

2007年にアダム・ブルックスジェレミー・ギレスピーの2人によって結成された映像集団……って書きましたが、ちゃんと会社として設立されてます。その後マシュー・ケネディ、コナー・スウィーニー、スティーヴン・コスタンスキの3人が加わり、現在5人が共同経営者という形になっているそうです。

概要にも書きましたが、作品の特徴として80年代のビデオ映画などによく見られた、悪趣味な低予算だけど無駄にグロいSFやホラー作品を製作しています。

また、自分たちで撮影や編集など、裏方のお仕事もよくされていますね。

代表作として

  • 2011年:マンボーグ
  • 2011年:ファーザーズ・デイ 野獣のはらわた
  • 2016年:ザ・ヴォイド 変異世界
  • 2018年:レプレコン リターンズ
  • 2020年:サイコ・ゴアマン
  • 2021年:V/H/S 94

など。この一貫したB級テイスト溢れる作風にカルトな人気がこの方達についており、また年々ファンを増やしている模様です♪新作の準備もあるようです。

ちなみに“アストロン6”のオフィシャルサイトはこちら♪

評価

IMDb5.4/10
Rotten Tomatoesトマトメーター(批評家の評価)…88%
視聴者スコア…59%
映画データベース-allcinema7.0/10
Filmarks3.4/5
Amazon3.9/5

こんな感じ♪決して低くないのです(笑)♪やはりこの超低予算という事や『サイコ・ゴアマン』などを観て最初から理解して観ている方には“どハマり”できるようで、そういう人たちにはかなり高評価♪しかし、全くハマれなかった人たちにはボロっクソ書かれており、意見は真っ二つな印象でした♪でも高評価の人の方が多かった気がします♪

あらすじ

ドラキュロン伯爵率いる地獄の吸血ナチス軍団により滅亡の危機に瀕していた人類。兄を殺され自らも非業の死を遂げた男は、人造人間・マンボーグとして蘇る。

TSUTAYA onlineより引用

キャストなど

マンボーグ……マシュー・ケネディ

2004年TVドラマのゲストで俳優デビュー。その後アストロン6に参加、当然アストロン6製作の作品にはいろんな形で参加していますが、たまに違う俳優のお仕事なんかもされていますね♪

ただ日本にはあまり縁がないようで、現在日本で観れる主な関連作は今作と『ファーザーズ・デイ/野獣のはらわた』だけのようです。

ミーナ……メレディス・スウィーニー

この方はアストロン6ではないんですけど、この人たちの作品にしか登場していない完全アストロン6御用達俳優さん♪デビュー作は今作の監督のスティーヴン・コンスタンスキ監督の2008年の短編『Lazer Ghosts 2: Return to Laser Cove』以降すべてアストロン6関連作に出演されています♪

ただ日本で観れる出演作は今作と『ファーザーズ・デイ/野獣のはらわた』だけのようです♪つーかこの人普段何してるんですかねえ〜?

No. 1……ルドゥイグ・リー

この方、ミーナ役のメレディスさんも出演したスティーヴン・コンスタンスキ監督の2008年の短編『Lazer Ghosts 2: Return to Laser Cove』今作しかキャリアがありませんっっ!しかも今作は吹替で違う方が声を当てていますので、本当の声も分かんないという…っっ。

ジャスティス……コナー・スウィーニー

2007年マシュー・ケネディが監督した短編映画でデビュー。この時にはアストロン6に参加していたのかな?その後もアストロン6の作品にいろんな形で参加、2018〜2019年のTVドラマ『Divorced Dad』では全話監督/製作/脚本をされていますし、4話ほど編集なども行なっていますね。また、アストロン6以外の作品にもチョイチョイ出演されていたりもしているみたいですね〜。

ちなみに2025年公開予定のアストロン6最新作『Frankie Freako』では主演されています。

しかし現在日本で観れる関連作は今作と『ファーザーズ・デイ 野獣のはらわた』『ABC・オブ・デス 2』くらいなようです。

ドラキュロン伯爵・スコーピアス博士2役……アダム・ブルックス

2006年に『Addiction Is Murder』という短編映画の監督/脚本/作曲/編集/声の出演とかなり自身でやられてデビュー。たぶんこの後にアストロン6を結成、数々の作品の監督、脚本、製作、編集、特撮、出演など多岐にわたって活躍されています。またアストロン6以外の作品にも出演されているようですね。

でもやっぱり現在日本で観れる作品は少なくて、今作と『ファーザーズ・デイ 野獣のはらわた』『サイコ・ゴアマン』くらいみたいですっっ。

監督/脚本……スティーヴン・コンスタンスキ

2005年にメイクアップで短編映画に参加。翌年アダム・ブルックスのデビュー作『Addiction Is Murder』に俳優として参加、その後アストロン6に参加しています。その後は監督、脚本、製作など俳優業よりは裏方のお仕事を中心に活動されている感じですね〜。

現在日本で観れる作品関連作として『ファーザーズ・デイ/野獣のはらわた』『ABC・オブ・デス 2』『ザ・ヴォイド 変異世界』『レプレコン リターンズ』『サイコ・ゴアマン』『V/H/S 94』など。

個人的な感想

いや〜〜……実は何の情報もなく、妙なジャケットの情報だけの状態で鑑賞。

最初から意味が分からず、最初の予告編で一度DVDを止めてしまいました(笑)。

だって思った作品じゃなかったから、なんか違う映画が入ってるのか分かんなくなっちゃって〜〜っっ。

で、ネットで調べて今作が特別版で予告編込みで1本の作品になっている事を理解してから再び鑑賞(笑)。

いや〜〜〜〜、こりゃ〜〜〜〜〜〜ヒドい(笑)!!

ひどすぎて見入ってしまいましたわ(笑)。

概要でも書きましたが製作費約8万円という事を考えたらすごいとは思うんですけど、

それを考慮してもやっぱりヒドいもんはヒドいです(笑)!!

何がヒドいって、チョイチョイ主人公たちの行動が私には理解できませんでした(笑)。

別に映像の安さは全然個人的にはありなんですけど、

行動がホントに「?」なシーンがチョイチョイあって、それがなければもっと好きになれる作品なんだけどなあ〜…ってのが、ホンネですねっっ。

あとラストも…たぶんそこは好みな問題だとは思うんですけどねっっ。私はイマイチでした〜…っっ。

まあでも主人公も含め妙にクセ強なキャラクターたち、特に個人的には的の吸血鬼の幹部の人間臭さが残っている感じとか、微笑ましいシーンもありますし、あのショボいアクションも嫌いじゃなかったので、やっぱりZ級映画の好きな人とか、カルト映画が好きな人にはおすすめしてもいいかもしれませんね(笑)♪

という訳で今回は『マンボーグ』についてザックリ書いてみました♪♪

んじゃまた〜♪♪

※参考文献、ウィキペディア、IMDb、映画データベース-allcinema、Rotten Tomatoes、FilmarksTSUTAYA online

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