こんにちは、ヒッチです。
今回は2006年の映画『フロストバイト』についてザックリ書いていこうと思います。
今回もなるべくネタバレなしの予定です。
※その前に、吸血鬼年表を作りました。よかったら見てやってくださいませ♪
フロストバイト FROSTBITEN
監督:アンダシュ・バンケ
脚本:ダニエル・オイアンラトヴァ
出演 : サガ/グレーテ・ハヴネショルド
アニカ/ペートラ・ニールセン
ベガ/エンマ・T・オーベリィ
セバスチャン/ヨーナス・カールストロム
ベッカート教授/カール=オーケ・エリクソン
2006年/スェーデン映画/97分
※2024年8月現在、この作品の配信はないみたいです。
概要
2006年のスェーデン映画。タイトルにも書きましたが、スェーデン初のヴァンパイア映画なんだそうです。ちなみに日本でも2007年の7月に公開されています。
原題の意味は『凍傷』だそうです。そんな内容だったっけ?
脚本は1999年には初稿が完成されていたそうですが、そこから直しに直して14回書き直して完成したそうな!
撮影のほとんどはカリックスとイースタッドという町で行われたそうで、警察、病院、学校は本物の町の施設を使用したらしいですよ〜。しかも小さな町だったそうで、撮影クルーが多すぎて町のパンが不足するというハプニングもあったらしいです♪
特殊効果のシーンも多く、当時のスェーデン映画の最高記録だったそう。かなり残忍なシーンがあり、血の量も半端ありません♪でもなぜかコメディタッチだったりします♪♪
しかし特殊メイクはあまり多様せず(使っているシーンもありますけど)、CGが圧倒的に多いです。
そして撮影中、連日気温が−30度以下だったそうで、カメラの故障や撮影中にこんなに低いのに雨が降ってきてそれが機械や衣装に氷となって固まるトラブルがあったりと、かなり大変だったみたいです。
こうして完成した今作ですが、地元スェーデンの配給会社はこの作品のクオリティの低さにあまり宣伝をしなかったそうで、案の定スェーデンではこの作品、コケています。ちょっとかわいそうっっ。
しかしこの作品を観たパラマウントは開始20分でビデオ市場の権利を獲得、それが功を奏してその年の国際市場で1番売れたスェーデン映画になったそう。
さらに国際的な映画祭でもかなり好評を得たそうで、
- ファンタスポルト映画祭……最優秀映画賞
- ラベンナ映画祭……特殊視覚効果賞
- スクリームフェスト・ホラー・フィルム映画祭……音楽賞、メイクアップ賞、特殊視覚効果賞
- シネニグマ・ルクセンブルク国際映画祭……ヨーロッパファンタジー映画部門銀賞特別賞
- ヌーシャル国際ファンタスティック映画祭……最優秀長編映画賞、ナルシス賞ノミネート
- プチョン国際ファンタスティック映画祭……プチョンベストノミネート
と、数多くの受賞とノミネートをされました。
またロシアでも公開されるとけっこうなヒットを飛ばしてロシアではカルト映画化しているらしいです♪
一カ月太陽が昇らない「極夜」を扱っている事からどうしても2007年の作品『30デイズ・ナイト』と比較されてしまっているみたいですが、全然違います♪
それと同じスェーデン吸血鬼映画で『ぼくのエリ 200歳の少女』と比べてしまう人(私もでした)もいるとは思いますが、そこは許してやってくださいっっ!!あれは特別ですから!!
評価
IMDb | 5.5/10 |
Rotten Tomatoes | トマトメーター(批評家の評価)…未評価 視聴者スコア…38% |
映画データベース-allcinema | 4.3/10 |
Filmarks | 2.9/5 |
Amazon | 3.2/5 |
こんな感じです。IMDbこそ平均より上に点数がついていますが、それ以外のサイトは正直あまり高くないですねえ。意見も面白い、まあまあ、つまんない、と見事に割れていまして、この作品の見方次第なのかな?と思いました。
あらすじ
雪に覆われ、日中でも太陽が沈んだ状態がひと月続く”極夜” のスウェーデン、ラップランド地方。
その街の病院から赤い錠剤のクスリが盗まれる。
そのことをきっかけに奇怪な事件が続出し、ひとり、またひとりと人間がヴァンパイアと化し、町を恐怖のどん底に叩き込んでゆく…!!
AmazonのDVD商品の説明より引用しました。
キャストなど
サガ……グレーテ・ハヴネショルド
1986年スェーデン生まれ。1992年『ロッタちゃんと赤いじてんしゃ』でロッタちゃんを演じて国際的に人気者になったそうです。その後もロッタちゃんシリーズが数作製作された後もあまり多くはありませんが映画に出演しています。
現在はご結婚されていてお子さんが3人いるんだそう。その関係もあってあまり作品には出演されていませんが、2019年のTVドラマに出演したみたいです♪
ちなみに今作出演時は20歳だったそうですよ♪
アニカ……ペートラ・ニールセン
1965年スェーデン生まれ。この方、映画やTVよりも舞台を主戦場にしている女優さんのようで、1982年には初舞台をふんでいるみたいですね。
映像としての初仕事は1986年のTV映画。その後もTV、映画、舞台と忙しく活躍されています。それでストックホルムの演劇賞で1992年『グリース』1997年『コーラスライン』2000年『シカゴ』と3回賞を受賞していまして、多分かなりなスター。
ただ日本に彼女の出演している作品、全然入っていなくてですねえ、今作のみですっっ。
ベガ……エンマ・T・オーベリィ
1984年スェーデン生まれ。2004年にスクリーンデビュー。しかし今作を含む4作の作品に出演した後、残念ながら業界から去ってしまったそう。
セバスチャン/ヨーナス・カールストロム
1978年スェーデン生まれ。2005年スクリーンデビュー。その後もキャリアを築いていますが、演劇の劇作家としても活動されているそうです。
しかしこの方の出演作も日本には今作以外来ていないですねえっっ。
ベッカート教授……カール=オーケ・エリクソン
1934年スェーデン生まれ。1959年スクリーンデビュー。その後キャリアの8割くらいがTVドラマでキャリアを築いています。
2010年には俳優を引退されていたみたいですね。そして2015年にガンにより死去されたそうです。
この方も日本に来ている作品が今作のみっっ。やはりスェーデンは遠いっっ。
監督……アンダシュ・バンケ
1969年スェーデン生まれ。この方、学生の頃にロシア語の勉強をしてモスクワにある全ロシア国立映画撮影研究所という所で4年間映画の勉強をしたそうです。
監督としてのデビューは1998年の短編。同時にプロデューサー業も始めていますね。その後数作の短編やMV、ドキュメンタリーの監督をした後、今作で本格的な長編監督デビューをされています。
その後も映画、TVドラマの監督や製作をされています。
日本に入ってきている監督作として『ニュースメーカーズ』『シークレット・ウォー ナチス極秘計画』があります。
個人的な感想
この作品、最初の30分くらいは面白かったんですけどねえ〜…。
若者たちの行動があまりにもひどくって、だんだんイライラして来ちゃいました(笑)。
しかもその若者たちの行動がありえん!と思った辺りから、最初で伏線だよね?っていうシーンの影が消えてって……
けっこう大事なトコだったんですけど、序盤のあの事件の真相は?
ってなっちゃいました。
なんかですねえ。肝心の話の軸ってヤツが途中からズレちゃった気がするんですよねっっ。
それは私がちゃんと作品を理解できていないだけかもしれないんですけど、
今のところ、サッパリそのあたりがスッキリしていません(笑)。
お話もちゃんと着地してない気がめっちゃしますし…
極夜があまりお話に反映されていない気がしましたし〜…
ただ、後半のスプラッタシーンはそれなりに楽しめました♪
ちょっといろんなトコが鈍臭く感じましたけど(笑)。
スプラッタコメディと割り切って観れば楽しいかもしれませんね。
でも先ほど書いたように、内容は「?」なところがとても多いので、気軽に北欧のホラーコメディが観たいって人にはオススメします。
という訳で今回は『フロストバイト』についてザックリ書いてみました。
んじゃまた〜♪♪
※参考文献、ウィキペディア、IMDb、映画データベース-allcinema、Rotten Tomatoes、Filmarks