こんにちは、ヒッチです。
今回は1968年公開の映画『吸血鬼ゴケミドロ』についてザックリ書いていこうと思います。
今回もなるべくネタバレなしの予定です。
※その前に、吸血鬼年表を作りました。よかったら見てやってくださいませ♪
吸血鬼ゴケミドロ Goké Body Snatcher from Hell
監督:佐藤肇
脚本:高久進/小林久三
出演:杉坂英:吉田輝雄
朝倉かずみ:佐藤友美
真野剛造:北村英三
佐賀敏行:高橋昌也
寺岡博文:高英男
1968年/日本映画/84分
配信状況
リンク | Amazon prime 初回は30日間無料 600円(税込)。 この安さで観れる作品数の多い事♪ ただしこの作品を視聴する際にはプラス松竹またはFODチャンネル for Prime Videoに登録、またはレンタル(HD画質400円)か購入(HD画質2500円)が必要との事です。 |
U-NEXT 初回は31日間無料 2,189円(税込)で、毎月1日に1200円分のU-NEXTポイントがもらえるので、実質毎月989円(税込)で利用できます。 見放題動画の本数が320,000本と、めっちゃあって電子書籍もあり。 | |
DMM TV 初回登録なら30日間無料。 「DMMプレミアム」月額550円で新作アニメ以外にも映画やドラマ、オリジナルのバラエティやドラマが見放題となるそうです。 | |
Leminoプレミアム 月額990円(税込)で初月無料。 一部課金ありだそうですが、180000本という作品の豊富さでオリジナル作品や独占配信もあるそうです。 | |
Google Play ムービー&TV(YouTube) | HDレンタル500円から~ |
Apple TV | 無料トライアル期間1週間、その後に月額900円になるそうです。 |
Hulu | 月額1026円(税込)だそうです。 日テレが好きな人にオススメ。 |
FOD | 月額料金976円(税込)。しかしTV放送の見逃し配信は会員登録なしで観る事ができるそう。 フジテレビが好きな人にオススメですね。 |
※2024年7月現在の配信状況です。これから変わる可能性がありますのでご了承くださいませ。
概要
1968年の劇場作品。制作は松竹。
なんでも前年公開の『宇宙大怪獣ギララ』に続いて制作された松竹特撮映画作品の第2弾!ってウィキペディアに書いてありました。
『ギララ』と同じ枠なの?
そして松竹の怪奇特撮映画としては第1弾だそうです。
ちなみにこの作品、昔ながらの二本立て上映ってヤツでして、同時上映は美輪明宏主演の『黒蜥蜴』。濃いな〜っっ!!
内容は旅客機がUFOの接近により墜落、助かった人達を宇宙生命体ゴケミドロの恐怖が襲うというモノ。
なので正確には『吸血鬼』ではなく、ボディスナッチャーの方が近い気がします。
しかしこの作品、ゴケミドロの恐怖以前に乗り合わせた乗客に問題児が多すぎて、不協和音がハンパないです。
そしてその不協和音に同調するかのように画面がずっと気持ち悪くて何かネチネチしています。
そこにまあまあ気持ち悪い特撮も加わって、更にネチネチします♪
でも思ったより血は出ないんですよね〜♪♪妙にグロいシーンはあったりしますけど♪
この独特な雰囲気と内容が受けて現在でもカルト的な人気があるっぽいです。
クエンティン・タランティーノがこの作品のファンを公言していまして、映画『キル・ビル』でこの作品の真っ赤な空を再現したシーンがあるそうです。観たけど覚えていない…
そもそも『ゴケミドロ』はピー・プロダクションのTV企画が元にあり、いろんな映画会社に売り込みをしていて松竹に決まったそうです♪
しかも最初は『コケミドロ』という名前だったそうで、その語源は…
- 発案者のピープロのうしおそうじさんがよく行っていたお寺の俗称が「コケ寺」だった
- そのうしおさんの興味のあった池の名前が深泥池(みどろがいけ)
- それを合わせたらいい感じ♪
だそうです。しかし「コケ」は御法度という事で『ゴケミドロ』になったそう。……当て字?
そのピー・プロはしっかり制作に参加しておりまして、先に書いた真っ赤な空もピー・プロによるモノ…なんですけど、上手に雲が描ける職人さんがいなくって大映の職人さんに頼んで丸1日で描いてもらったそうです♪
評価
IMDb | 6.1/10 |
Rotten Tomatoes | トマトメーター(批評家の評価)…未評価 視聴者スコア…52% |
映画データベース-allcinema | 5.2/10 |
Filmarks | 3.3/5 |
Amazon | 3.6/5 |
こんな感じです。総じて低くもなく高くもなく…という感じ♪
でも吸血鬼映画でここまで評価されている作品の方が少ない気がしますので、これは充分高評価だと思っていいと思います♪♪
ちなみに日本では何もなく上映されましたが、アメリカではPG(親同伴で観るのが望ましい)というレートがつきました。まあ…そうだわなって感じです(笑)。
序盤のあらすじ
真っ赤な空の中飛んでいる旅客機。機長と副機長は「こんな空、見たことない」と会話をしているとそこに[この旅客機に時限爆弾が持ち込まれた疑いがある]と通信が。
副機長は荷物チェックと称してお客さんの荷物の中身を見始めるが、爆弾は見つからず、銃が見つかり、その持ち主が旅客機をハイジャックする。
そんな中、ラジオから「日本上空に国籍不明の飛行物体が侵入しました」とニュースが入り、真っ赤な空の中から飛行物体が旅客機のすぐ上空を飛んでいく。すると計器がショートし、エンジンが火をふいた旅客機は地上に墜落する。
キャストなど
杉坂英役……吉田輝雄
1936年生まれ。1958年に湯浅電池に入社、営業部に配属されますが翌1959年に新東宝の社長さんに直々スカウトされて湯浅電池を退社し、新東宝に入社。そんな人生ある?
同年、菅原文太、高宮敬二、寺島達夫らと二枚目スター『ハンサムタワーズ』として売り出されます(笑)。そして俳優としても同年初出演。このハンサムタワーズはけっこう受けてたみたいですが、肝心の新東宝が1961年に倒産、ハンサムタワーズは全員松竹に移籍したそう。
その後、松竹でも主役級の映画に多数出演されてるようですが1967年には東映に移籍。そこで『徳川女系図』『徳川女刑罰史』といった東映ポルノ作品(東映異常性愛路線っていうらしい)で主演女優の相手役を務めていましたが1970年にフリーになり、その後はTVに主戦場を移しています。
TVに移行してからは脇役が多く、特に時代劇のゲストが多かったみたいですね。現在でも観れる主な作品として『黄線地帯(イエローライン)』『女王蜂と大学の竜』『男の世界だ』『セクシー地帯(ライン)』『今年の恋』『秋刀魚の味』『網走番外地 南国の対決』『江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間』など。
2002年にハンサムタワーズは再結成して、復活歌手デビューもされています。
朝倉かずみ役……佐藤友美
1941年生まれ。松竹と専属契約して1967年『さそり』でいきなり主演デビュー。その後もヒロイン役を続けて務めていますが1968年にはすでに東宝の映画に顔を出していたり、大映の作品でもヒロインをえんじていたり…松竹との専属契約ってどこ行った?
その後も70年代80年代と出演作は続いていますが、少しずつ脇役へシフトしていますね。90年代以降は出演作も少なくなっていきますが、現在でも現役で頑張っているようです。
主な作品として『ある殺し屋の鍵』『兵隊やくざ 強奪』『恐喝こそわが人生』『眠狂四郎 円月殺法』『子連れ狼 冥府魔道』『伊豆の踊子』『横溝正史シリーズ/悪魔の手毬唄』『松平右近事件帳』『ラブ・ストーリーを君に』『七人の女弁護士』『時雨の記』など。
真野剛造役……北村英三
1922年生まれ。1947年に劇団くるみ座の創立メンバーで俳優兼演出家として参加したそうで、京都で活躍されていたそうです。
映像での初仕事はたぶん1961年のTVドラマ。その後もTV、映画と個性的なキャラクターを演じ、名脇役の地位を築いたそうです。
1997年に心不全にて死去されたそうです。主な作品として『新選組血風録』『博徒列伝』『女渡世人』『ピラニア軍団 ダボシャツの天』『宇宙からのメッセージ 銀河大戦』『眠狂四郎 無頼控』など。
佐賀敏行役……高橋昌也
1930年生まれ。俳優座養成所卒業後、1954年劇団新人会の設立に参加された後、劇団四季、文学座、劇団雲、劇団集団雲に参加。この雲では演出家として活躍されたそうで、1987年に雲退団後は銀座セブン劇場の芸術総監督に就任し、閉館する1999年まで勤めたそうです。
映像としてのデビューは1959年の映画ですが、1957年にナレーターとして映画に参加しています。名脇役としての地位をこの方も築いていたそうで、出演作は多く、またナレーターとしても活躍されていたそうです。
1996年の演劇『幸せの背くらべ』で読売演劇大賞演出家賞受賞。2004年の映画『透光の樹』では日本映画批評家大賞の助演男優賞を受賞しています。2014年に呼吸不全により死去されています。
主な出演作として『競輪上人行状記』『砂の上の植物群』『スパイ』『大奥(秘)物語』『さぼてんとマシュマロ』『札幌オリンピック(ナレーター)』『眠狂四郎(ナレーター)』『純愛山河 愛と誠』『野望』『不良少女とよばれて』『アリエスの乙女たち』『東南角部屋二階の女』『空気人形』など。
寺岡博文役……高英男
1918年うまれ。日本初のシャンソン歌手として有名でして、1951年にフランス留学し、翌52年帰国、リサイタルを開始。1953年に『枯葉/ロマンス』でレコードデビューしたそうで、同年には日本人なら誰もが知っているであろう名曲『雪の降るまちを』を発表しています。
舞台にも積極的に上がっていまして、日本劇場ではトップスターとして閉館した1981年まで上がり続けたそう。
俳優としてもその個性的な風貌をいかして活躍されたそうで、スクリーンデビューはたぶん1953年の『青春ジャズ娘』。その後も数は少ないですが『お転婆三人姉妹 踊る太陽』『ギャング対ギャング』『暗黒街の顔役 十一人のギャング』『大悪党作戦(主演)』などに出演されています。
NHK紅白歌合戦の常連だったそうで、過去に7回出場されています。1986年には日本歌手協会の理事に就任したり、淡谷のり子とジョイントコンサートを行ったりしていたそうです。
2003年、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭にてこの作品の上映会に参加して元気な姿を見せたそうです。
2009年に肺炎のため死去されたそうです。
監督……佐藤肇
1929年生まれ。1952年に東映に入社。1960年監督デビュー。66年にはTVドラマ『悪魔くん』の監督、映画、TVドラマと数多くの作品の監督をされています。
現在でも観れる主な作品として『警視庁物語 ウラ付け捜査』『海底大戦争』『黄金バット』『キャプテンウルトラ』『アイフル大作戦』『人魚亭異聞 無法街の素浪人』『吸血鬼ドラキュラ神戸に現わる』『未来少年コナン(総監督)』など。
また手塚治虫の劇場アニメ『クレオパトラ』の実写パートの演出をされていたり、『地上最強の美女バイオニック・ジェミー』の翻訳本を出してたりとこの方、幅が広いです!!
1995年に死去されたそうです。
個人的な感想
終始気持ち悪い作品でしたねえ〜(笑)♪
子供の頃からこの作品の存在は知っていたので、どんなモノかとは思っていましたが、
まさか墜落した旅客機の人達の嫌〜〜〜〜な人間性暴露合戦映画とは思いませんでした。
しかも序盤のあらすじで書きましたが、この旅客機いろいろと問題ありすぎでしょ(笑)♪♪
そんなにいろいろ重なりますかね(笑)?
もっとシンプルなホラー映画だと思っていたので、面食らってしまいました。
でも嫌いじゃないです♪♪
昔のTVで何回も観てますけどあのゴケミドロが頭を割って中にドロドロ入るシーンは、やっぱりキモいですね♪♪
それと登場人物がクセ強ばかりで、ここまでクセ強ばかりなら、
ゴケミドロいならくない?
とちょっと思ったのは私だけですか?
それくらいこの登場人物達だけで物語が成立してるんですよね(笑)。
充分ゴケミドロなしで1本映画作れるでしょ?これ(笑)。
ただそんな濃い〜中でもちゃんと恐怖の中心にゴケミドロはいたので、ある意味すごい作品だとは思いました。
ラストもとんでもなので今の時代に続編作ってもいいんじゃね?なんて思ったりもしましたし♪♪
かなりクセ強の作品なので、タランティーノ作品などの濃い〜作品が好きな方は好きになるかもしれませんね♪♪
という訳で今回は『吸血鬼ゴケミドロ』についてザックリ書いてみました。
んじゃまた〜♪♪
※参考文献、ウィキペディア、IMDb、映画データベース-allcinema、Rotten Tomatoes、Filmarks
リンク | Amazon prime 初回は30日間無料 600円(税込)。 この安さで観れる作品数の多い事♪ ただしこの作品を視聴する際にはプラス松竹またはFODチャンネル for Prime Videoに登録、またはレンタル(HD画質400円)か購入(HD画質2500円)が必要との事です。 |
U-NEXT 初回は31日間無料 2,189円(税込)で、毎月1日に1200円分のU-NEXTポイントがもらえるので、実質毎月989円(税込)で利用できます。 見放題動画の本数が320,000本と、めっちゃあって電子書籍もあり。 | |
DMM TV 初回登録なら30日間無料。 「DMMプレミアム」月額550円で新作アニメ以外にも映画やドラマ、オリジナルのバラエティやドラマが見放題となるそうです。 | |
Leminoプレミアム 月額990円(税込)で初月無料。 一部課金ありだそうですが、180000本という作品の豊富さでオリジナル作品や独占配信もあるそうです。 | |
Google Play ムービー&TV(YouTube) | HDレンタル500円から~ |
Apple TV | 無料トライアル期間1週間、その後に月額900円になるそうです。 |
Hulu | 月額1026円(税込)だそうです。 日テレが好きな人にオススメ。 |
FOD | 月額料金976円(税込)。しかしTV放送の見逃し配信は会員登録なしで観る事ができるそう。 フジテレビが好きな人にオススメですね。 |
※2024年7月現在の配信状況です。これから変わる可能性がありますのでご了承くださいませ。