こんにちは、ヒッチです。
今回は1979年の映画『ドラキュラ 最後の聖餐』についてザックリ書いていこうと思います。
今回もなるべくネタバレなしの予定です。
※その前に、吸血鬼年表を作りました。よかったら見てやってくださいませ♪
ドラキュラ 最後の聖餐 Dracula’s Last Rites
※これは海外版のVHSテープです。
監督 : ドモニク・パリス
脚本 : ベン・ドネリー、ドモニク・パリス
出演 : マリー/パトリシア・リー・ハモンド
ルカード/ジェラルド・フィールディング
マリーの母/ミミ・ウェッデル
カミンズ先生/ヴィクター・ジョーグ
テッド/マイケル・ラリー
1979年/アメリカ映画/85分
概要
1979年のアメリカの低予算映画となっているんですけど、本国アメリカでは1980年となっているんですよねっっ。たぶんホントは1980年だと思います(笑)。
監督のドモニク・パリスさんの初監督作品で、脚本と撮影と3役こなしてらっしゃいます。
そしてこの作品、劇場公開されているのかちょっと怪しくて、ニュージャージー州映画テレビ開発委員会という団体さんによると、1979年にこの州で制作された4本の作品の内の1本なんだそうです。
なので、たぶんTVでは放映されたのかな〜……と。
ちなみにアメリカ本国でのビデオの販売は1980年の3月という事です。
まあそんな訳でジャケットこそカッコいいんですが、中身はなかなかなZ級映画でして、案の定突っ込みどころ満載だったりしますが、考えようによっては深掘りの出来る内容ではあります。
で、タイトルにも書きましたが、この作品には葬儀屋さんのA・ルカードさんがお話のキーとなっておりまして、
続けて読むとアルカード…Alucard…逆から読むとDracula…ドラキュラ…
という訳で昔から使われているしょうもない小細工をこの作品も使っております。
なのでとりあえずドラキュラ映画…という事にしておきました(笑)。でもただの嫌なハゲたおっさんでしたけど♪♪
しかしこの説明を書かないと、何でタイトルが『ドラキュラ 最後の聖餐(Dracula’s Last Rites)』なのか分からなくなってしまいますので、今回そこはネタバレさせていただきました♪
で、とりあえずですがスプラッタシーンも安いながらもちょっとありまして、ダメな人は〜…ショボいから観れるかな?そんな感じです♪
で、肝心の作品の評価ですがあまりかんばしくなくて、アメリカのサイトIMDbでの評価は⭐︎10点満点中3.7と、まあ低め。そんな作品です。
序盤のあらすじ
ある若者のカップルが車に乗って、勝負をするだのしないだのと話し合っている。しかしドライバーの男は「勝負をするんだ!」と彼女の言う事をきかず、車を走らせる。
向かった先には嫌な感じのカップルが車で待っており、峠を攻めるようなレースが始まる。すると最初に出てきたカップルの車が事故を起こし、もうひと組のカップルの車はその場から逃げてしまう。
夜になり、保安官や救急車が事故現場で検証。すでに男性は死んでおり、女性は救急車で運ばれるが、行き着いた場所は病院ではなく……
キャストなど
マリー……パトリシア・リー・ハモンド
え〜……この方、この作品以外のクレジットがありません(笑)。
舞台役者さんなのかもしれませんが、な〜んにも出てきませんでした(笑)。まあザックリなんでお許しくださいませ♪♪
葬儀屋ルカード……ジェラルド・フィールディング
この方もこの作品しかキャリアがない!!この方の名前で検索すると、同じ名前の別の俳優さんが検索されてよく分からなくなりました(笑)。けっこういい味出していたので、素人さんではないと思うんですけどねえっっ。
マリーの母(もうおばあちゃん)……ミミ・ウェッデル
この方、1977年にエキストラで一度映画に出演経験はあったものの、この作品が初クレジット作品。当時65歳!!
その後『カイロの紫のバラ』『トーマス・クラウン・アフェアー』『最後の恋のはじめ方』などの映画やTVドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』のゲスト出演などされたそうです。
2005年にはニューヨークマガジン誌にて“最も美しいニューヨーカー”の一人に選ばれたそうですよ♪2008年公開のミミさんの10年間を追ったドキュメンタリー『Hats Off』では150もの帽子コレクションを披露しているらしいです。
そんなミミさんは2007年には女優業を引退、2009年に94歳で亡くなったそうです。
カミンズ先生……ヴィクター・ジョーグ
この方も〜この作品以外クレジットなし!!スゲ〜映画だ!!
テッド……マイケル・ラリー
この方、この作品で俳優デビューして、TVのゲストや映画のちょい役と、残念ながらあまり俳優としては成功されていない様子。
ですが、詩人として現在までに30冊以上もの本を出版されているむしろこっちがメインの方でした♪♪
そして映画『ドラッグストア・カウボーイ』『今夜はトーク・ハード』といった作品の脚本に協力されていたり、演劇の脚本も書いていたりしており、詩や本などで過去に6回ほど受賞歴があったりと本気ですごい方でした!
なんでこの作品、脚本に参加しなかった?
監督/脚本/撮影……ドモニク・パリス
この作品で映画界デビュー。この後も脚本11本、プロデューサー8本、監督8本とコンスタントに作品を発表されていますね。
2008年に制作、原案、脚本とやはり3役こなした『ナットのスペースアドベンチャー3D』が当たったようで、
それ以降は『サミーとシェリー 七つの海の大冒険』『サミーとシェリー2 僕らの脱出大作戦』『ロビンソン・クルーソー』とすっかり3Dアニメの人になっているっぽいですね。
個人的な感想
私、吸血鬼映画を探していてこれを見つけた時、てっきり英ハマーの作品かと思いまして、そのつもりで鑑賞を始めたんですよね。
そうするとあまりに画質が違うので「え?」となり、調べたら全然違ってました(笑)。
もう冒頭から面白くなくてっっ、
どうでもいい序盤の展開が終わってようやく本編が始まっても面白く感じなくて、
しかも何かいろいろ全てのキャラクターの行動に、
「?」
と思いながら観ちゃったもんですから、
ホントにしんどかったです〜っっ♪♪
何か監督さんのやりたい事はよ〜〜〜〜く分かるんですけど、
ちょ〜っと展開が無茶苦茶だったかな〜って……
途中のおばあちゃん吸血鬼はちょっといい感じではあるんですけど……
なので嫌いではないですけど、吸血鬼映画を全部制覇したい!って思う頭のおかしな私みたいな人以外にはおすすめできない作品でした(笑)。
という訳で今回は『ドラキュラ 最後の聖餐』についてザックリ書いてみました。
んじゃまた〜♪♪
※参考文献、ウィキペディア、IMDb、映画データベース-allcinema