こんにちは、ヒッチです。
今回は1992年の映画『スリープウォーカーズ』についてザックリ書いていこうと思います。
今回もネタバレなしの予定です。
※その前に、吸血鬼年表を作りました。よかったら見てやってくださいませ♪
スリープウォーカーズ Sleepwalkers
監督:ミック・ギャリス
原作/脚本:スティーヴン・キング
出演:チャールズ・ブレイディ/ブライアン・クラウス
タニア・ロバートソン/メッチェン・アミック
メアリー・ブレイディ/アリス・クリーシャ
アイラ保安官/ジム・ヘイニー
1992年/アメリカ映画/89分
概要
1992年のアメリカ映画。『キャリー』『シャイニング』などでおなじみホラーの帝王スティーブン・キングが自身の小説ではなく、あくまで映画用の脚本を書いて映画化された作品だそうです。
この作品、序盤に説明があるのですが、“スリープウォーカー”という先祖は吸血鬼だろうという種族の生き残りの2人を主人公にした作品。
なので厳密には吸血鬼じゃないんですけどまあ親戚みたいな物なんでこのブログでも扱います♪♪
このスリープウォーカー、ちょっと特殊でして、昼間平気で歩けるほか、変身能力や姿を消せたり出来て、拳銃が効かないなどけっこうスゴい種族なんですが、
弱点が“ネコ”というヘンチクリンな特徴を持ち合わせています♪♪
なので本編ネコの出番がめっちゃ多いです♪♪でもネコがかわいそうな目にもあっているのでネコ好きに勧めていいのかちょいと迷いますっっ。
そしてこの作品、妙にカメオ出演の多い作品でして、
マーク・ハミル、ジョン・ランディス、スティーブン・キング、クライヴ・バーカー、ジョー・ダンテ、トビー・フーパーがそれぞれどこかで顔を出しています。
顔がわかる方は探しながら見るのもひとつの楽しみ方かも♪
で、この作品、賞レースにもいくつか勝ってまして、
Fangoria Chainsaw Awards 1992(ファンゴリア チェーンソー アワード 1992)
- 助演女優賞 アリス・クリーシャ
Fantafestival 1992(ファンタフェスティバル 1992)
- 主演女優賞 アリス・クリーシャ
- 監督賞 ミック・ギャリス
- 映画賞 ミック・ギャリス『スリープウォーカーズ』
- 脚本賞 スティーブン・キング
と、1992年のホラー賞で絶大な指示を受けました♪
こんな本作、肝心な評価がイマイチな気がしまして〜……評論家からはけっこう辛口に叩かれてたりもします。
ただ一方で好きな方も多いようで、アメリカのサイトIMDbでの評価は☆10点満点中5.3。やっぱり微妙ですかねっっ。
ちなみにキングの吸血鬼物の映像作品として『呪われた町』のTVドラマ化した『死霊伝説』『死霊伝説 セーラムズ・ロット』(2023年に新作の劇場版も公開予定です)と、DVD未発売の劇場作品『スティーヴン・キング/ナイトフライヤー』があります。
序盤のあらすじ
殺人現場に訪れた警官2人はまず家の周りにネコの死骸が多数ぶら下げている異様さに驚く。
いざ家の中に入るとそこにもネコの死骸が、そしてカラカラに干からびた人間の死体を発見する。その死体は耳にバラの花をさしていた。
キャストなど
チャールズ……ブライアン・クラウズ
1989年のTVドラマでデビュー。
その後TVドラマのゲストなどが続くんですが1991年『ブルー・ラグーン』(青い珊瑚礁の続編)でミラ・ジョヴォヴィッチの相手役に抜擢されてその後はTV、映画とず〜っと出続けている売れっ子さんです。
日本でも有名な作品に出演されてまして『チャームド~魔女3姉妹』や『新トランザム7000』などに出演されています。
でも基本低予算作品の出演が多く『ジュラシック・レイク』『スパイダー・パニック!2012』『シン・アルマゲドン』などに出演♪♪
タニア……メッチェン・アミック
デビューはWet Wet Wetというバンドの『Temptation』のミュージック・ビデオ。ちょっと観たけどかわいいです♪♪
同年にはTVドラマのゲスト出演などですぐに売れっ子さんになったようですが、知名度を上げた作品はTVドラマ『ツイン・ピークス』のシェリー・ジョンソン役だそう。
その後もTVドラマ、映画とかなり沢山の作品に出演されていますね。他の代表作として『イーストエンドの魔女たち』『リバーデイル』など。
吸血鬼作品には『プリースト』に出演されていたみたいですね。
メアリー・ブレイディ……アリス・クリーシャ
この方、南アフリカ出身の女優さんだそうです。そして大学に通いながら演技の勉強もしていたそうですが、当初は臨床心理士になるつもりだったそう。かしこい!
そんな彼女は1976年に南アフリカの映画でスクリーンデビューを飾っていますが、本格的に女優を始めたのは1980年のイギリスのTVドラマ。
その後は『炎のランナー』『バーフライ』『スタートレック ファーストコンタクト』など数々の映画TVドラマや舞台で活躍されています。
2012年にはプロデューサー業に挑戦してみたり、まだ公開されていませんが脚本を担当した新作も待機じているとの事です。
監督……ミック・ギャリス
この方、ずいぶん変わった経歴の持ち主でございまして、1970年代に8ミリで自主映画を撮った後、なぜか映画や音楽のフリーの評論家になっていたり、バンドのヴォーカルを7年務めてたりしてるらしいです。
その後も映画の広告代理店で働いていたそうですが(この頃TVでホラー映画のメイキング番組をプロデュースしてます)、その縁なのかユニバーサルで働くようになり、
ジョン・ランディスが監督したホラー映画の予告編集である『Coming Soon』という作品の脚本を書いた辺りからこの道に入ったみたいです。
その後スティーブン・スピルバーグに雇われて『世にも不思議なアメイジングストーリー』の脚本を書いたりとこの頃には立派な映画人だったそう(間違ってたらごめんなさいっっ)。
そんな感じの方なので、どれが最初の作品かよく分からないんですけど、代表作として『クリッター2』『ザ・スタンド(TV)』『シャイニング(TV)』『マスターズ・オブ・ホラー(TVシリーズ)』など。
スティーブン・キングの作品に携わる事が多い事でも有名らしいですよ〜。
個人的な感想
スティーブン・キング原作の作品っていっぱいあるじゃないですかあ。
なので、何作品かは当然観ており、好きな作品も当然あります。
でもこの作品は全く知らなくて、このブログを書くようになってから存在を知りました。
で、正直あまり評判もよろしくないのも知りました。
そんな訳で今回が初見になるのですが……
こ、これは……ちょっとどう?
脚本ひどくないですかあ?
私だけですかあ?
途中まではまだそれなりに観てたんですけど、
学校の先生とのやりとりから一気に
何じゃこりゃあ??
という展開になり、正直行き当たりばったりにしか見えませんでした。
この親子、ず〜っと密かに暮らしていたとは思えないくらいの暴れっぷりですし、
警察も同じくらいおバカさんの集まりですし、
もう最後までひどすぎて笑ってしまいました。
まあスティーブン・キングの小説をほぼ読んだ事がない人間なんでよく分からないのですが、
小説はこんなモンじゃないですよねえ?
ホントに眼を疑う作品でした。
でもまあ、なんか観てしまうパワーもある気がするので、
完全なダメ映画ではないんだと思います。
吸血鬼物か?って感じの作品でしたが、
スティーブン・キングの作品を網羅したい方、またはホラーマニアの方とかにはオススメしてもいいかもしれません。こんなんあるよ〜って。
あ、後ネコ好きには……やっぱりすすめない♪♪
という訳で今回は『スリープウォーカーズ』についてザックリ書いてみました。
んじゃまた〜♪♪
※参考文献、ウィキペディア、IMDb、映画データベース-allcinema