こんにちは、ヒッチです。
今回は2016年の配信映画『ブラッディ・タイム ドラキュラの頭蓋骨』について、ザックリ書いていこうと思います。
今回もなるべくネタバレなしの予定です。
※その前に、吸血鬼年表を作りました。よかったら見てやってくださいませ♪
※歴代のドラキュラ作品をまとめたページを作りました。よかったらご覧くださいませ♪♪
ブラッディ・タイム ドラキュラの頭蓋骨 I Had a Bloody Good Time at House Harker
監督:クレイトン・コグスウェル
脚本:ジェイコブ・ギヴンズ/クレイトン・コグスウェル/ジェイコブ・ギヴンズ/デレク・ホーゲン
出演:チャーリー・ハーカー/ノエル・キャロル
ジェリー・ハーカー/ジェイコブ・ギヴンズ
ネッド・モリス/デレク・ホーゲン
ペイジ・ハーカー/ホイットニー・ムーア
2016年/アメリカ映画/80分
概要
2016年の配信映画。でも映画祭で何回かは劇場で上映されています♪そんな訳でDVD販売がありません。残念。
この作品、YouTuberのGoodCopsTVという映像集団が初めて手がけた長編映画だそう。
YouTuberなので資金もない為、Kickstarterというクラウドファンディングで資金を集め、映画のスタッフがそのままエキストラを演じたりとかなり手作り感のある作品。
もう少し調べてみたんですけど、2011年TV放送されたコメディ『Good Cops』が全ての始まりのようですね。
YouTubeでは“GoodCopsTV”と表記されていますけど、Facebookでは“Good Cops Entertainment”と表記されていまして、多分これが正解ですね。
ちなみにYouTubeのチャンネルでは『Good Cops』の続き(シーズン2とか)がアップされていたり、それ以外のドラマなどもアップしてたりします。英語が分かんないから、この辺がよく分かんないですねっっ。
と、そんな映像集団の手がけた作品ですので、そこら辺の低予算映画よりも全然ちゃんとしてまして、
各キャラクターの立ち方もしっかりしていれば、それぞれに過去のトラウマなどを持っていたり、
田舎ならではの閉塞感を上手くギャグ…というか展開に盛り込んでいたり、そういうのをちゃんと伏線として描き回収できているのは、正直スゴいと思います。
基本的には脱力系のコメディってやつでいいと思うんですが、けっこうクライマックスは激しかったりもします。
なので血の量も半端なくて、ちょっと『ブレインデッド』を思い出してしまいました(笑)♪♪
邦題にもなっているとおり、ドラキュラ伯爵の頭蓋骨が出てくるんですけど、ドラキュラ本人はこれっぽっちも登場しませんので、ご了承ください♪
ちなみに原題の『I Had a Bloody Good Time at House Harker』ですが、『ハーカーの家で楽しく過ごしましょう』という意味のようです。日本での配信のジャケットのお姉さんもチョイ役で、全然メインがジャケットに登場してないのはどうかと思いました(笑)。
この作品、いきなり配信スタートをきた訳ではなく、まず最初に2016年の5月にスペインのノクトゥルナ マドリッド国際ファンタスティック映画祭で初上映。ここで観客賞を受賞していますね。
その後ドイツのファンタジーフィルム映画祭、アメリカでも3つの映画祭で上映し、ビッグ・ウォーター映画祭でも賞を受賞されています。その後2017年からアメリカなどで配信がスタート。
2018年にはドイツでDVDとBlu-rayを販売、2019年にはアメリカでもDVDが販売されています。いいなあ〜。
そんなこの作品、評価は真っ二つに別れてるイメージでして、ベタ褒めする人とボロクソ書く人とホントに別れていますね。アメリカのサイトIMDbでの評価は☆10点満点中5.6と、この手の低予算映画の中では高い数字だと思います。
ちなみにこの作品のコメンタリーもYouTubeでアップしており、英語が分かる人でこの作品が面白かった方ならおすすめできるんじゃないですかねえ?だって映画がフルでアップされてるんですからねえ!!でもリンクはるのはやめときますね(笑)♪
序盤のあらすじ
ドラキュラ伯爵が死んだ後、ジョナサン・ハーカーと妻のミナは息子を連れて身を隠すためアメリカに移住した。
しかしハーカー一家を追う吸血鬼の姿が!1912年、ハーカー家を見つけた吸血鬼はヴァン・ヘルシングを殺してハーカー家を追い詰めるが……
キャストなど
ジェリー・ハーカー……ジェイコブ・ギヴンズ
2009年の短編で俳優デビュー。2011年にやはり短編で脚本でも挑戦し、同年のTVドラマ『Good Cops』でも脚本を書いており、制作にも携わっていますね。
その後も俳優、脚本、プロデューサーと活躍されています。が、日本で観れる彼の出演作はこれだけみたいですっっ。
チャーリー・ハーカー……ノエル・キャロル
2002年の短編で俳優デビュー。その後音沙汰なくなり、次の作品が2011年の『Good Cops』。
その後もこのGood CopsTV関連の作品に俳優、脚本、制作と名を連ねております♪
ネッド・モリス……デレク・ホーゲン
この人も同じGood CopsTVの人。俳優デビューは2004年のビデオ作品。その後2作の作品に出演した後、2011年の『Good Cops』に出演。
翌2012年には『Assisted Fishing』という作品で主役を演じています♪
でもその後Good CopsTV関連の作品に俳優、脚本、制作と名を連ねています。
ペイジ・ハーカー……ホイットニー・ムーア
この方はGood CopsTVとは関係ないですね♪2009年の短編でデビュー。
その後低予算や短編などの作品にやたら出演してるんですが、2011年の17分の短編『The Death and Return of Superman』ではバットマン、2012年の12分の短編『Batman: Death Wish』ではキャットウーマンと、謎の作品に出演しています。しかも評価がそこそこ高い(笑)!
長編映画にも出演されてますが、な〜んかうさんくさい作品が多いですね(笑)。でも仕事の数はけっこうこなしてますので、ある意味売れっ子さんでいいかと。
しかもTVアニメ『ヤング・ジャスティス』ではスーパーガールを演じたそうで、この人ヒーローに縁がありますねえ♪
また2017年からはプロデューサー業に挑戦してみたり、2020年には短編ですが脚本と監督をした作品を発表しています。
監督/脚本……クレイトン・コグスウェル
2002年の短編で助監督/制作/俳優を担当。多分これが初クレジット。その後アシスタントや美術、音響など作品の裏側をいろいろ経験されています。
2008年のTVドラマでプロデューサー業を本格的に始め、2010年には短編で監督デビュー。2012年『Good Cops』に参加。
その後も監督、プロデューサーといろいろこなしていますが、最近は監督業が多いですね。
個人的な感想
この作品、タイトルのジャケットを見た段階で、しょーもないZ級映画なんだろうと思ったんですが、
……実際かなり低予算な気がしますけど(笑)、けっこう楽しめました。
正直、序盤の家の中でのやり取りだけ見てると、ホントに低予算のダメ映画にしか見えないんですが、
時間が経つにつれて、このメインの3バカトリオ達に愛着が湧いてくるんですよね。
かなりキャラクターが個性的…というか分かりやすくて、とても馴染むのです♪♪
内容もかなり無理くりで強引な気がしますが、最初からコメディなんで、
その辺りも個人的には全く気になりませんでした♪♪
ただ、ジャケットに写っている女の人、全然メインキャラじゃないじゃん(笑)!!
他の方のレビューをチラ見すると、
「『ジャケット』に騙された!」
的なコメントがちょいちょい出てきました(笑)
まあ確かに3バカのオジサンの話なんて、あのジャケットからは想像できないですよね……(笑)。
しかもあのジャケットを見て、本格的なホラーと思った方も多かったらしいです。
それだと肩透かしを食いますねっっ。
概要にも書きましたが、個人的にはあの伏線回収を80分という短さで行ったのはスゴいと思います。
後半かなり笑いました。
ただ、合わない人には全く合わないらしいので、
低予算のだら〜っとした脱力系のコメディが好きな方にはおすすめします♪
という訳で今回は『ブラッディ・タイム ドラキュラの頭蓋骨』についてザックリ書いてみました。
んじゃまた〜♪♪
※参考文献、ウィキペディア、IMDb、映画データベース-allcinema