『吸血鬼ドラキュラ(1958年)』ってこんな作品。クリストファー・リー初登場!そして初カラー作品!

 こんにちは、ヒッチです。

今回はもっともドラキュラ映画で成功してると思われる『吸血鬼ドラキュラ』についてザックリ書いていこうと思います。

今回もネタバレしますので観たい!と、思ってる方は読まないで下さいませ♪♪

※その前に、吸血鬼年表を作りました。よかったら見てやってくださいませ♪

※歴代の小説『吸血鬼ドラキュラ』の映画化作品まとめました♪こちらもどうぞ♪

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吸血鬼ドラキュラ Draculaまたは Horror of Dracula


監督:トレンス・フィッシャー
脚本:ジミー・サングスター

出演: ヴァン・ヘルシング博士/ピーター・カッシング
   ドラキュラ伯爵/クリストファー・リー
   アーサー・ホルムウッド/マイケル・ガフ
   ミナ・ホルムウッド/メリッサ・ストリブリング
   ジョナサン・ハーカー/ジョン・ヴァン・アイゼン
   ルーシー/キャロル・マージュ

1958年/イギリス映画/82分

配信状況

※2025年5月現在の配信状況です。これから変わる可能性がありますのでご了承くださいませ。

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概要

『吸血鬼ドラキュラ』イギリスのハマープロが製作したイギリス初のドラキュラ映画です。

1950年代に入ってから英国ハマープロは『原子人間』などのSFホラー作品をちょいちょい発表していまして、その流れを見ていた配給サイドの方から、

「“ユニバーサルホラー”復活させたらよくね?」

と言われたのがホラー路線を行くきっかけだったらしいですよ♪

で、前作にあたる『フランケンシュタインの逆襲』ワーナーブラザーズ出資で完成させて“世界初のカラーでのフランケンシュタイン映画”というのも手伝って大ヒット、今作もその勢いで8万1000ポンドの出資で制作したそうです。

ただ、この制作費ではけっこうキツいと判断した脚本のジミー・サングスターは、90分で作品を収める事も考慮して原作をかなりアレンジしており、原作のごちゃごちゃ感は全くなく、サッサと話が進み、さらにアクションもあり、パッと終わります♪

また、ヘルシング教授もドラキュラ主役2人『フランケンシュタインの逆襲』のメインの2人をそのまま起用、よく動く2人のおかげで1931年版にはないスピーディなアクションも観れるのもポイント。ちなみに2人ともスタントは使っていないらしいです♪

そして完成した今作、1958年5月7日にアメリカのミルウォーキーという場所で初公開。アメリカでのタイトルはユニバーサル版と差別するために『 Horror of Dracula』となりました。そしてイギリス本国で5月21日に公開されたそうです。

“世界初のカラーでのドラキュラ映画”という事もあって当時大ヒットしまして、少ない製作費から得た利益との差額の広さで長らくギネスに認定されていたそうな。

また今作のみならずハマープロ作品は色彩感覚が独特で気持ち悪く、これも人気が出た要因の1つでしょう♪

しかしこの特大ヒットにより、ハマープロはホラー映画ブームを復活させ、大量の続編を作るのでした。おかげでドラキュラは毎回復活しては死ぬハメに…(笑)。

原作との違い(ネタバレします!!)

違うか所原作小説今作
主な舞台トランシルヴァニアからロンドン不明
ジョナサン・ハーカードラキュラ城に監禁、脱出しロンドンへドラキュラ城で吸血鬼に、その後殺される
ハーカーの婚約者ミナルーシー
アーサールーシーの彼氏のひとりルーシーの兄
ミナハーカーの婚約者アーサーの奥さん
レンフィールド虫食べてます♪登場しません♪

こんな感じです。

まず場所の特定が実はされていないんですよね。原作だとトランシルバニアからロンドンと舞台が移るのにたいし、今作では一晩で行き来出来る場所…としか分からないんですよ。

しかも劇中で住所が出てくるんですけど調べてみたらドイツのスーパーの名前やドイツの駅が出てきたので、舞台はドイツなのかなあ〜…って今回思いました。

その場所を特定していない事もあり、ドラキュラの入った棺桶が船に乗ってロンドンに向かう……というシーンも存在しません!つまり2023年公開の『ドラキュラ/デメテル号最期の航海』がまるまるカットという事ですね(笑)♪

そして最初にドラキュラ城に向かうのは原作通りジョナサン・ハーカーですが、ドラキュラ城へ向かう目的が今作では最初から吸血鬼退治という、

すでにドラキュラという存在が認知された1958年だから出来た内容だと思います。

そして話をスッキリさせるために速攻で退場します。

この脚本潔い‼︎

しかし、原作にあるハーカーが自分の部屋のドアを外側から鍵をかけられる、という展開をさりげなく今作ではしており、このシーンは好感度が上がります♪

でも見るたびに「トイレってあるのかな?」って言う思っちゃうんですよね(笑)♪

そして内容をスッキリさせるためにヘルシング博士はドラキュラの存在を知っており、退治が最初から目的になってます。

キャラクター

ヘルシング博士……ピーター・カッシング

すでにTVで人気だった(らしい)ピーター・カッシング

ハマープロの前作『フランケンシュタインの逆襲』でフランケンシュタイン博士役に続いての起用。

このピーター・カッシングのヘルシング博士はなんかスラっとしてて、いかにもイギリス紳士って感じでカッコええんです♪そして強い!

というのもどうやらピーター・カッシングがこの役が決まった際に、監督のトレンス・フィッシャーと脚本のジミー・サングスター「おじいさんヘルシングの恰好にしますか?それとも前作で見慣れている私の姿で行きますか?」的な問いをかけ、今回の活発でスマートなヘルシング像になったようですよ♪

『フランケンシュタインの逆襲』ピーター・カッシングも上品だけど狂っているマッドサイエンティストをカッコよく演じています。

ルーシー……キャロル・マージュ

ルーシーもモテモテの女子ではなく、ハーカーの婚約者という事に。

そして映像で初めてルーシーが吸血鬼になって血を飲むために子供を誘うという原作の展開をやってくれています。しっかり胸に杭を打たれるシーンもあり、当時はショッキングだったんじゃないかと思います。

そんなルーシーを演じたキャロル・マージュさんはフランス版の『不思議の国のアリス』を演じていたりTVが全盛になった時はかなりのドラマに出演されていた売れっ子さんだったみたいです。

ちなみにこの時32歳らしい。ちょっとビックリ(笑)。

アーサー……マイケル・ガフ

そのルーシーの原作では恋人だったのに映画では兄のアーサー。作品の前半ではヘルシング博士と対立する形ですが、妹の末路を見て一気に頼もしい味方に変わります。

そしてドラキュラの居場所を探し始めるのですが、『魔人ドラキュラ』にはない刑事ドラマのような展開になっていていい感じ♪

ちなみにアーサー役のマイケル・ガフは1989年公開の『バットマン』から『バットマン&ロビン』までの4作品で執事のアルフレッド役を演じた事で有名な方ですね♪

アルフレッド役の時はいいおじいちゃんでしたけど、この『ドラキュラ』では頑固なお兄ちゃんでいい感じです♪

ミナ……メリッサ・ストリブリング

その奥さんに原作ではハーカーの婚約者だったミナ婦人感バリバリで出てきます。最後にドラキュラ城まで連れて行かれてしまう辺りは原作と同じです。

ミナを演じたメリッサ・ストリブリングさんは元々舞台女優さんで、毎週土曜日にクロイドンのグランド シアターという場所で違う舞台をやっていたそう。その合間に映画出演をされて映画、TVと活躍されたそうですよ。

ドラキュラ伯爵……クリストファー・リー

このクリストファー・リーが演じたドラキュラベラ・ルゴシのドラキュラとは違いとにかく迫力があります。最初出てきた時は大きいけど優しげな紳士に見えるのに、ドラキュラが本性を出した時がすごいんですよね。

身長も193cmの長身のせいもありますが、動きが激しいんです。そして目を真っ赤にしての睨みつけた時の顔!もうケモノです♪

そもそもクリストファー・リー、今作のオファーを受けるまで『ドラキュラ』を見た事がなかったそうで、慌てて台本を読んだり準備したらしいです。その中でベラ・ルゴシのあの恰好は違うと思ったみたいで、真っ黒マントのあのスタイルが完成していったようですね。

さらに原作を読んで「このキャラクターは英雄的でロマンチストでエロチック」と解釈して、それを今作でぶつけたようです。

クリストファー・リーはこの『ドラキュラ』と前作の『フランケンシュタインの逆襲』モンスター役でスターの地位についたみたいです。もう他界されていますが、『スターウォーズ』『007』などのヒット作にも出演しています。ティム・バートンの映画にも何作か出てますね♪

シリーズ一覧はこんなです(リンク先は私のザックリ説明)。

  1. 『吸血鬼ドラキュラ』 (1958)
  2. 『吸血鬼ドラキュラの花嫁』 (1960)
  3. 『凶人ドラキュラ』 (1966)
  4. 『帰って来たドラキュラ』 (1968)
  5. 『ドラキュラ 血の味』 (1970)
  6. 『ドラキュラ復活・血のエクソシズム』 (1970)
  7. 『ドラキュラ’72』 (1972)
  8. 『新ドラキュラ/悪魔の儀式』 (1973)
  9. 『ドラゴンVS.7人の吸血鬼』 (1974)

1作目の『吸血鬼ドラキュラ』の大ヒットによりシリーズ化されましたが、2作目はドラキュラは登場せず。

3作目からドラキュラは復活しますが今度はヴァン・ヘルシングが登場せず

7作目の『ドラキュラ’72』でヘルシングの子孫が登場するも、8作目でドラキュラを長年演じていたクリストファー・リーが最後の出演となり、

9作目には違う役者さん演じるドラキュラがなぜか中国を舞台にヴァン・ヘルシングと戦っているそうな。

しかし興行成績も内容も振るわなかったらしく、ここでシリーズは終了となったのでした。

個人的な感想

スッキリし過ぎて物足りん(笑)です♪♪

いや、面白いんです。この映画は面白いと思うんです。

でももうちょっとドラキュラを見たかった〜‼︎クリストファー・リーの話すシーンが冒頭の辺りしかなく、それ以降はもうモンスター何で喋ってくれないんですよ〜‼︎

せっかくヘルシングとの直接対決があるんだからちょっと話して欲しかった〜‼︎

こんな感じです♪ちなみに続編でのドラキュラはけっこう話すし、モンスター感も相変わらずなので(と、言っても続編は3本しか見てないですが…)結構どれも好きです♪

あ、ウソ。『ドラキュラ72』はイマイチ♪

そのうち続編もまとめて書きたいとは思っていますが、全部観てないからしばらくは書きません♪

つー事で『吸血鬼ドラキュラ』のお話でございました。

ではまた〜♪♪

そういえばこの『吸血鬼ドラキュラ』、韓国版が同時に作られたってのを昔なんかの本で読んだんだけど、ネットで調べても何も出なかったです。自分の記憶違いでしたかねえ?

※参考文献、ウィキペディア、IMDb、映画データベース-allcinema

※2025年5月現在の配信状況です。これから変わる可能性がありますのでご了承くださいませ。

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ただし今作はレンタル400円(税込)または購入1600円(税込)となっております。




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