こんにちは、ヒッチです。
今回は1990年の映画『ドラキュラ』についてザックリ書いていこうと思います。
今回もなるべくネタバレなしの予定です。
※その前に、吸血鬼年表を作りました。よかったら見てやってくださいませ♪
ドラキュラ 一咬OK A BITE OF LOVE
監督:スティーヴン・シン
脚本:チェン・チュウキョン
出演:リー公爵/ジョージ・ラム
アンナ/ロザマント・クワン
フォン/チョイ・シウキョン(ノーマン・チュー)
リー公爵の執事/ホイ・スーハン
パット/チェン・パクラム
1990年/香港映画/96分
概要
1990年の香港映画。
香港では珍しいキョンシーの一切出てこないある意味正統派な吸血鬼映画です。そのせいか日本ではビデオスルーになっちゃったよう。
ただ、少し問題がありまして、タイトルにも書きましたが、『ドラキュラ』というタイトルなのにドラキュラは出てきません!主人公はリー公爵という中国系の吸血鬼です。
まさか1990年の作品でドラキュラタイトル詐欺が行われているとは思いませんでしたわ♪ちなみに原題は『一咬OK』。まあ、見たまんまの意味でいいんじゃないかと♪♪
ちょっと調べたんですけど、自分の調べ方が悪かったのか、作られた経緯はこれっぽっちも出てきませんでした♪♪残念。
内容としては予想以上に吸血鬼してますが、そこは香港産♪
ちょいちょい雑だったり、妙にアクションは多いけど、そこの説明は必要じゃね?というシーンをサラっと流したりします。
そしてスプラッタなシーンはほぼなく、楽しく不気味なアクションホラーとなっていますので、ホラーが苦手な方には観やすいんじゃないかと♪♪
アメリカのサイトIMDbでの評価も⭐︎10点満点中4.9と、そこまで悪くないのでした♪♪
序盤のあらすじ
イギリス、ロンドン。そこにある立派な城に執事戻る。部屋の中央にふたの閉じた棺桶が一つあり、その上には目覚まし時計。
その時計がジリジリジリ〜!と大きな音を立てると帰ってきた執事が棺桶に「もう夜でございます」と声をかけた。
する中から白髪のロン毛がイマイチ似合っていない男性が目を覚ます。
執事は彼の身支度をせっせと手伝った後「では食事をご用意しましたのでお召し上がりください」と言い、
おもむろに目の前にある大きな料理の皿のフタを取って見せると、そこには金髪の美女が!!
キャストなど
リー公爵……ジョージ・ラム
お医者さんの家庭で生まれ、英語を主に話す男子校に通い、その後フランス語も勉強したという語学好きな方。
子供の頃から映画をよく観に行ったそうで、そこで映画音楽に興味を持ったらしき、また家ではよくお母さんが踊ったり、お父さんがピアノを弾いていたりと、まあブルジョワ〜って感じのご家庭だったよう。
その環境で育った事でギターを独学で勉強し、更に勉強をする為にイギリスへ留学、そこで出会った友人とバンドを結成したりもしたそうです。
その後アメリカへ移住し、証券会社やテニスのコーチなどをして働いていたそうですが、音楽の道へ進みたいという事で香港へ戻り、『ジェイド』というバンドを結成しキャリアをスタートさせます。
そして1976年にソロとして英語のアルバム『ラム』をリリース、1978年には広東語でのアルバム『各師各法』をリリースし、その頃にはスター街道まっしぐらだったみたいです。
俳優としてのデビューは1979年の映画。その後もTV、映画とかなり出演されていますので、かなり多忙だったと思われます。
2005年のコンサートでステージから2.5メートル下へ落下する事故が起こって右耳の高音部など一部が聴き取れなくなる難聴に見舞われたそうですが、現在でもそれに適応しながらも活動をされています。
現在日本で観ることのできる作品として『ツイ・ハーク ミッション・ポッシブル:M:P-1』『ツイ・ハーク ミッション・ポッシブル M:P-2』『ライフ・アフター・ライフ 輪廻転生』『愛と欲望の街/上海セレナーデ』などがあります。
アンナ……ロザマント・クワン
お父さんが俳優さんだったそうで、その影響もあって1982年スクリーンデビューしています。
その後も順調にキャリアを重ねていきますが、1988年あたりからの出演作の多さがすごくて1993年までの数年間は年7、8本の作品に出演する忙しさ。
その後、少しペースが落ちていき、2000年代になると数本しか出演作はなく、2007年に女優を引退されたとの事です。
アクション映画の出演が多く、日本で観れる作品としては『七福星』『サンダーアーム/龍兄虎弟』『プロジェクトA2/史上最大の標的』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ』シリーズ、『スウォーズマン/女神伝説の章』などがあります。
アンナの兄フォン……チョイ・シウキョン(ノーマン・チュー)
実業家の家で生まれ、高校卒業後は外資系の銀行に勤めていたそうです。しかし仕事がつまらないという理由で俳優学校に入り、1973年にデビュー。
かなりの作品に出演されており(2023年現在までに170本のTVと映画に出演!)、主に武闘家のヒーローを70年代から80年代にかけては演じたそうですが、90年代に入るとなぜか悪役を演じる事が多かったんだそうです。現在も現役バリバリみたいです。
現在日本で観れる主な作品として『少林寺英雄伝』『タイガー・オン・ザ・ビート2』『スウォーズマン』『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー(2020)』『霊幻道士XII 英叔復活だョ!全員集合』などがあります。
監督……スティーヴン・シン
1979年に初監督。その後1982年からプロデューサー業も始め、86年からは脚本家としてもクレジットされています。
23年現在19本の監督作品、36本のプロデュース作品、7本の脚本作品があるそうで、本業はプロデューサー業になってるっぽいですね。
香港映画らしく、アクション主体の作品が多く、『BLACK CAT/黒い女豹』『レディ・ソルジャー/エリツィン暗殺指令』といった分かりやすいそうなアクションものから『項羽と劉邦/その愛と興亡』『最後のランナー』といったドラマも撮れる幅の広い方のようです。
個人的な感想
この作品、『ドラキュラ』と書いてあったので、
香港映画でドラキュラ〜?と楽しみに鑑賞を始めたんですよね。
なのですぐにそれがリー公爵と分かって、内心ガッカリっっ。
でもその後は雑と思いながらも楽しく鑑賞出来ました。
主人公のリー公爵が、なんか可愛らしい人物…演じたジョージ・ラムさんの魅力なんでしょうけど、なんとも味があり、ヒロインのアンナもかわいくて、
やはり作品においてキャラクターって大事だよねえ〜と感じずにはいられませんでしたね。
そのアンナの兄のキモいのもよくてですねえ。
話や設定に「?」な箇所も多い作品でしたけど、
けっこう観終わった後、スッキリといい気分にさせてもらいました。
いかにも香港映画のアクションも楽しかったですし♪♪
軽い気持ちで吸血鬼映画を見てみたいくらいの方にはおすすめできるかと思います。
という訳で今回は香港映画の『ドラキュラ』についてザックリ書いてみました。
んじゃまた〜♪♪
※参考文献、ウィキペディア、IMDb、映画データベース-allcinema