珍しいロシア産の吸血鬼映画『ヴァンプス』って、こんな作品です。

こんにちは、ヒッチです。

今回は、2017年公開のロシア映画、『ヴァンプス』について、ザックリ書いていこうと思います。

ネタバレなしの予定で書いていきます。

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ヴァンプス/VAMPS Вурдалаки

監督:セルゲイ・ギンズバーグ

脚本:アレクセイ・ティム・ティコン・コルネ/フアレクセイ・カラウロフ

原作:A・K・トルストイ

出演:アンドレイ/コンスタンティン・クリーウコフ

   ミリェーナ/アグラヤ・シロフスカヤ

   ラヴル神父/ミカエル・ポレチェンコフ

   パラモン/ロマン・マディアノフ

   ビシュテフィ/アンドレイ・ルーデンスキー

2017年/ロシア映画/81分

概要

『ヴァンプス』は、『戦争と平和』『アンナ・カレーニナ』で有名なレフ・トルストイのいとこ(笑)A・K トルストイが1841年に発表した小説『吸血鬼 vurdalaki』が原作のアクションホラー映画……と、書いてありましたが調べてみると、どうやら1884年にトルストイの死後発表された『吸血鬼の家族 La famille du vourdalak』のようですね。日本では、劇場公開はされず、いきなりのDVD発売となった作品です。

序盤のあらすじ

18世紀のロシアの片田舎の修道院にモスコワから追放されたラヴル神父。ある日モスクワからの使いであるアンドレイにモスクワへ戻るよう伝えられる。しかしラヴル神父はそれを拒否、この片田舎の村には吸血鬼のなりそこない(グール)が夜な夜な出没する危険な場所だったのだ~!

キャストなど

監督セルゲイ・ギンズバーグは91年に俳優としてデビューすると、2002年には監督、プロデューサーとしてのキャリアをスタートさせているそうです。そして自身も俳優としてその作品に出演してたりするみたいなんですけど、この『ヴァンプス』に関しては監督に専念してたみたいですね。

主役のアンドレイを演じた コンスタンティン・クリーウコフは、85年生まれのロシアの俳優さん。この方、いわゆる芸能一家というコトの人のようで、お爺さんが監督、俳優、脚本家など、お婆さんが女優、お母さんは女優、叔父さん叔母さんも俳優、いとこにも俳優、と、なんかスゲ~。で、お父さんは起業家だそうです。そのお父さんの影響なのか、この方、アメリカやロシアで宝石に関する勉強をして、現在は宝石商も営んでらっしゃるいわば天才。しかもその間にもちゃんと俳優としての仕事もしてる。すげ~っっ。

ヒロインのミリェーナを演じたのは アグラヤ・シロフスカヤ 。93年生まれのロシアで歌手と俳優をこなしている方のようですが、歌手活動はミュージカルとか、舞台が主のようですね。ちなみにTVの司会もやってたりしたみたいです。

ラヴル神父を演じた ミカエル・ポレチェンコフという方も中々すごい方のようで、俳優の他に、TV司会者、監督、プロデューサーなど、いろいろこなしている方だそうです。で、この方、日本ではマニアな方なら知っているかもしれない『コマンドーR』という作品を主演&監督されています。レビュー読むと評判がいいんですよね(笑)。観たい。

パラモンを演じた ロマン・マディアノフ。2014年公開の映画、『裁かれるは善人のみ』で市長を演じて世界的にも有名な俳優さんだそうです。『ヴァンプス』ではコミカルな演技をされていましたが、他の写真とか見るとかなり威厳のある役とかもやっているっぽいので、この方もたぶんすごい方。

ヴァンパイアの ビシュテフィ を演じたのは、 アンドレイ・ルーデンスキー 。2000年までモスクワ新演劇劇場をメインなのかな?俳優をしながらしっかり映画にも多数出演されているこれまたすごい方のようです。このヴァンパイア役も渋くて何か威厳があるんですよね。カッコいいです。

原作『La famille du vourdalak』

現在、一番簡単に手に入れれるのがこの『ヴルダラクの家族』ですね。それ以外ですと、古本でしか手に入れれないかと思います。

購入して読んでみましたが、『ヴァンプス』の原作というには、内容が遠いなあ~(笑)。原案なら納得できますが。そしてこれはこれで面白く読ませていただきました。世界観とかは、確かに『ヴァンプス』だな!と思いますので、映画を観た後に読むと読みやすいかと思います。

そもそもこの作品、作者のA・K・トルストイが1839年、彼が21歳の頃、フランスに旅行中に執筆した物だそうです。そしてトルストイ死後の1884年にロシア語に翻訳された物がようやく日の目を見たんだそうです。

ラスティベーグルというたぶんネットでの最低映画賞

ちょっと私の調べ方ではこれが限界だったんですが、「Novosti Kino Film Academy」というロシアのサイトで2015年から毎年、『ラスティベーグル賞』という、いわゆる最低映画賞をユーザー投票で行っているみたいで、この『ヴァンプス』、2018年になんと3部門、最低映画賞、最低女優賞、最低監督賞にそれぞれノミネートしたんだそうです。しかしどれも受賞ならず。残念!残念なのか?

個人的な感想

レビューでは散々ですし、本国ロシアでの評判もきっと悪いこの映画、私そんなに嫌いじゃなかったです♪まあ、ちょっと気になる点はあったんですけど、ヒロインの設定や、キャラクター達に容赦がないあたり、私は好感がもてました。それに81分しかない作品なのに、けっこう多いキャラクラーがちゃんと立っており、内容盛りだくさんだけど、肝心なお話も分かりやすくしっかりしていたと思います。後、吸血鬼のなりそこないのグールという設定も好き(これは原作の ヴルダラク からきてるんですけど)。後、単純に舞台のクソ田舎の村の風景とかキレイで、作品にいい花を添えていたと思います。まあ81分なんで、アッサリ終わるのはご愛敬かな~と思いました。

と、いう訳で、今回は『ヴァンプス』についてザックリ書いてみました。

んじゃまた~♪♪

※参考文献、ウィキペディア、IMDb、映画データベース-allcinema、Novosti Kino Film Academy 、

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