
こんにちは、ヒッチです。
今回は87年公開の映画、『ロストボーイ』についてザックリ書いてみようと思います。
今回もネタバレなしの予定です。
ロストボーイ The Lost Boys
監督:ジョエル・シュマッカー
脚本:ジャニス・フィッシャー/ジェームズ・ジェレミアス/ジェフリー・ボーム
製作総指揮:リチャード・ドナー
出演:マイケル/ジェーソン・パトリック
サム/コリー・ハイム
デイヴィッド/キーファー・サザーランド
ルーシー/ダイアン・ウィースト
スター/ジェイミー・ガーツ
エドガー/コリー・フェルドマン
1987年/アメリカ映画/97分
概要
80年代に少しづつ新しい吸血鬼映画が作られるようになっていた時に作られた、当時としてはたぶんかなり新感覚だったと思われる吸血鬼映画の1本。かなりパンクな吸血鬼が登場するんですけど、現在いっぱい作られているパンク系吸血鬼の走りだと思います。製作総指揮が『スーパーマン』で有名なリチャードドナー。本人が撮る時間がなく、当時まだ監督としては新鋭のジョエル・シュマッカーに頼んだのだそう。そのシュマッカーの作った映画は出来はどうかは置いておいて、今でも愛されるカルト映画に近いモノがある気がします。
で、今回調べてて初めて知ったんですが、続編が2本あるらしいですね。ビックリ。
序盤のあらすじ
お母さんの離婚がきっかけでおじいちゃんの住むサンタ・カーラへ引っ越してきたお母さんのルーシーとマイケルとサムの兄弟。しかしその街は行方不明がやたら多発する危険な街だった~!
キャストなど
キャストの前に今回の監督はジョエル・シュマッカー。この方、衣装担当から映画界に入って脚本を書き始め、監督になったというちょっと変わった経歴の持ち主でして、この『ロストボーイ』以外にも『セント・エルモス・ファイアー』『バットマン フォーエバー』『評決の時』『8mm』など、いろんなジャンルで代表作があります。ただ出来不出来の波が激しい方のようで、『バットマン&ロビン』では本人も「やりすぎた」と反省してる通り、ゴールデンラズベリー賞にノミネートされてしまったりしてます(私はむしろこの映画笑えて好き♪)。今回の『ロストボーイ』は、最初に話が来た時には100%お子様向けの企画だったそうで断ろうとしていたそんなんですが、あれこれどんどんアイデアが出てきたそうで「やってみよう」と心変わりして、今回の奇抜な作品になっていったそうですよ。
製作総指揮はリチャード・ドナー。『オーメン』『スーパーマン』『グーニーズ』『リーサル・ウエポン』など大ヒットメーカーです。こんな方なんでいろんな企画が舞い込んできていたようで、この『ロストボーイ』もその1本だったみたいですね。最初はリチャード・ドナーが監督する気があったそうなんですが、多忙のために製作総指揮にかわり、奥さんのすすめでシュマッカー監督に頼んだそうです。ちょっとリチャード・ドナー版も観てみたかった気もします。
ちなみに『スーパーマン2』が監督を会社ともめて途中降板しているんですが、現在リチャード・ドナー版の『スーパーマン2』がブルーレイなどで観れまして、断然こっちのが面白い!と、個人的には思っています。
主役のマイケルを演じたのはジェイソン・パトリック。85年デビュー。まだこの『ロストボーイ』の頃は新人さん扱いだったみたいですね。その後も順調にキャリアを重ねているみたいでして、日本では『スピード2』のサンドラ・ブロックの彼氏だと言えば分かる方もいるはず♪
同じく主役のサムを演じたのは コリー・ハイム 。80年代にアイドル的な人気があった役者さんだったらしいです。しかし90年代に入るとコカインなどのドラックに手を出し続けてしまい、2010年に肺炎と心臓病の合併症で亡くなっているそうで、ちょっとビックリしました。
影の主役(笑)であるデイヴィッドを演じたのは、キーファー・サザーランド。この方と言えば『24 TWENTY FOUR』のジャック・バウアーなんでしょう。最近では『サバイバー: 宿命の大統領』で大統領をやっちゃってたりするんで、この『ロストボーイ』のイメージの強い私からしたら、「すんごい更生したのねえ」などと、どうでもいい事を思ってしまうのでした。この人の顔、すんごい恐いっ!と、よく思っていましたけど、最近お父さんのドナルド・サザーランドを見た後だと、わりかしスマートだな(笑)って思っちゃいました♪
マイケルとサムのお母さんルーシー役を演じたのはダイアン・ウィースト。この方、『ハンナとその姉妹』『ブロードウェイと銃弾』で2度もアカデミー助演女優賞を獲得したすごい方でした。でも私の中では『シザーハンズ』の最後まで優しいお母さん。

個人的な感想
この作品、10代の頃にTVで観たんですよね。その頃は『フライトナイト』にハマった後で、この作品にも同じモノを求めてしまい、いざ観たら……イマイチっっ。という当時の私。
そんな訳で今回、数十年ぶりに観たんですけど、やっぱりそこまで面白いとは思いませんでした。と、言うのも仕方のない事なんですが、テンポが古いんですよね。やっている事自体は今でも面白いと思う事なんですけど、テンポかなあ~……。後、ちょっと説明が少なすぎて分かりづらい箇所も気になっちゃっいました。
しかしキーファー・サザーランドの怪演は見ものですし、吸血鬼に対抗する子供たちがなかなかいい味出してます♪監督が「これは吸血鬼版の『グーニーズ』だよ」と言っていた意味が分かる気がします。決してすごい傑作とは思いませんが、ちょっとクセになる感じがして、今でも好きな方がいるのにはとても納得いく1本だったと思いました。
と、いう訳で今回は『ロストボーイ』についてザックリ書いてみました。
んじゃまた~♪♪
※参考文献、ウィキペディア、IMDb、映画データベース-allcinema、
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