『アンダーワールド』ジャケット類似作品『アンダーブラッディ』。元は『キラー・バービーズ VS.怪人ドラキュラ』ってタイトルで以前発売されたのにこんなんなっちゃったっっ。

こんにちは、ヒッチです。

大ヒット映画『アンダーワールド』に触発された作品が、当時いろいろ出てきたりしたんですけど、

日本でどうでもいい吸血鬼映画を『アンダーワールド』に寄せて発売した類似品もよく見かけました。

という訳で今回はそういった作品の1つ、2003年の映画、

『アンダーブラッディ』について書いていこうと思います。 

今回は、ネタバレしていくと思いますけど、

おススメしない作品ですので、気軽に読んで頂ければと思います。

※その前に、吸血鬼年表を作りました。よかったら見てやってくださいませ♪

そして『アンダーワールド』とそのジャケット詐欺作品をまとめた記事を作りましたので、よかったら見てやってくださいませ♪

アンダーワールドシリーズとアンダーワールドジャケット詐欺作品、ザックリまとめました。

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アンダーブラッディ または キラー・バービーズ VS.怪人ドラキュラ KILLER BARBYS VS. DRACULA

監督/原案:ジェフ・フランコ

脚本:ジェフ・フランコ/リナ・マロイ/ホセ・ロベルト・ヴィラ

音楽:キラーバービーズ/ジェフ・フランコ

出演:シルビア・スーパースター/本人

   ビリー/ビリーキング

   ドラキュラ伯爵/キケ・サラソーラ

   セワード博士/ダン・ヴァン・ヒューゼン

   ベラ/ベラB

   イリーナ/リナ・ロマイ

   モルガン/アルド・サンブレル

2003年/ドイツ、スペイン合作映画/85分

こちらが海外版のジャケット。まるで違います♪

概要

Z級のエロ映画&モンスター映画を大量に生産してきたある意味巨匠のジェフ・フランコ監督が2003年に発表した作品。

主役にはスペインのパンクバンド、キラーバービーズのヴォーカル、シルビア・スーパースター(スゴい名前だ♪)。

この方達、ジェフ・フランコの作品に出演するのは2本目で、1本目の『キラーバービーズ』という作品はそこそこ面白いらしい。

で、海外では続編扱いになっているこの作品につながったようですが、こちらの評価は散々だったようです。

内容も、遊園地でライヴをする事になったキラーバービーズ。そこになぜか運ばれたドラキュラの棺桶

ライヴの彼女達の曲を聴いていたらドラキュラはノリノリになっちゃって蘇っちゃった……的なお話。100%のコメディです。が、

遊園地内にお店がシャッター閉まりまくりで休園日の時に撮影したのがよく分かる撮影だったり、

画面の切り替えがやたらシュールだったり、

意味不明なやりとりが多すぎたり

真っ昼間からドラキュラは歩きまくって人を襲いまくっているのにラスト近くで朝日が昇る時に「た、太陽〜っっ」と苦しんだりと、

もうツッコミどころが多すぎます。

ただ、主役がミュージシャンという事もあり、このバンドの曲が作品中に散りばめられていて、

その楽曲がどれもいい♪♪

ちょっとファンになりそうなくらいいい♪♪

それでかなり助かっている作品……というか、それがないとかなりキツい作品でした。

という作品なので、何でジャケットを『アンダーワールド』に寄せてタイトルの『アンダーブラッディ』にしたのかサッパリ分かりません♪

ちなみにシルビアが銃を構えるようなシーン、全くありませんからっっ(笑)。

キャストなど

シルビア・スーパースターとキラーバービーズ

この作品の主演を務めたのはスペインのパンクバンド、キラーバービーズのヴォーカル、シルビア・スーパースター

1994年にドラマーのビリーキングキラーバービーズを結成。95年に1stアルバムをインディレーベルから発売。

そのアルバム発売後、どういう経緯か分からなかったのですが、ジェフ・フランコ監督と出会い、映画『キラーバービーズ』が公開されて、スペインではそこそこのヒットをしたようです(評価はまあ……って感じ)。

その後96年、98年とインディレーベルでアルバムを発売。その3枚のアルバムはスペインでヒットして、その3枚のアルバムから選曲して再録音したアルバムをドイツのメジャーレーベルと契約して発売。

2002年にこの作品でも流れている『キャンディ』をこの作品にも出演しているアーティストのベラBとコラボして発売。

2003年にはこの作品が公開、この映画に何曲か使われている楽曲も含まれてるアルバム『Sin is in』を発売。

翌年シングルのカップリングを集めたアルバムを発売してバンドは休止してしまったようです。

その後のシルビア・スーパースターがよく分からないんですけど、たま〜に映画やTVに女優として出演されているみたいです。

そしてシルビアとキラーバービーズを組んだビリーキングは、劇中ではギター担当になってました。そしてシルビアと恋人という設定なのか本当にそうなのか分かりませんが、キスしまくりでした。

あと、骸骨顔の人も出演しているんですけど、名前がよく分からなかったですっっ。

とにかくこの方の伸びやかなヴォーカルは聴き心地がいいですし、バンドの音もとてもキャッチーってヤツで聴きやすいので、バンドとしてはけっこうおススメだったりします♪

ベラB

そのキラーバービーズとコラボって『キャンディ』を歌ってる甘い歌声のベラB

この方はドイツ出身でして、ディ・エルツテというロックバンドで1982年から活動を開始してバンドとして売れまくっているらしいです。

ソロとしても成功していて、たまに俳優業や、ナレーション、司会者などもしているこの人こそスーパースターでした。

スキンヘッドのドラキュラ伯爵……キケ・サラソーラ

この方、本業は俳優ではなく、馬術家でした。1992年、96年、2000年のオリンピックにスペイン代表として出てたそうです。

オリンピックではメダルに届かなかったものの、ヨーロッパ総合馬術選手権では銅メダルを獲得したそう。起業家の顔も持ち、2つの会社の社長を務めています。

そして俳優業もちょろっとしている感じ。なので演技は二の次で考えた方がいいのかな?って思いました。

セワード医師……ダン・ヴァン・ヒューゼン

1968年クレジットなしで映画デビュー。その後も脇役をどんどんこなしていき、すんごい数の映画、TVを出演されています。

個人的に驚いたのは1979年版『ノスフェラトゥ』に出てくるレンフィールドの牢屋の看守のヒゲ生やしてたオッチャンでした。2020年に亡くなっています。

モルガン……アルド・サンブレル

1961年の『キング・オブ・キングス』でクレジットなしでデビュー。その後も脇役をコツコツとやり続け、西部劇の常連さんに。その後も脇役をめっちゃ演じています。

有名な作品ですと『さすらいのガンマン』『哀しみのトリスターナ』『シンドバッド/黄金の航海』『黒いジャガー/アフリカ作戦』『プロジェクト・イーグル』など。2010年に亡くなっています。

ドラキュラの棺桶をなぜか持ってくるおばさん……リナ・ロマイ

この方ジェフ・フランコ作品の常連として有名だったりします。そしてよくスッポンポンになってたらしい(自分も1作観た)。

そしてジェフ・フランコとは長い事、内縁の奥さんだったそうで正式に結婚したのは2008年だったそうです。

2012年に亡くなると、旦那のジェフも翌年の13年に亡くなったそうです。

この作品でのリナ・ロマイはやたら気合いの入ったおばさんで、言われないと若い頃可愛かったあのスッポンポンの女の子とは思わなかったです♪

監督……ジェフ・フランコ

1957年に短編を作り、59年に長編を発表そこから映画を作り続け、総監督数206本総脚本数183本俳優としての出演本数105本とものすごい数!

亡くなる2013年まで作品を発表しているというホントに鉄人です。

できた作品はどれもこれもZ級と言わざるえない気がしますが、でも妙な迫力というかパワーがあるというか、そんな映画作家さんだと思います。

ちょっとだけ個人的な感想

この作品、ビデオ販売じゃなくて劇場公開された作品なんですよねっ!

もうオープニングからよく分からない猫の眼だけが映し出されて、それが安いし本編と関係ないし、

本編もなんかビデオ映像のような安い感じの映像。

そしてよく分からない展開。

そしてキラーバービーズ

ホントでキラーバービーズ音楽ありきに作品ですので、ちゃんと観ない方がいい気がします。

でもジェフ・フランコ監督の作品の中では観やすいのでは?

と、ちょっとしか監督作品を観ていない私は思ったりもします。

変ですけどとりあえずコメディですので、何とか観れるんですよね。

でもツッコミどころも多すぎるので、いろんな人とZ級映画が観たい!という方にはおすすめです。

ラストもそういやひどかった(笑)。

でも嫌いじゃない(笑)♪♪

で、この作品をDVDにして販売してくれたJVDさんにお願いしたいんですけど、

これの前の作品『キラーバービーズ』もDVDで販売しません?

個人的には観てみたいんですけど~……

と、いう訳で今回は『アンダーブラッディ』についてザックリ書いてみました。

んじゃまた~♪♪

※参考文献、ウィキペディア、IMDb、映画データベース-allcinema

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