こんにちは、ヒッチです。
今回は2010年のTV映画『レンフィールド・ザ・アンデッド』についてザックリ書いていこうと思います。
今回は少しネタバレすると思います♪
ちなみに2023年の映画『レンフィールド』とはこれっぽっちも関係ございません♪♪
※その前に、吸血鬼年表を作りました。よかったら見てやってくださいませ♪
※歴代の小説『吸血鬼ドラキュラ』の映画化作品まとめました♪こちらもどうぞ♪
レンフィールド・ザ・アンデッド Renfield the Undead
監督:ボブ・ウィレムス
製作/脚本/特殊メイク:フィル・ニコルズ
出演:レンフィールド:フィル・ニコルズ
ボニー・ジョンソン先生/ケニー・ウルフ
ポール・クランストン主任刑事/ポール・デイモン
クラッシュ・ランドン刑事/カルビン・ラフィトン
ミナ・ハーカー/ロキシー・ヘイルズ
クインシー・ハーカー/タイラー・タケット
ドラキュラ伯爵/ジョン・スティーブンス
2010年/アメリカ映画/113分
概要
2010年のアメリカのTV映画。
ほとんどのサイトで2010年の作品となっているんですけど、
アメリカのサイトIMDbによりますと、2002年から2020年まで放送されていた『Macabre Theatre(マカブル・シアター)』という怪奇映画専門のTV番組で、
1011年9月17日にスペシャル放送されたエピソードのようです。制作されたのが2010年なのかな?
この『Macabre Theatre』という番組のホストを務めたナタリー・ポポヴィッチさんは番組内で“Ivonna Cadaver(イヴォンナ・キャダヴァー)”というキャラクターに扮して毎週ホラー映画を紹介していたそう。
おかげでよくエルヴァイラと比較されたっぽいです。そしてそのイヴォンナさんは2016年に『公式ホラー司会者』の殿堂入りを果たしたらしい。
話は作品に戻しますが、TVドラマと言うにもかなりの安っぽく見える低予算な画面です(笑)♪
ロケに行く予算がなかったのか、画面の40%は背景がCGのはめ込みだそうで、それが安さを助長しています♪
しかし妙に血の量は多かったり、特殊メイクもそれなりにガンバってたり、
安いながらもグロいシーンがふんだんに盛り込んでおり、
ただのZ級映画じゃないぞ!という意気込みは伝わります♪♪
内容も『吸血鬼ドラキュラ』のその後を「あ〜、なるほど〜」と思わせてくれるくらいの展開で、
しっかりドラキュラ伯爵は登場しますし、
なんなら『吸血鬼ノスフェラトゥ』と『吸血鬼ドラキュラ』の2つの作品のお城での食事シーンを超絶劣化させて再現していたりもするので、マニアなら少しはニヤっとついしてしまうと思います♪
というかドラキュラの風貌が『吸血鬼ノスフェラトゥ』のオルロックと『魔人ドラキュラ』を足して2で割ったような感じでちょっと笑った。
そういう事が功を奏してか、2011年第44回ヒューストン国際映画祭ホラー賞、ベストスペシャルエフェクツメイクアップ賞の2部門で受賞されています♪♪
さらに2010年のブラム・ストーカー国際映画祭の公式招待作品と書いてありますね。あれ?2010年ですねえ(笑)。これがお初だったみたいですね♪♪
と、ちょっと褒めてみましたが、基本的にはZ級映画らしく演技やお話がガッタガタなので、これを鑑賞するにはそれなりの覚悟が必要です♪
当然観た人達の評価も低くてアメリカのサイトIMDbでの評価は☆10点満点中3.4。まあ当然と言えば当然ですかね〜(笑)♪♪
ちなみにこの作品、アメリカ本国でも超マイナーのようでして、ウィキペディアには載っていませんでした(笑)。
さらにネットで拡散されているキャストもまあメチャクチャで、ほぼエキストラな人達の名前が前に出ていて、
メインの人達が全然書いてないのですよ!なのでクレジットが違っていたらごめんなさいっっ(笑)!誰も気にしないとは思いますけど♪♪
序盤のあらすじ
バーのカウンターで一人飲んでいた女性に、男が声をかける。その男はなぜか彼女の考えが分かると言い、実際に当てる。
不審に思いつつ、興味持った女性はサッサとその男の部屋の中へ。
男が「カクテルを作っている間、机の上のマンガでも読んでなよ」と言われ、手に取ったアメコミ雑誌には『レンフィールド』と書かれてあったのでした〜。
キャストなど
制作/脚本/特殊メイクなどの裏方&主人公レンフィールド……フィル・ニコルズ
この方そもそも裏方さんでして、特殊メイクの分野で活躍されているそう。
しかし演劇学校を卒業していて、演技はもちろん、腹話術もできるらしいです。
1988年の映画で特殊メイクとして初クレジット。その後も特殊メイクアーティストや特殊効果してかなり数多くのほぼ低予算映画に名を連ねています。
1992年には俳優として、2005年には初制作、脚本、監督をした『How to Make a Monster』をビデオ販売されていますね。
その後も自身の作品や他の方々の作品にいろんな形で参加している低予算映画の重鎮です。
しかし日本には彼の関わっている作品はこれ以外なさそうですっっ。残念!
ボニー・ジョンソン先生……ケニー・ウルフ
2009年の短編映画でデビュー。
そこから2011年の間に短編、低予算映画に計8本出演してキャリアがストップしてます。
しかし2015年にプロデューサーと監督をした短編を発表し、女優としても2024年現在で2本待機している状態です。子育てでもしてたかもしれないですねえ♪
ポール・クランストン……ポール・デイモン
この方2008年の短編でデビューするも2011年までの期間に計5本の作品に出演したのみでキャリアがストップしています。
しかし今後に1本出演する作品が待機しているとの事。別のお仕事されてるかな?
ミナ・ハーカー……ロキシー・ヘイルズ
2010年にデビュー。その後2013年までに計6本の作品に出演するも、この方もキャリアが止まってしまいます。
が、2021〜22年に放送された吸血鬼もののドラマで4話出演しています。今後もガンバ♪
クインシー……タイラー・タケット
2010年にスクリーンデビューしていますが、翌2011年にはスタントマンとしてのキャリアをスタートさせていて、俳優兼スタントマンという方のようですね。
スタントを主にTVドラマのようですが、俳優としては低予算作品が多い感じです。
2017年には短編ながらプロデューサー業にも手を出してみたり、2019年にはTVドラマですが脚本にも挑戦されています。
ドラキュラ伯爵……ジョン・スティーブンス
出演作がこの作品と2016年の短編しかない!!一般人ですね♪♪
監督……ボブ・ウィレムズ
1992年に多分自主制作でビデオ作品を発表。
1994年に制作と監督をこなして長編監督デビュー。
その後も監督、プロデューサー、脚本、編集など作品を発表していますがそのほとんどが低予算のTVドラマかビデオ作品っっ。
しかし今後4本の新作が待機しているという売れっ子さんなのでした。
個人的な感想
え〜っとですねえ。
実は面白たるかったです(笑)♪♪
概要にも書いたとおり、『吸血鬼ドラキュラ』のその後を超低予算で現代を舞台にやっているので、いろいろマニアには刺さる箇所ややりたい事が分かるんですよね♪
でも、そんなに下手くそ〜〜〜〜〜〜〜っっ?
って言いたくなるくらいにいろいろ気になっちゃうんですよっっ。
この作品、脚本をもうちょっと練り直して、
ちゃんとお金をかけて作ればそれなりに面白い作品になったんじゃないかな〜ってホントに思っています。
とにかく無駄なシーンが多いし、
そのせいで間延びしてますし、
一部何やってるかよく分かんないですし、
キャラクターの行動(けっこうみんな)がチョイチョイ意味不明だったりしますし、
画面が暗すぎて分かんないシーンあるし、
肝心のアクションも低予算映画あるあるですが、全く迫力ないですし、
もうZ級映画の見本のようなダメっぷりなんですね♪♪
でも嫌いじゃないです(笑)♪♪
レンフィールドを演じた製作/脚本のフィル・ニコルズさんがけっこう好きでした♪
ちょっとバットマンのジョーカーを思い出す感じのサイコ入ってて♪♪
間人間の頃のシーンをとても大人しそうな紳士を演じ分けてたのはかなり好感を持ちました♪♪
そういった気に入った箇所も多い作品なので、もうちょい短く編集とか出来てたら良かったのになあ〜って、めっちゃ思います。
でもコレがTVで流れてたら、100%チャンネルを変えますけどね(笑)♪♪
こんな作品なので、Z級映画を極めたい変人か、ドラキュラ映画を極めたいイカれポンチな方にだけおすすめできます♪♪
まあZ級映画の中では観れる方だとは思いますので「これよりもひどいのがあるんだな」と思ってみてもらえれば良いかな〜って。
という訳で今回は『レンフィールド・ザ・アンデッド』についてザックリ書いてみました。
んじゃまた〜♪♪
※参考文献、ウィキペディア、IMDb、映画データベース-allcinema、rottentomatoes