こんにちは、ヒッチです。
今回は『レスリー・ニールセンのドラキュラ』について書こうと思います。
今回もネタバレしまくりますので、見たいと思っている方は読まないでくださいませ♪♪
※その前に、吸血鬼年表を作りました。よかったら見てやってくださいませ♪
※歴代の小説『吸血鬼ドラキュラ』の映画化作品まとめました♪こちらもどうぞ♪
レスリー・ニールセンのドラキュラ Dracula: Dead and Loving It
監督:メル・ブルックス
ドラキュラ伯爵:レスリー・ニールセン
レンフィールド:ピーター・マクニコル
ミーナ:エイミー・ヤスベック
ルーシー:リセット・アンソニー
ジョナサン・ハーカー:スティーヴン・ウェバー
スワード博士:ハーヴェイ・コーマン
ヴァン・ヘルシング教授:メル・ブルックス
1995年アメリカ/フランス映画/88分
概要
『裸の銃を持つ男』シリーズで有名なレスリー・ニールセンをドラキュラに迎えたメル・ブルックス監督のパロディ映画。基本的には原作や前回紹介したコッポラ監督の『ドラキュラ』をベースにしているのではなく、1931年、ベラ・ルゴシ主演の『魔人ドラキュラ』をベースにしています。メル・ブルックスのベタベタなギャグが全編を占めていますが、あまりにベタベタなので、好き嫌いは分かれそう。私は大好き♪♪
ストーリー
トランシルバニアにドラキュラ伯爵にロンドンの屋敷の購入の手続きの為にやってきたレンフィールド。城に入るとさっさと手下にされます。船でロンドンに上陸したドラキュラ伯爵。いっしょに来たレンフィールドはスワード博士の精神病院に入ります。そしてドラキュラはその隣の屋敷に住み始めます。そしてすぐにルーシーに手をかけます。重病を患ったと思ったスワード博士はヘルシング教授に協力を依頼。さっそくルーシーの症状を診たヘルシング教授はすぐに吸血鬼の仕業と見抜き、しょうもない方法でドラキュラが吸血鬼だと見抜きます。しかしルーシーを守る事はできず、死んでしまいます。その晩、さっそく吸血鬼化したルーシーがジョナサンを誘惑しますが、ヘルシング教授により墓に逃げ込みそこでハーカーにより退治されます。その後、ハーカーの婚約者のミナの血を吸い、ミナと逃げようとするドラキュラでしたが、ヘルシングの罠にしっかりハマり、世間に正体がバレたのでミナをだっこしたまま逃走。近くの城へ逃げ込みます。が、そこにヘルシング教授とハーカーがやってきてやられてしまうのでした。

原作との違い
基本的に『魔人ドラキュラ』のパロディなので小説の『ドラキュラ』を下敷きにしていない…んですが、それでも『魔人ドラキュラ』でカットされていたシーンがこちらにはあったりと、何気に原作のいい感じのイベントをやってくれています。でも当然違う箇所はありますのでざっと書いてみますね~。
- トランシルバニアのドラキュラ城へ向かったのはジョナサン・ハーカーではなくレンフィールド
- ルーシーに3人の恋人がいない
- ジョナサン・ハーカーは弁護士ではなくスワード博士の助手
- ミナはスワード博士の娘
- そのスワードは原作ではルーシーの恋人の一人
- ヘルシング教授の考えで、ドラキュラをパーティーに招待し招待客の前で踊っているところを部屋の全面が大きい鏡になっており、ドラキュラが吸血鬼だとばらす。
- 原作では最後、トランシルバニアに逃げるドラキュラだが、近くのお城?に逃げて追い詰められる。
- レンフィールドがやたら浣腸をうける♪
こんな感じでしょうかねえ。
先にも書いた通り、この作品は『魔人ドラキュラ』をベースにしていますので、基本的には『魔人ドラキュラ』と同じです。でも素晴らしいのは、ちゃんとルーシーの吸血鬼姿を出した点かと思います。それに個人的にはドラキュラが吸血鬼とばれるあたりからのクライマックスの流れは原作より盛り上がっていると思います。
キャストなど
レスリー・ニールセン
何と言ってもこの映画は『裸の銃を持つ男』シリーズで有名なレスリー・ニールセンが主演というのがとても大きいでしょう。『裸~』でもユーモアたっぷりに演じていましたが、今回もそれは健在で、とても楽しそうに、生き生きとドラキュラを演じています♪ちゃんと迫力のあるシーンなんかも何気に渋い顔をします。ちなみにこの時69歳みたいです。元気♪♪
ピーター・マクニコル
それと何と言ってもレンフィールド役のピーター・マクニコルがすんばらしいと思います。この人、私の中では『アリー・マイ・ラブ』のジョン・ケージ役がものすごく印象に残っているんですが、『ソフィーの選択』の主役のシリヤスでナイーヴな彼かと思うとちょっと笑えます。この作品のレンフィールドはまさに『魔人ドラキュラ』のレンフィールドの狂いっぷりを受け継いでいて、さらにアホな方面にパワーアップさせた感じ。ドラキュラ役のレスリー・ニールセンともいい感じのコントを繰り広げていて、影の主役かと思います。映画のラストまでしっかり絡んできますし。
メル・ブルックス
監督のメル・ブルックスはよく自身の映画で主役をはるんですけど、今回はヘルシング教授を演じています。この人は終始、楽しそうです。と、いうかこの映画全体が終始楽しそうなんですけど(笑)。
個人的にはルーシー役のリセット・アンソニーさんのコメディエンヌっぷりがお気に入りで、やっぱりめっちゃ楽しそう♪この方、TVにも映画にもずっと出てる方みたいですが、私はこの作品以外存じ上げないです。残念。
個人的な感想
で、今更ながらなんですが個人的にはとてもお気に入りの作品でして、
「ドラキュラ」の映画はどれをすすめるかと聞かれたら、まずこの映画をすすめます(笑)。
まあ、単純にストーリーが分かりやすいですし、「ドラキュラ」の内容をちゃんと抑えているし、センスが古いけど笑いがありますし、一番すすめやすいですね。そういう意味でもとてもお気に入りの映画です。
ただ現在、DVDが日本ではリリースされていないんですよっっ。も~ホント頼みますって!どっかメーカーさんリリースしてくれ~~~~っっ!!!
と、いう訳で今回は『レスリー・ニールセンのドラキュラ』の紹介でした~♪♪
んじゃまた~♪♪
※参考文献、ウィキペディア、IMDb、映画データベース-allcinema、
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