こんにちは、ヒッチです。
今回は2000年のTV映画『ドラキュラ・イン・ブラッド ~血塗られた運命~』についてザックリ書いていこうと思います。
今回もネタバレなしの予定です。
※その前に、吸血鬼年表を作りました。よかったら見てやってくださいませ♪
※歴代の小説『吸血鬼ドラキュラ』の映画化作品まとめました♪こちらもどうぞ♪
ドラキュラ・イン・ブラッド ~血塗られた運命~ Dark Prince: The True Story of Dracula
監督:ジョー・チャッペル
脚本:トーマス・ボーム
出演:ヴラド3世/ルドルフ・マーティン
リディア/ジェーン・マーチ
ステファン神父/ピーター・ウェラー
ハンガリー・ヤヌス王/ロジャー・ダルトリー
マイケル・サットン/ラドゥ
2000年/アメリカ映画/92分
概要
2000年のアメリカのTV映画で、小説『ドラキュラ』のモデルとされる人物、“串刺し王”ヴラド3世の生涯を非常に分かりやすくまとめた作品。
欧米では悪魔のように描かれ続けてきたヴラド3世ですが、地元ルーマニアではオスマン帝国から国を守ったという事で英雄として語られているのは有名なお話。
ただ本当のヴラド3世の生涯を描こうとすると、とんでもなくお金がかかるのは目に見えており、当然お金のかかりそうな箇所はさりげなく飛ばしてます(笑)。
そのかわり、史料が見つかっていないヴラドの奥さんとのラブロマンスをメインに持ってきて、それっぽく見せてくれます♪
それ以外にもヴラド3世は分かっていない事が多いので、その辺りを上手くフィクションでカバーしているのもポイントかと。
なので2014年公開の『ドラキュラZERO』よりも全然史実に近い作品だったと思います。
ちなみに日本にはヴラド3世を題材にした漫画が現在連載中でして、
ヴラド・ドラクラ 大窪 晶与
現在7巻まで発売中。
スゴく面白いです♪
まあ映画見なくてもこれ読めばいいんじゃね?
って思わないでもないですが、まだ連載中ですので、ヴラドが今後どうなるのかまでは漫画ではまだ分かりませんね(笑)。
序盤のあらすじ
1476年、3度ワラキア公国の公(王の事)に就く事に決まったヴラド3世。それを決める公室評議会でヴラド3世は評議員に対して自分の今までの人生を語り始めた……
キャストなど
ヴラド3世……ルドルフ・マーティン
この方、西ベルリン生まれの俳優さんだそうで、デビューは1993年の短編映画。
その後TV、映画と活躍されているんですが、この作品と同じ2000年『バフィー 〜恋する十字架〜』の第5シーズン第1話『ドラキュラ』でドラキュラ役を演じたそうで、ちょっと話題になったみたいですね。
その後も『24』や『NCIS 〜ネイビー犯罪捜査班』など、話題作にも出演されており、現在でもバリバリの現役です。
リディア……ジェーン・マーチ
14歳の時にモデルとしてデビューして、女優としてのデビュー作が1992年の『愛人/ラマン』のあの少女だそう。
その後『薔薇の素顔』『タイタンの戦い』などに出演されていますが、2014年の作品を最後にキャリアが止まっています。
ご結婚されているという事なので、家庭に入ったのかもしれませんね。
ステファン神父……ピーター・ウェラー
ロボコップですね♪1973年のTVドラマでデビュー。
その後70年代はあまり活躍できていなかったみたいですが、80年代に入ると主役級の作品が増えて、『ロボコップ』で完全にスターの仲間入りをした印象です。
その後も『リヴァイアサン』『ロボコップ2』などSF作品に出演する一方で『裸のランチ』などの難解な作品にも主演。
現在も主役級の作品から脇役、TVドラマのレギュラーなど活躍していますね。さらにTVドラマの監督もこなしてたりしています。
監督……ジョー・チャペル
この方TVドラマの『シカゴ・ファイア』『FRINGE/フリンジ』の監督兼製作総指揮をされているスゴい方。
そんなチャペルさんは1993年にインディペンデント作品『Thieves Quartet』で監督デビュー。これが話題になったらしいです。
その後『ハロウィン6 最後の戦い』『ヘルレイザー4』とホラー作品の監督を重ねてこの作品で初めてTV作品を担当したようです。
それが縁になったのかその後ビデオ作品1本を挟んだ後はTVドラマやTV映画の仕事をメインとされたようです。
そして2000年代に入ると製作の仕事もされるようになり、今の大ヒット作品を生み出したみたいですよ。ちなみにたま〜に劇場映画も発表してたりします♪
個人的な感想
この作品、分かりやすくて面白く観れました。
90分ちょっとでヴラド3世の生涯を描くのは無理があるのでどうするのかな〜とは思ったんですけどね。
フィクションなんですけど奥さんとの関係をメインにしたのは良かったですよね。
実際の奥さんもヴラドの残酷とされるやり方を当時見て、(こう思ったのかな?)と思わないでもなかったです。
ちなみに串刺し刑自体は当時のヨーロッパではよくある刑の1つだったそうで、
それを攻めてくるオスマン帝国の捕虜をめちゃめちゃな人数やって、
それを首都に続く道に何キロも建てて並べてオスマン帝国の戦意を喪失させて国を守ったという話や、
国内の罪人もすぐに串刺しにしたとはよく書かれていますが、
ドイツが誇張したチラシをヨーロッパ中にばら撒いてヴラド3世が悪魔な人物になったのも有名な話だそうなので、
実際のヴラド3世はそこまで残虐ではなかったのでは?とも言われてたりします。
ただ、そういった逸話中でオスマン帝国と追い払うシーンが
ふわっとしか描かれていなかったのは残念だったかも(串刺しのシーンがない訳ではないんですけど)。
あ、お金がないからそこを避けたのかっっ。
それでも当時の雰囲気やワラキア公国の立場、
オスマン帝国との関係や弟ラドゥとの関係など、
ヴラド3世の事を知るにはとても良い作品なのも確かだったりします。
そんな訳でドラキュラのモデルを観てみたいって人にはおすすめします♪
という訳で今回は『ドラキュラ・イン・ブラッド ~血塗られた運命~』についてザックリ書いてみました。
んじゃまた〜♪♪
※参考文献、ウィキペディア、IMDb、映画データベース-allcinema