
こんにちは、ヒッチです。
今回は1983年の映画『囚われの美女』についてザックリ書いていこうと思います。
今回もなるべくネタバレなしの予定です。
※その前に、吸血鬼年表を作りました。よかったら見てやってくださいませ♪
囚われの美女 La Belle captive
監督/脚本:アラン・ロブ=グリエ
共同脚本:フランク・ベルビラ
出演:ヴァルテル/ダニエル・メスギシュ
サラ/シリエル・クレール
刑事/ダニエル・エミルフォーク
博士/フランソワ・ショーメット
マリー/ガブリエル・ラズュール
1983年/フランス映画/88分
配信状況
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概要
1983年のフランス映画で、その年の1月にアボリアッツ国際ファンタスティック映画祭で初公開、2月にフランスで公開されて翌年1983年のベルリン国際映画祭に出品されました。しかしあまり世界的に公開されるのに時間がかかっておりまして、日本も初公開は1989年となっています。
そんな作品なんですが、1975年に今作の監督で小説も出版されていたアラン・ロブ=グリエさんが、シュルレアリスムってヤツの画家、ルネ・マグリットさんの『美しい囚人(映画の原題と同名)』という絵など複数の絵画からインスピレーションを得て脚本を書いたのが最初らしいです。
ちなみにマグリッドさんの絵はこんなです。
最初からそんなスタートなので、出来上がった映画もクセ強のシュルレアリズムってヤツのオンパレードで、お話が分かるような、分からないような、現実なのか、夢なのか、というそんな展開で進んでいきます。
作品紹介でホラーとかミステリーとジャンル分けされていますが、実際は意味不明というジャンルが一番合ってる気が(笑)。しかし観ていても飽きない作りになっていて、この監督さんと演者さん達の力ってスゴいんだと思われます♪
後、調べていて疑問になったのですが、日本以外では主人公の名前がウォルターと表記されているんですよね。どっちがホントでしょう?
評価
IMDb | 6.3/10 |
Rotten Tomatoes | トマトメーター(批評家の評価)…未評価 視聴者スコア…68% |
映画データベース-allcinema | 6.3/10 |
Filmarks | 3.5/5 |
Amazon | 3.5/5 |
全体的にに平均より少し上って感じですね。やはりこの作品を褒める方々は熱量が多い印象です。しかし素直に合わなかったという人も(笑)。やはりこのシュールな世界を楽しめるかどうかがポイントかも。

あらすじ
デューク・エリントンのジャズ・ナンバーが流れるナイト・クラブ。なまめかしく踊るブロンドの美女を、黒いスーツを身にまとった男が見つめている。男の名は、ヴァルテル。謎の地下組織で情報の運び屋をしている。
Amazonより引用

キャストなど
ヴァルテル……ダニエル・メスギシュ
1952年フランス生まれ。マルセイユ音楽院やフランス国立高等演劇学校に通い、卒業後に自身の劇団“ミロワール劇場”を設立し、そこから舞台やTVドラマ、映画と数多く出演された方だそうです。ちなみにメディアでの1番古いキャリアは1974年のTV映画のナレーションだそう。
そうしてプロとして活躍するかたわら、演劇教室を開設したり、1983年からは音楽院に戻り教授として教壇に立ち続け、2007年から2013年までは校長となり指導していたそうです。
また舞台の作家としてフランス国内外の劇場で100回以上の公演もされていまして、その功績が認められてフランスの最高名誉勲章のレジオンドヌール勲章や、国家功労勲章、芸術文化勲章を授与されています。
現在日本で観れる主な出演作として『逃げ去る恋』『私家版』『ヤング・ブラッド』などがあります。
サラ……シリエル・クレール
1955年フランス生まれ。1978年の映画でデビュー。その後TV、映画とずっと活躍されています。この方も2007年に芸術文化勲章を授与されていますね。
ただ、現在日本で観れる主な出演作は少なくて今作と『プロフェッショナル』『婚約者の友人』くらいしかありません。
フランシス刑事……ダニエル・エミルフォーク
1924年チリ生まれ。ご両親はウクライナ人でユダヤ人虐殺から逃れるためにチリに移住していたそうです。25歳の時にパリに移住。そして女優のタニア・バラチョワさんの演劇学校で演技を習い1955年のTV映画でデビュー。
一度見たら忘れられない容姿で映画、TV、舞台と大活躍されたみたいですね。1983年には演劇学校の校長も務めています。
生涯演技を続け、2008年に自然死されたそうで、最後の出演作は2007年の映画でした。
現在日本で観れる主な出演作として『淫虐地獄』『カサノバ』『バグダッドの盗賊』『ロスト・チルドレン』などがあります。
博士……フランソワ・ショーメット
1923年フランス生まれ。1942年の映画のエキストラでデビュー。その後戦争の関係もあってか次の出演作は1952年の映画。この時はちゃんとした役をもらえていまして、その後は映画、TVに出まくっています♪
この方も生涯演技を続けておりまして、1996年に亡くなっておりますが、遺作のTV映画も1996年の作品です。
現在日本で観れる主な出演作として『気分を出してもう一度』『相続人』があります。

マリー……ガブリエル・ラズュール
1957年アメリカ生まれ。1978年までカナダのモントリオールで育ち、その後フランスのパリに移住、1978年の映画でのエキストラでデビューしたそうです。
その後しばらくはTVドラマや映画でもチョイ役ばかりだったみたいですが、1983年の今作で謎の女性マリーを演じてブレイクを果たし、その後は順調にキャリア伸ばしています。
日本未公開の主演作『Last Song』ではテーマソング(だと思います)を披露してその後1989年にはアルバムを発売、ツアーまでしたそうです。
また、1996年と2020年の2回、短編ですが監督、脚本を手がけた作品を発表しています。2018年にはオンフルール・ロシア映画祭にて審査委員長も務めています。
現在日本で観れる主な出演作として『クリムゾン・リバー2 黙示録の天使たち』『パッセンジャー』『インセプション・コード』『理想の出産』などがあります。

監督/脚本……アラン・ロブ=グリエ
1922年フランス生まれ。若い頃は映画ではなく数学と生物学を学び、1945年に国立農業技術専門学校を卒業後は植民地果実柑橘類研究所のバナナ農場監督官となり熱帯地方を監察で回っていたそうです。
そんな中、1949年に最初の小説を書き上げるもその作品はしばらくお蔵入りさせ1951年に『消しゴム』という小説を書き上げ、それがデビュー作となり、その作品はフェネオン賞という賞まで獲ったそうです。その後も『覗く人』『迷路のなかで』など小説家としての地位を築いたみたいです。
1961年『去年マリエンバートで』で脚本を担当、それがヴェネツィア国際映画祭金獅子賞を受賞。アカデミー脚色賞にもノミネートされたそうです。そんな感じで映画界に入ったロブ=グリエさんは1963年『不滅の女』で監督としてもデビュー。その後『ヨーロッパ横断特急』『嘘をつく男』など10作の監督作を生み出しています。
また1972年からはニューヨーク大学とワシントン大学で教鞭をとったり、ブリュッセル自由大学で文学社会学センター所長を務めていたそうです。
そんな功績が認められてレジオンドヌール勲章、国家功労勲章、芸術文化勲章を授与されています。
2008年に心臓発作で亡くなっています。
現在観れる作品として『エデン、その後』『Nは骰子を振った……』『快楽の漸進的横滑り』『危険な戯れ』『グラディーヴァ マラケシュの裸婦』があります。
個人的な感想
何か不思議な作品でしたねえ〜♪
観ている最中から「鈴木清順の映画みたい」って思ってました(笑)。
それくらい自分には強烈でした♪
何が行われているのか分かってるような分かんないような。
でもあのテンポというか、間というか、それが自分的には心地よくずっと観れちゃいました♪
どこまでが現実で、どこまでが虚構なのかもよく分からないし、登場人物もみんな不気味だし、結局最後までよく分からなかったですけど、
嫌いじゃないですね(笑)。
なんか全てちゃんとしてないといけないっていうスタンスの作品だとイラつく事も、こういった意味不明作品だとむしろ楽しくなってきちゃいました♪♪
ただ、やっぱり人は選ぶんじゃないかな〜と思いましたので、シュールな意味不明作品が観たい人にはおすすめできるかと思います♪
という訳で今回は『囚われの美女』についてザックリ書いてみました。
んじゃまた〜♪♪
※参考文献、ウィキペディア、IMDb、映画データベース-allcinema、Rotten Tomatoes、Filmarks
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