こんにちは、ヒッチです。
今回は、1819年に発表されたたぶん世界で最初の吸血鬼を題材にした短編小説、『吸血鬼』をようやく読み終わりましたので、それについての感想を書こうかと思います。
ジョン・ポリドリの『吸血鬼』
上記にも書きましたが、この作品が登場するまでは、吸血鬼を題材にしたちゃんとした小説がなかったようです。この『吸血鬼』という小説、当時医者だったポリドリの雇い主、バイロン卿の別荘で仲間内4人が、
怪奇小説を考えようぜえ!
的な話になり、メアリ・シェリーの『フランケンシュタイン』とともに着想が得られた作品として知られてたりします(ディオダティ荘の怪奇談義と言うらしいです)。
で、もってこの模様を映画化した作品もあるそうで、それがこれです。
私は観てません。
話がそれたので、戻します。
その時の着想からポリドリは『吸血鬼』を書き上げたようなんですが、それを何故か『ニュー・マンスリー・レビュー』誌が、バイロン卿の名前で勝手に掲載したそうで、そのおかげ?でこの小説は大センセーションを巻き起こしたらしいです。でもこれで人気が出てもポリドリもバイロン卿も嬉しくはなかったようで、
「名前違う!」
と、何回も抗議したみたいですが、なかり長い間、この小説はバイロン卿作となっていたみたいですよ。
そんな事もあってなのか、ジョン・ポリドリは25歳の若さで自殺をしているそうです。
そんな小説、『吸血鬼』が収録されている本はこちら♪
ドラキュラ ドラキュラ―吸血鬼小説集
河出書房新社 種村季弘編
文字通り、吸血鬼を題材にした短編集。収録内容は、
『吸血鬼』 ジャン・ミストレル
『グスラ(抄)』 プロスペル・メリメ
『吸血鬼』 ジョン・ポリドリ
『吸血鬼の女』 E・Th・A・ホフマン
『カルパチアの城』 ジュール・ヴェルヌ
『吸血鳥』 マルセル・シュオップ
『サセックスの吸血鬼』 コナン・ドイル
『吸血鬼』 ルイージ・カプアーナ
『吸血鬼を救いにいこう』 ベレン
『受身の吸血鬼』 ジェラシム・ルカ
『ドラキュラ ドラキュラ』 H・C・アルトマン
まずはこの作品、この短編集『ドラキュラ・ドラキュラ』以外では、今のところ読む手段がなさそうです。
英語とかならありそうなんですが、私みたいなボンクラにはそんな難しい事、出来ませんので、
ぜひ読みたい!
と、いう方は、何とかこの本を入手して見てくださいませ♪
※もう1つ、『吸血鬼ドラキュラ』の訳をした平井呈一さんが新人物往来社という所から出版されている『真紅の法税』という本に入っているらしいです。こちらの方がちゃんした訳だそうですが、その本、どこにあるの?
ただ、読み始めてすぐに気がつくんですが、この翻訳版、か~な~り~古い翻訳(昭和7年)で、急かな文字の「ゐ」とか使っていたりします。私、実は話の半分も理解出来てるか謎(笑)。
しかも本の後書きを読むと、誤訳も多いらしい。ダメじゃんか〜‼︎
そんな訳で、読み終わった後にウィキペディアのポリドリの『吸血鬼』を調べたら、プロットが書いてあって、
「あ〜! そういう話だったのか〜!」
と、自分が全く理解していなかった事は理解しました♪
なので、この本の翻訳を読む際には、
- 古い小説が普通に読める人
- 雰囲気でなんとなく楽しめる人
- マニア
以外にはおすすめしませんよ〜(笑)♪
こんなボンクラの状態の私が感想を書くのはかなり難しく、これ!と、言った事は書けませんが、それでもラストまで読んだ感想をザックリ書くならば、
何か、ヒドイ内容の作品だったな!
です。あまり内容には触れませんが、吸血鬼という者の恐ろしさをちゃんと書いている、ホラー作品だと思いました。当たり前ですね♪
そんな訳で興味を持てた方いましたら挑戦してみてくださいませ。
今回はジョン・ポリドリ作『吸血鬼』についての感想を書いてみました~♪
んじゃまた~♪♪
追記:この後、新訳版がリリースされまして、そちらの感想も書きました。
そんな訳でリンクはりますね〜。