
こんにちは、ヒッチです。
今回は、元祖ドラキュラのベラ・ルゴシが主演した『吸血鬼蘇る』について書いていこうと思います。
とりあえずネタバレなしで書く予定です。
吸血鬼蘇る The Return of the Vampire
監督:ルー・ランダース
脚本:グリフィン・ジェイ
出演:アルマン・ステラ/ベラ・ルゴシ
ジェーン・エインズリー/フリーダ・イネスコート
ニッキー/ニナ・フォック
ジョン/ローランド・バード
アンドレアス/マット・ウィリス
1943年/アメリカ映画/69分
かんたんなあらすじ
1918年のロンドンで、血を吸われた女性が出て、サッサと吸血鬼の仕業と思ったジェーンの恩師が、吸血鬼を見つけて杭を打つ。その23年後、恩師は飛行機事故で亡くなっており、また吸血鬼の埋葬された墓地が空襲にあい、その際に杭を事情の知らないオッサンが抜いたので、吸血鬼は復活。ジェーンに復讐をしようとする~・・・
パラマウントは『ドラキュラ』を作りたかったんです
この映画、ユニバーサルの『魔人ドラキュラ』で一世風靡したベラ・ルゴシを再び“ドラキュラ”として撮影しようとパラマウントが作り始めたはいいけど、
「“ドラキュラ”って単語、使ったらマズイんじゃない?」
と、思い、“ドラキュラ”から“アルマン・ステラ”という人物に変更した作品らしいですよ~。
その関係でタイトルも変わったらしいです(笑)♪
じゃあ撮らなきゃいいのに♪って思ってしまいますが、
内容は、ホントに『魔人ドラキュラ』の続編でよくない?って思えるくらい、それなりに面白いかと思います。
と、言うか、本家ユニバーサルの続編よりも、よっぽどか続編に見える(笑)。
ただ、前半の展開が早くし過ぎているというか、69分しかないのにけっこう内容が詰まっています。
ひょっとすると制作の段階で、時間の制約があったのかもしれないのですが、何か前半もう少しじっくりやるか、むしろ省略した方がよかったのでは~・・・とは思いました。
それと、同時の状況を伝えたかったのかは分からないですけど、最初の1918年も、その23年後も、第一次、二次、の世界大戦が話の背景にありまして、それが内容にもしっかり絡んできます。
実在の戦争が話に絡む吸血鬼映画ってあまりない気がします。そういう意味でも面白く観れました。
でも、あくまでそれなりなので、期待はしない方がよいかと思います♪

ベラ・ルゴシが楽しそうなのです♪♪
まず、ベラ・ルゴシが終始、楽しそうにアルマン・ステラ役を演じておりまして、その恰好もあいまって、
ドラキュラ伯爵にしか見えません!
そして『魔人ドラキュラ』よりも登場人物たちを追い詰めているように見えなくもない。
ルゴシは31年にドラキュラを演じていますので、それから12年も経っていて、すっかりおじいちゃん。
でも俳優としての余裕と言いますか、とても優雅にアルマン・ステラ役を演じておりました。

で、そのアルマン・ステラの手下という位置づけでなぜか狼男が登場しています。
この狼男、かなり冒頭から出るので書いちゃいますが、
顔がかわいい♪
小型犬のようにかわいい♪
なんであのメイク?デザイン?にしたのかな~って思えるほど怖さがない(笑)♪
その狼男、普通の人の時も出てくるんですけど、その役者さんの目がかわいい(笑)♪
狂気とか無縁の顔してるし。
人選ミスな気がしないでもないですが、まずは狼男のデザインを何とかしてほしかったですねえ~。
後、少し気になったのがベラ・ルゴシに対抗する人間勢が、主人公の息子カップル以外みんなお歳の方々にしか見えない(笑)。
まあ、いいんですけど、ホントに年齢層の高い映画だなあ〜(笑)と、観ながら思いました。
まあ、こんな感じですかね。
まあ、ドラキュラの番外編として楽しむのが一番いい作品かと思いました。
つーことで今回ここまで。
んじゃまた〜♪♪
※参考文献、ウィキペディア、IMDb、映画データベース-allcinema