
こんにちは、ヒッチです。
今回は2009年の映画『ブラッディ・ボディ』についてザックリ書いていこうと思います。
今回は観る人はほとんどいないだろうと判断して(ごめん)ネタバレありで書きます♪
※その前に、吸血鬼年表を作りました。よかったら見てやってくださいませ♪
ブラッディ・ボディ Raven
監督 : グレゴリ J・マーティン
脚本:アーロン・ポープ
出演:レイブン/メドウ・ウィリアムズ
ジョン・セーラム/ローランド・キッキンジャー
スティーブン/アリー・ウェルコム
ウィリアム/スティーブン・バウワー
ラザール/ルドルフ・マーティン
リーブス副長官/ジェラルド・ケスラー
2010年/アメリカ映画/84分
※2025年3月現在、今作の配信は見つけれませんでした。またどこかで配信される可能性もありますので、その時はご了承くださいませ。
概要
2010年のアメリカ映画。分かっているのは2010年の10月にアメリカで販売か配信がスタートして、その年の12月には日本でDVDが販売されているくらい♪
以前はビデックスで配信をしていたようですので、他の配信サイトでもやっていたかもしれません(笑)。
それで今作ですが、今作の監督と制作をしているグレゴリ・J・マーティンさんがエドガー・アラン・ポーの『大鴉』とアナベル・リーを再解釈した作品と英語版のウィキペディアに書いてありました。そうなの?
※エドガー・アラン・ポーの『大鴉』と『アナベル・リー』をMicrosoftのCopilotさんに解説してもらいました♪
- エドガー・アラン・ポーの『大鴉(おおがらす)』
喪失感と絶望を描いた幻想的な詩です。語り手が亡き恋人レノールを悼んでいると、カラスが現れて「Nevermore(もう二度とない)」と繰り返します。その言葉に語り手は次第に狂気に囚われていきます。シンプルながら深い象徴性を持つ名作です。 - エドガー・アラン・ポーの『アナベル・リー』
永遠の愛をテーマにした詩です。語り手は美しいアナベル・リーとの純粋な愛を回想しますが、彼女は冷たい風にあたって亡くなってしまいます。それでも彼の愛は変わらず、死後もアナベル・リーの魂と共にあると誓います。この詩は、愛の力と悲しみが交錯するロマンティックな名作です。
めっちゃナイーブでロマンチックなお話でしたっっ。
エドガー・アラン・ポーの『大鴉』の原題は『The Raven』だそうです♪

上の解説を踏まえて内容をザックリ書くと、かつての恋人だった吸血鬼を退治しに行く吸血鬼ハンターのお話で、確かに主人公はずっとヒロインを引きずっており、未練タラタラです♪そのおかげで犠牲者が増える増える(笑)♪
しかも今作、タイトルにも書きましたが間違いなく低予算映画でして、いろんなコトが残念。アクションも一生懸命に撮影されていますし、カメラワークとかカット割りってヤツですか?ものすごく細かくやっていらっしゃる(やってない箇所も多いんですけどっっ)し、何気に血もたっぷり出しまくっているので、たぶん本当に技術はあるけどお金がちょっと足りない作品だったんじゃないかな〜って。
よく考えるとセットとかもそれなりにちゃんとしてた気がします♪途中で予算切れたパターンか?
評価
IMDb | 5.2/10 |
Rotten Tomatoes | トマトメーター(批評家の評価)…24% 視聴者スコア…未評価 |
映画データベース-allcinema | 未評価 |
Filmarks | 2.3/5 |
Amazon | 1.0/5 |
IMDbが妙に高い!どんなレビューがあるのかチェックするとレビューは0。あやしい……ちなみに他のサイトで見かけたレビューは、まあまあボロカスでした♪

あらすじ
突然現れた妖しく美しい女
Amazonより引用
彼女は次々と男を挑発し
暗闇へと誘い込む
だが彼女と共に消えた男達は
永遠に戻ってくる事はなかった
彼女は男達の命まで喰い尽くす
ヴァンパイアだったのだ…!!

キャストなど
※MicrosoftのCopilotさんに手伝ってもらいました♪
制作/レイブン……メドウ・ウィリアムズ
1966年アメリカ生まれ。高校時代から芸能活動を始め、ニューヨークでモデルとして活動した後、ロサンゼルスに移り、テレビシリーズや映画に出演するようになったそうです。
女優デビューは1989年のビデオ映画。その後も映画、TVと活躍されています。2008年からは制作にも乗り出し、今作もそんな中の1本。
で、この方、今作にも出演されているリーブス副長官役のジェラルド・ケスラーさんとこの今作の発表の頃にご結婚されていまして、2015年にケスラーさんが亡くなるまでご一緒だったそうで、ただケスラーさんの遺産が8億ドル!とすんごい数字でして、それのほとんどを相続されたとのこと。スゲ〜!!
現在日本で観れる主な作品に、『ザ・ブラックナイト』『ユージュアル・ネイバー』『アンデッド刑事<デカ> 野獣捜査線』『ザ・アウトロー(制作総指揮も)』『バックトレース』『10ミニッツ』などがあります。
ジョン・セーラム……ローランド・キッキンジャー
1968年オーストリア生まれ。若い頃にアーノルド・シュワルツェネッガーに憧れ、ボディビルダーとしてのキャリアをスタート、ヨーロッパ・ナショナル・ボディビル選手権で優勝し“ミスター・オーストリア”のタイトルを獲得したそうです。
その後アメリカに移住、1997年のシットコム(アメリカの笑い声が入るコメディドラマ)にボディ・ビルダー役で俳優デビュー。その後もTV、映画と出演を重ね2000年から3年放送されたシットコム『サン・オブ・ザ・ビーチ』で主演されています。その後もTV、映画と現在まで活躍されていますね。
ただ現在日本で観れる主な作品はなさそうで、『ターミネーター4』に出演されているみたいですが、たぶんちょい役です♪

スティーブン……アリー・ウェルコム
2001年のビデオ映画でデビュー。その後も映画、TVと活躍されていますが、たぶん2020年からだとは思うんですけど、“Avatari”名義でソロアーティストとしてデビューされています。AmazonやSpotifyなどでも彼の曲は聴けますし、ツアーも行っていますので、現在はそちらをメインにしているかも♪
ウィリアム……スティーブン・バウワー
1956年キューバ、ハバナで生まれ。キューバ革命後に家族とともにアメリカのフロリダ州マイアミに移住しました。彼はマイアミ大学で演劇を学び、1970年代後半に俳優としてのキャリアをスタートさせました。
すぐに売れっ子になり1977年にはすでにTVドラマのレギュラー出演をされています。世界的な名声をえたのは1983年アル・パチーノと共演した『スカーフェイス』。その後もずーーーっと売れまくっていまして、2001年からは制作にも携わっています。
またTVドラマで『レイ・ドノヴァン ザ・フィクサー』のアヴィ役、また『ブレイキング・バッド』と『ベター・コール・ソウル』の2つのドラマで麻薬王のドン・エラディオを演じています。
私生活では、女優のメラニー・グリフィスと結婚していたことがあり、息子をもうけています。
現在日本で観れる主な作品として『シカゴ・コネクション/夢みて走れ』『レイジング・ケイン』『シャット・ダウン』『トラフィック』『復讐者』『ジュラシック・プラネット 恐竜の惑星』『アウトブレイクX』『特殊部隊 スペシャル・オペレーション』『ウルフマン/狼男伝説』『ナッシング・イズ・インポッシブル:39歳の再挑戦』など。大作からうさん臭い作品まで幅広く働いてらっしゃいます♪
ラザール……ルドルフ・マーティン
1967年7月31日にドイツ、西ベルリンで生まれで、ご両親の都合からかベルリン、パリ、イタリアと移り住んだそう。ベルリンでアメリカ文学と英文学を学び、パリで演劇を学んだ後、ニューヨークのリー・ストラスバーグ演劇研究所に入学したそうです。
そのリー・ストラスバーグ演劇研究所で学んでいたとき、1993年のスーザン・サイデルマンの短編映画『ダッチ・マスター』で映画俳優デビューし、1994年のアカデミー賞にノミネートされました。
その後はTV、映画と活躍を続けていまして、日本でもDVD販売されている『NCIS ~ネイビー犯罪捜査班』ではゲスト出演と言いながらアリ・ハスワリ役をシーズンを分けて数回出演されています。
現在日本で観れる主な出演作として『ソードフィッシュ』『影のない男』『レジェンド・オブ・ロンギヌス』『コントラクト・バトラーズ』『二重性活 女子大生の秘密レポート』など。
また吸血鬼に縁がありまして、『ドラキュラ・イン・ブラッド ~血塗られた運命~』と『バフィー 〜恋する十字架〜』の第5シーズン第1話『ドラキュラ』でドラキュラ役を演じており、今回がたぶん3度目の吸血鬼役です(笑)♪
リーブス副長官……ジェラルド・ケスラー
この方、俳優さんでも何でもなくて、アメリカの自然健康産業の先駆者であり、サプリメントブランド「Nature’s Plus」の創設者として知られているんだそうですっっ。
彼は1935年に生まれ、ニューヨーク大学を卒業後、製薬業界での営業職で働き、健康補助食品の可能性に気づき1972年に「Natural Organics Inc.」を設立。自然食品やサプリメントの市場で革新的な製品を提供しました。
そして40年以上にわたり、1000以上の製品を開発し、業界の発展に大きく貢献しました。また、1994年に成立した「Dietary Supplement Health and Education Act (DSHEA)」の立案にも関与し、消費者が健康補助食品を自由に選択できる権利を守るために尽力しました。
さらに、映画スタジオ「GruntWorks Entertainment」を設立(今作の制作もこの会社)し、映画制作や演技にも挑戦しました。彼の人生は、健康産業の発展と創造性に満ちたものでした。
そして今作の出演女優のメドウ・ウィリアムズと出会い結婚、2015年に80歳で亡くなったそうです。

監督/制作……グレゴリ・J・マーティン
1978年アメリカ、ニューヨーク州生まれ。たぶん業界に入ったのは1997年のTVドラマのゲストでの俳優業だと思われます。その後2000年ごろにいくつかの実験的なプロジェクトやTVのパイロット版の脚本や制作を行ったみたいです。
その後2006年にTVドラマの制作で初クレジット、2008年には制作/監督/脚本を務めた『Manhattanites』を発表。これが高い評価を受けているみたいですね。その後も俳優と制作、監督、脚本、そして映像制作会社「LANY Entertainment」を設立し、活躍されています。中でもデジタル配信のドラマ『The Bay』は高い評価を受けているそうで、3度もエミー賞を獲得しているそうです。
が、日本には縁がないみたいで、今作くらいしか作品は入ってきていないみたいです。

個人的な感想(ネタバレします!)
タイトルにも書いたとおり、ガンバって作っているのはすんごく分かるんですけどねえ〜…
低予算作品によくありがちな、
- 思わせぶりなセリフが多くて観ていてイラつく
- そのくせ大事な事はちゃんと描かない
- 無意味に思わせぶりにするラスト
など、しっかりこなしておりまして、最後は正直ガッカリしましたねえ。
本当に安い画面(カメラ)なんですけど、カメラワークってやつはそれなりにガンバっていましたし(ダメなトコもあった気がしますけど)、
お話もありがちですけどそんなに悪くないんですよ。
でもせっかく保安官を思わせぶりに数回出したのに、肝心のクライマックスに出さないとか、
吸血鬼のアジトを毎回どうやって主人公は見つけてんの?吸血鬼のみんなはGPSを持ってんの?って思っちゃうし、
肝心のアクションも超低予算映画よりはマシな程度ですし、
もうツッコミどころ満載です(笑)。
まあでもZ級というほどヒドい作品ではないと思われますので、低予算のちょっとヒドいくらいの吸血鬼アクション映画が観たい方にはおすすめしてもいいかもしれません(笑)。
あ、ラストもう1個。ジャケットのフェラーリ的なスポーツカー出てない気がする〜……
という訳で今回は『ブラッディ・ボディ』についてザックリ書いてみました。
んじゃまた~♪♪
※参考文献、ウィキペディア、IMDb、映画データベース-allcinema、Rotten Tomatoes、Filmarks、holefoodsmagazine