こんにちは、ヒッチです。
今回はブラム・ストーカーの小説『ドラキュラ』の、
舞台の脚本の翻訳版をAmazonKindleで見つけたので、
さっそく読んだですよ〜って話です。
ドラキュラ Kindle版
原作:ブラム・ストーカー
著者:ハミルトン・ディーン/ジョン・L・ボルダーストン
訳者:林清俊
概要
1897年にブラム・ストーカーが発表した小説『ドラキュラ』をブラム・ストーカーのお近所で育ったという俳優、劇作家、演出家、の顔を持つハミルトン・ディーンが1924年に舞台化するにあたり書いた脚本を、さらにジョン・L・ボルダーストンが1927年にアメリカで公演する際に書き直した脚本を翻訳した物が今回の電子書籍だそうです。(ちょっとややこい)
舞台化は作者のブラム・ストーカーが劇場支配人を長年していた事もあって、とても望んでいた事だったらしいのですが、生前中にはかなわず(1912年没)、ご近所さんのハミルトンさんがそれを成功させたのはさぞ天国で喜んだ事でしょう。
そしてハミルトンさんは自身で書いた『ドラキュラ』の舞台でちゃっかりヴァン・ヘルシングを演じてたそうな♪
そしてボルダーストンさんが書いたアメリカ版の舞台が大成功し、ドラキュラを演じたベラ・ルゴシをスターにし、1931年の『魔人ドラキュラ』の脚本はこの舞台版が元になっているのはよく聞く話です。
個人的な感想
映画の脚本の元になった本という事で、ウキウキしながら読み始めたんですけど、
ちょっとびっくり。
映画よりも原作から離れてる気がする〜〜〜!!
思ってたイメージだと、原作と映画の架け橋的な内容かと思いきや、
だいぶ離れてて、むしろ映画の方が架け橋になってる気がする〜〜!!
原作のあんなシーンやこんなシーンがなくなっている代わりに、
新しい解釈が加わっていたり、原作より分かりやすくなっていたりで、
非常に興味深い内容でした。
当然その新しい解釈などが映画につながっているのは明らかで、
最後の展開などは、まさに映画の原型そのものでしたね。
それと舞台の脚本って今回初めて読んだんですが、
舞台の入口がこことここにあって、家具がここに置いてあってとか、
この人がここから入って来て、ここから出て行くとか、
ここで驚くとか、
けっこう指示が細かく書いてあり、ちょっとそれも面白かったです。
これは現代でもそうなんですかね?
今年は映画『吸血鬼ノスフェラトゥ』が公開されて100周年という事もあってか、
いろんな書物が刊行されていますが、
この本は紙で出してもよかったんじゃない?って思える1冊でした。
という事で今回は『ドラキュラ Kindle版』についての感想でした〜♪♪
んじゃまた〜♪♪